奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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唐突だが可愛いエリカが書きたい。書きたいけど俺がエリカを書こうとすると何故か噛ませ犬になる!何故だ!ハンバーグが足りないのか!そういうことか!デミグラスソース静脈注射しないと!うごご


VSセンチュリオン!燃え盛る炎に包まれて

愛里寿「やってやるやってやるやってやるぜ♪イヤなアイツをボコボコに♪喧嘩は売るもの堂々と♪肩で風切り啖呵切る♪」 

 

 

 

俺「A41センチュリオン…隊長、島田愛里寿…島田流家元の娘。13歳で大学入れるレベルの天才って何者だよ…」 

 

キモオタ「いや冷静に分析してる場合じゃないですからね!?」 

 

ドォン!

 

ネクラ「…ぎゃぁ!ヤバい…!強い!」 

 

本当にギリギリの所に着弾する

 

ネクラ「走行間射撃だぞ…!?なんでこんなに正確なんだ!?」

 

俺「そういえば!!」 

 

キモオタ「何ですか!?」 

 

俺「昨日幼女が顔に練乳かけられては顔を歪めてる二次元画像を見て、ナニカに目覚めそうになった後ギリギリ踏みとどまったんだが…この気持ちは何だろうか?」 

 

ネクラ「黙れクソロリコン早く捕まれぇ…!」

 

ドゴン!

 

『ぎゃぁぁ!!』

 

 

 

 

 

 

ウエスタンセット 

 

俺「よし!これより“陽炎作戦”を開始する!」 

 

マサイ「英語にしてカゲロウプロジ」 

 

ネクラ「それ以上はいけない」 

 

俺「ここのペラい建物を利用するぞ」 

 

 

 

愛里寿「…どこに隠れた…?」 

 

ウエスタン風のセットに進入するセンチュリオン 

 

 

ドゴン! 

 

愛里寿「…!?」 

 

砲声と共に爆発が起こる 

 

建物は薄い木造なので燃え始める 

 

ドゴン!ドゴン! 

 

 

 

 

 

俺「いいか、!ペラい建物ばっかりだから榴弾撃ち込めばよく燃える!」 

 

ネクラ「マサイ、足元にある一斗缶開けて投げて」 

 

マサイ「了解!」 

 

油を撒き散らし燃えやすくする

 

キモオタ「折角の遮蔽物燃やしちゃっていいんですか?」 

 

俺「いいんだよ!」 

 

ネクラ「搭乗員一人少ないのに毎度狭いな…」 

 

チヘは五人乗りだがニーソチームは俺、キモオタ、ネクラ、マサイの四人である 

 

俺「見ての通り道具で埋め尽くされてるからな!ほら、次の用意!」

 

 

 

愛里寿「……」 

 

ぶぉぉぉぉぉぉん!! 

 

前方の建物の陰からエンジン音が聞こえる… 

 

愛里寿「……前方攻撃準備」 

 

ぶぉん!! 

 

燃える建物の陰からチヘが飛び出す! 

 

愛里寿「撃て!」 

 

ドォン! 

 

センチュリオンが放った砲弾は真っ直ぐチヘに向かい、接触した瞬間─────── 

 

 

 

ドゴォォォォォォン!! 

 

 

 

大爆発を起こす! 

 

 

 

 

俺「コンボラぁぁぁぁ!!」 

 

爆炎の中を突っ切りチヘが飛び出す! 

 

俺「黒森峰戦で不発だった爆弾風船デコイの再利用!」 

 

キモオタ「縁日作戦ツヴァイ!」 

 

俺「大将首もらったぁぁぁ!!」 

 

 

 

ドォン!!…スカァン! 

 

 

 

もちろん弾かれる 

 

俺「もちろん正面は抜けないよねぇ……」 

 

ネクラ「もう一回、紛れるよ」 

 

俺「よろしく!…はぁ…」 

 

 

 

愛里寿「…いくら精巧に作られたデコイと言っても…私が気づかないなんて……」 

 

ズザァァァァ! 

 

愛里寿「後ろ…!」 

 

愛里寿はすぐさま後ろに回ったチヘの気配を感じ背後に砲を向ける! 

 

ドォン!! 

 

センチュリオンはチヘを撃ち抜く! 

 

スコォン! 

 

愛里寿「またデコイ…!」 

 

ドォン!!…スカァン! 

 

デコイのある反対側からチヘがセンチュリオンを撃つ 

 

俺「折りたたみ式アルミデコイ!アンツィオが使ってる木製デコイとは違って燃えない!」 

 

また燃え盛る建物に紛れる 

 

愛里寿「…なんで…見極められない…」 

 

例えうまく作られていようとこの程度の距離なら愛里寿は見極められるはずであった

 

 

マサイ「隊長!デコイ残り一枚……!」 

 

俺「北中央に設置…!その後建物突っ切って側面に攻撃するぞ!」 

 

ネクラ「了解…!」 

 

俺「…はぁ…はぁ…そろそろ…限界が近いか…」 

 

 

 

愛里寿は遂にデコイのトリックに気づいた 

 

愛里寿「まさか……蜃気楼…?」 

 

御舞等は榴弾でウエスタンセットを火の海にすることで空気を暖め、蜃気楼を発生させ、デコイをぼやかしていたのだ! 

 

 

 

ぶぉぉぉぉぉぉん!! 

 

愛里寿「…!?前進!」 

 

センチュリオンが急発進! 

 

ズドン! 

 

側面にあった建物からチヘの砲撃!しかし間一髪で外れる 

 

俺「もう一発!」 

 

ドォン!!スカァン! 

 

俺「…退避っ!」 

 

また逃げる… 

 

 

 

愛里寿「…はぁ…はぁ……頭が…痛い…」 

 

搭乗員も顔色が悪くなっている… 

 

愛里寿「…まさか…!?」 

 

 

 

俺「相手がデコイを見破れないのは蜃気楼だけじゃない……かな…こんな副産物期待してなかったけど…はぁ…」 

 

キモオタ「…はぁ…はぁ…」 

 

ネクラ「…本当に最悪の作戦だよ……」 

 

俺「まずい…視界が…」

 

 

 

このウエスタンセットの炎は火砕流の中も走る戦車には少しのダメージも与えられない。しかし炎は人間に対して熱を使わずとも危害を加える…… 

 

 

 

俺「この酸欠状態がお互い様の判断力を奪う……ってか」 

 

キモオタ「こちらにもダメージがある諸刃の剣…」 

 

ネクラ「チキンレースだな……」 

 

俺「早く撤退しろ…センチュリオン…」 

 

 

 

愛里寿「…はぁ……はぁ…」 

 

操縦士「隊長…!撤退しましょう!」 

 

愛里寿「…はぁ…はぁ…うぅ…」 

 

装填手「隊長…!?」 

 

 

 

俺「恐らくこの火の海から撤退しようとして西側に進む……そこが最短だ…」 

 

キモオタ「そこを狙い撃つ…と」 

 

ネクラ「…はぁ……はぁ……」 

 

俺「気張っていくぞ…倒したらセンチュリオン乗員救出して速攻退避…!」 

 

 

ぶぉぉぉぉぉぉん…… 

 

俺「……来るぞ…」 

 

キモオタ「…3…2……」

 

 

 

 

 

 

 

 

俺「撃てぇ!!」 

 

 

 

 

ドォン!!! 

 

 

 

スガァン!! 

 

鋭い金属音が鳴り響く!!

 

 

 

 

 

 

ネクラ「……違うっ!!」 

 

俺「……なっ!?」 

 

 

 

チヘが撃ち抜いたものはセンチュリオンではなかった… 

 

 

 

俺「…チヘのデコイ…!?」 

 

 

 

〜数分前〜

 

操縦士「隊長…!?大丈夫ですか!!?」 

 

愛里寿「……はぁ……相手は…恐らく一番近い出口である西に潜んでいる…はぁ…そこを狙って…仕留める……相手の場所をはっきりさせるために……そこのデコイを滑り込ませて…はぁ……」 

 

砲手「隊長………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺「しまった……回避ッ!!」 

 

既にセンチュリオンは砲身をこちらに向けている!!

 

ネクラ「う…ぐ………」 

 

俺「…こんな状況でも…ここまで見破るのかよ……なんだよ……」 

 

 

 

俺「中の人は……化物…か…………」 

 

 

 

センチュリオンの砲声を聞くことなく、俺は酸欠で意識を失った 

 

 

 

 

 

 

一式中戦車チヘ、走行不能 

 

 

 


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