奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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戦車お披露目と登場人物紹介回


戦車がしょぼくて何が悪い!

そして放課後… 

 

俺「お、集まってる!」 

 

ワイワイガヤガヤ 

 

??「おお!俺氏ではないですか!」 

 

俺「おお!キモオタじゃないか!」 

 

キモオタ君は俺君のクラスメートだ。名前通り少々アレな外見をしているが至って標準的なおまいらである。 

 

キモオタ「俺氏も校長に呼び出されたかのですか?」 

 

俺「ああ、推薦枠と女の子がいっぺんに手に入るらしいからな!」 

 

??「…別にそういう訳ではな 

いだろう」 

 

俺「おお、ネクラ。お前も呼ばれたのか!」 

 

このネクラ君もクラスメート。前髪で目が隠れてるし言葉も少ないので根暗と呼ばれているが、れっきとした変態である。 

 

俺「お前らも推薦と女子狙いか?」 

 

キモオタ「そうでありますよ!受験勉強している暇があるならその時間をアイドルの追っかけに使いたいでありますしなぁ!」ブホホ 

 

ネクラ「…戦車道の隊長はレベルが高い…。ケイ様の生足が見られるなら、なんだってする…。」ニヤ… 

 

俺「うん、相変わらずの変態っぷりだな!」 

 

キモオタ「それはもちろん。我々は御舞等の生徒ですからな!俺氏だってそうでしょ?」

 

俺「ああ、女の子のミリタリールックとか見たいからな。色々クるものがある」 ハァハァ

 

御舞等高校の校風、変態が多い。

 

 

キモオタ「そういえば、あっちにも俺氏の知り合いがいますぞ」 

 

俺「ん?お、漫研の奴らか」 

 

チビ「先輩!こんにちはです!」 

 

チビ、漫画研究会の一年生でエロ同人作家である。外見的には小動物のようで年上のお姉様からモテそうだが、変態過ぎるためモテない。 

 

チビ「前日の展示会ではお世話になりました!」 

 

俺「おう、こっちもいいもん見せてもらった。」 

 

もちろん以前のエロ同人博覧会in図書室の話である。 

 

俺「いい眺めだったなぁ…いちめんに広がるエロ本…。」 

 

トリップしてらっしゃる。 

 

??「俺サン!」 

 

俺「はっ!…チョウか…」 

 

チョウ「コンニチハ、です!」 

 

中国から来た留学生、チョウくん。このss唯一の美少年。街を歩けば逆ナンされるレベルだが本人はそういうものに興味が無い。…女装させるととても可愛いのでムサい男子高の癒やしとなっている。 

 

俺「おお!チョウ!お前はどうしてここに?」 

 

チョウ「ハイ!校長センセーから日本の文化を学べるいい機会だと聞きましタ!」 

  

俺「おお、そうか」 

 

俺(…コイツに“日本の伝統的な文化の体験”を称してメイド服を着させよう…上手くいきそうだ…男の娘…ジュルリ) 

 

チョウくん、逃げろ… 

 

チョウ「トコロデ、アッチになにやら不穏ナ会話をしている人たちがいるのですが」 

 

俺「あ?…あ、うん。あいつらね…」 

 

チョウ「様子を見てきてくれませンカ?」 

 

俺「あ~うん、わかった…多分心配ないけど…」 

 

 

 

俺「おーい、黒部ぇ!」 

 

クロウ「黒部と呼ぶな!我が名はダークサイドクロウ!この世に混沌を齎す者だ!」 

 

黒いマントにシルバーアクセ、腕に巻かれた包帯、なんとなくかっこ良さげな単語を並べてダサくなったソウルネーム。言わずと知れたある病気の感染者である。 

 

クロウ「…なんの用だ、ホワイトリキッド」 

 

俺「いい加減俺のこと白い粘液(ホワイトリキッド)って呼ぶのやめてくれない?」 

 

クロウ「自分で名乗ったのだろう」 

 

俺「…あの時は何か気が違ってたんだ…」 

 

モブ厨二「なら色欲の白とかどうだろうか?」 

 

俺「白い液体から離れて!?」 

 

なんでもかんでも下ネタに繋げる。それが男子高校生。 

 

ネクラ「…これで登場人物パートは終わったか…」 

 

俺「メタ発言は止めろ。最近は嫌われる風潮だ。」

 

 

??「おいおい、俺を忘れてもらっちゃあ困るぜ?」 

 

俺「!?」 

 

ふと見るとベンチに若い男が座っていた。 

 

うほっ!いい男! 

 

そう思って見ていると突然その男は俺の見ている前でツナギのホックをはずしはじめたのだ…! 

 

阿部「やらないか」 

 

俺「やりませんよ?」 

 

………………………… 

 

阿部「やらないか」 

 

俺「やりません。」 

 

……………………………… 

 

阿部「やらn」 

 

俺「俺ノンケなんで」 

 

阿部「俺はノンケだって構わないで食っちまう人間なんだぜ?」 

 

俺「知りません。」 

 

彼こそが我が校の生徒会長、阿部会長だ。とても高校生とは思えない大きな体をしていていい男子生徒を次々に食っちまういい男である。いつも青いツナギを着ている。某くそみそなテクニックを披露するホモ漫画のキャラクターとは別人である。別人ったら別人なのである。 

 

俺「だから苦手なんだ……」 

 

外面的にも内面的にもいい男なので生徒から慕われている。ただガチホモである。 

 

俺「ひょっとして、今回参加するのって生徒会の人もですか?」 

 

阿部「ん?そうだ。」 

 

生徒会の面々 

『ンアアアア!イキスギィ!アァン?アンカケチャーハン?』 

 

俺「……はぁ」 

 

チョウ「??」 

 

俺「あぁ…チョウは留学して来たばかりだから知らないんだな。」 

 

チョウ「どういうことデスカ?」 

 

俺「あ、うん。気にしないで。純粋な男の娘でいて。」

 

 

校長「集まってるか!!」 

 

俺「お、校長!やっと来た!」 

 

~点呼中~ 

 

校長「よし、全員集まってるな!」 

 

キモオタ「それでは遂に我々の戦車の登場でありますな!」ハァハァ 

 

校長「うむ、それでは御披露目といこう。こっちへこい。」 

 

校長に連れられ、いつの間にかできていたガレージに案内される。 

 

校長「まずは一両目!」 

 

ガラガラガラガラ 

 

ガレージから大きな戦車が現れる。ちなみに操縦しているのは情報科の田口先生(42)趣味はゴルフ。 

 

一同「おお!」 

 

校長「ソ連の駆逐戦車、SU-85だ!」 

 

俺「おお!強そう」 

 

阿部「…いいモノ(主砲)持ってるじゃないか。」 

 

キモオタ「強力な砲を持った戦車ですな!」 

 

ネクラ「その代わり砲塔ないけどね」 

 

俺「すげぇ!強そう!なんか勝てそうな気がしてきた!」 

 

チョウ「早く次の戦車ヲ!」 

 

校長「…わかった」 

 

俺「ん?なんで自信なさげなんだ?」 

 

校長「…次いくぞ!」 

 

ガラガラガラガラ 

 

俺「あれ?ちょっとちっちゃい」 

 

校長「一式中戦車チヘだ!」 

 

俺「チヘ…?さっきのより弱そう」 

 

校長「失礼な!日本の戦車だぞ!」 

 

キモオタ「まぁシャーマンを倒せるレベルではありますな…ギリギリ…本当にギリギリ…」 

 

ネクラ「まぁチハよりはマシか…?」 

 

 

チハたん「」 

 

 

クロウ「強いのか?弱いのか?よくわからんぞ」 

 

校長「次いくぞ次!」 

 

 

ガラガラガラガラ 

 

校長「M3軽戦車中国軍仕様!」 

 

チョウ「おお!中国!」 

 

ネクラ「…M3ってアメリカの戦車だよね?」 

 

校長「アメリカから払い下げられたものだ。若干エンジンや主砲に変更がある」

 

キモオタ「チハと戦った戦車ですな。なお結果は…」 

 

 

チハたん「」 

 

 

校長「本家より安かったんだ!」 

 

俺「…コピー品が安いのと同じかな…?」 

 

校長「コピーじゃないし!次!」 

 

ガラガラガラガラ 

 

校長「Ⅱ号戦車!」 

 

チョウ「…小さいデスネ」

 

キモオタ「それでもドイツを支えた立派な戦車ですぞ」

 

俺「…次は?」

 

ガタゴトガタゴト

 

校長「ルノー乙型戦車!」 

 

クロウ「…乙?」 

 

校長「かつて日本軍がフランスから買った戦車だ。」 

 

俺「これも安かったからか?」 

 

 

 

俺「…校長?なんか最初の戦車から確実にグレードが下がってるんですが?」 

 

校長「…そんなにお金貰えなかった…」 

 

俺「で、次は?」 

 

校長「ない!五両!」 

 

俺「…五両で戦えと!?」 

 

校長「あ、安心しろ!なんか活躍すると追加でお金もらえるらしいから!」 

 

俺「とは言ってもこの五両で活躍しろって…」 

 

校長「あ、今度戦う練習試合相手が数合わせてくれるらしいぞ」 

 

俺「お、そりゃ良心的。どこの学校ですか?」 

 

校長「聖グロリアーナ女学院」 

 

俺「…」 

 

キモオタ「…」 

 

ネクラ「…オワタ」 

 

クロウ「…?」  

 

俺「めっちゃ強豪じゃないですか!!」 

 

校長「ちなみに試合の日は一週間後な」 

 

俺「短っ!なおさら勝てねぇ!」 

 

校長「それじゃあチームとリーダー決めといてくれ!それじゃ仕事あるんで!」スタコラサッサ 

 

俺「あ、まちやがれ!」 

 

…………………… 

 

俺「…隊長どうする?」 

 

キモオタ「これは俺氏で決まりですな」 

 

俺「え、なんで?」 

 

ネクラ「だって…全員のこと知ってた。多分コミュ力高い」 

 

俺「まあ全員知り合いだけどさ…会長もいるぞ?」   

 

阿部「俺は気にしない」 

 

チョウ「じゃあ決まりデ!」 

 

俺「お、おう…」 

 

隊長はぱっぱと決まり、 

 

俺「じゃあ、とりあえず…どの戦車乗るか決めようか…」 

 

ネクラ「ティーガーとかのでかい戦車期待してた…他のSS主人公はもっといいヤツ持ってる…」 

 

キモオタ「小さい戦車をバカにしちゃいけないですよ!?」 

 

チョウ「あ、ボクはM3がイイデス」 

 

俺「あ、うん、わかった。」 

 

キモオタ「しょうがないですね。くじ引きで決めましょうか…」 

 

俺「まぁ、そうなるな…」




一式中戦車チヘ チハに毛が生えた日本戦車
SU-85 かっこいいソ連の駆逐戦車。唯一の火力要員
M3軽戦車中国軍仕様 中国戦車は基本的に払い下げとかレンドリース
Ⅱ号戦車G型 速い、火力弱いドイツの軽戦車
ルノー乙型 フランスのルノーNCの日本版。可愛い。以上!!

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