閣螳螂は娯楽を求める   作:白月

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アトラルとクイーンさん
ファルクちゃんと援護のコトル♡
強力なメンバーと思いませんかー?
(神のチカラ、ワイのチカラ、Ураааааааа!)
乱れた戦場で生きる私達、私は幼女の映画見てるけど
こんな事案はハスター達のチカラがぁ!解決するわー
「SAN値が0なら任せなさーい!」


物量があろうと削れなきゃ徒労(※閑話)

むきむきムキムキ無理設定(うぇ…)

うかうかしてたらすぐ滅亡(ぎゃー)

カミカミかむかむ いなびりてぃー

いつだって だれだって 転生したら外来種ー!

 

光の速さで輝くのだ(ドーン!)

ピカっとピカっとピカ――

 

 

ドォン!!!

 

 

おぅ、丁度いい……

バルファルクが空に一陣の赤と白の軌跡を残して飛ぶ。

 

「本当に援護ありがとうね。え、アトラルだから?なるほど……百合かな?……ですよねー」

 

シュン!シュン!

 

それを追うのは多分マッハ5ぐらい足りてない飛行機。

100m・0.5秒と50m・2秒を同時に比べる様な違和感が凄い。ほんま凄い。

 

「ごめんなさいね、一人で。いや私も忙しいのよ〜?飛行機数えてるもんwwあぁはいはい、大丈夫。そこに空軍の気配は無いわ。」

 

そんな感じで自分の感性を面白く考えていたのに……

 

「究極合成魔法!デスナズン!!」

「ナズってなんだよお前の東方か?(とにかくクソみたいに安直な合成は既出だから効果は)ないです……これがマホカンタだ…!」

「ぐわぁぁぁぁ!!」

「にゃんにゃん、ホンマありがとー。」

 

マホカンタで虫眼鏡みたいに返してやりましたよ。

焦点の勇者は昇天ってか?がっはっh(ガァン!

 

「だから……チッ、ごめんなさいね、こっちにも用が出来たわ……

そうね、その大きな部屋から繋がる全ての部屋の破壊指示を座標に組み込んだわ。だからそれぞれの部屋に行ってね。そんじゃ!」

 

……はい、飛行機の痛烈なツッコミ入りましたわ。サーセン。

 

 

さて、カミの加護を妨害しにいくか……

 

「こんにちは。」

 

「ミラルーツ!貴様が――」

 

「とても人間に近いカミサマで安心しました。そう、安心して躊躇なく殺せますね。」

 

「貴様の行いはあらゆる命を――」

 

「『自覚・破烙』」

 

 

神は自殺するまで燃え続けた。

耐性とは関係ない、慣れとも無縁な痛みに晒され続け転げ回る。

 

 

「うーん、ワインが美味しいw」

「おっけー、ありがとうバル。」

「あー、そっかぁ……ここに退ける?じゃ、よろしくねー」

「いや、それもはやガーリーだわ……すまん、ドッグファイトだわw」

「え!ありがとうにゃんにゃん!貸し一つ頂きやした!」

「――スゥ、赤い赤いその〜血潮に浮かび上がる〜」

「This stuff is really fresh!This stuff is really fresh!」

「ズンドコズンドコズンドコズンドコズンドコズンドコ」

「恐れるなら逃げろよベルぁぁ!」

「mmdで一連のバスセルリアンの状況、再現しようか?ww」

「本当ですか!?ありがとうございます!一層頑張ります!」

「……………」

「ここが死者多数のダンジョンか。なんかテーマパークに来たみたいだ。テンション上がるなぁ〜」

「ここは貴様の居ていい宇宙ではない。合わせて我が同盟の体である。何故侵犯する…………そうか。答えないというなら、我が雷を持って裁きと致す。」

 

 

神を蹴飛ばしながら、少女はワインを飲んでいた。

 

 

──────────────

 

マザー撃破後

 

 

「各隊、三個大隊にて自由に迎撃!」

 

バルファルクの光速突撃は戦況を簡単にひっくり返してくれる。

ありがたい……大きな城が吹き飛ばされたから子供達も自由に飛べるようになったし、二度目の突撃で水を統べる龍の首が飛んだ。

 

ただ、最高速度の突撃は事前に通り道を考えないといけないのが彼女の弱点……だから総合殲滅能力なら私達の方が高い。

 

「同胞の作った道を切り開け!それぞれ一時大攻勢、30秒後防癒陣形!」

「「「「「ギュイァァ!(解放!)」」」」」

 

それぞれのが持つ力を解放、先程光線が出て割れた施設と空一面の戦闘機にレーザーを放つ。

私も五属性と毒、爆破を混ぜた七色の光を白色になるまで凝縮する。

 

狙いは地上のあらゆる物……

薙ぎ払う!

 

 

キュゥゥゥン……カッ―――

 

地上に向かって撃ったレーザーの爆発は空を焦がす。

 

 

うわち!

危ない危ない〜

 

このバルちゃんが〜広範囲の地形を〜ぶっ飛ばす爆発に〜巻き込まれたら〜どうするの〜

 

 

バルファルクは滝の様な赤黒い爆発を前に急停止した。

その光景を見てクイーンランゴスタの己の力の強さは理解して、尚且つ過小評価してる理由が分からなかった。

 

 

まぁ〜あの三匹が〜強すぎるだけ〜?

まぁダラもディスも……いやぁ〜アマツはまだ自然現象だけど〜

 

 

爆発が収まるとドロドロに融解した大地が広がっていた。

そう、振り上げられたレーザーに従い、地平線にまでマグマは続いていたのだ。

爆発により出来た赤く光る深い谷にマグマは流れていく。

 

 

よ〜し、いーくぞ〜!

 

 

当然の様に音を置き去りにするバルファルクのその翼は、飛行機にぶつかると飛行機が煙をたてて溶ける程の高温だった。

衝撃波も接近した機体をバラバラにさせる程の威力を持つ。

 

 

ギィンッッ!!

 

辛うじて建物が判別出来る距離の竜まで翼の音は響く。

 

 

ふっ、奴の翼が唸り、その光が見えなくなる頃に音が聞こえてくる。

オレも負けてられないな。

 

 

長年、マグマを纏い続けてきたアグナコトルの皮は黒ずみ、マグマの中を泳ぐ事による圧でバサルモスを越える硬さを手に入れていた。

あちらこちらから湧いてくる人間程の大きさの鉄の虫をクチバシで叩き壊す。

 

 

が、やはり数が多いな……優に100は超えている。

しかも耐熱でオレのレーザーで吹き飛ばせてもまた戻って来るからな……

やはりここはルーツ様の言う通り下がるっきゃねぇな。

 

「はいはい、あの建物を狙って〜」

「カン、カカカッカッカン、ヒャァ。」

 

っと、ここでか。

赤い円で囲まれた建物を発見。

動かないならこれしかないぜ……

 

「……ッ、キヒャァァァァン!!」

 

体内でエネルギーを圧縮、極限まで高めた力を標的に合わせて解放!

『熔切光線』だ!

 

 

ドロリ

ドォォォン!!

 

そんな傍らで巨大なモンスターは宙を見ていた。

 

 

帰りたい、何かくるよぉ……

なんか、馬鹿で怖い物が……

 

「子供の感性は侮れないわね……さぁ、お先に帰りましょう。」

「バゥ!(うん!)」

 

 

ゴゴゴゴゴ……

ダァン!!

 

煙をたてながら大きな影が盛り上がる。

 

 

「キィェァァァァァァァ!!」

「グゥァァァァァアアアン!!」

 

アトラル・ネセトが瓦礫を吹き飛ばしながら現れた。

しかし只のネセトではない。

 

水銀を全て使い、開いた盆と胴に開けた穴に山の様に瓦礫を詰め込み始める。

 

「うぉぉぉ、くたばれっアトラル・カ!」

 

蛮勇はあるが戦争に遅れた神選者は、剣を光らせながらネセトに駆け寄る。

 

人間がどんなに走るのが早くとも巨人にしてみれば只のゴキブリ。

素早く水銀の鎚を背後から振り下ろす。

 

「だっ、ぁぁぁぁっ!」

 

受け止め、数秒の競り合いの後水銀は溶ける。

だが、水銀はそのまま枷とさせる。

 

「うあっ!?」

 

人間は手をついた。

そこに。

 

 

 

さて、完全に潰れた肉は食えたもんじゃない、水銀で血と肉を足裏から落として捨てる。

その間にも瓦礫は集める……ランゴスタ達のお陰で襲撃者がいなくてとても助かるな。

 

「時間だわ!」

 

ミラルーツが叫ぶ。

 

最後に瓦礫を横から支える様に水銀を変形させたりして載せれるだけ載せた。

若干重量オーバーだが、糸を大量に出して補強すれば一時的になら持ち堪える。

 

「ガッガッガッ、グァァァン!」

「はいよっ、ワープ!」

 

ネセトごと私は光に包まれた。

忙しなかったが、絶対にネセトの改築素材は足りただろう。

楽しみだ……

 

 

 

 

 

「つまり契約は成立じゃな。」

「そうですな、こちらから何匹か派遣した方がいいかしら。」

「なぁに、今は心配はいらん。いわば未来への投資じゃな。」

「分かったわ。」

「さぁ来るぞよ。自然軍、わらわの同盟世界の援護を開始するのじゃ!」

「conflictが来なかったのはこのオーラム軍のせいね……」

 

 

 

 

ミラルーツが新たな襲撃者を察知し、戦域にいるモンスターに指令を出す。

 

「クイーン、子供を連れて下がりなさい。バルは続けて戦いましょう。さて……行きなさい、ジンオウガ達!」

「よっしゃぁぁ!腕がなるぜ!標的はあのくそ馬鹿デカい機械でいいんだな!?」

「やぁっておしまい!」

 

宇宙から来たのは空飛ぶ機械大陸。

塔に核爆弾を使った異世界とは、また違う世界からの刺客。

 

その機械大陸に雷の流星が降り注いだ。

 

 

 

 

「クックック……あっはっはっはっは――憎悪を……憎悪を感じる……」

 

他の世界で発生した事を、この世界で再現したらどうなるのか。

神選者達の願望が、屍の思いが、ねっとりと世界を蝕み続ける。




現在、交戦地域周辺勢力

白統虫クイーンランゴスタ・ランゴスタ軍
雷巣竜ジンオウガ・ジンオウガ達(29匹)
劈星龍バルファルク
自然軍

オーラム軍

ミカエル軍アンドロイド部隊


報告

突如来襲した『パルテナの鏡』に存在するオーラム軍を、ジンオウガ・自然軍共闘部隊は、オーラム軍が大地を剥ぎ取っている最中に襲撃者の八割を撃墜。
見事な連携と圧倒的な成果は両者の士気を高揚させる事になった。

オーラム軍の襲来直前に、互いの目指す位置が同じとして祖龍ミラルーツ、自然王ナチュレは同盟を締結。
パルテナが介入しようとしたが他神により人間への援護を拒否される。
第三者であったナチュレの介入を防ぐ為の暗殺計画は事前に発覚した事により阻止された。

初期化爆弾により火山周辺の生態系が戻る事を期待される。

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