閣螳螂は娯楽を求める   作:白月

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お久しぶりです!
今回は私、ギルドナイト(女)の回です!



龍殺竜機兵(オーバー・ドラゴン・ウェポン)

ふぅ……

 

「上手くいきましたね。」

「今回は簡単だ。」

 

夏。

 

私達は偵察部隊の『相思相愛』から、シュレイド王国……の片割れが大きく動いているという情報を掴みました。

実際はギルドナイトの任務の範疇を超えていますが、私達レベルの存在は貸し借り出来なくて当たり前ですのでしょうがないのです。

……まぁ、『自然が滅ぶ』条件に該当しますから国自体が殺害対象とも考えられますね。

 

「カードの提示をお願いします。」

「ん。」

「……700042603。確かに確認しました。ではこの書類をどうぞ。」

 

「カードの提示をお願いします。」

「うむ。」

「……700042612。確かに確認しました。ではこの書類をどうぞ。」

 

あー怖いです……何せ、ここでの失敗=神選者の出動ですから、死に繋がると考えてもいいでしょう。

あの遺跡に潜入するよりよっぽど怖いです。

 

とりあえず時刻表を取り出し、よく読みます。

 

「あと二時間ですか。どうしてこんな早く?」

「スパイはぎりぎりの時間で来る。それは何故だ?」

「出来るだけ誰とも関わらず、後ろの方で必要な情報だけ聞き取り玄関から逃げる為です。」

「そうだ。裏をかくにしても一時間前が限界だ。」

「でもこんなに早いとリスクの方が……」

「あぁ。だが、俺達が交際関係のある人間に扮していたら?」

「……なるほど!二人だけの時間に介入する人はそうそう居ませんね。だから今回は貴方が選んだのですか。」

「そういう事だ。厚かましかったり、話しかけてきそうな人間は既にマークした。俺に合わせて動いてくれればいい。」

「では手を繋ぎましょう。」

「誰もいないから先に書類確認だ。」

「あっ、そうでした。」

 

机のある部屋に移動し、本人が持っていた書類と共に出して確認する。

 

──────────────

緊急発表会

『遺産の復活と仕組みについて』

 

本日の日程

 

8:30〜

「アロガンシア王・挨拶、セット準備」

 

 

9:00〜

「現代に蘇りし竜機兵(イコール・ドラゴン・ウェポン)

 

セナ・ベリア

バルノ=デカーニ

デデ・アズ

 

 

12:00〜

「昼休憩・竜機兵を触ってみよう」

 

 

14:30〜

「現在と実情」

 

アロガンシア王

中村未来

バンマニス

セクーエタ

 

 

16:00〜

龍殺竜機兵(オーバー・ドラゴン・ウェポン)

 

キテリア・メヌウ

イデリケス

リリ=テリア

 

 

17:30〜

龍殺竜機兵(オーバー・ドラゴン・ウェポン)起動」

 

 

18:00閉幕予定

──────────────

 

本当に大きな発表会ですね。

アロガンシアが直々に出てくるとは……

 

「それにしては警備が薄いな。」

「自分を殺せないと高を括る事が出来る何かがあるのでしょうね。」

「まぁ、今回は暗殺目的ではないから単純にありがたい。」

 

それにしても、竜機兵ですか……本当に龍大戦を始めるつもりでしょうか?

龍殺竜機兵(オーバー・ドラゴン・ウェポン)もとても気になります。

それに、一つ一つの時間が長いですね……これは、大変だぁ。

 

 

 

 

最前列から三列目に私達は座りました。

巨大な紋章を施した大きな垂れ幕が上がります。

 

舞台袖からこの国の王、アロガンシアが出てきました。

黒い制服を着たその姿はまるで軍人のよう。

 

異界の産物、マイクを手に取って喋り始めました。

 

 

「皆様、おはようございます。アロガンシアです。」

 

先程までざわついていた会場が、一気に静まりました。

謎の圧迫感があります。

 

「本日は天気が良く、いい狩猟日ですね。……えぇ、今回のテーマ、竜機兵に繋がる情報です。我々は今まで、神選者達のおかげでモンスターを押し返していました。しかし。」

 

声が強くなってきます。

 

「今のまま私達は神選者に頼っていいのでしょうか?それは私達の勝利と言えますか?……私は否定します。私達のシュレイド王国は神頼みで成り立っている訳ではありません。例え先導してくれる人が居ても、それを享受するのは私達国民です。精査し、私達に合わせ、成り立たせる方法を探し、国民が受け入れる体勢である事。これによって初めて神選者の知識を私達の物にする事が出来ました。」

 

一呼吸をおきました。

 

「そして今日、遂に私達が、私達の未来を切り開く事となります。先導する者がいない事に不安を覚えるでしょう。しかし、夜が過ぎれば光が見えます。私達は光に向かって歩きだそうとしているのです。王国が再び栄華に包まれるその時まで、私達は互いに協力し、助け合い、磨き合いましょう!……それでは、第一歩となる説明会が始まります。」

 

アロガンシアは一歩下がり、会釈をしました。

周囲の拍手に合わせて私達も拍手します。

 

「それではセットが配置されるまでお待ち下さい。」

 

アナウンスが流れました。

 

 

 

昔のシュレイド王国の方針のままの西シュレイド。

そこはやはり、龍を皆殺しにする思想で染まっていました。

 

 

 

 

 

ジャリ……ジャリ……

 

ラオシャンロンに並ぶ大きさの竜機兵が舞台の上で横になっています。

回収された損傷体こそ見た事がありましたが、目の前で動いているといるとやはり恐怖を感じますね。

でも、危険は感じません。

 

竜機兵の前には、三人が机越しに座っていました。

 

「過去の竜機兵はドラゴン……つまり龍を素材にしていた。

だが!我々の今の世界はどうだ?大体の龍が竜より強い……何故なら当時の素材になる雑魚な龍は効率からみて真っ先に狩るべき対象だったからだ。しかぁし!!」

 

随分ハイテンションな研究者ですね。

 

「我々の技術の発展は止まらない。遂に竜の素材から竜機兵を作ることが出来たのだ!」

 

……なるほどぉ。

各地にモンスター解体場が湧いてきていましたが、この人達のものだったんですね。

龍脈の力を必要無しに強力な生物を作れるとは……流石軍事国家です。

 

「では説明をしましょう。」

 

先程までのハイテンションな研究者とは違い、冷たく落ち着いた女性の声が響き渡ります。

 

「私達は竜機兵を作ったのですが、実は『竜機兵』はカテゴリ名であり大きく分けると三種類あります。

 

まずはここにいる『植物型竜機兵』

この竜機兵は光合成で大地の無機物から自発的にエネルギーを作るため、維持管理が簡単な事から竜機兵の中の量産型です。と言っても弱い訳ではなく、天候が悪い日が続くと弱体化するだけで蓄えたエネルギーを使えば夜中であろうと戦えます。戦闘傾向としては『自衛』です。

 

次は私達が最初に作った『大食型竜機兵』

その竜機兵は動物性タンパク質を摂取する事で自己再生を行いながら戦闘します。当初は跡形も無く完食してしまう事が問題でしたが、ネルスキュラの捕食を参考にし、肉を溶かして飲む事で鱗や骨等の素材を傷つける事無く食事する事が出来るようになりました。傾向としては『捕食』です。

 

そして3つ目は原初の竜機兵を発展させた、製作に龍を使う『孤高型竜機兵』

この竜機兵は食事による自己進化を繰り返しながら戦闘します。初期構想時に自我の目覚め等の懸念する声がありましたが、定期的に電気による記憶消去により、大幅な自我発生の確率の減少をはかることができました。また、それでも命令に違反する場合、臓器の機能を停止させ、被害なく処理する事が出来ます。そして一番の役割は龍脈を消費させ、龍の弱体化を行う事です。傾向としては『遊戯』です。」

 

コスパも考えるとは……研究者も馬鹿ではないようですね。

しかしこの言い方だとまるで―――

 

龍殺竜機兵(オーバー・ドラゴン・ウェポン)は違う物として扱っています。ご了承ください。」

 

なるほどぉ。

恐らく力というか、仕組みというか、全く違うのでしょうね。

 

 

 

「では、何故私達は竜機兵を蘇らせたのか。それをお話しましょう―――」

 

 

 

 

 

終わりました。

 

まぁ要約すれば、

 

・戦車より強い!安い!簡単!

・クローン人間が不必要!

・ドラゴンライダーってかっこよくね!?

 

みたいな感じでしょうか。

細々と仕組みの説明もありましたが、段々と専門用語が増えてきて私には分かりません。

 

……

 

「ワタシニハ、ワッカリーマ――」

「煩い。」

「すぇっ!?」

 

いてて……ちょっとふざけたくなっただけで手刀ですよ……

 

私達は今、竜機兵に触る列に並んでいます。

そして、順番が回ってきました。

 

「どうぞ、お触り下さい。」

 

スタッフが柵を開けてくれました。

私達は中に入り、竜機兵に近づきます。

 

「……フスー」

 

私達を見て竜機兵の鼻から出たのは蒸気ではなく煤でした。

甲冑が覆ってない前足を触ってみます。

 

「……うわぁ、硬い。」

「爪とかは軽くレウスを裂きそうだな。」

「これが竜機兵……」

 

足はまるで岩を触っているかの様な硬さ。

翼は鉄より固く、冷たかったです。

そして鬱陶しそうに体を揺すっても何かが割れたりする音はしませんでした。

 

「ひゃー!凄い、これが竜機兵!」

「興奮するな。バレるぞ。」

 

大戦の終末の原因に触れる日が来るとは……!

とっても嬉しいです!

 

 

 

 

 

ちょっと眠くなってきました……元気ドリンコを用意しておきましょう。

 

続いての『現在と実情』ですが、纏めると

 

・神選者の敗北が増加

・生活水準の大幅向上

・発電施設の増築

・今後の予定

 

今後の予定に関しては、龍を皆殺し、他国を吸収し大陸制覇。

みたいな感じですね。

 

 

 

そして、今日一番の注目ポイント。

 

 

 

「『龍殺竜機兵(オーバー・ドラゴン・ウェポン)』始まります。ご着席下さい。」

 

 

オーバー・ドラゴン・ウェポン。

りゅうごろしりゅうきへい。

 

 

どっちも長い……

 

 

その時、私はこの会場で初めて危険を感じました。

 

まるで自分が最強と思っていて、その自信を裏付ける実力を持つ何かを……

 

 

しばらくして、黒色で一回り小さい竜機兵がのしり、のしりと舞台に現れました。

 

先程の竜機兵と同じ体勢になり、その前で三人が喋り始めます。

 

「龍殺竜機兵計画代表、キテリア。」

「龍殺竜機兵計画発案と経理をしております、イデリケスと申します。」

「あっはっは!私が龍殺竜機兵計画で、神選者説得と製造工場の代表を担当するリリ=テリアだ!よろしくな!」

 

暑い時期に目を隠すまでのフードを被っているキテリアさん。

異世界でスーツと呼ばれている物を着ているイデリケスさん。

さらしとインゴットフォールドしか着てないリリ=テリアさん。

 

……いやぁ、無自覚でしょうが会場が騒がしいですね。

っ!?おい、巨大モニター!リリさんの上半身と下半身を交互に映すな!

面白いけど流石に不謹慎……ってリリさんもそれに気づいた様でポージングを始めました。

いいぞもっとやれ……という気持ちはありましたが、やっと龍殺竜機兵の話が始まり、ほっとしました。

 

龍殺竜機兵(オーバー・ドラゴン・ウェポン)の事について説明。

過去に竜機兵は負けた。何故か。圧倒的な力の突如出現に対応出来なかったから。王国を滅ぼす黒龍。全てを焼き尽くす紅龍。何もかも消し飛ばす祖龍。流石に対応出来なかった。」

 

キテリアさんはお茶を手に取りました。

入れ替わる様にイデリケスさんが喋り始めます。

 

「ならば対応出来るようにすればいいじゃないか、と考えたのが『龍殺竜機兵(オーバー・ドラゴン・ウェポン)』です。この竜機兵はその名の通り、龍を殺す為に生産されています。ネルギガンテの力を大幅に増幅させ、怒涛の再生力、完全封龍の能力を手にしており、脳の中には通信回路を形成させています。」

 

イデリケスさんはうずうずしていたリリさんに目配せしました。

リリさんは立ち上がり、マイクを使わず大きい声で喋りだしました。

 

「そして、龍脈の力を使った培養技術によって、ネルギガンテの素材には困らないときた!勿論、色々必要な物は多いが龍脈の力を使うという事はかなりのコスト削減。その他の素材を買うのに金を回せるから無理に作って国が財政破綻する事はほぼない。工房としては安定した収入と仕事はとてもありがたい!」

 

満足したのか、席に座りました。

再びイデリケスさんが喋り始めます。

 

「経理の私もかなり驚きました。実力が伴ってないと一時期心配した事もありましたよ。」

「そうだったな、頻繁に視察してきたな!」

「そして、通信回路の話ですが、マザーコンピューターにハッキング対策をたてながら、死ぬ寸前までデータ同期させています。マザーコンピューターが算出した対策案により、遺伝子を組み換え、ネルギガンテの再生力を使って進化するのです。勿論、特定の行動に警戒したりなどの思考を変化させたりもします。」

「ここ、とても大変。遺伝子の統一、難しい。」

「間違えると死ぬか、異形のネルギガンテに変わってしまいますからね。」

「古龍は怖い。」

 

……つまり、ただでさえ耐久力が高く、再生力が尋常じゃないのに次の奴は個々に対策をたててくるという事ですか……恐ろしや。

進化と言ってましたし、対応出来ない物がないのでは?

 

「圧倒的な力を持つ敵には、とてつもない技術力で立ち向かう。その考えでやってきた。だからここで満足しない。」

「それでは細かい説明に入っていきます。」

 

 

 

すっごい纏めると、

・維持費は余りかからない

・潜在的なプライドは高め

・混ぜた龍によって性能が変わる

・神選者の力を付与することも出来る(どうしても打ち消し合う為、一つまで。)

 

 

ですね。

えぇ……私達でも勝てませんよねこれ。

いやまぁ、秘技を使えば少なくとも数匹は屠れるでしょうが……

規模は数百匹でしょうし、難しいですね……

 

 

さて。

最後に闘技場に移動です。

 

 

先程の雰囲気のままのため、騒ぐ人はそれほど多くはありませんでした。

 

 

龍殺竜機兵は闘技場の中央で立ち止まりました。

周囲を人類が囲んで騒ぎ始めた事に関心を寄せてません。

 

 

「龍殺竜機兵の連戦です。」

「ウルルォォオオオオ!!」

 

 

早速金色になっているラージャンが飛び込み、竜機兵を殴りつけます。

大地を穿ち、骨を引きずり出すその強靭な腕力。

 

しかし巨体は動きません。

 

反撃に、ラージャンを尻尾で打ち上げ、首を引く動作の後に雲を吹き飛ばす程の熱を持った火炎ブレスによりラージャンを丸焼きにしてしまいました。

 

銀の刃が竜機兵に勢いよく当たりますが全て弾かれてました。

 

「ヴォォォォォン!!」

 

円柱の鉄を叩いた様な声が響きました。

 

ハルドメルグが鎧を纏い直している隙を見過ごさず、竜機兵が叩き伏せます。

纏いかけていたハルドメルグの武器を折る硬度の鎧が、どんどん溶けていき……

 

最終的に死亡時と変わらない姿になってしまいました。

竜機兵は腕を肥大化させながら殴ります。

巨体から繰り出される殴打は、巨大な地割れと共に古龍の血を会場全体にぶちまけました。

 

「「うぉぉ!」」

 

会場全体がどよめきます。

龍殺竜機兵……とても強いですね。

 

上空からクシャルダオラがブレスを撃ちますが、竜巻を起こすそれを正面から破り、爪を巨大化させて掴み、猛烈な勢いで地面へ押しつけました。

ヒビの入っていた土がめくりあがり、土煙で姿が見えなくなります。

恐らく、再生するのだから自分が怪我をしないように立ち振る舞うという考えがないのでしょうね。

 

そして何かが折れる音がして、煙から飛び出してきた竜機兵は大きく咆哮をしました。

 

「ギィィィィィィン!!」

 

悲しそうな声?嫌がっている目?

……いえ、楽しそうな動きでした。

完全に人工生命体となっているのでしょうね……

 

 

 

 

 

 

 

 

そして私達は夜間に帰ります。

とても興奮する日でした……でも。

 

「龍殺竜機兵の存在をあんなに大きく発表するなんて……何かの目的があるのでしょうか?」

「いや、他国が真似る事の出来ない技術を持っていると国民に見せつけたかったのだと思う。」

「?どうしてですか。」

「生活水準の向上、最強の戦力を持っている事を国民が知れば、愛国心が強い彼らの士気は上がり、軽い気持ちで国から逃げようと思う人達は死にたくないから留まるだろう。結果的に人口の確保が出来るからだ。」

「(´・ω・`)ヨクワカンネ」

「……捨て駒の数が増える。」

「もっと分かんないです。」

「おい。」

 

 

報告書には困らなさそうです。




アトラルと
ストック3でーアイテム多いでードラグーン大好きーバルとー
スウォームの。

『なぜなに!教えて亜空のシュレイド城ー!』

お前は誰だ?
ビーストっ!そして雷。これでMAD素材。
この方はー影虫だよー。
……余計に情報が増えたな。まぁいい。今回はこれだ。

竜機兵(イコール・ドラゴン・ウェポン)

当時のシュレイド王国が滅んだ最後の引き金だ。
近世の技術を持ったシュレイド王国。モンスターの影響で通信技術は発達しなかったが、水洗トイレがあったと言えば発達具合が分かるだろうか?
つまりー昭和とー平成ーレベルー?
水洗トイレ。創造。偉大。分かる?
はてなの連続やめろ。

竜機兵の説明だが、沢山の竜と龍を使った。
そして出来た物は火を吐き、空を飛ぶラオシャンロンが出来たという事。
何故『竜』機兵なのかというと、古龍の力を持たないからだ。電気の力を持たせた龍機兵より、電気袋型竜機兵の方が強い、の様にな。コスパ面からもだ。
当時はーまだー魔法がー発達ーしてないーからねー
魔法武器。遺産。ナズチ弓。発達してない?
弱いー龍からはー竜のー上位ぐらいーだよー。火力は高いしー耐久もーやばいーでもー正面からはーラオよりー弱いー

そして、黒龍に狙われた理由だ。紅龍や祖龍は人間の努力と思って多少は見過ごしていたが、黒龍がプロポーズしていた金火竜が竜機兵に練り込まれてしまって……ふっ、これほど言えば黒龍がどういう奴か分かるだろうか?
最強の龍が異種族の竜に恋をする、『ありえない』を超える程の恋愛感情を抱いた相手が竜機兵に練り込まれ、目の前にやってきた……黒龍は最強だから恐怖は無い。ただ感情が壊れるだけだ。


うーん?まさか俺の話をしてくれてるのー?
あ、僕の作った混ぜたの見るかしらー?


そして、混ざった物を嫌い、混ぜた物を愛でる。
彼女を想う自分が、混ぜた物の世界を作れば彼女は元通りに話しかけてくれると思って――



ぁぁぁぁぁぁぁ!!

っ!?
あーまずいー放置しすぎたー
私は逃げるっ!!
あれーでも放置時の技はーコアだよねー……まぁいっかー
力、迸るぅぅぅっ!!

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