閣螳螂は娯楽を求める 作:白月
すっごい雑な蛹の説明
生存率上げる理由から大量の卵を産んだから、一匹あたりの栄養素が少なくなったから産まれた時の形態で葉っぱから栄養摂って。
↓↓↓(世代交代と成長)
よし、栄養が足りたから生殖行為や飛行が出来る生物に変化するぜ。
↓(安全な場所探し)
産まれた時に貰った成虫の基盤と共に卵になるぞぉぉぉ!!←蛹
↓(早朝、煌びやかな羽化が始まる)
ふぅ……そう、私が――
ライゼクスだぁぁっ!
「ライゼクスは虫じゃないだろう!?」
大分日が傾いてきた。
あの後、ラギアクルスが来たが、それ以外は来ていない。一匹だけなので簡単に対処出来た。
つまり、結局大半は暇だったので、笛を掃除していた。
ラギアクルスを解体し、アイルー達に運ばせ終わった王女が話しかけてくる。
「モンスターは探しに行くものじゃぞ。」
「走り回るのは面倒くさい。それにここを突破されるぞ?」
「いやぁ……モンスターはそんなに頭良くないんじゃが……」
いや、私やクイーンみたいな例があるのだから分からない。
……とは面倒くさくする事は言わない方がいいか。
「とりあえずここは私に任せろ。このクエストが終わったらポッケ村に連れていけ。」
「はいはい。このクエストが終わったらどうにかギルドを説得してやるのじゃ。」
そう言って王女は何処かに走っていく。
そして途中で振り向くと、何かを投げてきた。
受け止める。
「何だ?」
「閃光玉じゃぁぁ――」
叫びながら走っていった。
……もうちょっと王族らしく振るまえ。
風が紫色の雲を運ぶ。
遠くを大型モンスターが飛んでいくのを見ながら、私は携帯食料を食べる。
しかし、あの神選者達はたかが一匹のマキリ・ノワを倒すのに手間取っているのだろうか。
マキリ・ノワがそれほど強いのか、逆に無能しか居なかったのか……
どちらにしろ私は撃龍槍を振り回して人間の体の使い方を覚えていた。
陽が落ちたのか、闇が空を覆っていく。
しかし紫色の雲は若干光っているのか、うっすらと見える。
その光景は綺麗ではあったが、やはり禍々しい。
……ウイルスが蠢き始める。
遠くの空から紫色に強く光る雲が広がってきた。
微かな本能の叫びが聞こえる。
「古龍か……」
つい口に出す。
私は立ち上がり、笛を振り、撃龍槍を持つ。
恐らくマキリ・ノワだが……遠くて分からない。
紫色の渦の中心を大きな何かが飛んできた。
願わくば私を狙わないで欲しいが……
「――ルルォォォォ」
非常に遠くで古龍が叫ぶ。
足を引き、構える。
……?
何も起きない―――
「ルァァァアアッッッ!!」
突然黒いブレスを放ってくる。
ただ遠いため私に当たる事は無い。
その後、一直線に私の方へ飛んできた。
笛を吹き、撃龍槍を構える。
……周りに人間は居ないが、一応人間の姿のままにしておこう。
古龍は角に炎を纏った。
撃龍槍を振りかぶる。
「コォォォオッッ!!」
「馬鹿は死ねっ!!」
炎が炸裂し、私を飲み込むが鎧が燃えるだけだ。
考え直して撃龍槍を置き、敵の衝突を待つ。
「ルルォォッ!?」
よし、流石に撃龍槍の方が硬いか。
相手の突進と体重が角の一点にかかって折れる。
衝撃と折れた事によりパニックを起こしたのか古龍が墜落する。
勿論私は埋まった撃龍槍を抜いてから古龍の背に飛び乗る。
このまま、殺してしまおう。
「クルォォォオッ!」
「死ね、死ね!雑魚が!」
もしかしてコイツがマキリ・ノワか?
私を舐めたのか、外した事による怒りかは分からないが馬鹿正直に突っ込んでくるのは愚の骨頂だな。
よく分からないが、バリアで潰せばいいものを。
大型の古龍の癖に、かなり前に私を狙ったクシャルより馬鹿なのは笑うしかない。
そう思いながら元の姿に戻り、飛び立って私を振り下ろそうと暴れる所をしがみつく。
動きが遅い。顔面を笛で殴打する。
落ちかけるが、大丈夫だった。
「クカァァッ!ゴロロロロロッ!」
怯んでから奇妙な咆哮をし、紫の煙を纏う―――
―――ズキリ!
ふん、私を凶気化させようとしても無駄らしいな。
一時的に意識が遠のくが、マキリ・ノワが暴れ始める頃にはウイルスの刺激で起きれる。
一度休みなのか暴れるのをやめた。
「キィェァァァァァ!!」
その隙に撃龍槍を叩きつける。
マキリ・ノワが大きく怯み、苦しげな声を出す。
「コォォォオッッ!!」
再び叫び、紫の煙を放出する―――
グジャリ
―――ッ!!??
…………。
久しぶりに息切れを起こした。
頭の方……いや、背中から潰れる様な音がした。
ゲボッという音と共に、私は血を吐き出す。
黒と緑が混ざった血をマキリ・ノワの背中にぶちまける。
体の各部でウイルスが蠢く感覚がする。
まさかここで狂竜ウイルスに呑まれるのか?死ぬぞ?
……いや、思考は相変わらずクリアだ。
鎌をマキリ・ノワの背中に叩きつける。
ゾワッ
「―――ッ。」
衝撃を与えた箇所から体の各部にまで何かが蠢く感覚が走る。
まさか凶気化で狂竜ウイルスに敏感になっているのだろうか?
その時、何かに突進され吹き飛ばされた。
私は抵抗出来ずに落ちながら、凶気化しているトリドクレスを見る。
事前に息を吸い、水の中に落ちる。
体が浮いた感覚と同時に熱に浮かされているかのような感覚になるが、とりあえず撃龍槍を引きずって陸に上がろうとする。
「キィィィッ!」
ガノトトスが襲ってくる。
回避を試みたが、右後ろ脚を食われた。
……なんとか這いずり、陸に上がる。
そして私は後ろ脚を見て、諦めの混じった感情になった。
傷口から明らかに動いている黒い液体と私の血が混ざったものが出てくる。
心臓が脈打つたびに体全体がゾワゾワする。
結晶さえ血が通った様な感覚になっている。
しかし、まだ視界は霞んでいない。
それどころかウイルスに視覚を遮断されてもいない。
もう一度吐き、マキリ・ノワを見据える。
氷を纏い終わり、こちらに突進して来ようとしていた。
思うように体を動かせないが、閃光玉を地面に叩きつける事は出来た。
マキリ・ノワがまた地面に衝突している間に笛を振り、持続回復の旋律を吹く。
黒い塊が元の脚の形を形成した。
……駄目か。ウイルスは私の体を蝕みきっていた様だ。
私はこのまま死ぬ可能性が高い。
しょうがない、私を食い破って出てくるゴア・マガラが私の代わりに生き残る事を祈るか。
勿論、私は最後まで生きようとするが。
マキリ・ノワが立ち上がり、咆哮する。
私も立ち上がり、撃龍槍を背負う。
そう決めたなら、ここでコイツを殺しておこう。
マキリ・ノワの角がみるみる治っていく。
飛び立とうとした所に糸を放ち、しがみつく。
開き直ったからか、体が随分軽くなった。
「レウス!」
「ギィィィィィッ!」
空から聞いたことのある声が聞こえた。
「行っけえ!リュート!レウス!」
リオレウスが炎を纏いながら突進してくる。
確か、マネルガーを嫌っていた人間か。
バギィッ!!
必殺技は張られたバリアに衝突し、外は業火に覆われる。
しかしマキリ・ノワは私を振り落とそうと暴れるばかりで、全く外を気にしていない様だ。
「くっ……そぉ!」
「レウスの絆技が完全に弾かれたのか!?」
私に向かって再びトリドクレスが突っ込んでくる。
こっちはバリアの対象ではないのか。
回避するが、再び突進してくる。
笛を振り上げてみるがマキリ・ノワが暴れる為、踏ん張ることが出来ない。
「豪火球!」
ガィン、ガィン、ガィン!
リオレウスが三発のブレスを放ったが、その程度で破れる訳が無いだろう。
「くそっ、前のマキリ・ノワより強い!」
えっ?
これより弱い……というより馬鹿な奴がいるのか。
つまりマキリ・ノワは前にも居て、そしてこいつに討伐されたのか……ただ人間が乗っかったリオレウスに負けるとか古龍として……いや、リオレウスが強いのか?
まぁいいか。
トリドクレスがしつこく私を狙い続ける。
そして、マキリ・ノワはリオレウスを狙ってブレスを放つ。
「キュアァァァァッ!」
ようやく踏ん張ることが出来る。
一度突進をやり過ごしてから撃龍槍を構え、待つ。
トリドクレスは頭を向けて突っ込んできた。
引き付けてから撃龍槍を叩きつける。
「ピィィィッ!?」
「グゥゥオッ!?」
トリドクレスには大ダメージを。
マキリ・ノワにも軽傷を与えた。
槍を戻し笛を構え、頭の方へ向かう。
すると、今度は正面から新たな奴が頭を振りながら飛び出してきた。
「アウッアウッ!」
カツン、カツン!
ゲリョスか……凶気化したモンスターを操れるのかマキリ・ノワは?
笛で光を遮り、糸で引き寄せて振り抜く。
「アキャッ!?」
さて、今度こそマキリ・ノワの頭に向かう。
お前を殺して、じっくりウイルスと向き合う時間を貰おう。
顔周りの毛に脚を引っ掛け、撃龍槍を振りかぶる。
背中からパキリと音が鳴った。
黒い粉が舞う。
ドモ、俺ハ命反ゴア・マガラ。
『調節したわ〜。』
今回、俺の弱体化した様な古龍がMHXRに出るらしい。
確か……黒冠龍、モルドムントだったか?
あの方を暴走させて、地雷がウイルス柱になったら多分私だと思います。
いや、攻撃行動はツイッター分しか知りませんが……腕に口とか、飛ぶ時凄い乾きそうですね。
……恐らく更新されるだろうな、この後書き。
更新したぜ!
余り似てなかったわ……残念だ。
というより、攻撃は辿異ガスラバズラの方が似てる!
ガスラバズラの攻撃範囲のゴア・マガラの高速verがこの僕だよ!