閣螳螂は娯楽を求める   作:白月

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意味

目が覚めること


おはよう!こんにちは!こんばんは!おやすみぃ!

起きてぇぇえ!!



覚醒

……コロスコロス!!ワタシノスニシテヤル!!

 

 

……っ!?

アブないッ!

 

操虫棍が私に印弾ヲ飛ばしテキた。同時にハンマーが頭を狙ってクる。

私の中デ殺意が感情を支配シテる……まァ、良くこんナ大量の人間に喧嘩を売ッたものだ。

殺意を補助スる様に動く。印弾を回避、槍ヲ叩キツケル。

 

間一髪デ回避されタ。ならば、槍をそのまま薙ぐ様に回転させルだけ。

そノマま後ろカラ来たチャアクヲ吹き飛バス!!

それから吹き飛んだ撃龍槍に糸を放チ、大混乱しテいる方へ突っ込ム。

 

着地とトモに鎌ヲ振る。

 

 

 

とりあえず殺意に従って体を動かしながら現状把握をしよう。

 

私の体を見てみると黒みがかっている。そして微量の塵……なるほど、私は狂竜化しているのか。

しかし図鑑や論文にあった狂竜化の症状通りだと私の意識など消えてそうなものだが……

いや、論文には人間やアイルーなどが持つ理性を伴った意識が狂竜化を抑える要因かも、と書かれていたな。

そう考えると……一時的に狂竜化に呑まれていたが、怒りで戻ったのか。……怒り?尚更沈んでいきそう。

 

 

 

大分元オトモンの数が減っタ。同時にハンターの数も少ナくなってイる―――

 

ミキッ

 

 

ミシミシッ

 

クあっ!?

 

頭の後ろから謎の音と強烈な痛みが走るっ……

 

一体ナんなんダ……ぁぁァァ!?

 

 

 

 

 

近くで交戦していた全員の動きが止まる。

 

まるでたった今存在してはいけない何かが誕生したかのような謎の波動を感じたからだ。

狂っていても狂っていなくてもつい視線を向ける。

 

 

ゆっくり、ゆっくりとアトラルが立ち上がる。

 

 

色はさっきより黒くなっただけだ。

極限化の様にウイルスをバラまいている訳でもない。

 

 

アトラルはまるで突然ここに来たかの様に周りを見渡す。

 

 

 

頭部の後ろから背中にかけて結晶が生えていた。

 

 

 

再び意識が呑まれたアトラル・カは撃龍槍を背負う。

ババコンガが走り寄ってくる。

 

例に漏れず撃龍槍で潰される。

ババコンガに糸をつけて狂竜化エスピナスに投げる。

エスピナスがババコンガを頭で跳ね除けた所に、撃龍槍が傾けた首から一直線に刺さる。

 

「グ……ウッ……!?」

「――ァァァッ!!」

 

そのまま力任せに振り回し、背中から槍が飛び出るまで止めなかった。

 

そのまま他の生物を殺そうとした所をG級ハンターが太刀を構え、立ちふさがる。

 

鎌をカウンターし、そのまま近づいて無双切りを放つ。

糸を回避し、槍をいなす。

 

「練気解放円月斬り。」

 

精神を集中させ、狩技を放つ。

再びカウンター、回避してからカウンター、からの無双切り。

 

 

 

そしてダメージを与えられず切られることにより、再びアトラルに怒りの感情が浮かぶ。

 

 

 

……

 

 

……っ!

危ない、体の下から引き裂かれる所だった。

……少し頭に違和感がある。鎌を後ろに回すと……何か生えていた。

形からしておそらく結晶だろうか。しかしある程度衝撃を与えても痛くない。

私は狂竜化しているから狂竜結晶だろうか。まぁ痛みがないなら無視して大丈夫だろう。

 

鎌を振り、カウンターされたためすかさず後ろに下がり槍を引き寄せる。

槍を背負っている間に近づいてきたから糸を放つ。回避されたがそのまま向こうのハンターを捕らえて引き寄せ投げつける。

ハンターは受け止めた。

 

だから撃龍槍を二人を潰すように叩きつける。回避されてもそのまま巻き込む様に槍を投げ飛ばす。

 

……大分思考がクリアになった。

ウイルスが結晶に移動したのだろうか。それともウイルスが集まって結晶になったのだろうか。……突然生えた痛みで気を失ったが。

 

しかし、いつ再発症するか分からない。対策を講じなければ。周りを見渡す。

 

 

大量に転がっているじゃないか。

糸で集めて腹に縛る。

 

 

 

「スカイハイフォール!!」

 

狂竜化しなかったリオレウスが強大な炎を纏いながら滑空してくる。

直線的な動きのため撃龍槍飛ばして撃墜……さすがに避けたか。

少し回転しながら蹴りの体勢に入る――

 

勿論、馬鹿正直に技に当たる必要はない。撃龍槍と共に元の場所に吹っ飛んで帰る。

 

 

 

 

 

砕けた遺跡の破片が動き出す。

 

ハンター達はそれぞれ狂竜化モンスターと戦っていたが、謎の音に周りを見渡す。そして音のする方、大砲が向いている方向を見る。

 

あの猛攻で砕けたはずのネセトが立ち上がり、鉄の骨を中心に遺跡が再構築される。

ハンターやライダー達は絶望する。この状況では余りにもコイツの撃退は無理だと。

 

そして――

 

 

ネセトは走り去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

やっと離脱が出来た。

今回は狂竜化による殺戮本能の暴走によって引き起こしてしまった無駄な戦いだった。

 

しかし…改めて触ってみると結晶は三本の筋にそって生えている。おそらく闘技場でのティガレックスに引き裂かれた傷だろう。ウチケシの実が足りていなかったのか……

 

あ、違う。そういえば狂竜ウイルスはウチケシの実で完全に消すことは出来ないという説があった。ゆっくり私の体を蝕んでいたのだろう。

 

再び狂竜化する可能性への対策として結晶に糸で抗竜石を縛り付ける。こうすればかなり抑えられるはずだ。刃物に滑らすだけで狂竜化を解除できるほどなのだから。

そして多少ウイルスが残るだろうから身体機能の強化はそのままになるだろう。

 

 

ネセトを走らせ、ランゴスタが冬眠している所に戻る。

狂竜化した私を助けなかったとは頭がいい。……きっとあのクイーンの子供なのだから古龍のウイルス程度なんともないはず。

 

 

 

遺跡の前には久しぶりに見る巨大なランゴスタが居た。

 

「おかえりなさい。」

……やっと帰ってきたか。

「ごめんなさい……ちょっと風邪ひいた先でまた繁殖しちゃって……」

そこら辺はやはり虫と言った所か。

「でも……こんなに長い時間、それも突然任せたのに皆死んでないで済んだ。さすが昔互いに争っただけはありますね!」

……何年前の話だ。さて……

「……行くのですか?」

頷く。あれほど暴れたらハンターに狙われる。もう駄目だろう。

 

笛と球、調合セットを回収する。

 

「……はい。」

クイーンが赤い玉を渡してきた。

「超大爆発玉。」

……!?

「この青い方にバリアが出来ますから。貴方なら使えるでしょう?使う時は撃龍槍を叩きつけて下さいね。」

……貰っておこう。

 

 

さて、どこに行こう……明日に向かって走れ?

 

 

 

 

 

ガシャン、ガシャン。

 

足音と共に機械の音も響く。

 




こんちわっす!
アトラ・ルカだよ〜!

最近寒いねw本当にwホントにもう出たくなーい巣からw巣から出たくなーいwホントにw
ちゃんとね!服を着てください、皆さん温かい格好してね、外を歩いてください。
もう素っ裸でね、雪遊びしちゃ駄目だよ?

それ私やないか〜いw


「……演じるのが疲れた。もういいだろうか。」
はい。
「では今回お呼びしたのはこの方。どう――」

バガァッ!!天井を突き破り降り立つ。

「ドウモ。」
「こんばんは。」

「双子の古龍、ドゥレムディラさんとゼスクリオさんです。そちらのベットにお座り下さい。ちなみに私とゼスクリオはこういう時だけ話せます。」

「デ、コンカイノハナシハ?」
「はい。ではゼスクリオさん、ワールド出演の感想を――」
「ナンノハナシ!?」
「……?」
「……エ?ムイシキニデテタ!?」
「少しいいかしら?mhwには似たのが出ただけよ。」
「……どういうことだ。一体どんな奴――」
うわぁぁぁっ!!MHWのネタバレに繋がるぅぅっ!!

パチッ



累計UA一万達成!ありがとうございます!

「今後もコイツの文章の作り方がコロコロ変わるだろうがストレスが余り貯まらない様なら今後もよろしく。」

……こんな性格のアトラル・カですが今後もよろしくお願いします。

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