MASKが始める異世界生活   作:新田トニー

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ちなみにいうの忘れてたけどマスクの効果は昼でも夜でも使えるというご都合主義ですのであしからず。


第2話 ヤッホー!!俺だよ!!

 

「楽しかったー!ねぇセイジ!すっごく楽しかったけど顔色やっぱり悪いと思う。大丈夫なの?」

 

汗をかき運動をしてスッキリしていたエミリアがセイジに心配する。

 

「何を言ってるんだmy honey!!俺はいつだって絶好調さぁ!んっんっ〜でももう少し人が多い方が良かったかもしれないにゃあ?」

 

先程とは打って変わってやたらテンションの高い顔が黄緑色のセイジが答えた。

 

『ねぇホントにどうしたの?さっきまでボクがデコピンすれば1発で死にそうな顔してたのに』

 

「なんだとぉう!?ならためしてみようか!ヒィヒィ言わせてしんぜよう!」

 

セイジ?は口元をアイアイアイと言わせながら答えた。

 

「いやぁあんなに踊ったのは久し振りだよ!それにしても凄かったなぁあの時は。まさか街の人々全員が集まって踊るなんて」

 

騎士ラインハルトが感嘆の声を上げる。

 

「なんでこんな事に…………」

 

フェルトは数時間前の出来事を思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!?!?」

 

装着した途端顔から離れなくなった仮面に驚いたセイジは

声にならない声をあげる。

 

「えっ!?セイジ!?」

 

今まで戦ってたエミリアが驚きの顔で見る。それもそのはず先程まで瀕死の重傷を負っていたセイジが突然竜巻を起こし始めたのだ。それはもう荒れ狂い、いつ終わるのかとハラハラさせるくらいに。

 

「あっ止まった」

 

誰かが言った。そして、

 

「ラリッホー!皆元気にしてた!?なになに?大腸ちゃんははみでてないかって?大丈夫出てないよ!どこぞのアバズレが俺のお腹くんをひっさいてったけどな!」

 

アイアイアイと口を鳴らし陽気に鼻歌を歌っている。しかもよく見ると先程と服装が違う。サラリーマンの一般的な服から全身赤の派手な紳士服を着ている。

 

「貴方………さっき確かにお腹は引き裂いたはず………」

 

「ああそうさ!確かにお前に腹を引き裂かれ、絶体絶命になったよぉ!?」

 

セイジ?は頭から火山を噴火させ拳をパキパキと鳴らした。

 

「決めたぜ!お前には相応の報いを受けてもらおうか!」

 

「あら?確かに傷は治ったけど武器も持たずにどうする気かしら?」

 

ウィーン!

 

「!?これは………!?」

 

どこから出たのかエルザは縛り付けられ固定されている。

あたりには蝋燭やムチがあったりなど穏やかな雰囲気ではない。

 

「ここから先はR指定!観客の皆さんは目と耳とアソコを押さえておくことをお勧めするよ!!」

 

「な、なにをするつもりかしら?言っておくけど私痛みには耐性があるのよ?だからこの程度の事でーー」

 

「大丈夫、痛みとは程遠いからネ。多分別の意味でぶっ飛ぶんじゃないかな?」

 

「ちょ、ちょっと待っていきなりそんなあああ!」

 

ナニをされているかはカーテンが張られてあるため見えないが大体声で何をされているかははわかる。そう、ナニだ。

 

「そしてお次はこれー!ジャジャジャン!これは何を使うか分かるかな?」

 

「えっ………し、知らないわそんなの!」

 

「はいフセイカーイ。罰としてコレでも喰らえい!」

 

「ああああああああああああ!?!?!?ダメこれ以上はァァァァァ!?!」

 

「ごめんちょっと何言ってるか分かんない」

 

一連の流れを見てロム爺は唖然としている。フェルトは顔を赤く染めながら

 

「何やってんだよ!もうやめてくれよ!」

 

顔をうずめている。

 

「ねぇ何やってるか分かる?パック」

 

『………リアにはまだ早いかな」

 

「?」

 

「も、もうダメェ………許してぇ………」

 

「お前は今まで許しを請うた相手に情けをかけた事はあるか?」

 

一瞬だけ氷よりも冷たい目をしていたのは誰が見ても分かった。だがそれは一瞬で直ぐに素に戻る。

 

「なぁ〜んてそんな辛気臭い事は置いといてとりあえずぅ

もうワンラウンド、続けよっか?」

 

エルザの周りにはグイングインと動いているアレやブブブブブと振動しているアレが沢山ある。

 

「イ、イヤァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ〜スッキリ!これで腹をかっ裂かれた分は取れたぜぇい!!」

 

カーテンが開けツヤッツヤのセイジが出た後ろには一瞬だけだがエルザがチラッと見えた。まあ見るに耐えない姿だが。

 

「せっかく異世界から来たことだしぃ、ダンスパーティとでも洒落込もうぜェ!」

 

「はっ?ダンスパーティ?」

 

「はい、ミュージックスタートォ!」

 

どこからか音楽が流れ始めた。もちろんここにはラジカセもスピーカーもあるわけない。だが聞こえるのだ。軽快なメロディが流れついつい口ずさんだり踊りたくなるようなリズムカルな音が。

 

「ハイハイそこの寝ぼけてる人もどうぞご一緒にィ?」

 

「もうやめてぇ……私が悪かったからぁ………」

 

「何言ってるんだ?これから俺達はダンスを始めるんだぜMs.エルザ姫?」

 

先程まで伸びていたエルザを勢い良く起こしエルザを回転させる。すると先程とは違った服を着ていた。黒とは真逆の白いドレスで頭にはティアラをつけている。

 

「さあさあそこの口をガバーっとだらしなく開けているそこの3人!君達も踊るんだよぉ!?」

 

そう言われて指を刺された3人は

 

「あ、あれ!?体が勝手に!?」

 

「どうなっとるんじゃこりゃあ!?」

 

3人も踊り出しそしてさらには

 

「さあ皆集まれェ〜〜〜〜!!!」

 

顎がありえないほど開きとてつもなく大きな声を出した。バタンと勢い良く扉を開ける音が聞こえた。

 

「あっラインハルト!どうしてここに?」

 

「いや何か呼ばれた気がしたんだけど………なんだこれは!?体が勝手に!それに貴方は腸狩りのエルザじゃないか!こんなところで一体何をーー」

 

「とりあえずそれは置いといて今夜は楽しもうぜぇい!

おっと!お客さん達も来る時間だ」

 

ドタドタと沢山の足音が聞こえてくる。1人の男や女、それに子供までも入ってきた。だがこの盗品蔵には人がそんなに沢山入ってこれる場所ではない。

 

「とりあえずこの小汚いパーティ会場じゃ入らないし一旦外に出ようぜ?野郎共ォ!」

 

そこから先はまるで何かめでたい事があったのかのように人々は踊りに踊った。しかもこの国の音楽ではなくセイジが日本にいた頃の80年代のディスコなどで踊られていた曲である。彼は本当に20歳なのだろうか。

 

「ハイハイ最後に!お前に襲って来られるとめんどくさいから今度は正真正銘ぶっ飛んでもらうぜ!」

 

エルザと共に踊っていたセイジがポケットから取り出したのはどう考えても入りきらない砲台のようなもの。そこにエルザを………

 

「それじゃあ俺の考えた旅行プランを楽しんでねぇ!!バイバイ!!

 

そして導火線に火をつけ………

 

ドォン!!

 

吹っ飛んだ。吹っ飛んだものを気にしていなかった人々はセイジに歓声や拍手を送る。

 

「ありがとうございます!ありがとうございます!このような事でも喜んでくれたら感謝感激マシンガンでございます!!」

 

そう言ってセイジは涙を流しながらいつのまにか自分で用意したトロフィーを持っていた。

 

「さぁてこれにてお開き!皆さんおつかれさん!ほらもう帰って良いぞー」

 

そう言われると人々は帰り始めた。彼等はなぜ踊っていたのか気にも留めてなかった。

 

そして今に至る。

 

「セイジさん、あの腸狩りのエルザを撃退してくれたのは嬉しいのですが捕まえないとまた次の犠牲者が出る可能性があったのですが………」

 

「その必要はなァい!今頃自分のプライドをズタズタにされて腐っている頃だろう!」

 

とさらりとえげつない事を言ったセイジは

 

(この力………このスーパーパゥワーがあれば俺は………スーパーでハイパーなヒーローになれる事間違いなしだァ!)

 

1人マスクの力に喜んでいた。

 

 

 

こうしてマスクを手に入れた青年はこの異世界でふざけにふざけ、そして人を笑顔にするスーパーでハイパーなアルティメットヒーローになる。これはその序章に過ぎない。

 

 

 

 

 

 





これ下ネタ全開だし絶対R18行きますよね。

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