俺の名はユーガ。シティのどこにでもいるライディングデュエリストさ。
いきなりだが俺は愛車のDホイールで逃走をしていた。
デュエルチェイサー215「其処のDホイール!速やかに停まりなさい!此方はセキリュティです。其処のDホイール!速やかに停まりなさい!」
セキリュティの狗である、デュエルチェイサーズに追われているからである。
ユーガ「チッ……しつこい野郎だぜ」
デュエルチェイサー215「貴様には無許可のトップス専用エリアの侵入並びに傷害の容疑がかけられている!大人しく投降しろ!」
ユーガ「だぁかぁらー、あそこがトップス専用エリアだって知らなかったし、傷害に至っては俺はやってねぇっていってんだろうが!」
セキリュティ本部
オペレーターA「逃走中のDホイールを高速6号にてデュエルチェイサー215が捕捉、追跡中。当該Dホイールなおも逃走中。デュエルチェイサー215よりデュエルの強制執行を求めています」
ロジェ長官「デュエルの強制を認めます。セキリュティの指示に従わぬ者は速やかに身柄を確保しなさい」
デュエルチェイサー215「たった今、本部からデュエルの強制執行の許可が下りた。デュエルで貴様を逮捕する!フィールド魔法スピード・ワールド・ネオセットオン!」
Dホイール人工音声「「デュエルモードオン!オートパイロットスタンバイ」」
「デュエルが開始されます。デュエルが開始されます。ルート上の一般車両は直ちに退避してください。デュエルが開始されます。デュエルが開始されます。ルート上の一般車両は直ちに退避してください」
ユーガ、デュエルチェイサー215「「ライディング・デュエルアクセラレーション」」
オペレーターA「スピード・ワールド・ネオ展開完了!逃走中のDホイールとのリンクを確認。スピード・ワールド・ネオの管理下に入りました。長官、デュエルチェイサー215!デュエル開始します」
ロジェ長官「コースは?」
オペレーターA「トップスの別荘地区からシティ外苑部を経由しシティ中心にかけてSTC07ルートです」
ロジェ長官「結構」
ユーガ
LP4000
手札5枚
デュエルチェイサー215
LP4000
手札5枚
ユーガ「先行は俺からだ!俺のターン!俺は切り込み隊長を召喚する!」
切り込み隊長「ハアットゥ!」
切り込み隊長☆3
ATK1300
ユーガ「切り込み隊長の効果発動!手札のレベル4以下のモンスターを特殊召喚する!俺はチューナーモンスターチューン・ウォリアーを特殊召喚!」
チューン・ウォリアー「フゥゥッハッ!」
チューン・ウォリアー☆3
ATK1600
ユーガ「俺はレベル3の切り込み隊長にレベル3チューン・ウォリアーをチューニング!」
☆3+☆3=☆6
ユーガ「全てを貫く力を持ちて敵を撃ち抜け!シンクロ召喚!現れろレベル6トライキャノン・ウォリアー!」
トライキャノン・ウォリアー「フゥゥッ……ハアッ!」
トライキャノン・ウォリアー☆6
ATK2200
ユーガ「俺はトライキャノン・ウォリアーの効果発動!1ターンに1度墓地のウォリアーまたはシンクロンモンスターを1枚除外し相手に500のダメージを与える!」
デュエルチェイサー215「クッ!」
デュエルチェイサー215
LP4000→3500
ユーガ「よしっ!先制パンチを食らわせてやったぜ!カードを2枚伏せ、ターンエンド」
プロペラの音が聞こえたので、視線をあげると上空を飛行しているテレビ局のヘリコプターが視界に入った。
ユーガ「チッ…きやがったか」
そう言うとデュエルに集中すべく視線を戻した
メリッサ・クレール「トップスの皆さんこんばんは。今宵も息詰まるチェイスと手に汗握るライディング・デュエルの模様を私トップシティTVのトップレポーター、メリッサ・クレールがお送りします」
セキリュティ本部
オペレーターB「長官、スピード・ワールドの上空に中継ヘリが現れました」
ロジェ長官「やれやれ…トップスの方々は本当に退屈がお嫌いらしい。仕方ありません。少し回り道になりますがルートをSTC07から13に」
オペレーターB「わかりました」
メリッサ・クレール「セキュリティの花形、デュエルチェイサーと黒づくめの逃亡犯。デュエルは1ターン目を終了しデュエルチェイサーが500ポイントのダメージを受け、先手を取られた形です。果たして勝敗の行方は?そしてチェイスの結末は?手に汗握る生中継。最高のエンターテイメントとなることを、私トップレポーターのメリッサ・クレールがお約束いたします」
レポーターのメリッサ・クレールの実況の中デュエルは進んでいく
デュエルチェイサー215「言っておくが、私のライディング・デュエルでの検挙率は100%だ!猛犬と呼ばれた私から簡単に逃げ切れると思うなよ!」
ユーガ「そんな御託はいいから、かかってこいよ。それとも何か?俺達コモンズに負けるのが怖いのか?」
デュエルチェイサー215「貴様……その台詞後悔させてやる!私のターン!ドロー!私はチューナーモンスタージュッテ・ナイトを召喚!」
ジュッテ・ナイト「御用だ!」
ジュッテ・ナイト☆2
ATK700
デュエルチェイサー215「更に相手フィールドにシンクロモンスターが存在するとき、その1体の攻撃力を500下げ、手札からサスマタ・ガードナーを守備表示で特殊召喚できる」
トライキャノン・ウォリアー☆6
ATK2200→1700
サスマタ・ガードナー「ヨッヨッヨッ御用だー!」
サスマタ・ガードナー☆3
DEF2000
デュエルチェイサー215「私はレベル3サスマタ・ガードナーにレベル2ジュッテ・ナイトをチューニング!」
☆3+☆2=☆5
デュエルチェイサー215「地獄の果てまで追い詰めよ!見よ!清廉なる魂!シンクロ召喚!出でよレベル5ゴヨウ・チェイサー!」
ゴヨウ・チェイサー「御用だー!」
ゴヨウ・チェイサー☆5
ATK1900
デュエルチェイサー215「バトルだ!行けゴヨウ・チェイサー!トライキャノン・ウォリアーに攻撃」
ユーガ「クッ!」
LP4000→3800
手札1
メリッサ・クレール「逃亡犯200ポイントのダメージです」
デュエルチェイサー215「この瞬間、ゴヨウ・チェイサーのモンスター効果発動!このカードが戦闘で破壊したモンスターを攻撃力を半分にして私のフィールドに特殊召喚できる!」
ユーガ「何!」
トライキャノン・ウォリアー☆6
ATK2200→1100
デュエルチェイサー215「トライキャノン・ウォリアーで追撃だ!トライデントショット!」
ユーガ
LP3800→2700
手札1
ユーガ「クッ……だが只では終わらせない!罠カード発動!ダメージリフレクター!」
ユーガ「相手モンスターの直接攻撃で戦闘ダメージを受けた時、そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える!」
デュエルチェイサー215「何だと!」
ユーガ「トライキャノン・ウォリアーの攻撃力の半分、550のダメージを食らえ!」
デュエルチェイサー215
LP3500→2950
手札3
メリッサ・クレール「これは効きました。逃亡犯1100ポイントのダメージです。しかし逃亡犯すかさず反撃し、逆にデュエルチェイサーに550ポイントのダメージを与えました」
デュエルチェイサー215「クッ……コモンズのガキにしてはやってくれる!私はカードを一枚セットしてターンエンド」
ロジェ長官「タウンF7地区のポイント13にセキュリティのパトロール隊を集結させてください。そのあたりでケリが付くはずです」
オペレーターB「わかりました」
ロジェ長官「それと、中継を見たコモンズが妙な動きをしないようシティ全域の警戒レベルを5に引き上げてください」
メリッサ・クレール「まさに一進一退!逃亡犯、この後のターンでどう反撃してくるか!」
ユーガ「俺のターン!ドロー!俺はライトキャリアー・ウォリアーを召喚!」
ライトキャリアー・ウォリアー☆3
ATK400
ユーガ「ライトキャリアー・ウォリアーの効果発動!カードが召喚に成功したとき、相手の墓地のチューナーモンスターを選択し発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。!俺はお前の墓地のジュッテ・ナイトを特殊召喚!」
ジュッテ・ナイト☆2
ATK700
デュエルチェイサー215「何!貴様!」
ユーガ「俺もお前のモンスターを使わせてもらうぜ!俺はレベル3のライトキャリアー・ウォリアーにレベル2のジュッテ・ナイトをチューニング!」
☆3+☆2=☆5
ユーガ「熱き魂を拳に宿し闇を打ち崩す力となれ!シンクロ召喚!現れろレベル5バスターナックル・ウォリアー!」
バスターナックル・ウォリアー「トゥァ!」
バスターナックル・ウォリアー☆5
ATK2100
メリッサ・クレール「なんと逃亡犯デュエルチェイサーのモンスターを奪ってのシンクロ召喚です」
ユーガ「バトル!バスターナックル・ウォリアーでトライキャノン・ウォリアーに攻撃!」
デュエルチェイサー215
LP2950→1850
ユーガ「バスターナックル・ウォリアーの効果発動!このカードは一度のバトルフェイズで2回攻撃が出来る!更にこのカードが2回目の戦闘を行う時このカードの攻撃力を200ポイントアップする」
バスターナックル・ウォリアー「ハァァァァッ!」
バスターナックル・ウォリアー☆5
ATK2100→2300
ユーガ「バスターナックル・ウォリアー!ゴヨウ・チェイサーに攻撃!」
デュエルチェイサー215
LP1850→1450
メリッサ・クレール「逃亡犯の連続攻撃でデュエルチェイサーダメージを重ねた!これは予想外の苦戦です!」
ロジェ長官「フフッ…あいにくです3手先までは読めているんですよ。そして、その3手で終わりです」
デュエルチェイサー215「罠カード発動!ロストスター・ディセント!」
デュエルチェイサー215「墓地のシンクロモンスター1体を守備表示で特殊召喚する!復活しろゴヨウ・チェイサー」
ゴヨウ・チェイサー☆5
DEF1000
デュエルチェイサー215「ただし、このカードで特殊召喚されたシンクロモンスターの効果は無効となり、レベルは1つ下がり守備力は0となり表示形式は変更できない」
ゴヨウ・チェイサー☆5→☆4
DEF1000→0
メリッサ・クレール「ご覧ください。デュエルチェイサーのもとにゴヨウ・チェイサーが帰ってきました」
ユーガ「俺はターンエンド」
メリッサ・クレール「しかし、デュエルチェイサーをここまで追い詰めている逃亡犯。そのデュエルの才能は称賛に値します」
ロジェ長官「追い詰めている…?フフフッ。トップレポーターが聞いて呆れます。そろそろチェックですね」
デュエルチェイサー215「私のターン!私はトラパートを召喚!」
トラパート☆2
ATK600
デュエルチェイサー215「私はレベル4のゴヨウ・チェイサーにレベル2のトラパートをチューニング!」
☆4+☆2=☆6
デュエルチェイサー215「荒ぶる獣の牙もて捕獲せよ!シンクロ召喚!現れろレベル6ゴヨウ・プレデター」
ゴヨウ・プレデター☆6
ATK2400
デュエルチェイサー215「神妙にしろ!バトル!ゴヨウ・プレデターでバスターナックル・ウォリアーを攻撃!」
ユーガ
LP2700→2600
手札0
ユーガ「グッ!」
デュエルチェイサー215「ゴヨウ・プレデターのモンスター効果発動!このカードが戦闘で破壊したモンスターを自分フィールドに特殊召喚する!」
メリッサ・クレール「ご覧ください。デュエルチェイサーのもとに、逃亡犯のモンスターが!いよいよクライマックスです!」
バスターナックル・ウォリアー☆5
ATK2100
ユーガ「人のモンスターを奪うなんて、セキュリティーのくせしてやることが卑怯すぎるぞ!!」
デュエルチェイサー215「確保するためならばなんだってする…それがセキュリティーだ!」
デュエルチェイサー215「バスターナックル・ウォリアーでダイレクトアタック!」
ユーガ
2600→500
手札0
デュエルチェイサー215「バスターナックル・ウォリアーは自身の2回目の攻撃時自身の攻撃力は200アップする!」
バスターナックル・ウォリアー☆5
ATK2100→2300
ロジェ長官「チェックメイトですね」
ロジェ長官「(最初のターンに伏せた2枚のカードの残り1枚何故今まで発動しようとしていない?まさか!)」
ロジェ長官「デュエルチェイサー215!2回目のダイレクトアタックは待ちなさい」
デュエルチェイサー215「この攻撃が通れば検挙数更新!昇進確定だ!ツインバスター・ウォリアー!2回目のダイレクトアタック!」
ユーガ「そいつはどうかな?」
デュエルチェイサー215「何!」
ユーガ「俺はこの瞬間を待っていた!罠カード発動!セメタリー・シンクロ・バトル!自分のライフポイントが1000以下で相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動する。デッキからカードを1枚ドローし、そのカードがチューナーモンスターだった場合、墓地に存在するシンクロモンスターと手札のチューナーモンスターを除外しシンクロ召喚を行う」
デュエルチェイサー215「な、何だと!」
ユーガ「(この一枚にかける!)ドロー!」
ユーガ「俺がドローしたカードはレベル2チューナー、ライトガンナー・ウォリアー!よって俺は墓地のレベル6トライキャノン・ウォリアーに手札のレベル2のライトガンナー・ウォリアーをチューニング!」
☆6+☆2=☆8
ユーガ「星々瞬きし銀河よ!雄々しき翼翻しわが僕に宿れ!シンクロ召喚!羽ばたけ!レベル8
ATK2700
ユーガ「更にセメタリー・シンクロ・バトルの効果でシンクロ召喚したシンクロモンスターは相手フィールド上の表側表示モンスター全てと戦闘させる!」
デュエルチェイサー215「そ……そんなバカな!」
ユーガ「バトル!
デュエルチェイサー215
LP1450→1150
ユーガ「とどめだ!
デュエルチェイサー215
LP1150→850
ユーガ「更にシンクロ召喚となったライトガンナー・ウォリアーの効果発動!このカードをシンクロ素材としてシンクロ召喚したモンスターが相手フィールド上の攻撃力が一番高いモンスターを戦闘で破壊した時そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!ゴヨウ・プレデターの攻撃力2400のダメージをくらえ!」
デュエルチェイサー215「う…うわああああああああああああああああ!!!」
デュエルチェイサー215
LP850→0
メリッサ・クレール「な…なんということでしょう!逃亡犯セキュリティの花形デュエルチェイサーを破りました!」
ロジェ長官「コース解除と同時にF地区ポイント13へ逃亡犯を誘導してください。道路の出口を封鎖、万一に備えて付近のセキュリティを急行させるように」
オペレーターB「わかりました」
ロジェ長官「215…彼はもう終わりですね」
ユーガ「(さて…この後どうやって封鎖を抜けるかな…ムッ壁がせりあがってきた逃がすつもりはないってことかよ!)」
壁がせりあがってきたのでよけながらDホイールを走らせると前方にセキュリティのパトロール隊が集結していた。
セキュリティパトロール隊員A「来たぞ!」
俺はセキュリティを前に臆せずDホイールを加速させた。
そして…
セキュリティパトロール隊員B[おっ!?」
セキュリティの封鎖を飛び越えて突破した。
セキュリティパトロール隊員C「お…追え!」
一瞬唖然としたセキュリティのパトロール隊員だったがすぐさま気を取り戻しDホイールを追いかけ始めた。
メリッサ・クレール「なんということでしょう!デュエルに勝利したばかりか、逃亡犯はセキュリティの封鎖も突破し、まんまと逃げおおせてしまいました…アイツ、絶体目ぇつけられたわ…以上メリッサ・クレールがお送りしました」
オペレーターC「タウンF地区からG地区へのルート、緊急封鎖」
オペレーターD「付近を巡回中のセキュリティは、至急逃亡犯の追跡に当たれ!」
オペレーターA「逃亡犯の顔写真出ました!支給手配します」
オペレーターたちがせわしく交信する中ロジェ長官だけは逃亡犯の顔を険しい眼差しで見ていた。
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