「……えいっ!」(バチイィッ!!
「ぢょ…おまぁッ……」(バタン
私のヴォ○ギン大佐ばりに加減(笑)したかみなりパンチ(爆)を鳩尾にくらって気絶する主人公もとい蓮。
「レン!!なんでこんなことするのベアトリス!カリオストロもなんで…こんな真似…やめてよぉっ!!」
わけのわからない展開に動揺し叫ぶマリィを何やら怪しげな術で拘束しつつまるで他人事のような口調でメルクリウスが語りだす。
「おやおや酷い真似をするものだねヴァルキュリア。自分の想い人にこのような仕打ちをするとは思いもしなかった、いやはや…戦乙女も人が悪い。私も人を見る眼には自信があったのだがこれではいささか自信を喪失してしまうな…。愚息も順調に尻に敷かれているようで何よりだね」
うざっ!!
「相も変わらずうざいですね。というか、副首領閣下に於かれましてはいきなり部屋に出現したことについての申し開きをして頂きたいところなんですがねぇ…」
健全な男子高校生の部屋にその手の本がないのは不自然極まるとふと思い立ち、謎の確信に突き動かされるまま抗議する練炭をあしらいつつベッドの下を覗き込んだらカール・クラフトこと黒円卓の副首領・メルクリウスが居た。
な、何を言っているか(ry
で、その後は戦闘になりかけるが水銀がマリィを引っ張り出して拘束→蓮が余計にヒートアップ→言葉で言い聞かせようとしてみる→いつもの調子で止まりそうになかったのでかみなりパンチで言い聞かせたところ←今ココ
「これは失礼した。ようやく肩の荷が降ろせそうなのについ、気が急いてしまったようだ…。詫びを入れよう。しかしこれは君が提案したプランでもある。ようやく目標への道程が示されようとしているのだ…私としては君にもこの喜びを分かち合って欲しいと思っているのだがね」
それを言われると文句も言いづらいが、もう少しましな登場の仕方はなかったのか小一時間(ry
「……色々言いたいですが時間を浪費しそうなのでやめます。彼には後で私が言い聞かせておきますので。……で、あなたがここへ来たということは、準備が整ったということですね?」
「無論その通りだ。では、早速始めるとしよう。……私としてもこのような荒療治は正直気が進まないがこれもマルグリットの為だ。私も彼女を想うがゆえに、鬼となろう。……君と同じくね」
動けないマリィを正面から見据え、彼女に向かって歩を進めながら呟く。
「ええ…これも必要なことです。…私が、やります」
彼女の頭に手を伸ばす。本能的に何かを感じたのか私の手に怯え、逃れようとするが叶わない。
「やぁっ!ソレはやめて!!…こわい…こわいよぉっ!!」
尋常じゃない程怯え、震えているマリィ。かなり心苦しいがここは心を鬼にする。彼女は知らねばならない。知っておかなければならないのだ。
「マリィ…あなたは知らねばならない。…ただ、抱きしめるだけでは足りないことを。そしてそれを踏まえた上で、己の望む形を決めねばならないの」
彼女の頭に手を置き、撫でながら言い聞かせる私を震えながらも見上げてくるマリィ。
「自分の見たものを糧にして。……そうすればきっと、より良き世界が待ってるはずだから。じゃあ……」
頭を撫でていた手を止め、ぐっと力を込める。
「ぁっ!や、やめっ…」
恐れていた何かが始まると察し、撫でられ薄らいでいた恐怖を再び瞳に宿らせ私を制止しようとするが止まらない。止めるつもりはない。
「……始めようか」
バチィッ!!!
私の手から…いや、私の魂を経由して本来知れるはずのない並行世界の情報がマリィの中に流れ込む。流し込みながら……
「がんばって……」
……こんなことしか言えない自分に腹を立てるのであった。
「……」
ふまれて。
「……ぁ」
ふまれて。ふまれて。
「……ぁあっ」
ふまれてふまれてふまれてふまれてふまれてふまれてふまれてふまれてふまれてふまれてふまれてふまれてふまれてふまれてふまれてふまれてふまれて。
「……あぁあああああ」
わたしはこわれて。
「いや…やぁっ…」
みんなしんで。
「どうして、こんな……」
みんなかなしんで、おこって。
「いやっいやっ…こんなのって…」
レンが、ない、て……。
「いやぁああああああああああああああああああああぁっ!!!!」
「自分でやっておいてなんですが大丈夫ですかね…マリィ。かなりキツイようですが…」
次代の女神様は顔を蒼白にしつつもうんうんとかなり苦しそうにうなされている。さすがに罪悪感を禁じ得ないが、以外にもメルクリウスは平然としていた。
「何。私の見初めた女神だ。その彼女が乗り越えられないはずがない。…それにダウンロードした情報の中にはその後の世界のことまでしかと含まれている。女神亡き世界など私は認めんが、マルグリットには良い教材だと思うよ。……もちろん君の上官のことも含めてね」
揶揄するような調子で余計な一言を付け加えるニートにイラっとするがぐっと堪える。
落ち着け私。ここで反応すればニートを楽しませるだけだ。深呼吸深呼吸。ふう。
「…まあ、そうですよね。この子の器はこの上なく広いですし。…変に心配するより、信じてまつとしましょうか!」
うんうんうなって歯ぎしりし始めたマリィの頭を撫でながら、私は微笑った。
~おまけ・金星蟹~
「
逃げ場無き砲身に包まれ―――
「
―――灼熱地獄が今ここに現出した。
「これはまた…凄まじいモノをもってきたものですね…」
知ってはいたが実際に眼で見るのとはやはり違う。戦場という名の地獄を、殺意を、空気で感じるというべきか。ヴィッテンブルグ少佐は私を見下ろし、侮蔑を露わにする。
「この期に及んでまだ抜かんとはな。出し惜しみとでも言うつもりか?…それともやはり、男が出来て腑抜けたか、キルヒアイゼン」
…ええ、まあ、言及されるとは思ってましたが。この人、万年鋼鉄処女ですし。
「ええ、上官より先に出来ちゃって申し訳ないですが。…うらやましいですか、少佐?」
「くだらん」
案の定一蹴する少佐。…まあ、ここで肯定できるようなら今ここでこんなことしてませんよね、はい。
「これだから女というのは気に食わんのだ。聞けば貴様二人の男の間でふらふらとみっともない醜態を晒していたそうではないか。ブレンナーどころか貴様も堕ちるとはな……屑めらが!その性根、上官として許しがたい。叩き直してくれる!」
ちょっバレてる!?いや、まあもうそこらへんは何とか乗り越えましたが、はい。
「…そんなこともありましたね。今でこそ乗り越えましたが、自分でもかなりみっともなかったと自覚しています。…ところで、誰にそのことを聞かされましたか、少佐?」
少佐は吐き捨てるような口調で答えた。
「クラフトだ。嗤いながらお耳に入れたいことが…などと言ってきたぞ」
あのクソニート全部終わったらぶん殴る。
「何やら奴とつるんでつまらぬ謀をしていたようだが無駄だ。……ではそろそろ本番と行こうではないか、キルヒアイゼン。貴様にも勝ち取りたい何かがあるのだろう?なら示せ。己が剣でな」
そう、やるしかない。私は、私たちは勝つ。絶対に。
「……ええ、では、押し通らせて頂きます!」
詠唱を開始する。
「
雷の地獄を作り出す。
「なっ!」
少佐が驚愕の表情を露わにしているが無理もない。―――何せ、私が雷と化すにとどまらず、唐突に金星の如き雷の暴風が現出し、堅牢極まる砲身が軋みを上げ始めているのだから。
「…驚きましたか、少佐。カール・クラフト曰く、私の魂には第六天とはまた違った意味で底が見えないそうですよ。自分でもびっくりですが。例えていうならマリアナ海溝とブラックホールとかなんとか」
いやほんと、自分でもどうかと思いますがね。あ、少佐訳わからんって顔してる。…じゃあ、訳わからないだろう言葉を追加で送っておくとしますか。
「…私が女合戦やる羽目になるとは思ってませんでしたがね、まったく。どこぞのシスターは早々とリタイアしちゃいますし」
少佐が睨む。
「……貴様」
そんな視線を受け流しつつ言葉を続ける。
「どこかで母親をやってた貴女曰く、真に愛するなら壊せ!…だ、そうですよ。破壊の愛を肯定するならまず素直になれない自分を壊してみたらどうですか?」
訳の分からぬ戯言だが、でも何故か無視できない言葉に彼女は…。
「…戯言を!私の忠を侮辱するな!!そのよく回る口が聞けぬよう、教育し直してやる!…来い、キルヒアイゼン!!」
…まあ、そうなりますよね。ここからは肉体言語で語るとしますか。
「それはこちらの台詞ですこの分からず屋!いい加減貴女は意地張りな御嬢さんを卒業してください!!」
心の昂ぶりに連動して幻想の出力が上がっていく。
「吠えたな貴様ぁッ!!」
「強がりを止めさせてあげますよッ!!はああああぁッ!!」
この激突を皮切りに、今ここに二人の女の戦いが開始された。
なんか書いてしまった(笑)
てかほんと時間かかり過ぎw
この駄文書き上げるのに一体何時間かけてんだよw
毎日更新とかやってる作者様は人間じゃないですね、はい。
ベアトリスが少佐にSEKKYOUしましたw
いやまあ、この世界SEKKYOU通したもの勝ちな面もあるのでついw
あとベアトリスはチートでした。金星ばりに雷撃に満ちた空間ですね。
しかもこれで上限ではないという…やり過ぎたか(汗
それにしてもホント長文書くと死ぬわw誰か続き書いてくださいホント冗談抜きでw