ネタ晒し編   作:yoshiaki

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素人の書いた駄文です。キャラ崩壊とか設定とか気にならない人だけどうぞ。


気が付いたら戦乙女だった 1 焔のち晴れ、明日は獄炎が吹くでしょう

焔。焔。焔。

燃え盛る戦場と化した学び舎で、今や完全に焔と化した少女が私を詰る。

 

「……ベアトリスは、ずるいよ……」

 

剣を打ち合せながら言葉を交わす。

 

「こんなわたしにだって…好きなひとができたんだよ…。なのに……ベアトリス…藤井くんとっちゃうんだもん…ひどいよ…」

 

―――違うの……そんなつもりじゃ……螢……!

 

「違わないよ……。それだけじゃない…兄さんのこともそう…。……好きだったんでしょう…?」

 

 

ぎくりとする。

 

 

「もう忘れちゃったの…?ひどいよ…ひどすぎるよ!…ベアトリス……!!」

 

―――違う!忘れて……なんか……!

 

「じゃあどうしてこうなっちゃったのよ……!どうして…どうして藤井君とっちゃうのよ……。昔のこと全部忘れて……?そんなのってないよ……!」

 

―――そ、それは…っ。でも私は……っ!

 

均衡を維持していたが徐々に押し込まれてくる。

 

「わたしは絶対に認めない…!忘れることなんて許さない……!絶対に…絶対に……っ!ベアトリス……!」

 

―――私は……わたしは……わたしはぁ……っ!

 

妹のように思っていた少女が私に向ける言葉の刃が私の胸を鋭く切り裂く。

剣が乱れるが心の動揺に連動し、力と勢いだけは無駄に速くなる。

……なってしまう。

 

――――――え……。

 

力任せで勢いだけの、当たるはずのない剣戟が、螢の体を完全に貫いていた。

……まるで自ら当たりにいったかのように。

 

―――なんで…?どうして…っ!?螢……っ!!

 

どう見ても致命傷の螢を腕に抱き、みっともなく喚き、問いを投げる。

 

「ぇほっ!ごほっ…!……これで少しはわたしも…意地…通せたかなあ…?」

 

―――……っ!止めてよ、止めなさいよ…お願いだから…!なんで…こんな真似、するのよ…っ!

年下のくせに…妹がお姉ちゃん泣かせて…どうするのよぉ……っ!

 

「…ふ、ふふ…。おねえちゃんは…ないちゃ…だめなんじゃ…なかったの……?まだ……目的を果たせてないんだから…まだ止まっちゃ…だめだよ…?」

 

―――螢…っ!

 

「にいさんのことも…あの日常を…忘れないで…?……わたしのことも……」

 

―――……っ!

 

「私のことも…忘れ…ないで…?」

 

―――ばかぁ…っ。忘れるわけ…ないでしょうが…。あなたが何と言おうと…貴女は私にとって大切な…妹のような…家族よ……っ!

 

「あは、は……。よかった……。わたし、ばかだよ…藤井君のいうとおり…ばかだったよ…。でも…ばかだったってわかって…よかったよ……」

 

少しずつ腕の中の身体の鼓動が小さくなる。

 

―――……螢?

 

「絶対に…勝ってね…。勝って…おねえちゃんのかっこいいところ…見せてよ…?」

 

身体が冷たく感じる。

 

「…じゃあ…また、ね……ベア、トリス…。おね…ちゃ……」

 

―――あぁ…ああぁ……っ!

 

鼓動が、止まって、

 

――――――あああああぁああぁあああああああ……っ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

―――トリス…ベアトリス…っ!

 

「しっかりしろ!目を覚ませベアトリス…!!」

「あああぁっ!!!」

 

目が覚める。

 

「っはぁっ…はあ……っ!……夢、か…っ。」

 

周囲を見渡すと、どこか見覚えのある部屋。彼の部屋か…。時計を見れば深夜三時半。あれから大分たっている。

 

「…ごめんなさい。面倒かけちゃった…みたいね」

 

手間をかけさせてしまったことについて謝るが次の瞬間には私は彼の腕の中にいた。な、何を言っているか(ry

 

「馬鹿野郎…こんなときまで強がるんじゃねえよ!それともなにか…そんなに俺は頼りないか?自分の好きな女一人背負えない程情けない男になったつもりはねえんだよ…!変な遠慮なんてせず素直に頼れよ馬鹿野郎…っ!」

 

…ばか。こんなときも主人公全開で私を離してくれない。…私の強がりを許してくれない。

 

「…駄目だなあ、私…。いつもこうなの……。昔から…そうなると分かっていても止められない…

物語を知っていても変えられない、ろくでもない神の敷いたレールから外れられない……変えたいのに悪い方向に行ってしまうのがとても……怖いの……」

 

藤井蓮にはベアトリスが何を言っているのか完全に理解することは出来ない。彼女が何かを知っていて、その何かについて悩み、抗おうとしていることは知っていた。以前から何度か問いただしたが儚い苦笑を見せるばかりで答えようとはしなかった。

だが、完全に理解はできずとも蓮は自分が今すべきことは分かっていた。

 

「あはは…ホントに駄目駄目ですね、私。こんな様じゃあ少佐に燃やされても文句いえないわ…。少佐に色恋沙汰でSEKKYOUぶちかますなんて資格ないですよ…。戦場を照らすどころか家族殺してちゃあ世話ないですよね…あはは……。ホント、全然照らせてない…わたしなんかが……っ!?」

 

強く抱き寄せられ口づけられる。

えっ!?ちょおま(ry

 

「んっ…ちゅ、んむっ!ぇろっ…れろ…っ…ちゅっ…んむぁっ!」

 

唇を離し、唾液が糸を引いて切れる。ってかちょっ、この人いきなりディ―プな方してきたんですけど!?さすがエロゲ主人公とここは称えるべきか…!?(混乱

 

「い、いきなり、なにを…っ!?」

 

息を整えつつ問いかけてみる。

 

「いや、まあ、さ…。自分の女が不安になってるところを受け止めて慰めるのも男の役目かなあ…と。それに……」

 

と、彼は恥じらいつつも不敵に笑い、

 

「女を守るのも男の役目だろ?……お前は…俺が守ってやるよ」

などと、こっぱずかしい台詞を吐いた。

 

「んなっ!ななな、なんて恥ずかしいセリフを笑顔でのたまうんですかあなたはーーーっ!!年下のくせにっ!

赤面モノですよ、はずかしくないんですか!えいっ、えいっ!」

 

耳まで真っ赤になっているのが分かるが、ごまかすために暴れる。ええ暴れますとも!

 

「うわっ、ちょっ、暴れるなこらっ!ベアトリスっ!!」

 

離れない、きつく抱きしめて離してくれない。……もう。ばか。

 

こちらから飛びついて彼を押し倒す。やられっぱなしは性に合わないしね。

 

「わっ!ちょっおまえっ!」

 

慌てる彼がかわいい。形成(笑)逆転ですね。おっと違った形勢逆転でしたね。すみません天国…じゃない、地獄のシュピーネさん。

 

「…またなんか変なこと考えてるだろ、おまえ…」

 

うるさいですよそこ。

 

「子供のくせに生意気言うんじゃありません!…でもまあ……」

 

急に優しく微笑みを浮かべた私に首をかしげる彼の胸に身体を預け、誰にも聞こえないくらい小さな声で呟く。

 

「ありがとう、蓮……ロートス。」

 

大きな絶望の後には希望がまだ残っていた。

彼の腕の中で安らぐ時の中で、新しい世界への道が見えた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

~おまけ・ヴェヴェルスブルグにて~

 

手慰みに黄金の獣はチェスを無二の友と打ちながら、ふと以前から気になっていたことについて問うてみる。

 

「そういえばカールよ、昔から気にはなっていたのだが、ヴァルキュリアを妙に気にかけている理由は何だ?卿がどちらかと言えば女びいきなのは知っているが、それにしても卿がヴァルキュリアに対する感情には何か特別な物を感じるが、私の勘違いかな、カール?卿がご執心の女から心移りしたとも思えぬが」

 

ぴくりと控えていた赤騎士(ルベド)の身体が揺れる。そんな彼女にとって無二の上官の様子を横目で笑いつつ水銀は答える。

 

「いやはや、やはり獣殿の慧眼から逃れることはかないませんでしたか。他ならぬ貴方の問いだ、答えねばなりますまい。我が女神に向ける愛には微塵も揺るぎはなく、心移りなどしていない。…だが、ええ、確かに私は彼女を贔屓しています。自分でいうのもなんだがかなり贔屓している方と言っても差支えないですよ、獣殿」

 

くつくつと笑いながら黄金もまた、興味を募らせ、言葉を紡ぐ。

 

「ほう、それはまた、珍しいこともあったものだな。ますます気になるぞ、カールよ。卿にそこまで言わせるヴァルキュリア、一体何をしでかしたのか。その理由、是が非でも気になるな、カールよ。先程から卿も気になっていよう、ザミエル。自分の部下のことでもあるしな」

 

「……は」

 

赤騎士(ルベド)が主の言葉に同意する。内心の動揺をほとんど漏らしていないのはさすがだと思いつつ水銀は彼女の片思いではなさそうなのを再確認し、笑う。

 

「なに、簡単なことですよ。彼女…ヴァルキュリアの魂は少々変わっていましてね、彼女が私に未知を、未知への道標を示してくれたまでのこと。我が女神を未知なる邪悪からの救いをもたらした恩がある。女神にとっての恩人ならば私にとっても恩人だというだけのことだよ」

 

「くくくく。それはそれは、予想以上に大きくでたものだな。私の目もいささか曇っていたようだな、カールよ。くくく。くははははははは!」

 

愉快に笑いを上げる獣の下で、今度こそ動揺が隠し切れない赤騎士(ルベド)を尻目に水銀は唄う。

 

「はてさて、事態はますます混迷の度合いを深めてきたが、君が自身の渇望を叶えることが出来る未来を、私も祈っているよ、ヴァルキュリア。それに……」

 

水銀―――メルクリウスは嗤いつつもどこかおどけた様子で語った。

 

「麗しの戦乙女(ヴァルキュリア)を多少贔屓したところで神は私に罰を与えたりなどしないだろうしね」

 

などと、のたまうのであった。




はい、この駄文を作るのに数時間かかりました!
文才ゼロかつ亀速度での執筆。…ブラインドタッチ?なにそれおいしいの?
この駄文は元々ベアトリススキーだった私がなんとなく公式のカップリング投票の14歳神の練炭xベアトリスのルートの記述を見ていてもたってもいられなくなり妄想を吐き散らかすために書きました。続きません。そんな能力ありませんので、はい。Dies iraeのss自体少ないですからねえクロスやら能力使用、再現等を含めても。もっと増えて欲しい!みなさんかいてくださいおねがいですから。特にベアトリスヒロインでお願いします!!!(必死)ssの著作権とかなんも言わないしこのssのネタ無許可でバンバン使ってもいいですから誰か書いてくださいお願いします。(切実)金髪のやつとかも更新再開してくれないかなー鬱だしのう(え

さて、裏設定とか語ります。
ベアトリスは現実からの転生です。ちなみに一応TSですがTSにした理由は趣味です(真顔)。
生まれたときから魂が完全に融合しちゃってます。獣殿でも分離は不可ですはい。前世の知識については大分のこってますが人格そのものはほとんど転生時に吹き飛んでクリアされちゃってるのでこの世界のベアトリスの人格は原作のベアトリス+αのような状態です。渇望は原作と同じです。
上位の世界の魂と融合してるので強くなってます。ルサルカ検定でみるなら6~???です。状況、成長によって上限が大きく変動する場合があります。なにそれこわい。
ニートのレールにある程度そった方がいいのはわかってるけどそのままなのはなんかいやだけどでも未来かえて悪くなるのも怖い運命怖い未来怖いてな状態ですうちのベアトリスは。
ちなみに迷ったけどニートにウンコマン事件とその後の顛末は伝えてあるのでこの世界ではウンコマンの悲劇はありません。そのことからベアトリスは驚くべきことにニートに強い興味と感謝の念を持たれて加護とか善意でつけられまくってるが気付いてません。
ベアトリス存命ですので二度目の高校生(笑)活をしてます。練炭と螢は監視対象だけどいつのまにか仲良く三角関係に…そして泥沼へ……w戦いの割と最初の方で練炭とくっついてアホタルのストレスがマッハで昼ドラが加速していきます。
なんとなくラストはニートと女神の計らいもあり女神の守護者の練炭の眷属の求道神的ポジションに収まって二人は永久に一緒、ハッピーエンドな感じ。くどいですがウンコマン事件は起こりませんw本編終了後はいつのまにかベアトリスの魂を解析して並行世界はおろか完全な異世界や上位世界(現実世界)にまで直接干渉できる術をメルクリウスが開発してしまいます。きっと並行世界へ新婚旅行(笑)にいったりして他の濃すぎる面子も面白がってついてきちゃって騒動を起こしちゃったりwきっと現実世界でリアルに皆ツイッタ―始めちゃったりしますw
あ、ちなみにドイツでロートスには会って友達になってます。一緒にお酒飲んで同僚や上官の愚痴とか語り合ってました。

とりあえず頭に浮かんだのはこんなところかな…。繰り返すがだれか続き書いてください勝手につかっていいので(真顔

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