ガンダムビルドファイターズトライ《シューティングスター》   作:ナカタカナ

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第一流星 シューティングガンダム起動☆

 フユ「お兄ちゃん、早くしないと学校に遅れるよ」

僕「うん、今行くから待ってて」僕は、そう言いながら家を出た。

 

 皆さん、初めまして、僕の名前は多々良星奈です。今日から聖凰学園に転入する予定です。

一か月ほど前に、僕の両親は事故で亡くなり、その後親戚である多々良家にお世話になるようになりました。

 

 僕の前の名前は、星崎星奈、ガンプラが大好きな中学二年生です。

そして、さっき僕の事をお兄ちゃんと呼んだのは、僕を引き取ってくれた多々良家の次女の多々良冬美

僕と同い年の中学二年生、何でお兄ちゃんって呼んでるかだって、知らないよ、勝手に読んでるだけだから

 

フユ 「遅いよ、お兄ちゃん」

 

僕 「ごめんごめん、あれ、ナツ姉は」

 

フユ 「日直だから先に行ったよ」

 

僕 「そうなんだ、それじゃ一緒に行こうか」

 

フユ 「うん」

 

 そう返事すると、フユのアホ毛は犬のしっぽのように動いていた。

 

 それで、ナツ姉って言うのは、多々良家の長女で、僕の一個上で中学三年生

名前は多々良夏目、普段はおっとりとしているが、怒ると一番怖い

 

 そして、今は二人の親は仕事で海外に出張しているため、僕とナツ姉、フユの三人で暮らしている。

 

フユ 「ねえ、ねえ、お兄ちゃんは部活何に入るの」

 

僕 「うーん、分かんない、僕はガンプラバトル部か、模型部があればそこに入部したいんだけど」

 

フユ 「へえ、でもうちのガンプラバトル部って弱いんだよね、しかも一人しか部員いないみたいだし」

 

僕 「そうなんだ、ってもうついちゃった、それじゃまた後で、僕は職員室に行って先生に聞いてみるから」

 

フユ 「分かったであります。それじゃお兄ちゃんバイバイ」

 

 そう言って、フユは校舎へと入って行った。フユを見ていると、和む

 

 職員室に着くと先に一人赤い髪の子がいた。

僕「失礼します。今日この学校に転入することになっていた、多々良星奈ですけど先生いますか」

 

先生 「ああ、君が転入生か、それじゃ君は」

 

赤髪の少年「実は、一か月か月前に転入する予定だったんですけど、修行の旅で遅れました」

 

先生 「一か月、ちょっと待って、学年主任の先生に聞くから、君名前は」

 

カミキ 「カミキセカイです」

 

先生 「カミキ君ね、ちょっと待ってて」

 

カミキ 「ここの生徒さんですよね」

 

ホシノ 「三年のホシノフミナよろしくね転入生君」

 

僕 「僕は、多々良星奈って言います。よろしくお願いします」

 

ホシノ 「よろしくね」

 

カミキ 「お前も転入生か、俺と一緒だな」

 

カミキ 「ところで先輩、ここって空手部ってありますか」

 

ホシノ 「残念だけど、うちの学校格闘技系の部活って無いの」

 

カミキ 「ええ、俺それじゃどの部活に入ればいいのか」

 

ホシノ 「ねえ、二人共、ガンプラ好き?」

 

僕 「はい、大好きです」

 

カミキ 「ガンプラって何ですか」

 

ホシノ 「ガンダムのプラモデルもしかして、知らない」

 

カミキ 「はい、師匠と一緒に所業の旅に出てましたから」

 

ホシノ 「そうなんだ、でもまあ二人共もしよかったらガンプラバトル部に入らない」

 

僕 「僕は、うーん、どうしよう・・・」

 

ホシノ 「究極のバトルが出来るわよ」

 

カミキ「究極のバトル、なんだ格闘技系の部活あるんじゃないですか」

 

ホシノ「あはは、ごめんね、さっ、部室に行きましょう」

 

僕 『うわ、あの先輩後輩をだましている』

 

ホシノ 「さぁ、さあ、君も行きましょう」

 

僕 「ちょ、僕はまだ入るなんて一言も言ってないんですけど」

 

 僕がなんて言っても、ホシノ先輩は離してくれない、そして僕はそのまま部室へと連れていかれた。

 

 そして、今は、僕とカミキ君はロープで椅子に縛られていた。

それを実行した先輩は、ニコニコしながらガンプラの説明をしていた。

 

ホシノ 「それじゃ、試しに動かしてみましょうか」

 

ホシノ 「セカイ君、そこにあるのから好きなの選んでね」

 

カミキ 「はい」

 

ホシノ 「あれ、セナちゃんは選ばなくていいの」

 

僕 「はい、自分のがあるんで」

 

ホシノ 「そうなの、良かったら見せてくれない」

 

僕 「はい、どうぞ、シューティングガンダムって名前です」

 

 先輩は目をかぁ焼かせながら僕のガンプラを手に取り、数十秒固まり、叫んだ。

 

ホシノ 「すごい、このガンプラ」と

 

僕 「あの、恥ずかしいんで、もういいですか」

 

ホシノ 「へっ、あ、ごめん、ありがとう『何、あのガンプラ完成度がユウ君と同じくらいだなんて』」

 

ホシノ 「それにしても、何でそんなに装甲が厚くなってるの」

 

僕 「恥ずかしながら、操縦は苦手でして、だから装甲を厚くして攻撃が当たっても耐えられるようにしているんです」

 

ホシノ 「そうなんだ、セカイ君は、決まった」

 

カミキ 「はい、俺これにします」

 

ホシノ 「ジオン軍の重MAのドムね、渋いチョイスじゃない」

 

ホシノ 「それじゃ、始めよっか」

 

 それからしばらく、試運転を行っていると、模型部の部長(カマキリ)が喧嘩を売ってきた。

 

 その喧嘩を買った、僕達は、僕とカミキ君で一緒に組んで、バトルするってことになった。

 

 カマキリのガンプラは、模型部の部長なだけあって、中々の出来栄えだった。

 

ホシノ 「流石、模型部部長作りこまれている」

 

カマキリ 「なーに、模型部の部員であればこれくらい二日もあれば出来る」

 

 そう言いながら、カマキリは攻撃してきた。

 

 カミキ君はぎこちないが、うまく避けた、僕は、ギリギリで躱した。

 

カミキ 「大丈夫か、多々良」

 

 カミキ君は、そう言いながらバズーカを放った。

 

僕 「うん、大丈夫、でも前にでたら」

 

 カミキ君のガンプラは、カマキリの攻撃を受け後ろに吹き飛ばされた。

 

 僕は、追撃してくるカマキリの攻撃を、Jソードで受け止めた。

 

カマキリ 「君、模型部に来ないか、そのガンプラ中々綺麗に出来てるじゃないか」

 

僕 「考えときます」

 

カマキリ 「まあ、学園生徒会は、ガンプラバトル部を廃部させる予定らしいが」

 

ホシノ 「なんですって」

 

カマキリ 「しかも、廃部の条件が、模型部よりも、バトルが弱かったら、という条件でだ」

 

ホシノ 「だからこんなバトルを、何て卑怯な」

 

カマキリ 「君が、拒否ばかりするからだろ」

 

 僕 「先輩、ガンプラバトル部を廃部させたくないですか」

 

ホシノ 「そんなの、あたりまえじゃない」

 

 僕「分かりました、それじゃ少し本気を出させてもらいます」

 

 僕は、意識を自分の内側に向けて、もう一人の自分に向ける。

 

 僕『お願い、力を貸して』

 

 俺『あぁ、良いぜ、なんたって、俺はお前なんだからな』

 

 カマキリ「くらえ」カマキリの攻撃がシューティングガンダムに当たる・・・

 

 カキン、と金属音と共に、攻撃ははじき返された。

 

 俺「すぅー、はぁー、久しぶりだぜ、この感覚」

 

 カマキリ「なっ」

 

 俺「行くぜ、カマキリ野郎、覚悟しろよ」

 

 シューティングガンダムは、Jソードを持って、カマキリのガンプラを斬りつけた。

 

カマキリ 「どうして」

 

 俺「ははっ、こんなもんかよ」

 

 更に二撃目三撃目と続けて、攻撃する。

 

 すると、後ろから、武器を捨てたカミキがカマキリに攻撃した。

 

カミキ 「俺も、行くぜ」

 

 カマキリ「丸腰で、何ができる」

 

 カマキリは、急いで俺から逃げると、後ろのカミキに攻撃を仕掛けた。

 

 しかし、その攻撃を白刃取りで防ぎ、武器を破壊した。

 

 カミキ「次元覇王流 聖拳突きぃぃぃぃぃ」

 

 諸にくらったカマキリの機体は、ところどころねじれ吹っ飛ばされた。

 

 カマキリ「僕の作品が」

 

 ホシノ「初めてのガンプラバトルであの動き」

 

ラルさん「七年前を思い出す。あの少年レイジ君の再来か」

 

 カミキ「どうだい、俺の拳は、これが次元覇王流だ」

 

 しかし、カミキのドムは後ろからの狙撃をくらった。

 

 後ろから、狙撃したのは、見ただけで、すごいと分かる機体だった。

 

 カミキ「不意打ちなんて、良くもやってくれたな」

 

 そのまま、ツッコミドムは撃ち抜かれたが、中から見覚えのあるガンプラが出てきた。

 

 俺「あの機体は・・・」

 

 間違いない、ビルドバーニングガンダム

 

 しかも、動きまでもが再現されている。

 

カミキ 「次元覇王流 疾風突き」

 

 あり得ない粒子放出量でシステムの外まで運んだ。

 

カミキ 「もういっちょ」

 

 だが次の瞬間、システム内に人が入ってきた。

 

 カミキ「ね、姉ちゃん」

 カミキ姉「セカイ、何してんの、先生たちが探してたわよ」

 

カミキ 「忘れてた」

 

俺 「ちょ、俺もだ、やべ」

 

 それに続いて、俺も職員室に向かった。




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