糸使いちゃんの逆行物語   作:96ごま

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テレビとスマホのダブル警報に超ビビッた()
にゃんこもパニックで運動会始まったし台風許すまじ。警戒区域内の方々お気を付けて…(警報鳴りましたがうちの地域は大丈夫らしいのでご心配なく)

あっ、そういや前回の後書きがちょっと誤解を招きそうだったので訂正。
僕は彼らの事を嫌って欲しいわけじゃないんです、ただファンに嫌われてしまう程悪を貫いているのがかっこ良いと思ってるだけで、むしろみんなこのキャラの魅力に気付いてくれ!!って感じです(支離滅裂な思考・発言)


では本題、セリュー戦前編。次回含め第三者視点です。

サブタイは他にも考えたんですけど、セリュー戦にはやっぱり『正義』という単語を使うのが一番しっくりきますね。なので後編もタイトル使い回し。
て、手抜きじゃないよ!(震え)


正義と悪を斬る(前編)

お互い睨み合っていた中、先に動き出したのはセリュー……正しくはセリューの帝具、コロこと『魔獣変化ヘカトンケイル』だった。

 

仔犬の姿から巨大化したコロはまずシュラを狙い、鋭い牙を向ける。だがラバックが複雑な手の動きで素早く作り出した糸の壁が行く手を阻み、突っ込んできた勢いでコロの肉に糸が食い込む。

 

「その糸も帝具か!やはり貴様も凶賊、二人まとめて断罪してやる!!」

 

「ダンナだけならわかるけど、俺まで凶賊扱いされるだなんて心外だなぁ……。俺的にはあんたのその怖い顔の方がよっぽど悪役っぽく見えるけど?」

 

「正義を全うする私を悪だと偽る貴様らこそが悪だ!!凶賊と戦って殉職したパパとオーガ隊長の仇、必ず討ち取ってみせる!!」

 

「おいラバ!この姉ちゃんが話の通じる相手じゃねぇって前に自分で言ってただろ!?気ィ逸らそうとする余裕があるならもっとマシな策考えろよ!」

 

「あーもう!無茶言うなこの脳筋!こっちも必死なんだよ!」

 

シュラの言う通り、ラバックとしては自分との会話で少しでも彼から気を逸らせようと軽口を叩いたのだが、復讐心と歪な正義感に燃えるセリューには通じていない。現にラバックがコロと対峙している間にシュラがセリューへと技を繰り出し続けるも、トンファガンで上手く防がれていた。

 

しかし防御体勢でいるセリューは正面以外隙だらけ。そこを付け狙うラバックが糸を飛ばし、セリューの身体に絡めようとする。

 

だがセリューに糸が届く寸前、食い込んだ糸を無理矢理千切り再生したと同時に腕を生やしたヘカトンケイルが自身の腕を犠牲にして主人の身を庇い、ラバックは大きく舌打ちする。

 

「コロ、もう一度糸を引き千切れ!」

 

「キュゥゥイ!!」

 

主人の指示に従う従順な帝具が筋肉質な腕に力を入れ、巻き付いた糸は再び引き千切られた。

 

「やっぱダメか…!これだから脳筋の相手は嫌なんだ!羅刹四鬼やイェーガーズの鎧野郎といい、なんで俺が戦う相手はこんな相性の悪い奴ばっかなんだよ!?」

 

「だが足止めには適してる。俺はあの姉ちゃんともうちょい遊んどくから、その玩具の相手は頼んだぜ!」

 

「あっ!おいこら!!勝手に行動すんなバカ!!」

 

セリューの元へと一直線に走り出すシュラをラバックが止めようとするが、大きく振られたコロの腕が道を塞ぐ。

 

「こんのっ…!躾のなってねぇ犬っころが!邪魔すんじゃねぇ!!」

 

上手く分断された事に苛立つラバック。夜の暗闇とコロの巨体が邪魔をするせいで先がよく見えず、これではシュラの援護が難しい。

 

「トンファガン!!」

 

ラバックがコロに苦戦する一方で、掛け声と共にシュラへと放たれる打突武器と銃を組合わせた特殊武器の銃弾。

 

しかし日頃から前任者だったナジェンダに続きマインにもパンプキンで撃ち殺され掛けてきたシュラはその軌道を見切り、臆する事なくセリューへと急接近していった。

 

「このおおぉっ!!!」

 

闇雲に射っているように見せかけて、セリューは敵の急所を狙っている。だが数多の技術の長所を取り入れたシュラの技の動きはセリューにとって見た事のないもの。予測出来ないそれに放たれたトンファガンの弾は全て躱された。

 

そして目前にまで近付いたシュラが殴り掛かろうとした瞬間、

 

「ダンナ!罠だ!!」

 

「!!」

 

ラバックの叫び声と同じタイミングで、セリューが口を大きく開けた。

 

「ぐぅッ!!」

 

発砲音と共に、赤い液体が飛び散る。

 

血が吹き出したのは、シュラの左肩だった。

 

彼がギリギリのところで避けようとした結果急所から外れ、間一髪で即死を免れた。

 

「あっぶねぇ……。おかげで助かったぜ、

ラバ」

 

「どういたしまして」

 

「ちっ!死に損ないが!!」

 

より歪んでいく表情で歯軋りするセリューから、負傷した肩を右手で押さえるシュラは一旦距離を取る。

 

ラバックの声が無ければ確実に死んでいた。だが致命傷ではないものの、このまま出血が止まらなければ失血死する恐れがある。急いで止血をするべきだ。

 

けれどセリューがそれを許してくれるわけがなく、コロに追撃を指示する。

 

「させるかよっ!!」

 

シュラに向かってくるコロの前へ出て、糸の防御壁を両手で張るラバック。

 

しかし連続で繰り出される殴打の嵐は一撃一撃が重く、強い衝撃に耐えるラバックの足元が徐々に後ろへ下がっていく。

 

彼女が激しい猛攻に耐えられるのも時間の問題。もう一人も左腕を使えぬ今、自分の勝利はもうすぐだとセリューは確信する。

 

だがその自信が、セリューの身に危険を曝す。

 

「勝ったと思ったら大間違いだぜ姉ちゃん!」

 

「ッ!!?いつの間に!?」

 

ラバックの後ろに居た筈のシュラが、自分の背後に移動していた。

 

あの一瞬で一体どうやって、とセリューは思っただろう。だが指名手配されているナイトレイドの情報を持つ彼女はその理由をすぐに思い出した。彼は帝具シャンバラを使ったのだ。

 

傷を負った時……怯んでしゃがみ込んだその一瞬に、シュラは密かにマーキングを施していた。

 

まさに瞬間移動。対処が間に合わないセリューは諸に攻撃を食らう。

 

「吹っ飛べえぇッ!!」

 

「ぐああぁッ!!!」

 

まだ使える右腕で腹部を殴られたセリューが吹き飛び、地面に叩き付けられた。

 

しかし左肩の激痛によってシュラはその威力を最大限に出せなかったのか、セリューを仕止め切れなかった事に歯噛みする。

 

そして主人のピンチに気付いたコロが振り向こうとしたが、またしてもラバックの糸が邪魔をする。

 

「形勢逆転だな、セリュー!」

 

「くっ…!!」

 

シュラは負傷しているものの左腕以外は使える。しかもラバックはまだ傷一つないという圧倒的不利な状況。

 

このままでは悪であるナイトレイドに負けてしまうと直感したセリューは、意を決して口を開いた。

 

「(後でザンクを裁けなくなってしまうけど、やるしかない!)コロ、奥の手!!!」

 

周囲に居る者達の鼓膜を破かんとする雄叫びが街中で轟く。

 

想像以上の音にラバックとシュラは思わず耳を塞ぎ、立ち止まる。……が、

 

「なぁーんちゃって」

 

「っ!!?」

 

糸で耳栓をしていたラバックが、してやったりと口角を上げる。

 

ラバックはコロの脇下に潜り込み、その死角からセリューに片手で束ねた槍状の糸を投げ込む。すると同時にセリューの勘が危険を察知し、彼女も己の脳に響く警鐘に従ってトンファガンを構えた。

 

そして次の瞬間__

 

 

 

 

 

「__がはッ……!!」

 

倒れたのは、槍を投擲したラバックだった。

 




初めてまともな戦闘描写を書いていて一つ思ったんですけど、戦闘シーンの中ではシュラさんの描写が個人的に一番難しいかもしれない……。多分姐さんも。

ラバやセリューみたいに武器があるとその武器の『特徴』とか『表現』とかそれぞれ多種多様に書けるんですけど、素手の格闘技スタイルであるシュラさんや姐さんの場合は身体のどの『部位』がどんな『動き』で『誰』をターゲットにしてるのか、などといった武器有りきの状態でも書けるような最低限の描写しか書けない…ような気がした、というかなんというか……?(伝われ)

ラバ「何故に疑問系」

なんかもう自分でも何が言いたいのかわかんないっす(説明下手糞)
だって素人だもん←

まぁ簡単に言うと場面毎に使えそうな言葉の選択肢が少ないと書き難いって事ですかね。要するにやっぱり僕には語彙力が足りねぇって話()

ラバ「ああなるほど」(納得)

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