遊戯王 超融合 時空を越えた絆Ⅱ   作:ミスタータイムマン

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Scene3 ペンデュラム召喚

「「「「「デュエル!」」」」」

 

遊馬・アストラル&遊矢:LP4000 Ⅴ.S. ベクター&イマジナリーナイツcode Y.M.:LP4000

 

1st turn

 

「私のターン、モンスター1枚セット、リバースカードを1枚セット。ターンエンド」

 

静かな立ち上がりのイマジナリーナイツの第1ターン。

 

 

2nd turn

 

「俺のターン、ドロー!手札を1枚捨て、《ペンデュラム・コール》を発動。魔術師モンスターを2枚を手札に加える。レディース&ジェントルマン! 今から皆様に未知の召喚法をお見せしましょう。俺はスケール8の《時読みの魔術師》とスケール1の《星読みの魔術師》でペンデュラムスケールをセッティング」

 

フィールドの両端に2体の魔術師が2本の光の柱と共に現れた。

 

「何だ?!この現象は?!」

 

ベクターに限らず誰もが眼前の光景から眼が離せない。

 

「これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能。 揺れろ、魂のペンデュラム。天空に描け光のアーク! ペンデュラム召喚!現れろ、俺のモンスター達。《EMウィップ・バイパー》(レベル4 ATK1700)!全てを焼き尽くす2色の(まなこ)《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!」

 

《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》レベル7 ATK2500

 

シルクハットを被ったコブラと黄と緑の眼を持つ紅のドラゴンが上空の光の円から降り立つ。

 

「一気にモンスターを2体も特殊召喚だとっ!」

 

「ペンデュラム召喚だって?!すげーぜ、遊矢!」

 

「バトルだ!《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》でセットモンスターを攻撃。『螺旋のストライクバースト』!」

 

《岩石の番兵》DEF2000

 

岩の戦士像が炎を浴び、弾け飛ぶ。

 

「続けてウィップ・バイパーでダイレクトアタック!」

 

侵略する炎のような怒涛の攻め。だが、決闘王を模したこのデッキはそう簡単に崩れない。

 

「罠カード、《カウンターゲート》を発動。ダイレクトアタックを終了し、カードを1枚ドロー。引いたカードは《電磁石の戦士β》。《カウンターゲート》の効果で《電磁石の戦士β》(レベル3 ATK1500)を特殊召喚。 《電磁石の戦士β》の効果を発動。デッキから《電磁石の戦士α》を手札に加える」

 

デフォルメされた岩の戦士が飛び出す。

 

「ターンエンド!」

 

 

3rd turn

 

「ペンデュラム召喚には驚いたが、こっちには初代決闘王がついてるんだぜぇ。俺のターン、ドロー。 自分フィールドのモンスターが岩石族モンスターのみの為、《岩石の番兵》(レベル3 ATK1300)を特殊召喚。さらに《ゴルゴニック・ ケルベロス》(レベル3 ATK1500)を召喚。岩石族モンスターが召喚された事で《ゴルゴニック・ガーゴイル》(レベル3 ATK1500)を特殊召喚するぜ。タッグフォースルールはフィールドだけじゃなく、墓地も共有できる。さすがは決闘王、完璧な仕事だぜ」

 

「レベル3のモンスターが4体も揃ってしまったか」

 

モンスターエクシーズが来る!アストラルは視線を鋭くする。

 

「俺はレベル3の《電磁石の戦士β》と《ゴルゴニック・ガーゴイル》をオーバーレイ!《岩石の番兵》と《ゴルゴニック・ケルベロス》もオーバーレイ!レベル3のモンスター2体ずつでダブルオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚! 現れろ!ダブル《ゴルゴニック・ガーディアン》(ランク3 ATK1600)!」

 

伝説の魔獣ゴーゴンを元にした石像が2体同時に出現した。ペンデュラム召喚の意趣返しだろうか。

 

「一気にモンスターエクシーズを2体も!しかもこいつの効果って確か!」

 

「1体目の《ゴルゴニック・ガーディアン》で《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》の攻撃力を0に!更に効果を無効にするぜ」

 

石像の1つ目が煌々と怪しく輝く。

 

《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》ATK2500→0

 

《ゴルゴニック・ガーディアン》は生前からベクターが操る強力なモンスター。岩石族は元来、展開力が乏しい。ゆえにこのモンスターは存在が許される。だが、決闘王とベクターのコンビネーションはその課題をたやすくクリアしてしまった。

 

「更に更にぃ、2体目の《ゴルゴニック・ガーディアン》で《EMウィップバイパー》の攻撃力と効果を0に!」

 

「なら、《ゴルゴニック・ガーディアン》の効果にチェーンして《EMウィップバイパー》の効果を発動。《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》の攻撃力と守備力を入れ替える!」

 

《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》ATK0→2000

《EMウィップバイパー》ATK1700→0

 

「ち、エースを守ったか。《ゴルゴニック・ガーディアン》で《EMウィップバイパー》を攻撃!」

 

遊馬・アストラル&遊矢LP4000→2400

 

「まあいい、ターンエンドだぜ」

 

 

4th turn

 

「俺のターン、ドロー」

 

俺の手札に特殊召喚できるモンスターはいない。ここは守るしかないか。

 

「遊馬さん!俺たちはフィールドが共有しています。今なら遊馬さんは手札のレベル2から7モンスターをペンデュラム召喚で特殊召喚できます!」

 

「俺もペンデュラム召喚できるのか?!」

 

「はい、ペンデュラム召喚を宣言してください」

 

「わくわくするな、アストラル」

 

「ああ!いくぞ遊馬!」

 

遊矢とアストラルはこんな状況だが自らも未知の召喚法を使えることに興奮を抑えきれない。

 

 

「「かっとビングだ!()ペンデュラム召喚!現れろ、俺のモンスター達!《ガガガマジシャン》(レベル4 ATK1500)!《ガガガガール》(レベル3 ATK1000)!」」

 

天空の光から学生服を着た男女の魔術師が飛び出てポーズをとる。

 

「《ガガガガール》の効果でそのレベルを4に変更。 レベル4の《ガガガマジシャン》と《ガガガガール》でオーバーレイ!レベル4のモンスター2体でオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚!来い!《No.41泥睡魔獣バグースカ》!」

 

お銚子から黒い団子のような塊が飛び出る。その手に持っていた升から酒をグビッと飲み干す。

アストラルの記憶の力の化身ナンバーズ。始めて使うカードだが、この状況にこそ相応しい。

 

 

《No.41泥睡魔獣バグースカ》

ランク4/地属性/獣族・エクシーズ・効果/ATK2100/DEF2000

レベル4モンスター×2

このカードのコントローラーは、 自分スタンバイフェイズ毎にこのカードのX素材を1つ取り除く。 取り除けない場合、このカードを破壊する。

①:このカードは「No.」モンスター以外との戦闘では破壊されない。

②:攻撃表示のこのカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。

③:このカードがモンスターゾーンに守備表示で存在する限り、 フィールドの表側表示モンスターは守備表示になり、 フィールドの守備表示モンスターが発動した効果は無効化される。

(ゼアル風)

 

 

「オーバーレイユニットになった《ガガガガール》の効果で《ゴルゴニック・ガーディアン》の攻撃力を0にする」

 

《ゴルゴニック・ガーディアン》ATK1600→0

 

「バトルだ。バグースカで攻撃力が0になった《ゴルゴニック・ガーディアン》を攻撃!攻撃表示のバグースカは相手の効果の対象にならず、効果では破壊されない!」

 

ベクター&イマジナリーナイツcode Y.M.:LP4000→1900

 

「ペンデュラム召喚はパートナーの展開力も高めるのか、厄介だぜ」

 

「俺はモンスター1枚セット。《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》を守備表示に変更(DEF2000)。リバースカードを1枚セット。ターンエンドだぜ」

 

遊馬・アストラル&遊矢

LP:2400

手札:2枚(遊馬・アストラル)&2枚(遊矢)

場:《No.41泥睡魔獣バグースカ》(ATK2100)、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》(DEF2000)、裏側守備モンスター1枚、伏せカード1枚

Pゾーン:《時読みの魔術師》(スケール8)、《星読みの魔術師》(スケール1)

 

 

 

ベクター&イマジナリーナイツcode Y.M.

LP:1900

手札:4枚(ベクター)&4枚(イマジナリーナイツcode Y.M.)

場:《ゴルゴニック・ガーディアン》(ATK1600)


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