更新はこれまで通り、1~2日おきに行う予定です。
今話はシャーク対十代デッキです。
※追記
VS 遊星デッキのラストシーンを入れ忘れていたので追加します。
イマジナリーナイツcode Y.H.LP1600→0
何とか勝てた。
カイトは安堵すると同時に急激な脱力感に襲われる。
「限界か・・・」
イマジナリーナンバーズの攻撃に、ブレードフォトンを召喚した影響。身体中にガタがきている。
「カイト、立てるか」
「すまない。何とか立てるが、これ以上ついていけば、足手まといになる」
「・・・わかった。赤馬、何とかできるか」
端末を取りだし、赤馬零児に呼び掛ける。
『わかりました。ベクターと脱出させます』
数秒で空間が歪み、ニヤニヤとした表情でベクターが現れる。
「随分、ボロボロみてぇだなぁ」
「ベクター!貴様、敵に回ったのでは?!」
思わず、目を丸くする。
「大丈夫だ。彼はスパイ、味方だ」
「それじゃ、トンズラさせてもらうぜ」
カイトを背負い、ベクターは空間の歪みに飛び込んだ。
遊星はそれを見送り、イマジナリーナイツが敗れると同時に現れた坂道にDホイールを走らせた。
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模した絶海の孤島。
三ツ又をもった海神が膝をつきながらも溢れんばかりの闘志を空中の2体の
神代凌牙
LP:2200
手札:1枚
場:《No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ》(ランク5 ATK2400、ORU1)
イマジナリーナイツcode J .Y.
LP:2100
手札:1枚
場:《E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン》(レベル8 ATK2500→5200)、《E・HEROフレア・ネオス》(レベル7 ATK2500→4800、インスタントネオスペース装備)、伏せカード1枚
「これがアカデミアの英雄か・・・!」
ナンバーズの耐性がなかったら、負けていた、と神代凌牙はひとりごちる。
手札消費の激しい融合デッキを怒濤のドローと、墓地効果を駆使する事で補っている。遊城十代を模したこのアンドロイドは間違いなく格上。
「それでも俺は勝つ!俺のターン、ドロー!」
「《ダブルフィン・シャーク》(レベル4 ATK1200)を召喚。その効果で墓地から《サイレント・アングラー》(レベル4 ATK800)を特殊召喚!」
二つの頭を持つ鮫とアンコウが水面から躍り出る。
これでフィールドにレベル4モンスターは2体。
「バリアンではなくなったが、俺にはこのカードがある! レベル4の《ダブルフィン・シャーク》と《サイレントアングラー》でオーバーレイ!レベル4のモンスター2体でオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚!満たされぬ魂を乗せた方舟よ。光届かぬ深淵より浮上せよ! 《No.101 S・H・Arc Knight》!」
《No.101 S・H・Arc Knight》
ランク4/水属性/水族/ATK2100/DEF1000
レベル4モンスター×2
このカードは「No」と名の付いたカード以外では戦闘破壊されない。
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターをこのカードの下に重ねてエクシーズ素材とする。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
また、フィールド上のこのカードが破壊される場合、代わりにこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事ができる。
(アニメオリカ)
「《No.101 S・H・Arc Knight》の効果を発動。このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除き、《E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン》をこのカードのオーバーレイユニットにする!」
この除去効果の前に攻撃力は無意味と化す。バリアン七皇だった頃のエース。破壊と再生の不沈艦は失われることなく、陵牙に付き従う。
「《No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ》の効果発動!攻撃力を2倍の4800にする。バトルだ!《No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ》で《E・HEROフレア・ネオス》を攻撃!『ファイナルフォール』!」
オーバーレイユニットを吸収した黄金に輝く銛がフレア・ネオスを穿つ。
「《E・HEROフレア・ネオス》が戦闘で破壊された時、トラップカード《ヒーロースピリッツ》を発動。そのダメージを0にする。更に《インスタント・ネオスペース》の効果でデッキから《E・HEROネオス》を特殊召喚」
現れるは遊城十代の象徴。白銀のヒーロー。
《E・HEROネオス》レベル7 ATK2500
「またネオス・・・!」
今までの攻防にネオスは何度も出てきた。
相手の場はネオスのみ、手札は1枚だけ、このまま押しきるってやるぜ。
「カードを1枚セットして、ターンエンド!」
―――――
「私のターン、ドロー。手札からマジックカード《HEROの遺産》を発動。墓地の《E・HEROフレア・ネオス》と《E・HEROフレイムウィングマン》をエクストラデッキに戻し、カードを3枚ドロー」
融合デッキの手札消費の荒さを早速リカバリーする。
「墓地の《E・HEROネクロダークマン》の効果を発動。その効果により、手札から《E・HEROエッジマン》(レベル7 ATK2600)をリリースなしで召喚」
金と銀のヒーローが並び立つ。
レベルはともに7。
「レベル7の《E・HEROネオス》と《E・HEROエッジマン》でオーバーレイ!レベル7のモンスター2体でオーバーレイネットワークを構築! 」
「ここでエクシーズ召喚だとぉ!!」
黒い球体がひび割れ、割れたひびが連なり、ヒトガタが形成される。
「エクシーズ召喚!《iNo.-2 リバーサル・ネオス》!」
「ネオスがナンバーズの力を・・・!」
どんな効果を持っている!陵牙は更なる驚異に身構える。
「《リバーサル・ネオス》に装備魔法《アサルトアーマー》と《ライトイレイザー》を装備」
構えた拳に宝玉がついたプロテクターが現れた。
「《アサルトアーマー》の効果を発動。このカードを墓地に送る事でこのターン、装備モンスターは2回、攻撃する事ができる。バトルフェイズに移行。《iNo.-2 リバーサル・ネオス》で《No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ》を攻撃。『ラス・オブ・リバーサル』」
プロテクターの宝玉から伸びた光の剣が海神を一閃。
神代陵牙LP2200→1600
「《ライトイレイザー》を装備したモンスターがモンスターを攻撃したバトル終了時、そのモンスターをゲームから除外する。続けて《No.101 S・H・Arc Knight》に攻撃。『ラス・オブ・リバーサル』」
リバーサル・ネオスはアークナイトに光剣を翳す。
「アークナイトの破壊耐性を対策してきたか。だが甘い!トラップカード発動!《ポセイドン・ウェーブ》!相手モンスターの攻撃を無効にし、800ポイントのダメージを与える!」
この局面を乗り切ればアークナイトの吸収能力で勝てる。
しかし―――、
《iNo.-2 リバーサル・ネオス》ATK3000→3500
《ポセイドン・ウェーブ》から大波のエフェクトは発生せず、代わりに、リバーサル・ネオスにどす黒いオーラが発生していた。
「馬鹿な!何故リバーサル・ネオスの攻撃力が上がってやがる・・・!」
「罠カードかこのカードを対象とするカードの効果が発動した場合、《iNo.-2リバーサル・ネオス》の効果を発動。発動したその効果は『フィールド上の「iNo.」モンスターの攻撃力は500アップする』に書き替わる」
「カード効果の書き換えかっ!」
《iNo.-2 リバーサル・ネオス》
ランク7/光属性/戦士族・エクシーズ・効果/ATK3000/DEF2500
レベル7モンスター×2
①:このカードは「No.」モンスター以外との戦闘では破壊されない。
②:このカードが「E・HEROネオス」をエクシーズ素材としている場合、以下の効果を得る。
●罠カードかこのカードを対象とするカードの効果が発動した場合、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する。 その時相手が発動したそのカードの効果は、「フィールド上の「iNo.」モンスターの攻撃力は500アップする」となる。
③:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。 自分の墓地の「E・HEROネオス」1体を選び、 このカードの下に重ねてX素材とする。
(オリカ)
刹那、不沈艦は真っ二つに切り裂かれた。
神代陵牙LP1600→200
「メインフェイズ2へ移行。《iNo.-2リバーサル・ネオス》の効果を発動。墓地から《E・HEROネオス》を1枚選び、このカードのオーバーレイユニットにする。カードを1枚セットし、ターンエンド」
淡々とカードの処理を行うイマジナリーナイツ。機械ゆえの、こちらを歯牙にもかけないのは、陵牙はある意味でプレッシャーを感じていた。
神代凌牙
LP:300
手札:0枚
場:なし
イマジナリーナイツcode J .Y.
LP:2000
手札:0枚
場:《iNo.-2リバーサル・ネオス》(ランク7 ATK3000→3500 ORU2)、伏せカード1枚