三代目 F Soul Hokage   作:シズネ

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原作開始前
目覚め


「うわ…マジで転生しちゃったよ。いや、NARUTOは大好きだけどさ、流石に死亡フラグ満載のこの世界で生きるのは勘弁だわ」

 

1人となった病室で呟く。そう、俺はこのNARUTOの世界に転生したのだ。しかも憑依転生、その憑依先とは…

 

「しかも三代目火影かよ!ジジイじゃねえか!!ったく20歳からもうすぐ寿命が来る好々爺になっちゃったよ!!!」

 

 

ーーーー15分前ーーーー

 

「……………」

 

「火影様!!良かった。お目覚めになりました!」

 

「三代目!!!」

 

「猿飛先生!」

 

目が覚めると白衣を着た数名の人々と、白髪の歌舞伎役者みたいな者が顔を覗き込み、安堵の表情を見せていた。中には涙ぐんでいる者もいた。

 

(うわ、本当に来ちゃったよ。六道のジジイが言ってたのマジだったんだな…。あ、自来也じゃね?自来也だこの人)

 

「火影様、覚えておられますか?一時は本当に危なかったのですよ!」

 

「え!?あ…うん。なんとか大丈夫っぽい」

 

「火影様?」

 

(そうだ、俺ジジイなんだ。気を付けなきゃ)

 

「うむ、問題ない。俺…いや、儂の身体は大丈夫だ…じゃ」

 

「流石です三代目!ただ、実は……」

 

「先生の奥さんのビワコ様と、四代目夫妻が殉職した」

 

自来也が神妙な面持ちで告げた。

 

(ビワコ…?ああ、ヒルゼンの妻だったっけ。てか俺の妻か)

 

「そうか…他にも多くの犠牲者が出たのだろう。大変なことになったのう」

 

「ああ、とりあえず里の復興を第一に、あとそれを指揮する者、つまり新たな火影が必要だ、先生」

 

「そうじゃのう…。自来也、お前がやってみるというのはどうじゃ?」

 

「それはちと厳しいのう…。儂はミナトの代わりができるような器じゃねえ。旅をしながら執筆活動に勤しむってのが性に合ってんだ。だけど、それ以外にできることがあるなら何でも言ってくれ」

 

(そう言うと思ったよ。まーこれは原作通り、俺が火影になるって感じかな)

 

「わかった。とりあえずは儂が指揮しよう、身体も問題なさそうじゃしな。儂はひとまず身支度を整えてから火影邸に向かう。とりあえず皆の者下がって良いぞ」

 

「「「押忍」」」

 

ーーーーーーーーーーー

 

とりあえず何とか自来也と会話成立したけど、ここからどうしようか…。えーと、ここから何があるんだっけ?

 

まず原作開始前だと…

 

ヒザシ死亡…はもう終わって…無くね?確かヒナタが2,3歳とかの時で、ナルトは生まれたばかりって考えると、あと2,3年の話だ。

 

うちはクーデタ未遂…もまだだな。というかその大きなきっかけとなった九尾襲来がついさっきの出来事だったな。

 

パッと出てくるのはこれくらいだな。そして何が一番やばいかって…

 

「木の葉崩しで俺死ぬじゃん!教え子のオカマに()られるじゃん!!」

 

どうしよう。これだけは避けなきゃいけない。本当に死ぬのは勘弁、ついさっき俺死んだらしいけど。

 

うーん、まずやらなきゃいけないのは里の復興だ。それと木の葉崩しはそもそも起こるのを防ぎたいけど…もし起きちゃった場合を考えると里の戦力を上げるしかない。

 

そのためには…

 

「うちはを味方に付けて壊滅を防ぐ、がいいかな。あとヒザシの命も救いたい」

 

原作通りに行くと九尾襲来の嫌疑をかけられて、うちはの不満が高まるんだよな。あ、てかダンゾウが大体悪いんだっけ。

 

ヒザシの方は今から取り急ぎ準備することも無さそうだし。まずはうちはの件…と何より里の復興が第一だな。




初投稿です。まだよくわかってないとこが多いので、良かったらご指摘ください。

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