六月。長雨の続く、梅雨の季節です。
通学路には紫陽花が咲き始めて綺麗な反面、じとじとジメジメが気になる時期……私たちの担任である殺せんせーは湿気を吸収して頭が大きくなっていました。あの超スピードで雨は避けれても、ボロボロ校舎で雨漏れもあるE組ではどうにもならないみたい。
これはそんな梅雨のある日に起きた出来事。
◆
長雨続きで憂鬱になりそうな毎日が続く中、私とカルマくんは駅前の近くにあるカフェに来ていた。ケーキが有名な女性向けのお店だからか、中には女性が多くて男性が入りづらい……デートでなら数組いるような気がするそこに、なぜ私たちがいるかといえば、このお店のある限定ケーキがお目当てだった。なんでも梅雨の期間、雨が降っている日に男女で入店するとその店オリジナルのケーキが安くなるらしく、今日の帰りのHR前にそれを食べたいから一緒に帰ろうとカルマくんに誘ってもらったのだ。カルマくんは甘いものが好きだし、私もそんな限定感のあるものならぜひ食べてみたくて二つ返事でOKすれば、カルマくんは小さくホッとしたように息を吐いて席に戻っていった。……そんな、ホッとしなくても……普段から一緒に帰ってるんだし、断らないのに……もしかして、他にも誘ってみたけどみんなダメだったとかなのかな。
そんなこんなで店に着いてカルマくんに手を引かれながら中に入り、お目当てのケーキを食べてからのんびりおしゃべりしていた時だった。
「……?電話……杉野くんだ」
「は、杉野?」
「うん、ちょっと出てくるね」
「あー、ならもう会計しちゃってさ、このまま外出ようよ。アミサちゃんは先に行って電話出てればいいから」
「え、あ……ありがとう……なら、お金置いとくから、お願いします。……あ、杉野くん?今お店出るから少し待ってて──」
「え、俺から誘ったんだからこれくらい奢るからいい、って……もう行っちゃったし」
電話をお店の中でするのはマナー違反だから、と慌てて立ち上がれば、カルマくんが会計を受け持ってくれるとのこと。だからお財布から500円を出して机に置くと、待たせたら悪いしと急いで電話に出ながら店の外に出た……カルマくん、何か言ってたけど返事出来なくてごめんなさい。
「…………うん、今お店出たから、いいよ。どうかしたの?」
『どうかしたって言うか、……今どこにいんの?』
「えっと、駅の近くにある……〇〇カフェってとこ。限定ケーキ食べに来たんだ」
『へー、そんなのあるのか……俺も今度神崎さんを誘って……、……じゃなかった、そこなら近いな。あのさ、真尾にやって欲しいことがあって……前原の彼女役、やってくんね?』
「え、私が前原くんの彼女役……?」
「は?」
そこまで聞いたところでカルマくんが会計を終えて追いついてきたみたいで、……ものすごく低い声を出したかと思えば私の方へ近づいてきた。電話の向こうでは杉野くんが『カルマがいんのか!?』とか言いながらものすごく慌ててるのが聞こえるけど……だ、だいじょぶなのかな?
「あ、カルマくん。お会計ありがと……足りた?」
「十分。それよりも、それ、貸して?……はぁ……すーぎーのー?」
『わー!悪かったってばカルマ!一応こっちもダメ元で『だから言ったじゃん……僕達と帰らない時点で、アミサちゃんはカルマくんと一緒にいるって』ごめんってば渚!じゃあどうしろって言うんだよ!』
「……あのさぁ、せめて分かるように話してくれない?」
スピーカーモードにして私も一緒にくわしく話を聞いてみると、杉野くんたちが下校している途中で彼女さんと歩く前原くんを見つけ……その彼女さんが実は浮気をしていて前原くんと二股していたことが判明、相手はA組の人らしく、浮気をしていた彼女さんが悪いのに「前原くんがE組だから」と逆ギレと正当化で責めてきて……
……で、その現場を生徒のゴシップ目的で覗き見ていた殺せんせーが「仕返ししましょう」と言い出して屈辱を与えられた前原くんのために屈辱を与え返そうと今に至る、らしい。理由はよく分かった、分かったのだけど……カルマくんはまだお怒りの様子で……
「……で?そこでなんでアミサちゃんに彼女役させる意味があるわけ……?」
『いやさ、くわしい内容は任せたいとこに関係ないから省くけど、屈辱を与えられたあとに更に屈辱を与えるにはそのほうがいいんじゃないかってことに……』
「ふーん、なるほどね……そこに至るまでの詳しいことはわからないけど、前原を振った女に対して屈辱を与えた上、新しい彼女の素晴らしさとかそんな彼女へ優しい対応をする前原を振ったことへの後悔をさせたいと」
『……お前、今のだけでよく分かったな……そのとーりだよ。ただ、真尾以外に引き受けてくれそうなE組の女子メンバーがいなくてさー……そんで、ダメ元ではあったけど電話したってわけ』
「そりゃ、E組女子に片っ端から声掛けてるナンパな奴の彼女役なんて誰でも嫌っしょ。アミサちゃんは、分かってないからこそスルーしてるみたいだけど」
なるほど、今回の一件は仲間のためにするもの、というわけだ。それなら私も手伝ってもいいと思うのだけど……彼女役、は、……そういう感情がわからない私がやっても意味が無いと思うんだけどな……。
「……大事な友だちのためだもん。私も手伝えるなら協力したい、けど……私、彼女役なんて上手くいく自信ないよ……?」
『だよなー……いきなり悪かったよ』
「…………ならさ、別に彼女じゃなくてもいいんじゃない?」
『は?』
「え?」
◆
NOside
「はあっ、はあっ、ひ、酷い目にあった……」
「はぁ、はぁ……もう、なんなのよ……こんな屈辱……っ!」
とあるコンビニから、一組の男女が疲れきったのか何なのか……よろよろとした足取りで出てきて、軒下に座り込んだ。その姿は雨に濡れ、木の葉が体中について泥まみれで、男女が険悪な雰囲気なこともあってかコンビニの店員やお客さんたちは苦々しい顔をしているのが見える。何か屈辱的なことでもあったのか……いや、そんな格好でコンビニに駆け込まざるを得なかった時点で何かあったに決まっているのだが、男女は険悪なまま傘をさしてコンビニの屋根から出ようかと立ち上がりかけていた。
「あのっ……お兄さん、お姉さん、だいじょぶですか……?」
そんな二人に声をかける少女がいた。どこか、誰かに似ている気がする金髪に近い茶色の髪に白いワンピース、薄手の黒いカーディガンを羽織った少女は、自分のさしていた傘を放り投げる勢いで男女に駆け寄ると濡れるのも気にせずその場に跪き、持っていたカバンからタオルを取り出して女性に、ハンカチを男性に手渡そうとした。
「は、何を……」
「……あんたも、私達のことを笑いに来たんでしょ、いらないわよ!」
「笑いに来たなんて……そんなつもりはありません!そんなに濡れていては、風邪をひいてしまいます……!……それに、お兄さんもお姉さんも綺麗なのに……泥だらけでは、もったいないです。だから……」
そう言って近くにいた男性の方に体を向けてそっと、顔をハンカチで拭う少女……いきなり近くにキレイめの顔が来たからか、男性は照れを見せる。女性はそれに嫉妬したくても、自分のことも純粋に心配する様子を見せる少女に怒るに怒れなくなっていた。
「ほら、綺麗に拭けば、かっこいいお顔になりました!お姉さんは今は泥だらけですけど、きっと……綺麗な方なんですよね……かっこいいお兄さんが選んだ方なんですから」
「…………受け取ってあげるから貸しなさいよ」
「……!はいっ!」
「な、なぁ……俺は瀬尾智也だ。椚ヶ丘中学校のA組で生徒会議長をしてる。……君……その、名前とか聞いてもいいか……?」
「私ですか……?私は、」
「ま、あー……マオー!」
ニコニコ笑いながらタオルを差し出す少女に、女性は遂に受け取る姿勢を見せる。男性は惚けたような顔で名乗る……大抵の女子は『椚ヶ丘中学校のA組』というブランドに食いつき、色々といい思いができるという経験則からだ。そして流れで少女についてを聞こうと尋ね始め、少女はそれに対してキョトンとしたあとに応えようとした、ちょうどその時。聞こえた声に、少女は先程まで以上にパアッと効果音がつきそうなほど嬉しそうな笑顔を見せた。
「あ、陽斗くんっ!」
「「!?」」
現れたのは、先程女性との二股で散々罵倒して蹴倒したはずの前原陽斗……嬉しそうに立ち上がり、傘を閉じて駆け寄る少女の肩を自然と抱き、怪我や汚れがないか──膝をついたためにワンピースの裾が濡れ、黒くなっているのを見つけて眉を寄せた彼を見て、男性も女性もキッと睨みつけた……それに、前原も気が付いて少女を後ろに隠す。
「は、お前ら……!」
「へー……私と別れたばかりなのに早速次の女?心が醜いだけじゃなくて、手も早くて汚いのね」
「ほら、君もそんな男なんかを彼氏にしなくても、もっといるだろ?早く離れた方が君のためだ」
前原一人だったらもっと汚く罵られていただろうが、今は助けてくれた少女がそばにいる……その事もあってか少しばかり優しく、男性にいたっては離れるように諭す始末。それを聞いた前原は怪訝そうに眉を寄せると、ため息をついた。
「……何言ってんだよ、こいつは彼女じゃねーし。な、マオ?」
「はい!私の名前は、『前原マオ』と申しますっ!陽斗お兄ちゃんの妹なのですっ」
「「!!?」」
ニッコリと笑って告げた少女は、たった今罵倒したばかりの前原の妹だという。ワンピースを着ていることから椚ヶ丘中学校ではない中学なのか、身長からしてまだ小学生なのかはわからないが……確かに、男女の差からか顔立ちはあまり似ていないものの、髪の色や女性、男性への声のかけ方などは兄妹でそっくりに思えた。前原もよくよく見れば少女をかなり気にかけているのか、濡れない様に傘を傾けつつ、また男女の正面に立って何か不都合がないように守ろうとしているところも伺えた。その時、通りの向こうからまた一つ少女の名を呼ぶ声が聞こえた。
「……マオー?」
「!…え、…あ、カルマさんっ!」
現れたのは前原と同じくE組に属する赤羽業。その姿を捉えるやいなや、少女は慌てて前原を伺い、彼が頷いたのを確認して赤羽の傘へと入っていく。そして自然と手を繋ぎ合った二人を目撃することになった男女は驚愕するしかなかった。……少女と赤羽は仲が良さそうに話していたかと思えば、少女が男女の方を振り向き小さく会釈したあとに去っていった。そこで前原は爆弾を落とす。曰く、あちらが本当のカップルなんだと。
「兄としては複雑だけどさ……あぁ見えてカルマは真っ直ぐな正義感の塊だから。だから安心して任せるんだよ……間違ってもお前らみたいなやつには渡す気は無い。相手が弱い立場だと見るやすぐに見下すやつの元になんてな」
そう言って前原は少しだけ距離の空いた、赤羽と少女の跡を追いかける。合流したあとも仲良さげにじゃれ合う三人を見て、男女は更に屈辱感を感じただろう。
あんな最低だと思っていた男に、あんな人を気遣える妹がいたなんて。
心が醜いとまで蔑んだのに、妹に対して優しい兄をしていたなんて。
優しさに惚れかけたのに、既に素行不良とされるやつのものになっていたなんて。
……これだけではないだろうが、男女は悔しさに唇を噛んで雨の中消えていった三人の方を見つめるしかなかった。
◆
コンビニから姿が見えなくなっただあろう場所で足を止め、残りの仕返しメンバーに終わったことを連絡し、安堵の息をつく傍ら……私は被っていた茶髪のウィッグを外す。顔のメイクは家に帰ってからしっかり落とすとして……演技とはいえ、ワンピース、汚してしまった……カエデちゃんになんて言おう……。
「……こ、これは……大分上手くいったんじゃね?」
「だねー……アミサちゃん、もういいってさ。……大丈夫?」
「き、き、……緊張、した……私、失敗してない……?思ったよりも、お兄ちゃ…、……前原くんが来るまで、怖かったよ……来てからもびっくりしたけど……」
「俺も急に決まって驚いたんだって……」
そう、私はカルマくんの出した代案である、『前原くんの妹』として一芝居打つことになったのだった。殺せんせー監修の仕返しの中身は全く聞かなかったのだけど、私の役割の直前であの瀬尾さんと土屋さんの二人が泥だらけでコンビニのトイレに駆け込むから、そのあとを頼むとだけ言われていた。そこで元々杉野くんが私に頼もうとしていた彼女設定をカルマくんが妹設定としていじり、変装をカエデちゃんと菅谷くんに任せてあの作戦を決行した、というわけだ。
まずは自分からは名乗らず、とにかく二人を持ち上げてニコニコ対応して、特に瀬尾くんの方には私が可能な限り接近して『心配をしているんです』、という雰囲気を全面に出す。
次に前原くんが来てからはお兄ちゃんが大好きな妹、難しいのなら前原くんの誘導に乗っかればいいという完全に前原くんへ負担が大きい無茶振りな指示が出され……実は私の名前を決めることを忘れていたため、名前も無茶ぶりだったらしい。私のファミリーネームが名前でも違和感のないものでよかったと思った瞬間だった。
そして、カルマくんはといえば急遽瀬尾くんの心を折るために投入されたらしい。繋げておいた電話で私や前原くん、ターゲットの二人との会話を聞いていて誰が言い出したか急に決まったらしく、私は前原くんだけじゃなくてカルマくんまであの場へ登場したことにかなり驚いた。曰く、汚れた姿を見ても幻滅しないでかっこいいと褒め、優しく接する女性が目の前にいれば、隣にいる浮気相手をすぐに罵る今の彼女よりは絶対になびく。それならその女性と仲が良さそうな男性……しかも、彼らが
その目をつけた
……あとからその事を知ったカルマくんは、前原くんとまだ繋いでいたらしい電話の向こうに対して低い声で文句なのか何かをまくし立てていて、なぜか前原くんは苦笑いでカルマくんを見ていた。
しばらくすれば、今回の作戦に参加していたメンバーが私たちの元にやってきて、口々に振り返り始める。なんか、知らないところではこれまでの
「それにしても、真尾、お前すごいな……」
「?」
「あの二人の前に立つ姿も、前原の妹をしてるとこも、カルマの彼女を演じてる時も全部違って見えたからさ」
「んー……あの二人の前では、とにかく優しくするにはどうしようって思って、年下が年上を心配するつもりで接したの。むしろ、一人で立つのが怖かったから……知らない人に接する子どもって見られればいいかなって。前原くんは前原くんの誘導に乗ればよかったし、カルマくんは、……なんだろ……?」
「なんだろって……」
「だっていきなり来たんだもん、準備も何もしてなかったし……でもなんか、大好きな人に会えて嬉しいけど、ちょっと恥ずかしい……みたいな感じ、が、自然と出てきて……カルマくんもサラっと手を繋いでくれたし、恥ずかしかったけど、……だから上手くできた、のかな……」
というよりも私なんかの彼氏役になってしまったカルマくんに申し訳ない……私なんかにはもったいない人なのに。言いながらだんだん照れてきて、下を向くとカエデちゃんと凛香ちゃんに無言で頭を撫でられた。
「ま、少しはスッキリしましたかねぇ……汚れた姿で大慌てでトイレに駆け込む、それだけでも彼らには随分な屈辱でしょう。加えて優しくされた女性は見下した相手の妹であり、手に入れようにも自分に勝ち目のない相手がいる……劣等感や後悔、嫉妬までかき立てるとは先生も考えつきませんでした」
「えーと、なんつーか……ありがとな、俺のためにここまで話を大きくしてくれて」
話を聞く限り、最初はちっぽけなことが理由だった。でも、E組としてはどんなにちっぽけな理由でも、仲間一人のことでも放っておきたくないという想いがあるからこそ、ここまで大事になったのだと思う。……それに、この3ヶ月でどこまでできるようになったか知りたいって言うのもあったんだろうし。
「どうですか、前原くん。まだ自分が弱いものを平気でいじめる人間だと思いますか?」
「……いや、今のみんなを見たら、そんなことできないや。一見お前ら強そうに見えないけどさ、みんなどこかに頼れる武器を隠し持ってる。……菅谷の偽装、矢田と倉橋の交渉、奥田の薬学、千葉と速水の狙撃、磯貝と岡野のナイフ術……それに、真尾とカルマのアドリブ力、だな。目立ってたのはこのあたりだけど茅野も渚も杉野も……殺せんせーも、……そこには、俺が持ってない武器もたくさんある」
「その通りです。強い弱いはひと目見ただけじゃ計れない。それをこの日の経験で、これまでのE組の暗殺で学んだ君は、この先弱者を蔑む事は無いでしょう」
「……うん、そうおもうよ、殺せんせー」
吹っ切れたような、晴れやかな笑顔を見せる前原くんに、作戦メンバーは自然と顔を見合わせて笑顔になった。最後は殺せんせーらしく授業のようにまとめちゃったけど……だけど、こんな日常の一コマでも学べることはあるんだってわかったから、いいかなって思う。
「あ、やっべ。俺このあと他校の女子とメシ食いに行く約束してたわ……じゃあみんな、ありがとな!また明日!」
……まぁでも、今回の発端である前原くんの女癖の悪さは、治りそうにないけどね。
そして、翌日。
暗殺技術を
私とカルマくんは計画の殆どを知らなかった上、最後の最後の暗殺技術を何も使っていない部分でのみ関わっていたこともあって、今後このような事がないように、といった厳重注意だけで済んだのだけど……他のみんなははじめから計画を知っていて実行したために、殺せんせーを含めて(というか殺せんせーが悪ノリしたから)雷を落とされたんだとか。
……私が計画を聞こうとするたびに、カルマくんが私たちの出番だけを聞こうとしてそれ以外の部分を一切耳に入れなかった理由はもしかしてここにあるのだろうか……?カルマくん、そういうのを察する嗅覚はいいから……
「で、男女限定=カップル限定スイーツを食べに行ったカルマさん?どうだったわけ?」
「チッ、アミサちゃんが軽く言っただけだから忘れてると思ったのに」
「舌打ちすんな。てか、HR前のみんながいる中で堂々と誘ったのはあんたでしょうが」
「……ケーキは美味かったよ。カップルに見せるために手も繋いだけど……多分カップル限定だと気づいてない上、遅れてる自分の手を引いてくれたくらいの認識じゃないの……?」
「あー……ありそうな気がするわ……」
「真尾、いろんな意味でほんとごめんな〜」
「だいじょぶだけど……みんな、いきなり過ぎるんだよ……。仕返しの話もそうだし、私の偽名考えてないのもだし、……カルマくんも急に登場するとか……」
「ちなみに、カルマが彼氏役した時はどう思ったんだ?」
「……なんか優しくて……ううん、いつも優しいんだけど、それ以上に大切なものを見る目って感じで、は、恥ずかしかった……」
「(カルマ、脈ナシでは無さそうだぞ)」
++++++++++++++++++++
迷った結果、オリジナルの湿気の時間が出来上がりました。
本編だとカルマが参加しない話なので、とばそうとも考えたのですが……なんとなく、オリ主を仕返しに参加させるとしたらこうかな、と。色々オリジナル要素がどんどん出てきて、あ、これは1話書けると思ったのでその勢いで投稿します。
LRが終わったら、作者が書きたいお話に入ります…!
もうすぐ完全クロスオーバー要素が入る予定です!