Charlotte・Miller
グリフィンドール生
マグル生まれの魔女
純血家に穢れた血と馬鹿にされたことから、純血家を毛嫌いしている。
リリー・エバンスとは親友であり、スネイプとも同様に仲が良い。
シリウス・ブラックを毛嫌いしており、最近の楽しみはリリーとジェームズ・ポッター、シリウス・ブラックの愚痴をいうことである。
魔法の実力は程々だが、失敗するとマグル生まれと馬鹿にされるような気がするので、努力している。
純血家に対しては毒舌。
ペットにフクロウをもつ。
薄い茶色の髪と青い目をもつ。
身長は低め。
髪をいつも一つの三つ編みにしている。
穢れた血。
そんなにひどい言葉が生まれたのはあいつら、純血家のせいだ。
純血であることだけを誇りに持つおかしな奴ら。
そしてその中でも一番気に入らないのは悪戯仕掛け人のシリウス・ブラック。
彼は純血で、スリザリンに入る予定のはずだったのにグリフィンドールに入ってしまったらしい。
私はリリーと仲がいいので、ジェームズ・ポッターというリリーに付きまとう鬱陶しい男子生徒の近くにいるシリウス・ブラックにも目がいってしまう。
ポッターは純血であるが、それを鼻にかけたりはしないし、シリウス・ブラックの相棒ではあるが、リリーもマグル生まれのためか私を純血から守ってくれたこともある。
それからは純血家でもいい奴はいるということがわかった。
そんなポッターの周りにはいつもピーターとリーマスとブラックがいる。
ピーターはまだいいし、リーマスは悪い奴ではない。
が、個人的にピーターはあまり好きではない。
私はあのネズミ顔やポッターやブラックを尊敬していると時点で毛嫌いしているのだから。
はぁ、と大きくため息をつくとリリーが心配そうに顔を覗き込んでくれる。
「どうしたの、シャーロット?
元気がないわよ?」
「リリー、なんでもないわ。ただ、シリウス・ブラックが死んでくれないかな、と思っていただけよ」
私がそう冗談をいうと、何人かの女子生徒から睨まれたような気もするが、どうでもいいことだった。
あは、と小さく笑ったリリーはポッターが死ぬ妄想でもしたのか笑顔になった。
「ああ、次の授業は飛行訓練ね。楽しみだわ!」
飛行訓練。一年生だけがやる授業だが、大半の一年はそれを心待ちにしている。
クィディッチという箒を使ったスポーツに憧れているのだ。
何が面白いのかは分からないが、サッカーやベイスボール感覚で観ている。
しかし、箒で空を飛ぶという夢のようなことが本当に出来るとなると嬉しいものである。
私に才能があるのかはともかく、1度やってみたいのだ。
「やあ、リリー!」
後ろから現れたポッターに私とリリーは顔を歪ませる。
ポッターはそんなことは気にもとめず、リリーに口説き文句をいいはじめるのだ。
「ポッター、近づかないで」
冷たくリリーが言い放ってもお構い無しだった。
ポッターはたしかに優秀で、顔だって不細工ではないが性格が悪い。
みてみて、と数名の女子生徒がいっているのでこちらのことを言っているのだろうか、と思えば私達の後ろ_シリウス・ブラックがいるほうをみているようだった。
シリウス・ブラックと目があい、軽く会釈をする。
そんな私を見て、悪戯をする子供のようにかけよってくる。
リリーに助けを求めようとすると、ポッターに手を引かれてどこかに行ってしまったようである。
ポッターは自分勝手だ。私のことも考えてほしい。
「よぉ、シャーロット!これから飛行訓練だな、なぁ、箒を使って空を飛ぶってどんな感覚だろーな!想像できねーな!」
シリウス・ブラックが私に話しかけたことが気に食わない女子生徒はとっとと次の授業へむかう。
「こんにちは、シリウス・ブラック。
ええ、そうね。私早く行きたいの。いってもいいかしら?」
普通の人間なら、じゃあ後でって言ってくれただろうがシリウス・ブラックは普通の人間ではないのだった。
「エバンスもジェームズも仲良く一緒に行っちゃったし、俺らもいこーぜ!」
悪戯っ子のような笑顔を顔に浮かべながらそう言い放ったシリウス・ブラックは私の返事など聞かないで私の手を引いた。
ああ、これだから嫌いなんだ。
シリウス・ブラックもジェームズ・ポッターも!
飛行訓練をする場所についたかと思えば平手打ちをされて顔を真っ赤にしているポッターと、ポッターをにらむリリーがいた。
それをみてシリウス・ブラックは笑い転げた。
ああ、このまま笑い死んでしまえばいいのに。
私がシリウス・ブラックを冷めた目で見ていると、リーマスとピーターがきた。
「先に行くなんてひどいじゃないか、ジェームズ、シリウス!」
リーマスがそういうと、ピーターはどちらにつこうか迷って、結局はそこで大人しくすることにしたらしい。
ごめんごめん、と肩を竦めて謝る二人にポッターから開放されたリリーが私に泣きついてきた。
「聞いて、酷いのよポッターったら!
シャーロットがまだいたのに!っていったらね、シリウスと一緒に来るだろうっていうのよ!
シャーロットが純血を嫌いなのを知っているのに!
あんまりよ!」
それは確かにひどいが、泣いているリリーをみてポッターがこちらを見ていることの方が私にとっては嫌だったのでとりあえずハンカチを渡しておく。
「さぁ、箒を持ってならんで!」
マクゴナガル先生が声を上げるとおしゃべりを辞めてみんな並び始めた。
シリウスの口調がよくわかりません。
ここが違う!というところがあればコメントしてくださると嬉しいです。