『パワプロ成長』でダイヤのA   作:ネコガミ

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本日投稿3話目です。


第267話★

【怪物】パワプロを応援するスレ223【ラスボス】

 

 

1:このスレはパワプロこと葉輪 風路を応援するスレです

  アンチは別スレに移動をお願いします

  次スレは800を踏んだ奴が建てる様に

 

 

315:青道の先発よかったやん

 

 

320:315>せやな。5回コールドやけどノーノーやったからな

 

 

326:ツーシームとカットボールを駆使するムービング使いか…ワイ好みやで

 

 

319:左で140kmを投げていたし将来有望やな!

 

 

334:ところで成孔は青道先発のサッワのボールに

    ほとんど差し込まれとったけどなんでやの?

 

 

337:334>キレやろ

 

 

340:334>コクやろ

 

 

343:334>のどごしやろ

 

 

350:337、340、343>この流れすっきやでwww

 

 

354:334>マジレスすると投球フォームが特殊なんやないか?

    サッワのボールはラスボスほどキレてるようには見えへんしな

 

 

360:投球フォームが特殊やとなんか違うのん?

 

 

363:360>リリースポイントが見えにくくてタイミングがとりにくかったり、

    バッターの予想以上にボールがピッときたりするんよ

 

 

370:これはサッワがラスボスの後継者か?同じ左投手やし

 

 

373:370>球速でいえば降谷やろ。150kmを投げられるみたいやし

 

 

377:373>球速信者乙

 

 

381:ワイは東条を推すで!青道の2年の中で一番コントロールがええからな!

 

 

402:おまいら…ラスボスの3打席連続ホームランに何かないんかい!

 

 

405:402>ラスボスやし

 

 

406:402>ラスボスやし

 

 

407:402>ラスボスやし

 

 

411:405、406、407>圧倒的…圧倒的説得力!

 

 

415:なんで逆方向にあんなに飛ばせんねん!お前はピッチャーやろ!

 

 

418:ラスボスが完全に打撃開眼してて草

 

 

422:あんだけ打てれば肩が壊れても安心やな

 

 

427:422>それは不謹慎発言やろ

 

 

434:422>せやで、ラスボスは日本人の左ピッチャーで初めて160kmを

    投げられるようになる男やからな!

 

 

440:434>ワシは投げた!

 

 

445:おじいちゃんご飯はもう食べたでしょ

 

 

453:成孔のピッチャーには試練やったな

 

 

460:453>せやけど、あんだけ大量点を取られても自棄にならんかったし将来有望やろ

 

 

466:ワイの贔屓のピッチャーもあんだけメンタル強ければなぁ…

 

 

470:ラスボスがおって打の青道も復活したら勝てるところがないやん

 

 

478:主人公くんの成長に期待やな

 

 

 

 

春季東京大会を準決勝まで順調に勝ち進んだ青道野球部は午後の市大三高戦を前に、もう1つの準決勝である稲城実業と薬師高校との試合を見学していた。

 

「ここで轟か…。」

 

稲城実業と薬師高校の試合は最終回となる9回の裏を迎え、ツーアウト、満塁の状況で薬師高校の主砲である轟を打席に迎えていた。

 

「3ー0…轟に一発が出れば逆転サヨナラ。勝利だけを考えれば敬遠してもおかしくないところだが…。」

 

落合はそう呟きながらスタンドを見渡す。

 

四球や打球のイレギュラーなどで満塁となった稲城実業にとっては嫌な流れ。

 

その嫌な流れで一発のある轟とは勝負を避けてもおかしくはないが、球場に訪れている高校野球ファンは一様に勝負を望んでいるのがわかる。

 

「片岡監督ならどうしますかな?」

「勝負します。結果はどうあれ、選手達には胸を張っていてもらいたいですから。」

 

稲城実業の正捕手である多田野がキャッチャーボックスに座る。

 

どうやら稲城実業も勝負する事を選択したようだ。

 

稲城実業のエースである成宮は2球で轟を追い込むと真っ直ぐ、スライダー、フォーク、カットボール、高速チェンジアップと持ち球を駆使して勝負していく。

 

しかし、轟は驚異的な粘りをみせる。

 

成宮のボールを次々とカットしていき、この打席だけで成宮に10球を投げさせた。

 

そして11球目、真っ直ぐが外れてツーボール、ツーストライクのカウントになると、成宮は多田野のサインに迷わずに頷いた。

 

11球目の真っ直ぐは次の決め球のチェンジアップへの布石。

 

成宮はこの1球で轟を打ち取ると、渾身の1球を投げ込む。

 

低めにしっかりと制球された成宮のチェンジアップは、フォークと錯覚させる程の落差で変化する。

 

その変化に轟の体勢は完全に崩された。

 

だが…。

 

カキンッ!

 

金属バットの快音と共に打球が勢いよく右中間方向へと飛んでいく。

 

しかし角度は低くライナー性の打球だ。

 

稲城実業の中堅手であるカルロスは打球から目を切って全力で駆ける。

 

ライナー性の打球は右中間の外野フェンスに直撃した。

 

フェンスに当たってクッションしたボールに少し振り回されたカルロスだが、ボールを捕球すると素早くカットマンに返球する。

 

薬師の1塁ランナーだったものは、3塁コーチャーの制止を振りきってホームに突っ込んだ。

 

成宮を相手にまともにヒットを打ったのは轟のみ。

 

しかもこの試合を通じて先程の一打のみだ。

 

それを考えるとこれ以上の連打は難しい。

 

だからこそ、ここで同点に追い付いておきたかったのだ。

 

カルロスからの返球を受けた稲城実業の2塁手が素早く多田野にボールを投げる。

 

薬師高校のランナーと多田野のタッチがホームベース上で交差して砂煙が舞い上がる。

 

判定は…?

 

「…アウト!ゲームセット!」

 

主審の判定がグラウンドに響き渡ると、轟が塁上で悔しそうに天を仰ぐ。

 

そしてキャッチャーのカバーに入っていた成宮は轟に打たれた事に苦笑いをしながらも、多田野とハイタッチをしたのだった。

 




次の投稿は11:00の予定です。

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