秋の高校野球選抜東京地区大会の決勝戦へと駒を進めた明川学園の楊 舜臣は、明日に控えた青道戦の為に念入りに調整をしていた。
「舜臣、このぐらいにしておこうぜ。」
「いや、すまないが後10球頼む。」
高校野球連盟規程により、台湾からの留学生である楊は3年時の夏の大会に出場出来ない。
その為、この秋の大会の結果で春の甲子園に行けなければ、この大会が楊の高校野球最後の大会になるのだ。
確実に春の甲子園に行くためには優勝しなければならない。
もし青道に敗れても推薦で春の甲子園に行ける可能性は残されているが、話題性を考えれば外国人である自分が中心の明川学園よりも、成宮や轟といった日本人の注目選手がいる高校が選ばれるだろうと楊は考えていた。
だからこそ優勝以外は許されない。
留学を受け入れてくれた明川学園に、己のワガママを聞いて練習に付き合ってくれた仲間達に、そして第2の父と呼ぶ監督に恩を返す為には優勝しかない。
そう思いを抱く楊の目には確かな覚悟が宿っていた。
明日は例え肩や肘が壊れても投げ抜くと…。
そんな楊の思いに、明川学園野球部の皆は気付いていた。
元々明川学園は野球部が強いわけではない。
その為、中学時代に有名だった選手がいるわけではない。
しかし、今年は先年の楊の活躍のおかげで、都外からも明川学園の野球部に入るために来たものが数名いた。
楊を中心に始まった選手の自主性で行われる練習環境が、ガチガチの体育会系が苦手な近年の若者達の受け皿として認識され始めているのだ。
もしかしたら、数年後には明川学園が激戦区である東京地区に旋風を起こす存在になるかもしれない。
その礎を作った楊に、仲間達もまた恩を返したいと心から思っていた。
自分達の打撃技術ではパワプロのボールは打てない。
でも、自分の所に飛んできたボールは絶対に通さない。
仲間達も楊と同様に汗を流して最後の調整をしていく。
そんな教え子達の姿を、明川学園の監督である尾形は暖かく見守っていったのだった。
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【怪物】パワプロを応援するスレ153【ラスボス】
1:このスレはパワプロこと葉輪 風路を応援するスレです
アンチは別スレに移動をお願いします
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513:決勝の相手は明川学園かぁ…どんな高校やの?
515:513>台湾からの留学生である楊 舜臣をエースに据えた高校やな
打撃力は低いけど、守り勝つ野球をするから玄人受けがいいんやで
520:515>ほ~ん、それでエースの楊はどんな選手やの?
527:520>最速140km台中盤を投げる右の本格派やな
持ち球はフォーシーム、ツーシーム、スローカーブ、フォークとバランスがいいで!
ラスボスを除けばワイの一押しの投手や!
531:ラスボスを除けばってところに草生えるw
536:明川学園は守り勝つ野球かぁ…勝ち目はあるんか?
542:536>ここはラスボスを応援するスレやぞ
547:542>まぁ楊は最後の大会になる可能性もあるから応援してもしゃあないやろ
553:楊が最後の大会ってどういうこと?教えてエロイ人!
559:紳士のワイが教えるで!簡単に言えば台湾の入学時期の影響やね
564:入学…受験…うっ!頭が…!
568:559>もっとkwsk
572:568>台湾は日本よりも半年ぐらい入学時期が早いんよ
せやから台湾では卒業してる筈やから留学生は出場したらアカンらしいで
577:572>どう考えても屁理屈www
584:しょうもないルールを作っとるなぁ。それで若者の野球離れ云々で騒いどるんやろ?
何を考えてんねんって話やな
590:584>ほんとそれ
601:ワイはこの大会の決勝戦だけアンチスレに行くわ。
留学生くんが甲子園で投げるのが見たいんや!
604:601>おう!いつでも帰ってこいよ!
607:601>アンチスレでの土産話を頼むで!
612:早く明日にならへんかなぁ…全裸待機してるから風邪をひいてまうで
615:612>パンツはけwww
これで本日の投稿は終わりです。
また来週お会いしましょう。