オリキャラだけだと話がスラスラと書けるのは一体?
では続きをどうぞm(__)m
俺達はあの後、リアス達と別れて夕暮れの駒王学園を後にし一路、拠点へと戻った。
拠点というのも妙な感じがする一軒家で、外見的にはそこらの民家そのままである。しかし中に入れば一部ながらも最新鋭の調査機材や調査資料が積み上げられているのだ。
「ふうん、あちこちの図書館で現地の文献を漁り尽くしてみたのね」
「生活水準は初日で調査完了だ。その位は出来るだろ」
俺はトリーの言葉に適当な言葉を添えて投げ返すと、リビングに向かい、その中にある大型TVの電源を入れた。次に入力端子を外部端子に切り替え、その端子の先につないでいる通信装置の電源を入れる。
それらを確認してから俺は通信機の横においてあるマイクを手に取り、マイクに向かって話しかけた。
「あー、あー、あー、本日は晴天だった、本日は晴天だった」
『おうおうおう、おうおうおう、こちらは雨だった、こちらは雨だった』
マイクテストのつもりで話しかけたつもりが、応答されてしまった。
『ようやく繋がったな。次元通信様様ってなモンか』
「取り掛かって数日で繋がるのも妙な話だと思いますがね」
俺は相手の言葉にあきれた声を漏らす。しかしあては他所吹く風として流した。
『そこはともかくよお、どんな具合だ?』
……通信の相手はあの司令官だ。それだけに俺達も人目が無ければこうして砕ける。
「一応俺の判断でですが、現地での協力者を募りました」
『ほうほう、現地協力者ねえ。手ごたえはどうだ?』
「特に問題はなさそうですね。色々と情報が引き出せそうですよ」
『頭が良いのか悪いのか、情報源としては及第点の相手だな。出来るなら後、2つ3つは情報源を増やせ。色の濃い情報にこそ価値があるんだからな』
俺の報告に対して司令は追加注文を付けてきた。情報源はある程度ほしいらしい。
「そのことだけど司令、コイツったら、私たちの事を暴露したんですよ? どうしますか?」
『不問だな。信頼関係の代償だろ? それで中身の濃い情報が手に入るなら、先行投資として成立する』
司令はトリーの問題提起を不問に処した。
「でも司令」
『言いたいことは判るが、こちらは現地からの情報を待ちわびている節がある。大抵の事は俺の権限で不問にしてやるから仕事を果たせ』
仕事を果たせ、その一言を聞いて俺達は表情を引き締める。成果重視で任務が動いている事が仄めかされた。
「了解です。状況次第では助っ人を頼みたいのですが」
俺は今後のことを踏まえ、事前に助っ人申請をする。この現場で俺の権限は師団長レベル、部隊をも動かせる事を司令から許諾されたのだから、この申請は問題が無いはず。
『判った。助っ人については確実に行う。しかし人選については要望は聞くが人選はこちらの判断で行うぞ』
「了解です」
この会話が、後に俺の頭を悩ませる事になるだなんて、この時の俺は微塵も思ってなかった。
こうして罰を逃れたカケカケ、次はどうなることか(笑)
次回は息抜きなトレーニングをするのでお楽しみにm(__)m