二つ目の投稿になります。さてはてカケカケ一行は次元門をくぐって組織の本部へとやってきました。そんなわけで新たな出会いが訪れます。
それではどうぞ。
あれからどうして何として、という事で時間が過ぎて式典当日の日曜になり、俺達とリアス達は無事に合流を果たす事が出来た。合流場所にオカ研部室を指定したのが良かったな。
「まあ、ウチの連中の事だ色々とあるもんだからいう事で」
そして俺達は今、次元門を潜り抜けて組織の本部にある、講堂横の控室の一つに来ている。ちなみにイッセーとアーシア、例の堕天使三人組は別室にてお着換えの最中だ。
「こんな所に来て何をするつもりなのかしら?」
リアスが開口一番に胡散臭そうな目で俺達をにらむ。まあ、説明らしい説明も無しに連れて来たからこの反応はごもっともで。逃げられると困るから拉致するように連れて来たわけだし。しかのその後、イッセーとアーシアは別室待機という事で引き離されてしまったから不満も募るというもの。
俺自身本当は待機組なのだが、リアス達への対応にとこうして待機解除となっている。その代わり俺の私服な黒服とダークネスの制服である黒コートを着させられているわけだが。
ちなみに黒コート以外は自由と指定されている為、裸サスペンダーと黒のホットパンツにサイハイブーツと黒コートという強者も居る。男だとは言わない、そいつはワイセツ物陳列罪で捕まったヤツだし。露出狂というだけでは重犯罪者には成れないからどんな余罪を持っているのか知らない。
「まぁ、何かの式典があるって事は分かってるけどな」
俺は皮肉めいた口ぶりでそう言うと不意にドアが開けられ、そこから例の三人組が入ってきた。
「控室はここか」
「結構広いじゃない」
「お~っ、しゃれてんねえ!」
3人組は控室の意外な広さに気を良くして少しながらも浮かれた様子を見せる。ここでそんなに浮かれていると講堂に入った途端に言葉を失うぞ?
そんな光景を見てると続いて入り口からおずおずとためらいがちにアーシアが入ってきた。
「あ、あのぅ、控室はここでよろしかったのですか?」
「おう、ここだ。入ってくれ」
「あっ、ここで良かったんすね」
アーシアを招き入れたらイッセーもついてきた。
これで式典に必要な人員はそろったと思うんだけど、そういえばトリーの人事はどうなったのやら。少なくても本部に引き上げという形しか聞いてないから配置転換は無いと思うんだけど。
「そういやぁさぁ、廊下で何人かとすれ違ったんだけど、みんな人の好さげな感じだったよ? ウチらを変な目で見ないし」
「変な目で見るも何も、そんな事をしたらアレが出る」
ミッテルトの言葉に俺はあの存在を匂わせる。あの赤毛の悪魔を。
その時、この部屋のドアを開けて入ってきたのは、赤毛の悪魔どころの話じゃない連中だった。
「おう!っ、昇進祝いに駆けつけてやったぜ!」
「少しは静かに出来ないのですか、リバーサル」
右手を挙げて入ってきたリバーサルと呼ばれた角刈り男に金髪の奇麗な優男が彼を咎める。
「いいじゃんかよ、バゼルザーク。部下の祝いの席だぜ?」
「原隊復帰と同時なのだから、部下も無いでしょう?」
「マクレノリスの言う通りさね。新たな幹部を歓迎してやるのが筋じゃ無いのかい?」
年齢不詳の美魔女とその隣の大柄な筋肉女性が二人をたしなめる。美魔女の方は間違いなくミスコンを総なめにしそうな美貌を湛え、筋肉女性は頭に二本の角が生えている。
2人ほど足りないが、ダークネスの幹部のお越しだ。
(小説のメモ帳)
〇バゼルザーク・アイスマン
デュラハン族の某国防衛大臣にして国家転覆罪の元重罪者。神魔大戦での功績によって恩赦が認められ、今ではマクレノリスを妻にダークネス幹部を続けている隊長の右腕。『冷酷の衝撃』とは彼の二つ名であり、魔界全土とセヴェスと共に震え上がらせた男。
〇リバーサル・ジョシュア
奈落という司法庁の一つに所属していた賞金稼ぎ。だがセヴェスに会ってからは人が変わったようにあ悪事に手を伸ばしている。バゼルザークとは兄弟分として弟の立ち位置で従っている。