ハイスクールD×D 2人の竜戦騎   作:バグパイプ

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お久しぶりです、バグパイプです。

 ここ最近のWindows10が頻繁にアップデートを繰り返す為なのかTEXT
ソフトがめちゃくちゃにされてます。旧版で書いた文章が新版で文字化けする。
 そのくだりでストレスがマッハでかっとんでカケカケのギャグとデッドヒートを繰り広げて困ってます。

 ようやくレイナーレ事件も終わりが見えてきたのでカケカケ側もしっかりとした組織構成を構築しないといけないと画策しています。

 それではどうぞ。


第67話 任務は他愛なく終わる

 SIDE 時渡

 

そんなこんなでレイナーレを回収した俺と小猫は再び協会の中へと足を踏み入れた。

 

 えっ? 帰路の話はどこ行ったのかって? 例の青少年育成条例にタコ殴りにされてどこかに行っちまった。凄かったんだぞ、ビックビク跳ねるレイナーレの尻えくぼ! うっすらと浮かぶ桜色と小さな玉の汗!

 

 どんだけ凄かったのか細かい所はタコ殴りにされたせいで忘れちまった。スッゲエ悔しい。

 

 そして俺達はリアス達が待つ教会内へと戻ってきた。

 

「ちぃ~すっ、宅急便です」

 

「そんな顔の腫れた宅急便が来るなんて聞いてないわ」

 

 リアスの返答を聞いて俺の頭に既視感が芽生える。二度ある事だからサンドバッグ?

 

「部長、この変態を何とかしてください」

 

「オーケィ、小猫。すぐに始末するわ」

 

 ヒュッ! バシュン!

 

 俺は二人の会話から直感で危険を察知し、その場を横っ飛びに回避した。すると俺の居た所に妙な黒い靄のような球が投げ込まれてはその周辺が無残にもえぐれてやがる!

 

 ……なんか着弾点がえぐれるって何やらかしてんだよ。

 

「何てことしやがんだグレモリー! こっちにレイナーレが居るって……」

 

 文句の一つでも行ってやろうと口を開いた俺だが、肩から下げてるレイナーレを思い出して台詞を切り替えた。決してリアスが赤面してるからとかいうわけでは無いんだ。

 

「グレモリー! 注文の受け取り拒否してんじゃねえぞ!」

 

「そんな破廉恥なもの、注文してないわよ!」

 

「丁寧な梱包に迅速な配達は誠実なサービスだろうが!」

 

 ガコンッ!

 

「……ウチの馬鹿者がたわ言を吐いた事を済まんと思う」

 

 俺がレイナーレの事を喚いた瞬間、いつの間に背後に回ったのか隊長の一撃を受けて床に埋められてしまった。

 

「え、ええ、謝罪を受け取らせてもらうわ」

 

「それは幸いであるな」

 

 そう言って隊長は本来の目的であるゾルの始末へと動いた。俺達の任務に対して彼がすでに虫の息であったとしても、任務上成しえていなければ任務は完了しない。四肢の全てがあらぬ方向を向いていて、背骨が衝撃的な角度に曲がっていても任務を達成するためならば心を鬼にして無視しなければならない。

 

「さてと、ゾル、……残す言葉はあるか?」

 

 冷淡な声音を向ける隊長に対して満身創痍で戦う事も出来なそうな彼は、その中指を立てて反抗して見せる。

 

「……うっせえ、……くそったれ……」

 

「ならば、終えるが良い」

 

隊長はゾルの吐き捨てた言葉を受けてその右拳を大きく振り上げた。その拳は妙な事に蛍日を纏いだし、その光に妙な安堵感を覚えさせられた時、一気にゾルの頭に穿たれた。

 

「イグジステンツ・ヌゥエッ!」

 

 隊長の放った一撃がゾルを包みこんではある筈の物理効果、跳ね飛ばされぬままに吸い込まれていく。まるで光に溶け込んで混ざり合う様に。

 

 イグジステンス・ヌゥエ『存在・ゼロ』、ゼロの術式の一つで対象の存在、魂さえも消去する技であり魔法ではない。どういう理屈で発動しているのかは俺にもわからない。少なくても魔力がひと欠片も感じられない所は魔法や魔術の類では無い事はわかるんだけど。

 

「ポーラ、確認をせよ」

 

「あ、はい。……対象の完全消去を確認しました」

 

 隊長が振り返ってポーラに声を掛けるとすぐに彼女は探査の魔法を使って周囲を確認し、任務完遂を口にする。意外とあっけない様な感じだったな。




(小説のメモ帳)

セロの術式 

 子の術式は武術という枠に収まるどころか森羅万象にさえその影響を及ぼすと言われた近畿の武術であり、その発動原理さえも謎とされている。
 最大の特徴は口伝でのみ伝承されてきたというためか目撃証言以外の手掛かりが一切なく、術式を復活させた隊長ことセヴェス・ヘルメサイヤの功績は計り知れない。
 また、この術式の持つ熾烈な威力のせいか、七大地獄王も手出しが出来ず、消滅刑にするが強制労働による減刑という形に落とすしかなかったという。

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