ハイスクールD×D 2人の竜戦騎   作:バグパイプ

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どうも、お久しぶりのバグパイプです。

今回は拠点から外野陣をお送りします。
何しろ今後にかかわるパートがあるもので(^^;

それでは、どうぞよろしくお願いいたします。


第66話 3つの幹部バッジ

SIDE 補佐官

 

 出動からもう2時間以上過ぎてる今、ボクの仕事は停滞の最中で紅茶も何倍飲んだか分からない。

 

 そんな所に向こうの世界から通信が入ってきた。

 

「どわはって、まだお前だけなのか?」

 

「あ、竜」

 

 モニターに映し出された相手を見て僕は呆ける。

 

「まだ残りの奴らは行の最中かよ、遅いとは言わねえけどよ、早くはならねえのか?」

 

「無理だよ。相手はドラゴンだよ?半日だって早すぎるぐらいだモン」

 

 竜の催促にボクは当然のように否定する。言うのもなんだけど、竜自身行を終えるのに2日もかかったんだよ?

 

「あっ、そうそう最短記録が更新されたよ。ミッテルトが半日で攻略したって」

 

 ボクが半日で攻略したミッテルトの事を話すと司令は信じられないと言いたげな表情でその場を離れた。

 

その入れ替わりで入ってきたのは副司令だった。ただ、お疲れモードが物凄く良く分かる動きをしてた。

 

「ふぅ、何とか終わった。補佐官、世知辛い母乳を20ガロン頼む」

 

 ドボッ!

 

 副指令の注文がその口から出てきた所でその背後から金づちが奇麗に彼の脳天をえぐりこむ。

 

「俺の女に何を注文してやがるんだよ、このクソが」

 

 さすが僕の旦那様、いざとなると凄く頼りになるよね。たとえ相手が身内でも容赦ない鉄拳制裁は確定事項なんだね。

 

「まったく、余計な仕事までさせられた俺にねぎらいの一つもないのかよ」

 

「余計な仕事?」

 

「隊長の注文でダークネスの幹部バッジを3つも用意させられたんだよ、シリアルナンバーは7から9で」

 

 副司令は肩を竦めて見せる。その頭に刺さったままの金づちを取ってくれないかな、怖いんだよ?

 

「そのまま持って行ったとはいえ、向こうで幹部を選ぶにしては数が余るんだが、果たして誰に渡すのやら」

 

「ゾルの件のドタバタで3人も増えたから、そっちじゃないかな?」

 

「そうなのか?」

 

 副司令は確か転送装置の修理にかかりきりであの3人組の話は聞いてないはず。でも僕を怒ってた時とか3人の治療後とかで見たとは思うんだけど。

 

「何か見覚えの無いのが居るのは気付いていたが、それが新人とは」

 

「おう、向こうの住人だろうからそのまま時渡の下に就ける予定だ。こっちの折衝もそこそこ進んだしな」

 

 首を傾げる副司令に対して司令は親指を立てて笑みを浮かべる。新発見の別次元に対しての調査が粗方済んだから本腰を入れた探査と本格的な活動拠点の設置計画が始まるのかな?

 

 新発見の次元に対する調査を本格化させるにはどうしても活動拠点となる基地が必要になる。また、その場所にある次元だけが未発見というだけでその近辺にも別次元が無いとは言い切れない。その為にも基地を新設して

探査へと任務を切り替えなければならなくなるわけだけど。

 

「人員はどうなんだ? 不足があるなら増援を出さないとマズいだろ」

 

「とりあえずもう1人、ベテランを増援に出す。それと事務要員が2人は出したいところだぁな」

 

「調査の件はそれでしばらくは何とかなるかも知れないが、人員不足は否めないな。現地雇用の方も考えるか」

 

 2人はそう言って人員増加の件を煮詰める。

 

「あとはダークネス側で出せねえか隊長に相談だ」

 

「ダークネスの人員は消耗品扱いだったな。服役中の凶悪犯だけに」

 

「規模としては3個小隊18人ほどか、結構面倒くさい話だな」

 

 人員確保計画に関して煮詰める2人だけど内容が内容だけに頭の痛い事になってるみたい。

 

 でも何とかしちゃうのが司令だし、過去にもしてみせたから心配はしてないよ?




(小説のメモ帳)

 ダークネスの幹部バッジ

 このバッジは所属部隊を現すものだがダークネスだけは幹部専用のバッジが存在する。また、このバッジを持つダークネス隊員は他のダークネス隊員たちより畏怖の念で羨望を浴びている。

 なお、このバッジを持つダークネスの隊員はシリアルナンバー0001から現状は0006までとなり、隊長は0000となる。また、シリアルナンバーは表からは見えないが組織に所属する者は誰がどのシリアルナンバーを持っているかを把握している。

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