ハイスクールD×D 2人の竜戦騎   作:バグパイプ

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どうもバグパイプですm(__)m
内容に妙な偏りが発生しているのを感じますが、やむ無しと思います。
では続きをどうぞ。


第6話 ちょっとしたお遊戯

「本当に良いのか?」

 

 俺は急に話しに上がった試合に対して念のために確認を取る。

 

「構わないでしょ? 貴方のような悪魔でも務まる、竜戦騎の実力を見せてほしいのよ」

 

 リアスは俺の確認に肯定の意を示し、手を組み合わせる。どうやら竜戦騎という称号に対する侮蔑を感じる。

 

 トリーもその辺りには気づいているらしく、苛立つ気配が感じられる。見た目は穏やかなのに。

 

「要らない怪我はしない事にしてるんだけどな」

 

 苦笑を浮かべながら戦うことを俺は遠まわしに拒否する。でも内情は決して穏やかなわけが無い。馬鹿にした報いは受け取ってもらいたいものだ。

 

「えっと、俺はそういうのは」

 

「兵藤一誠か、見るだけなら別に構わないぞ? 俺達はこの場に居る中では最強だからな」

 

 一誠が情けない声を上げるのを聞いて俺は観客席を設けようとした。

 

「そうなんですか?」

 

「ええ、もちろんよ。そこの少女よりは桁3つ分は上。魔力の拡縮が出来ない様じゃ、戦場には立てないわよ」

 

 一誠を安心させようと考えたのか、トリーが彼我の戦力差を口にする。その言葉を聴いたリアスは傲慢な態度と受け取ったのか、顔を引きつらせながらその口を咎めた。

 

「あら、その慢心が皮肉にならないと良いわね」

 

「安心しなさい。年相応の少女の角ばったプライド、優しく犯してあげても良くってよ? お優しいお兄さん達はその辺りはしっかり理解しているからね」

 

 トリーは彼女の青臭い台詞に対して倍返しの意趣返しをしてみせる。

 

 そうこうしている2人を差し置いて俺は静かに重力増大の魔方陣を敷き詰める。俺の魔方陣は基本的に反則なほど光らずに広範囲に敷き詰めることが出来る。半径1キロの距離なら俺の有効範囲内として処理できる。ウチの司令と副指令は1人で地球全体を覆いつくせると豪語してたが。

 

 ちなみにこの魔方陣は、基盤となる核の魔方陣の構成を組み替えるだけでさまざま効果を発揮する優れもので、小細工を仕掛けるには手頃なのだ。なお、これがさっきの鳩や鶏を収納していた腹の所の仕掛けである。

 

「あ、あれ? 何か変な感じが」

 

「手加減で重力増大を仕掛けると思ってたけど、やっぱりそうしたのね」

 

 金髪少年がよろめくのを見てトリーが俺の仕掛けに気づく。こいつが俺の甘さに感づいていたなら、一誠の足元に対魔法防御の結界を構築しているだろう。もしくは強引に自分の多重障壁の中に収容しているか。

 

「まあな、基礎鍛錬がまるでなってないからそこを指摘するつもりだったわけだけどな」

 

 俺は髪を掻き揚げながら相手の弱点を指摘する。高校生ほどの若さでたかが3Gの重力によろめく様では余りに酷い。俺達がその年の頃にはいやでも10Gの重さでしごかれたものだ。

 

「あらあら、部屋の調度品が影響を受けてないのはどういう事かしら」

 

「その程度の分別も出来ない魔力じゃ、先が思いやられるぜ」

 

 おっとりとした美少女の疑問に俺は皮肉で答える。

 

「ピンポイントで魔力を発揮させてるって事ですか。さすがに困ってしまいますわね」

 

「朱乃!」

 

 何か朱乃と呼ばれたおっとり美少女とリアスの間で打ち合わせでもしたのか、何かをたくらんでいる様相がハッキリ見て取れる。

 

 でも無駄だ。俺の悪ふざけは開陳を待ちわびている。




そろそろ場面転換をしたい所ですが、続きをお楽しみにm(__)m

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