ハイスクールD×D 2人の竜戦騎   作:バグパイプ

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どうもバグパイプですm(__)m
遅くなってスミマセンm(__)mそれではどうぞm(__)m


第47話 グレモリー眷属、まだ騒いでます

「まったく、どうして貴方はそう、ろくな事をしないのかしら」

 

 右肩のストラップの位置を外から直しながらリアスが愚痴をもらす。先ほどのブラジャーは当然彼女の手に戻りました。彼女の胸に戻ったって言うのが正解なのかはとにかくとして。

 

「悪魔とはいえ、悪魔の駒が在る以上、離反はご法度なんだろ?」

 

「ええ、はぐれ悪魔に認定されて処罰の対象になるわね」

 

 俺の何気ない言葉にリアスがその先を口走る。ということは、先ほどの『敵の陣地』と言い張ったのには訳があるということだ。

 

「じゃあ、悪魔の駒、ポーンには何か特別な仕掛けがあるのか?」

 

「あら、鼻が利くのね。ポーンには『エクスプロージョン』という力があるわ。相手の陣地に入った時、他の駒に成り代わることが出来る、そんなシステムがあるのよ」

 

 ……やはり、そんな機能が隠れていたわけだ。俺はこれでイッセーが押さえつけられているわけを理解した。

 

 後は必要な手駒を揃えて、相手を出し抜く方法を考えれば良いわけだ。

 

 俺がそう思った矢先にリアスが小猫と木場に声をかけた。

 

「小猫に祐斗、貴方達2人でイッセーが変な事をしないように見張りなさい」

 

「……はい」

 

「分かりました、部長」

 

 2人はそれぞれ了承の返事をする。ということはこいつ等含めて3人を表に立たせるということか。そうなると相手の戦力がどう推移してるかで作戦が変わってくるわけだ。

 

 でもなあ、正直言ってこの3人は戦力的に不安しかないんだよな。ゾルをどうにか足止めできなければ、こいつ等で勝つのは難しい。良くて辛勝、悪くて全滅の上で連中に逃亡される。切り札は未だに目覚めないイッセーの神器……。

 

「……時渡さん、どうしたんですか?」

 

「えっ?」

 

 いつの間にか小猫が俺の前に立っていた。

 

「何か考え事をしていたようですが」

 

「うん、さっきのお詫びとしてイッセーをどう梱包したらいいか悩んでた」

 

 そう言うと、何故か朱乃の目が妖しく光った。どういうことだと俺は即座に彼女の目を見据えて読心術を行使する。

 

 朱乃の頭の中に浮かんでいたのは、ロープで縛られて呻くイッセーの姿……だったが、その後のムチ攻めがおかしい。

 

「……姫島、躾だからと安易にムチで叩くことを考えちまうのは仕方ないが、ありきたりな長いムチより乗馬鞭で叩く方が初心者向きだぞ。いっそのこと、卓球のラケットみたいなパドルで叩くか?」

 

「えっ?」

 

「なっ!」

 

 俺の忠告に対して朱乃は困惑し、リアスは耳ざとく聞きつけて驚き、彼女を睨みつけた。

 

「どういうことなの!? 朱乃!」

 

「あっ、あらあら」

 

 リアスに問い詰められて朱乃は困った表情を浮かべる。しかしそこに付け入る隙を俺は見出してしまった。

 

「姫島、どうせなら編み上げブーツも素晴らしい女王様ルックで決めて見せてくれよ。要望はレザーのビスチェにホットパンツだ」

 

「ワイルドで素敵ですわね♪」

 

 俺は親指を立てて要望を並べると、朱乃の顔に満面の笑みが浮かんだ。

 

 すると今度は俺に向かってリアスが問い詰めに来てくれた。

 

「貴方は貴方でどういうつもりよ!」

 

「18禁には行かないでくれとごねてみました」

 

 俺は睨みつけてくるリアスから視線を逸らしながら必死の弁解を始める。しかし彼女はそれを許してくれない。

 

「バカなこと言わないで! イッセーは私の眷属なのよ! 何で朱乃がそんなことをするのよ!」

 

 俺は彼女が無意識に口走っただろうその一言を聞きつけ、ガッチリと脇を固めることに決めた、今決めた。

 

「良し分かった! グレモリーに合いそうな女王様ルックを用意やる! だが俺じゃあ無理だからトリーが要るな! 電話で呼びつけるから待っててくれ!」

 

 俺はまくし立てるように大げさに言い切っては懐から携帯電話を取り出す。するとリアスが目を白黒させて慌てだす。

 

「なっ!? ななっ、何言ってるのよ! 勘違いしないで頂戴!」

 

「何を勘違いしろって言うんだ、イッセーを躾けるのは主の役目とお前が示した。なら俺はその環境を整えてやるってんだよ」

 

「だからそれが勘違いだって言ってるでしょ!」

 

 俺のまくし立てる言動にリアスが大慌てで否定して見せるが、やる気になった俺を止めるには弱すぎる。

 

「お前等だって主がイッセーを躾けるところを見てみたいだろ?」

 

 俺は賛同を得るために小猫や朱乃達に話しかける。

 

「そうですわね、今後の参考になればと」

 

「私としては、兵藤先輩が部長にどうお仕置きされるのか見てみたいです」

 

 よし、朱乃と小猫の賛同は得た!

 

「僕はやりすぎは良くないと思うんだけど」

 

 木場は少しだけ言い難そうにしている。だがこのオカルト研究部は女性の権力が強いと決まっているから論外扱いだ。

 

 だがそこに待ったを掛ける者が居る。もちろんリアスだが。

 

「時渡さん、取引をしましょう」

 

「する理由無い!」

 

「お願いだから聞いて頂戴」

 

「聞く理由無い!」

 

「相手が居ないかもしれないでしょ」

 

「相手も携帯だから出ない理由無い!」

 

 リアスの説得攻撃を俺は残らず即答で切り捨てた。だってリアスの女王様ルック、見たいんだモン!

 


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