ハイスクールD×D 2人の竜戦騎   作:バグパイプ

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どうもバグパイプですm(__)m
これでオカルト研究部編は終わりです(^^ゞ
次はUA2000突破記念に感謝の番外編を書きます。


第14話 リアス達の戦いと俺達の戦い

「ブエァーッ!」

 

「なっ!?」

 

 リアス達は油断してたのか、物陰から現れた新手2体に対して動揺している。このままだと彼女達は怪我を免れない。

 

「あーあ、これだからお嬢様ってヤツは」

 

 俺は愚痴をこぼしてから動き出した。彼女には悪いが俺達でこの新手を処理しておく。

 

「ご苦労さん」

 

 俺は誰にとも無くそう言ってから右腕を振り下ろした。その先には新手1体が、俺の攻撃を受けて気絶する。もう1体はトリーの方ですでに気絶させていた。

 

 こう言うのもなんだが弱いな、コツら。

 

「カケカケ、こいつら、縛っとこうか?」

 

「そうだな、1本いっとく?」

 

 ドカッ!

 

 トリーと俺のやり取りを聞いてたのか、リアスが何故か背後から俺を蹴ってきた。

 

「ふざけないで真面目にやりなさい!」

 

 リアスが俺の軽口を怒鳴りつけて叱る。すると相手の一人が意識を取り戻したのか、体を起こして頭を左右に振っている。

 

「あらあら、起きちゃったわね」

 

「おし、気合入れてやるとしよう」

 

 俺はそう言ってどこからともなく黒い筒に挿まれた金色の棒を取り出し、それを頭上に掲げた。

 

「むうんっ! フィジィカルぅん」

 

 俺は呪文の詠唱をしている最中に膝を後ろから押され、踏ん張る力を失った。膝カックン喰らったっ! 膝カックン喰らったっ!

 

「さすがにそれはNGよ、カケカケ」

 

 俺の背中でトリーの声が俺にダメ出しをしてくる。このギャグはダメですか!? ダメなんですか!?

 

「まじめにやらないと流石に、ねえ……」

 

 トリーの後ろを見る視線にあせりの色を見た俺はそろりと後ろに視線を向ける。すると腕組みをして睨みつけてくるリアスと、半目の覚めた視線を向けてくる小猫の姿がそこにあった。

 

 ……世間様は俺に冷たい!

 

 とにかくトリーからダメ出しされてしまった俺は、真面目に戦うことに……しない、こりない、省みないが俺のセイギ。

 

 俺は懐から荒縄を取り出し、立ち上がろうとしている相手に向かって突撃を敢行する。

 

 相手が立ち上がり、襲い繰る俺に気づいたがすでに遅い。俺は相手の足を掬い上げ、浮き上がった両足を手際よく開脚縛りに縛り上げ、あまったロープで両腕を相手のへその高さで縛り上げた。足のロープと腕のロープは股の間を通して繋がっているため、下手にもがくと股が大変なことになる仕組みだ。

 

「どうだっ!」

 

「バカッ!」

 

 俺が自分のセイギに誇らしさを感じている所をトリーが足蹴にしてきた。

 

 そうこうして俺達は相手2人を縛り上げ、リアスに引き渡す。まあ、大人にしか見せられない姿なのは勘弁してもらうことにしたわけだが。

 

「まったく、貴方達は……」

 

「そんなに褒めなくても♪」

 

「褒めてないわよ」

 

「褒めてくれても良いですよ?」

 

「しつこい」

 

 呆れ果てて頭を抱えているリアスに俺は賞賛を求めるのだが、当然の様に却下されてしまった。

 

「何はともあれ、これでご飯ですね」

 

 小猫が食事に行けるという状況に何かを浮かれている雰囲気をまとって呟く。

 

 そうだった。俺はこれからこいつらにメシを奢らなければならなかった。でもこういう日常が在っても良いかも知れない。

 

 夜の10時を過ぎてなお、開いている飯屋を探す事が頭から離れてなければ。

 




(小説のメモ帳)

 スタッフ・ド・RB

 翔達が所属してる部隊を傘下に収める特別組織の表向きの名称。その実、表沙汰に出来ない問題に裏から介入し、極秘裏に処理することを主な任務としている。

 1部隊の最低人数は作戦内容に依存するが基本は6人体制で、入隊してから必須技能を問答無用に習得させられる所は鬼畜であり、鬼さえも泣き出すとさえ言われている。

 必須技能は調理師免許・衛生管理士免許・自動車免許・キャタピラ限定免許・危険物取り扱い免許・医師免許など。必要があれば後から追加で所得させられる。因みに必須技能習得は司令官命令であり、逃げ出す事が出来ない。

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