ハイスクールD×D 2人の竜戦騎   作:バグパイプ

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どうもバグパイプですm(__)m
大変です。小説のストックが尽きました。もしかすると更新が数日遅れるかも知れないですm(__)m頑張りますのでよろしくお願いしますm(__)m


第12話 お仕事に行こう

「そ、それで、お前達は何をしてるんだよ」

 

 トリーから何とか逃げ切った俺は、出かける途中のリアス達にその目的を問いかけた。

 

「実は大公からの依頼ではぐれ悪魔を狩りに行く所なの。この近くの廃工場なんだけれど」

 

 リアスの言葉に今度は俺達が目を白黒させる番だった。

 

「はぐれ悪魔?」

 

「ええ、そうよ」

 

「カケカケ、私ははぐれ悪魔なんての、初めてよ?」

 

「奇遇だな、俺もヴァージンだ」

 

 スパンッ!

 

 俺はトリーから振られたネタに対して素直にふざけたら、リアスにハリセンで叩かれた。

 

「なるほど。しかし、離反して犯罪を犯すならそれはそれで犯罪者ってカテゴリーにならないか?」

 

 俺はリアスにはぐれ悪魔の成り方を聞かされ、俺達の常識と食い違う点を確認する。離反は穏やかではないが、はぐれ者扱いするのも大げさに感じるのだ。

 

「貴方の言い分はもっともだけれど、孤立した時点ではぐれ認定を受けるのよ。特に悪魔の駒を有してる限りにおいては、ね」

 

「悪魔の駒があったか」

 

 俺は悪魔の駒の事に失念していたことを気づかされた。眷族という括りが悪魔の駒にも適用される以上ははぐれ認定も存在しなければならないということなのだろう。貴族社会ならではの犯罪なので平民の俺達は忘れていた。

 

「そうなると俺達の感覚では軍隊における敵前逃亡とかの括りで良いのかな?」

 

「どうかしら? 仕事中の事とは言い切れないわけだし?」

 

 トリーに感覚的なことを確認すると、肩を竦めて対応に困っていた。

 

「それで、貴方達はそれから何かあるのかしら? こちらはこれからイッセーに悪魔の戦い方を教えるのだけれど」

 

 リアスが俺達の都合を聞いてくる。確か今日の調査資料を纏めるだけだから、空いてるといえば空いてるが……。

 

「ディナーが遅くなっちまうな」

 

 ポツリと呟いた単語が悪かったのか、トリーがそこに居たのが不運だったのか、それは分からないがいやな言葉を聴かされた。

 

「ん~っ、ゴチになっちゃう」

 

 嬉々としながらトリーが俺の腰にまとわりついてきた。離れろって! あっ、お前、俺の股座に手を持ってくるな!

 

「ゴチになりたいからおごってぇん♪」

 

 そこに目ざとい小柄なハイエナも群れてきた。

 

「……ご馳走になります」

 

「なっ、搭城!? お前もかよ」

 

「そういう事なら私達も良いかしら、ねえリアス?」

 

「親睦を深めるなら賛成しても良いかもね」

 

「止めるヤツがいねぇ~っ!?」

 

 周囲の反応に俺は目を剥いて驚く。まあ、この後に夕食を食べることは確定だけど、財布の中身はそう多くはない。

 

 そしてトリーが俺に止めを注す言葉を口走ってきた

 

「子供達に奢ってあげるのも大人の甲斐性よね?」

 

「トリー、……分かったよ。無事にお前らの仕事が終わったら奢ってやるよ、ったく」

 

「やったぁーっ!」

 

 がっくりとうなだれる俺の周りでリアスたちが手を叩き合って喜ぶ。夜中に俺の部屋の金庫から金を補充するか。それはそうと。

 

「トリー、ガキに奢ってやるのが大人の甲斐性なら、お前も出せよな」

 

「やーねぇ、女にお金を出させるのぉ?」

 

「こんな時だけ女かよ」

 




(登場人物紹介)

 トリー・コロール

 別次元では安息の天使と呼ばれる天界の特別天使であり、天使の軍勢の切り札の一人。また、天界で希少種の両性具有であり、その事で周囲から孤立していたが、翔に出会った事から変化が訪れた。

 組織スタッフ・ド・RBでは技術分野からのシーカー所属で、他の部隊は未経験。しかしその知性の高さと望むものを形にしてしまう実力によって翔の右腕の地位をもぎ取った猛者である。

 竜戦騎としての実力も戦術などを主体とした頭脳戦を好み、敵の無力化を最高の喜びとする傾向が見られる。トリーが喰らったドラゴン、淡水竜については戦略を駆使して追い詰めて降伏させたという。その戦略については当人がその口で語ろうとしない。

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