あべこべポケモン(仮)   作:ユーキ

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前回からの引き続きのWPT(wポT)。健やかじゃないアラサー雀士にトラウマを刻み付けられたので初投稿です。


weeklyポケモンTODAY Part2

『謎多き麗人ユーキ・トレニウスの謎に迫る!』

 

 今回取材に応じて頂けたのはシンオウ地方チャンピオンであるシロナ。複数のタイプを使い熟すトレーナーである一方、彼女は名の知れた考古学者であり神話学者でもある。今回の取材は前回の記事で取り上げ反響を呼んだ話題のトレーナーの一人である『謎多き麗人ユーキ・トレニウス』について。チャンピオンの瞳には彼はどの様に映っているのか。

 

 

記者:取材を受けて頂きありがとうございます。

シロナ:大丈夫よ。

記者:それでは始めていきたいと思います。

 

【ユーキ・トレニウスを知ったきっかけは?】

 

シロナ:きっかけはそうね、友人から教えてもらったのがきっかけよ。

記者:その友人とは?

シロナ:イッシュ地方の四天王のカトレアよ。私はチャンピオンだけど考古学者でもあるから殆ど人前に出ないし、人から離れた所にいるから世俗に疎くなるの。

記者:そうなんですね。それでカトレアさんから?

シロナ:えぇ。彼女から「有望な男性トレーナーがいるのだけど、ご存知かしら」って言われたの。その時に話を聞いたのが彼を知る事になったきっかけ。

 

【ユーキの注目している点、どのようなトレーナーか】

 

シロナ:色々と注目するポイントはあるけれど、私が最も注目しているのは彼が育てたというポケモンよ。

記者:ポケモンですか?

シロナ:彼は自分でポケモンを育ていると昔一度だけ取材で言った事は有名でしょ? 「自分の手持ちのポケモン達は自分が一から育て上げた子達です」だったかしら。でもトレーナーに成りたての人があそこまでポケモンを育てられるのかしら? 彼が使うポケモンは一流のブリーターや一流のトレーナーが何年も掛ける事で到達出来るレベルに仕上がっている。そんなポケモンを半年の間に育てる事は出来るのかしら? まぁ彼へのポケモン達の懐き方を見れば真実なのでしょうね。

記者:確かにそうですね。一部からは「トレーナーになる前にブリーダーに育成を依頼していた」等という噂もありますね。ですが彼とポケモンとの接し方やポケモンの様子を見れば彼にとても懐いているのが分かります。

シロナ:真実は彼とそのポケモンにしか分からない。決めつけて物事を言う輩には好きなだけ言わせておけば良いわ。真実はポケモン達が教えてくれているもの。

記者:そうですね。一部からは【謎多き麗人】という異名まである彼はその名の通り謎が多い。

シロナ:彼のポケモン達は強さの水準が高い、それならば彼は? と思って色々と調べたのだけど、分かったのはユーキもレベルが高いという事よ。

記者:彼自身のレベルもですか?

シロナ:ええ、初期の映像資料を見ると拙い部分が見られるけれど、次に見つかった映像を見れば最初の映像に比べて指示出しの早さが格段に上がっているのが分かる。その次に撮られたと思われる映像では思考の早さが更に上がっていて、ポケモン一匹一匹の力を上手く引き出している。ユーキというトレーナーは柔軟な思考を持ち、数多くのポケモンの強みと弱点を記憶し、瞬時の決断によって場を早い段階から有利に進めていく。そんなトレーナーよ。

記者:戦術とポケモンの深い知識を持ったトレーナー、という事ですか。

シロナ:ポケモンの育成やバトルの戦術について、一度彼に会って話してみたいわね。

 

【ユーキの行動について】

 

記者:彼はシロナさんが絶賛する程のトレーナーでありますが、上を目指さずに小規模や中規模の大会に参加するのみです。これに対してシロナさんはどうお考えになるますか?

シロナ:私としてはポケモンを育てる事を中心に考えているトレーナーなのではないかと思っているわ。研究者や探究者タイプっていうのかしら、「あくまでバトルは目的の為の手段でしかない」と考えているのかも。

記者:つまり、「育成をし、それによってどの程度ポケモン達が強くなったのかを測る為にバトルをしている」という事ですか?

シロナ:あくまで私個人の意見だけれどね。もしかしたら「ただ単にそこそこの生活水準を維持する為に大会に出ている」って事もあるかもしれないわ。まぁそれならあれ程のポケモンを用意する必要はないのだけれど。そう考えると生活の維持の為っていうのは無いでしょうね。

 

【彼とバトルするのならどの様に戦うのか】

 

記者:シロナさんならどの様に戦いますか?

シロナ:そもそもポケモンバトルは、チェスや将棋とは違って生きたポケモンとトレーナーによるコンビ同士の戦い。常に戦況が変わり続けているのだから、その時にならないと何とも言えないわ。でも一つ言えるのは、相手が出すポケモンはそれぞれが強力な技を出してくるからその技で弱点を突かれないポケモンを選出したり交換したりして常に優位に立つ事が大切って事かしら。

記者:強力な技ですか。

シロナ:アレくらいになると弱点を突かれたらどんなポケモンも一撃で倒されてしまうでしょうね。それだけならまだいいけど、最悪弱点でなくとも倒される可能性は高いわ。草技には炎を、ドラゴン技にはフェアリーを、みたいにダメージを減らせるタイプや無効に出来るタイプに替えていくしかないわ。

 

【ユーキの噂について】

 

記者:彼には先程にもありましたが「旅立つ前にポケモンを育てさせていたかもしれない」という話がありましたが、それ以外にも噂はあります。例えば「某ジムリーダーと恋仲である」とか「他のジムリーダーに囲われている」「某四天王の若いスバメ」といった噂が流れています。ジムトレーナーのナツメさんの住むマンションへ入っていく二人の姿が見られており、それに対して「夜分に少年を一人歩かせる訳にもいかずゲストルームに泊めた、彼に何かをしたという事実はない」というナツメさんからの言葉があった話は有名ですね。そういった噂に対してシロナさんはどういったお考えがありますか?

シロナ:私が言える事はあまりないですが、謎が多いとはいえ彼程の逸材ですからねお近づきになりたい、自分の所に引き込みたいと思うトレーナーは多いと思いますよ。

記者:シロナさんは?

シロナ:私は一度彼とは会ってみたいと思っていますよ。他者から見える景色と自分から見える景色は違いますから、新しい発見があるかもしれません。彼とは良き友人になりたいです。

記者:噂について他には?

シロナ:噂はあくまで噂です。事実かどうか分からない事を広めるのはあまり良い事ではない。当事者がどう思うのか、それを考えてほしいですね。

 

【ユーキの今後について】

 

記者:彼は今後どの様な道を歩むのか。

シロナ:彼は自分の事をあまり語らないから一概には言えない。それは他の質問と同じですね。でもこのままひっそりとバトルを続けて表に出てくる事なくいなくなる可能性が高いと思うわ。誰かが彼を誘って表舞台に立たせる事もあるかもしれない、もしかしたら自分の意思で出てくるかも。まぁその可能性は低いでしょうけど。

記者:シロナさんならどうしますか?

シロナ:私? 私は彼の考えを尊重するわ。彼が今のままで良いと言うのなら何もしない、彼の人生は彼だけの物だもの。でもそうね、彼が望むのなら舞台を整える位はしてあげるわ、彼の腕ならシンオウポケモン協会の専属トレーナーやブリーダーにしてあげてもいいわ。

記者:何故そこまで?

シロナ:彼は私達と同等の場所に立てる逸材なのよ? 正直な事を言うなら、彼を腐らせる様な事はしたくないわね。

記者:随分と彼を買っているんですね。

シロナ:それ程に凄いのよ。

 

【トレーナーとしてではなく、一人の男性としてのユーキをどう見ているか】

 

シロナ:……これは?

記者:そのままです。男性としてのユーキはどうかという。

シロナ:……そうね、綺麗な男性だと思うわ。あの黒い髪もきめ細かい白い肌も綺麗だわ、顔は整っているしスタイルも良い。あの赤い目もアクセントになっている。

記者:彼氏にするなら彼の様な男性はどうですか?

シロナ:するならって言い方はあれだけど……まぁタイプと言えばタイプね。でもそれはあくまで見た目の話で先ずは中身を知らなきゃ何も言えないわ。

記者:彼はシロナさんの好みのタイプと。

シロナ:いえ、あの、まぁ……そうね。

 

 

記者:2時間という長い間取材に応じていただきありがとうございました。

シロナ:ええ。

記者:また次の機会には。

シロナ:その時にはまた。

 

 以上。シンオウチャンピオンシロナさんへの取材内容でした。

 




ほんへが書けない。流石にマーズい事になってきた(ギエピー並感)
ハリポタ×淫夢で『ジュッセンパイヤーとイキスギのオォンアォン』って話し考えたけど、タイトルでもう出オチ過ぎたので投稿はキャンセルだ。

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