ハリー・ポッターと古王の帰還   作:ハリムラ

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勘違いと里帰り

空気は肌寒くなり冬の訪れを感じる、空は大気中の不純物が少なく澄みわたる

しかしそんな空を暴れ玉が縦横無尽に駆け抜ける

 

「おぉっと!またまたグリフィンドール10ポイント獲得!今年のグリフィンドールも強い!」

 

司会の声が会場全部に響き渡る、観客席で自寮グリフィンドールを応援するアリシアとハーマイオニーも初めて間近で見るクディッチと言うことも相まってつい気持ちが昂る

 

「良いぞグリフィンドール!」

 

「頑張って!」

 

グリフィンドールの息の合ったチームプレーには無駄がなく、スポーツマンシップに乗っ取った正々堂々たる戦いをしこのままグリフィンドールの圧勝かと思われていた時、スリザリンチームが動いた

 

スリザリンチームのリーダーがグリフィンドールチームのリーダー、オリバー・ウッドにブラッジャーを打ち返したのだ

ウッドは止めることができず直撃、地面へと落ちていく、続けてスリザリンの二組からプレスを受けたグリフィンドールチームの女性が観客席の基礎に激突、またも地面へと倒れ込んだ

 

「おい!ハーマイオニー、あれは良いのか!」

 

「ちょっ!アリシア何で乗り込もうとしてるのよ!」

 

観客席を立ち上がり今にも競技場に乱入する勢いだ、アリシアのローブの裾を掴みそれを阻止するハーマイオニー

 

そんな間にもスリザリンチームの猛攻は続き、ゴールキーパーの居なくなったグリフィンドールは成すすべなくスリザリンに連続得点を許していた

 

「ま、まずいぞハーマイオニー!とうとう追い付かれた、それにこのままでは追い越されるのも時間の問題だぞ!」

 

「えぇ、これはもうスニッチを取るしか…」

 

アリシアとハーマイオニーは息を会わせたわけではないがついハリーを見てしまった、しかしそれは結果として良かったのかも知れない

 

自分の主人であるハリーを今にも振り落とそうとする箒、練習で上手く扱えていたのはグリフィンドール生ならば誰もが知っている事だ…それなのに何故?

結果は分かっていた

 

「誰かが呪文を掛けている!」

 

「おぉ!ハーマイオニーもそう思うか」

 

その通り、あの箒には今まさに何者かから呪文による攻撃を受けている、ハーマイオニーは早くも犯人探しを始めた

 

グリフィンドールに敵対するチーム、スリザリンに的を絞り探索していくと思いの外早く見つかったようだ

 

「スネイプよ!箒に呪文を掛けてる!!!」

 

双眼鏡を覗きながら叫ぶハーマイオニー、私もハーマイオニーから双眼鏡を貸してもらい覗き込む

成る程、確かに何か呪文を掛けているな…待てよ、あれは?

 

「ハーマイオニー!スネイプ先生では…ハグリット、ハーマイオニーはどこへ?」

 

先程まで隣にいた筈のハーマイオニーの姿が無い、どこへ行った?

 

「ハーマイオニーなら目の色変えて向こうの方へ走っていったぞ」

 

遅かったか!確かにスネイプ先生は呪文を掛けていた

しかしあの口の動き、あれは暴走の呪文では無くそれを防ぐための反対呪文だ…

 

こうしている間にもハーマイオニーは勘違いをしてスネイプ先生に何かするだろう、もしもその影響でスネイプ先生の反対呪文が切れたとしたら、ハリーは間違いなく落下して重症を負う

 

「真言魔法発動≪箒よ従え!≫」

 

動きが止まった…一先ず安心だろう、アリシアが胸を撫で下ろしたその時

 

≪ドンッ!≫

 

突如また箒が暴れだした、今度は先程よりも大きな揺れを伴っている

 

「ほぉ、私の指示を受けて直も抗おうと言うのか…面白い!」

 

開いていたその手のひらをゆっくりと閉じる、しかしその閉じる手を阻もうと箒の呪文はその強さを増していく

アリシアはうっすらと笑みを浮かべながら手に力を込める

 

ふむ、中々の魔力と忍耐力だな…私の真言魔法に抗うのは勿論の事

この無駄の無い力の使い方、非常に洗練されているのを感じる、素晴らしい限りだ…だが!

 

≪パァン!!!≫

 

「…私を誰だと思っている?」

 

アリシアが手を握り込むのと同時にスネイプ先生の居た観客席で火が上がった

 

「まったく、ハーマイオニーは無茶をするなぁ」

 

暫くしてハーマイオニーが帰ってきた、その表情はどこか満足げだったのは忘れるとしよう

 

それからの戦いは一瞬だった、ハリーがスニッチを発見そしてなんと口でのダイナミックキャッチをし試合終了、グリフィンドールの勝利で幕を閉じた

 

 

 

「成る程、つまりハーマイオニー、ハリー、ロンの三人で入ることを禁じられている部屋に入りその奥にあった扉を解錠の呪文で無理矢理開けて不法侵入、中に居た番犬に追い返されたと」

 

「ま、まぁそうだけど…何より!スネイプが番犬の守る部屋の奥にある何かを狙っているの!」

 

アリシアに食いかかっているのはハーマイオニー、どうやら今回の箒暴走事件でスネイプが何かを狙っていると確信したらしい

 

「分かった分かった、それで?どうするんだ?」

 

「それに関しては大丈夫、ハグリットが口を滑らせてヒントは掴んだわ」

 

あぁ…何て口が軽い男なのだろうか、何なら体重も軽くなればいいのに

 

「で?そのヒントとは?」

 

「ニコラス・フラメル、そう言っていたけど…誰だったか忘れちゃったのよね」

 

頭を抱えるハーマイオニーを見ながら、アリシアは頭の中に入っている知識の扉を開いた

 

ニコラス・フラメルか、何かの本で読んだなぁ…どこでだ?

あれは確か、家の図書棚………あ!!!

 

「思い出したぞ、ニコラス・フラメル、確かこの世で二人目の賢者の石の錬成者の名前だ!」

 

ハーマイオニーもアリシアの回答に思い出したようで手を叩いた、直ぐにハーマイオニーは結論を決めた

 

「スネイプが狙っているのは賢者の石よ!何に使うのかは分からないけど…そうよ」

 

いや…だからスネイプは呪文を掛けてないし、それに逆にハリーを守ってたんだぞ?

 

ハーマイオニーは、呪文を掛けて居たのはスネイプだと思っているため最早スネイプ以外は目に入っていない様子だ…

しかし、私が≪呪文を掛けてたのはスネイプ先生ではない!別の人だ!≫

だなんて言えないからなぁ

 

私が出した結論は

 

「そうだね、じゃあそう言うことで、ハリーとロンに話して対策たてようか?」

 

十中八九、スネイプ先生は犯人では無いけど…確かにこれには何か裏が有る、それにニコラス・フラメルの賢者の石

調べていけば必ず真犯人に突き当たるだろう、何かあれば私が全力で助ける…何としても

 

私とハーマイオニーは、急いでハリー達の待つ談話室へ向かいこの事を話した

二人もどこか納得した様子で頷いていた…何か仲間外れな感じがするような…。

 

間もなく訪れるクリスマス、ハリーとロンは家に帰らずにホグワーツでクリスマスを過ごすらしい

私は色々とやることがあるため、一時帰宅することにした

 

「元気でなハリー、ロン、くれぐれも先走った行動は控えてくれよ?」

 

ハリーとロンに一応釘を刺しておき、私とハーマイオニーは汽車へ乗り込んだ

汽車の中では二人で過去の偉人について語り合ったり、将来はどんな魔法使いになりたいか等、とても楽しい時間を過ごした

 

キングズクロス駅に着くいた、私は母が迎えに来ていたためハーマイオニーより少し早く汽車を後にした、ハーマイオニーの両親はまだ少し掛かるらしい

何なら挨拶しておきたかったのだが…

 

「じゃあ、また新学期に良いクリスマスをハーマイオニー」

 

「えぇ、アリシアも良いクリスマスを」

 

ハーマイオニーと別れ、9と4分の3番線を潜り人間界へと出る

 

「アリシアちゃーーーん!!!」

 

≪グフッ!!≫

 

同時に受ける腹部への衝撃、思わず咳き込んでしまう

今、私の腹部に強烈なタックルをかましてくれたのが私の母、シーニャ・ボスフェルト

 

私と同じ銀髪に見るからに明るいその顔は、父のハートを射止めた魔性の顔だ、身長はそんなに高くない、精々165センチ程でまぁ普通の身長と言った所だ

 

こんな明るく元気で活発な母だが、こう見えて元聖マンゴ魔法疾患傷害病院の院長を勤めていた

この病院は、ホグワーツでもトップクラスの生徒しか入れないような病院だ、患者さんを守るための防衛術は勿論、薬草学と解呪治療を合わせた新しい治療法で世界最高峰の病院設備を誇っている

 

母は私がお腹に出来てから、子育てに集中したいとこの病院の院長職を降りて私を育ててくれた、今は特別顧問兼名誉会長として週に4日ほど診察に訪れている

 

「母よ!いつも言っているが出会い頭にタックルをかまして来るのは止めてくれ、息が止まりそうになる!」

 

「えぇー、家族のスキンシップは大事よ?それにもし息が止まっても、お母さんが生き返らせるから大丈夫よ!」

 

こちらに笑顔でグーサインをしてくる母、何だ?だから安心して死ねと?

 

「ふぅ…まぁ良い、早く家に帰ろう」

 

「もぉ~、アリシアちゃんたらホームシックだったのね、大丈夫よ!直ぐにお家に着くから」

 

「断じて違う!!!」

 

そんなことをしていると母は空に向けて何かスイッチのようなものを押した、同時に私たちの前に一台のスポーツカータイプの車が現れた、見た目的にはランボルギーニに似ている

 

「あれ、また車変えたの?前のフェラーリは?」

 

「アリシアちゃん、女たるもの切り替えは大切なのよ…」

 

「また壊したな…で?これはいくらだったの?」

 

「んー、一億八千万円位かな?」

 

…だろうな、最大級の拡大呪文に特注製の防魔加工、透明機能に浮遊呪文、追加料金がえげつない金額になっている

 

まぁ、母にしてみればニ~三ヶ月の給料分だと思うからそんなに苦には感じないらしい

 

母は車に乗り込むと、どこからともなくサングラスを取りだし掛けた

車をうんてんするときはいつもサングラスを掛けている、曰くサングラスを掛けた方が気分が乗るらしい

 

母に催促され車に乗り込む、車高が低く視界に違和感を感じるが…まぁ慣れるだろう、母が鍵を捻りエンジンを吹かす、ブオォンと言う激しいエンジン音と共に、車は走り出した

 

暫く走り町を出ると、マグルから見えないように透明機能をONにした、車が透明になったことを確認すると車は宙を浮き先程よりもスピードを上げた、しかし体には思いの外Gは掛からず、実に快適な空中散歩だ

 

「フンフンフーン…、ねぇアリシアちゃん、あなたの学校での成績表が送られてきたわよ!!!」

 

母は嬉しそうに話した

 

「学年一位だなんて凄いじゃない!もぉお母さん誇らしいわ!お父さんに至っては、防腐の呪文が掛かった特注の額縁に入れて泣いて喜んでいたわ」

 

「そ、そうか、喜んでくれたなら嬉しいな」

 

「それと、ダンブルドア校長からお手紙を頂いたわ、娘さんはとても優秀で素晴らしい生徒ですって書いてたのよ、私達とても嬉しくて…」

 

「あぁ~母よ、もうじき家ではないか?」

 

そろそろ返すのに疲れてきた頃にようやく家が見えてきた、ベン・ネビス山の頂上付近に築かれた城のような建物、ここがボスフェルト家の居城≪テオボルト城≫だ

 

先祖が魔法戦争時代に建てたと言われる城で、切り立った崖に建造されており、(正しい)ルートからでなくては見ることも侵入することも不可能、戦争中一度も落城しなかった難攻不落の城だ

 

ボスフェルト家の者には城は自らの姿を現す、専用の車庫に車を駐車して降りる

たった半年程だったがとても懐かしく感じる、私は自室で着替えるため母と別れた

 

「はぁー…」

 

フカフカを通り越し最早フワッフワに整えられた布団に倒れ込んだ

布団の上に猫のように丸くなる、暫くゴロゴロとして久しぶりの感触を確かめる

 

堪能した後は衣装タンスに向かい部屋着の純白のワンピースに着替えた、さぁご飯だ

 

≪コンッコンッ!≫

 

突如部屋の扉をノックされる

 

「お嬢様…アレクシアです」

 

「あぁ、入ってくれ」

 

ガチャッと言う音と同時に部屋に入ってきたのは、紺色のメイド服を着た赤髪の美少女だった

その肌は髪の赤色と裏腹に透き通り決め細やかな肌が見るものを魅了する美しさ、その顔は大人びていながらだるそうに暗い瞳をしていた

 

「おいおいアレクシア、また暗い顔して」

 

「すいません、生まれつきこんな顔です…」

 

この子はアレクシア、私が7歳の頃にこのベン・ネビス山の森に迷い混んできた少女、たまたまここテオボルト城に辿り着いた奇跡の少女だ

 

父はこの城の場所がバレるのを防ぐため、忘却術を掛けて人里に下ろすと言ったが私がこの少女の心を覗いた所、見るもおぞましい過去を歩んできたのを知った

 

両親は人さらいに殺され、幼かったこの子は奴隷として売り飛ばされる直前だった、しかし人さらいの一人に興味本意で狼少女にされたのだ

 

撃たれても死なない、斬られても死なない、そんな拷問の日々を送っていた丁度満月の日

何時もは、頑丈に固定されている筈の鎖を係りの男が忘れたのだ

少女は夜に変身して暴れまわった、20人いた人さらいの内16人を殺しこの森に迷い混んだのだ

 

これらの事から、少女をマグルの世界に帰すことは出来ないと知った

そこで考え付いたのが私の専属護衛メイドだ、狼女としての戦闘力、そして他のメイド、執事による徹底した作法指導により完璧なメイドに仕上げられたのだった

 

勿論、少女に私のメイドになる意志を確認した

 

「私…化け物ですよ?」

 

「いいや、お前は化け物なんかじゃ無い、本当の化け物は自分の暇を潰すためお前をその姿にした者達だ」

 

「私…あなた様を噛み殺すかも…理性が無くなるんです」

 

「フフっ、お前ごときに殺されるアリシア・ボスフェルトではない」

 

「良いんですか?」

 

「あぁ、この世界に絶望したお前に私が光を与えよう、私と来るか?」

 

その時少女の前に差し出された手は、固く閉ざされていた心を容易くこじ開けた

 

「はい、如何なる事があろうと、私があなた様をお守り致します」

 

少女はアリシアの手の甲に口づけをすると、まだ馴れない笑顔を見せた、しかしその顔は数分前の顔に比べると多少明るく見えた

 

それからの少女は凄かった、魔法と剣術、肉弾戦ではボクシングやテコンドー、システマ、果ては日本のAIKIDO等を習った

周りから少し休めと言われても口癖は≪あと少し≫、そしてとうとうボスフェルト家の魔導書を全て読破してしまった

 

そして私はアレクシアにある薬を投与するのと同時に一つ命令を下した…

 

 

 

 

 

「さてアレクシア、私がホグワーツに命令していた事はどこまで進んでいる?」

 

まぁたった半年で出来る問題ではない、35%程なら上々だろう

 

「はい、仰せ遣いました通りにベン・ネビス山並びにイギリス全土の森の内約85%の制圧、従属化に成功しています」

 

…何だと、たった半年でイギリス全土の森ほぼ全ての奴等を従属化したのか

 

私がホグワーツに立つ前にアレクシアに命令していたことは一つ、≪イギリス全土の狼男、狼女の従属化を進めろ≫

狼男は満月になると理性を忘れ、近くに居る魔法使いだけでなく、マグル、魔法生物等を殺す

その被害で常に父は頭を悩ませていた

 

ならば私が解決してあげよう、アレクシアに投与した薬は二つ≪抗銀薬≫と≪真理の涙≫だ

 

一つ目の≪抗銀薬≫は、元々私が作り出した金属アレルギー等を無くすために作った薬品だったが、思いの外副作用が強く普通の人間には耐えられなかった

 

そのため薄めて使わなければいけない劇薬、利点としては一度使えば効果は一生涯続くと言う事が上げられる

これによりアレクシアは銀の弾丸を撃ち込まれようがびくともしない体になった

 

二つ目の≪真理の涙≫、これも私が前世で作り出した薬品だがこれに関しては本当に奇跡的に出来た物だ、調合だけで約一年、精製にまた一年それでようやく小瓶一本分、調合の材料も危険な物が多く賢者の石の次に難しかった薬品と言える

 

これを飲むことでどんなに心が乱される事や幻覚呪文、服従の呪文、等精神に掛かる障害を全て取り除く

その影響でアレクシアは満月でなくても好きに変身出来るし、暴走し我を忘れることはなくなった

 

これが出来るまで、アレクシアは満月の日は地下牢に閉じ込められていた(まぁ私は隠れて会っていたが)これを作って飲ませた事でその心配も無くなった

 

「流石だなアレクシア」

 

「いえ、奴等は仲間の声には反応するので多いときは4匹とか仕留められて楽でした」

 

狼男は仲間の声に反応し、その声の主を倒すことで群れを大きくして森の奥深くでコロニーを形成している

アレクシアはその村に潜入してリーダーを倒し更に支配域を増やしていた

 

奴等は本能には逆らえない、例え暴走し我を忘れたとしてもその群れのリーダーが人間に危害を加えるなと命じれば危害を加える事はない、逆に守れと命じればその命を捨てる覚悟で守るだろう

 

「で?今の総数は?」

 

「はい、男340匹女170匹占めて510匹となります」

 

おぉ、中々の総数だな

今はその内100匹程この城と森を巡回しているらしい

 

「アリシアちゃーーん、ご飯よー!」

 

「あぁ、アレクシア行くぞ」

 

アリシアの差し出す手はあの日と変わらず、アレクシアの前に差し出される

その眩しいまでの笑顔はアレクシアの心を常に真っ直ぐ導く

 

「はい…どこまでもお供しますアリシア様」

 

 

「いや、行くのは食堂だが…」

 

「良いんです!いきましょ」

 

二人は母の待つ食堂へと向かった。




外国円だと分かりにくいため、金額を日本円に変えさせていただいています
ご了承下さい。

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