(皆元気にしてるかなぁ?今度連絡入れてみよっと!可愛く・・・かわっ、かわいくなれたよ?って言ったらどんな反応返ってくるかなぁ・・・)
「そういえば、風紀委員と生徒会といじめ撲滅部と助っ人した部は元気かなぁ・・・」
騎士の忠犬「わふ!」
「あ!カヴァス!あなたもバーに行くの?」
「ワフン!」
「そっかぁ!じゃあ一緒にいこー!」
ブランカ『ヒャン!キャン!』
「わぁ!ブランカー!おいでおいでー!」
ブランカ『キューン、ゥンッ!』
カヴァス「ワン!ワン!」
「皆でバーだね!よーし!振り返りにいこー!」
バー『ライヘンバッハ』
『ペット禁止』
「そんなぁ~・・・(解った!サーヴァントはペット扱いしてないんだ!でも・・・)」
「ワゥン・・・」
『ゥ?(パタパタ)』
「こ、こうなったらペット専用会場を・・・!」
狼王【ウォン!!】
「ヒェ!?」
【・・・(ズシン、ズシン)】
『キャン!キャン!』
あまこー「ワンッ!」
「・・・もしかして、会場用意してくれた!?じゃあ、本パーティーの前にぃ・・・!わんわんパーティーだーっ!」
「『ワォーン!!』」
このあとめっちゃもふもふした。ロボに頭をかじられたが問題なかった。
「いやーとうとう!とうとうリッカ君が新宿特異点の振り返りに来てくれるとさっき連絡があった!今までの特異点の中でもっともバイオレンス、スリリング、そして・・・ダークな魅力に満ちた攻略を。バーを貸し切って振り返ろうじゃないかネ!我が最愛にして最高の弟子よ!」
「ホームズさんも教授も出し抜いてアイリーン・アドラー大勝利。希望の証明へレディーゴー」
『犯人は自分を善側においたモリアーティ。オルガマリーの計算により犯人だと暴かれ無事証明』
「『振り返り終わり。かんぱーい』」
「1000話目前にして本文過疎による投稿不可の危機!?我が最愛の君と振り返るイベントがこれなんてそれは無いよ君ィ!」
「仕方無いだろう。私はアイリーンに出し抜かれ、君はオルガマリーに出し抜かれた。総取りの権利は明白に彼女にある。正直なところやっていられないさ。アイリーンに負けるのはいいが君に取り込まれた辱しめの事実にはね(スゥウゥウ)」
「そこはザマーミ・・・待て何吸ってるの君ィ!?」
「勿論粉さ。通りかかった子供サーヴァントに『おじさん粉が好きなの?あげる!』といって渡されたねるねるねるでの粉末をこうして、ね」
「死ぬほど紛らわしい吸い方をする必要は!?」
「初歩さ。私が処方する粉は総て愛用のヤクになる。因果逆転の服用だよ、解るかい?」
「もしもしフローレンス女史?」
モリアーティが連絡して二秒で現れたナイチンゲールにアイアンクローで連行されたホームズを追悼しつつ、コホンとモリアーティは咳払いを行い改まる。ちなみにカドックはいない。アナスタシアちゃんと仲良くやりたまえ・・・ヤりたまえよ・・・なんて気ぶりアラフィフが休暇を与えたからである。
「改まって振り返ると、華やかだったネー。悪性に満ちた新宿都市を駆け抜ける三人の美女。悪辣な街を力を合わせて生き抜く様は、三匹の仲睦まじい仔猫のようで・・・」
しみじみと呟く、自らがギルガメッシュに嘆願しチャンスを貰い生成した特異点を想うモリアーティ。そのメインメンバーはリッカ、じゃんぬ、そして黒き騎士王。華やかなのには相違も異論も無い、無いのだが・・・
「あれを見て仔猫だというなら、アルツハイマーの治療をお勧めします」
オルガマリーが指差す先には、バーの机に脚を投げ出す白き肌、黒カラーに統一されたホットパンツに上着という出で立を見せるアルトリア・オルタ・セイバー。脚を机に豪快にぶん投げ、悠然と威嚇の視線を送っている。
「あー、うん。ドラゴン、ライオン、ダークウィッチとかそういう類いだったネ・・・」
その視線の先にいるのは我等がじゃんぬことジャンヌ・オルタ。『オルレアンの私なんてキャラ定まって無かったただのモブ。本格的にリッカの力になれたのは此処よね!デュヘイン!』とウキウキ気分でドレス着てきたらアルトリア・オルタに注文を頼まれ、店長として無下にも出来ずスイーツ作成し配達。睨み殺すような視線を添えて真心スイーツを持ってきたのである。
「随分と遅かったな、店主。私の口に相応しい、カルデアオレオチョコ9割増しで拵えてきたのだな?」
「えぇ勿論。いつもご利用ありがとうございます。ジャンクフードまみれの油でギットギトなその舌にスイーツを嗜む上品さがあったとはたいへん驚きで時間がかかってしまいましたわおほほほほ!(怒)」
「何、都会っ子の嗜みというやつだ。倫理と常識を胸と尻に栄養として詰め込んだ田舎女には意外かもしれないがな。ブリテンは常に未来に生きている、貴様の様な田舎娘の反抗期めいた性根では解らんだろうがな」
「むっっかつくぅ!!何が騎士よチャラチャラした格好しちゃって!霊衣実装から三年近くとかどれだけ死蔵してたのぉー?やっぱゴボウみたいな体つきと蝋燭みたいな肌の色を晒すのは恥ずかしかったとかー?かーわーいーいーww死体が着飾るとかあぶのーまるすぎるんですけどー!」
「リップサービスも嗜めないとは、店長の品位が知れる。そんな店長が手掛けたスイーツなぞ、カヴァス二世の抜け毛程の価値も無いだろうな」
「何おらぁ!!星1レビューだろうと星5だろうと食わず批判は極刑よ極刑!!食べた後死ぬか死ぬ前に食べるか選びなさい!サンズリバー渡ったわよ今ァ!!」
「くだらん・・・ならば腹を空かせてみろ。表に出るがいい」
睨み合いながら言い争い、バーを出ていく二人のオルタ。アジトを本拠地にしていた時もそうだったが、基本、彼女らが懐いているのはマスターであるリッカだけなのだ。親友と運命の友達は別に友達じゃないのである。
「あわわわわ余波で店が吹き飛ぶヤツ!燕青君!燕青君のドッペルゲンガーでリッカ君として収められたりしない!?」
「やー火に油注ぐだけでしょありゃあ。大切な人に化けて出られた輩の反応は逆鱗に蹴りを入れるのとおんなじだ。基本頭の上を通りすぎるのを待つしか無いね。ビル砕きギロチンドロップは勘弁だ」
「クリスティーヌ・・・ギリギリクリスティーヌ・・・きみのいない私はライスのないカレーライス・・・故に歌おう、私は歌おう、バーの隅で、ミュージックボックスのように・・・ラララララ・・・」
モリアーティがリッカへの試練として用意した新宿のアサシン、ドッペルゲンガーと融和した燕青。クリスティーヌを人形に押し込め歌わせていたファントム・ジ・オペラ。それぞれリッカ達の恐ろしさを味わった側なので、その信頼しているサーヴァント相手を挑発するなどもっての外と断った。アーサー王にジャンヌ・ダルクのオルタナティブ。勝てる英霊を探した方が早かろう。
「騒々しい店だ。まぁ、楽園はいつもこんな様子だから慣れっこだがね。日記に書き記すネタが多彩で何よりだよ」
エミヤの別側面、腐敗した鉄として悪の敵で在り続けるエミヤ・オルタも静観・・・というより、タダ働きはしないと腰が重い。我関せずと日記を書いている。
「意外ですね・・・」
「大の男が日記を記す事がか?・・・そんなつもりは無かったのだが、どいつもこいつも勝手に日記に書き込んでくるんでね。落書きされるよりはとスペース埋めさ」
見ると、ジャガーマンから始まりアイリスフィール、イリヤ、アサシンのエミヤ、イシュタル、村正や自分自身まで書き込みやらスタンプが押されている。どうやら来た時から、ずっとつけているようだ。
「──いつか磨耗しきった時、見返して唸るくらいの想い出にはなったよ。全く」
「?」
「何でもない。それより、主賓がいないじゃないか。星を殺す計画を破壊した人間兵器のマスターはまだ来ないのか?」
言われるまでもなく、いるべきリッカがおらずまた新宿にて最難関であったヘシアン・ロボも存在しない。欠席などあり得ない以上、答えは必要なのだ。
「彼女達はいいんだヨ。今此処にロボがいないこと、それが答えだからネ」
「・・・成る程」
それは要するに、また世話を焼いているのだろう。純正なる復讐者とも対話やコミュニケーションを諦めない。彼女の武器は、その心そのものであるが故に。
「だからこそ、私も負けちゃったんだよネー・・・オルガマリー君を信じ抜いて、ついでに私も信じてくれた彼女の、悪から培われた直向きな善にサ」
「実際のところ、誰かを切り捨てていればあなたの計画は破綻していたでしょう。善心は戻らず、あなたはモリアーティであることを忘れたままで」
「うん。オルガマリー君がいなかったらもう勝ち確だったあんな状況でも、彼女は君を・・・皆を信じた。だからこそ、私は負けたのだ。悪を討つ心、善の尊さに!」
だからこそ、自分は敗けを認めたという。悪意ある報復は相手が死ぬまで汚名と屈辱を与えればいい。しかし善による信頼は決して力では覆せない。悪は魅力的だが、善もまた紛れもなく悪に並ぶファクターなのだ。
だからこそ、モリアーティは破れた。隕石を落とすためのビーコンとして用意されたリッカに、事件の犯人と暴かれたが故に。その信頼と情熱、善の心を否定できなかったが故に。
「君は、本当にいい友人を持ったね、オルガマリー。大切にしたまえよ?ああいうタイプは、成金がいくら金を積んでも買えない財産だからネ」
「友達じゃありません」
「ん?」
そう。友達ではないとオルガマリーは告げる。それと同時に、朗らかな声がバーに響き渡る。待ち望んだ相手が来たのだ。
「ごめーん!ロボやブランカ、あまこーの歓迎を受けたら遅くなっちゃって!やってる?」
「今日の所は空気を読んであげるわ、感謝なさい!」
「フン、リッカに感謝するのだな。聖剣の錆にするのは最後にしてやる」
「お!来た来た!遅いぞリッカちゃん!さ、パーティー開始と行こうじゃないの、なぁおっさん!」
「当然だとも!役者は揃った、忘れられない時間にしようじゃないか!」
「「「おーっ!!ほら、オルガマリーも!」」」
「えぇ。──」
友達ではなく──
「──よろしく頼むわね、親友さま」
「うん!もっちろん!皆の人生、いつでも背負うし背負ってるつもりだもんね!」
願わくば、その上でありたい。そう願うオルガマリーの要望はきっちり伝わっており。
【──フッ】
闇夜の様な黒いコートのはためかし、そっと見守っていた何かが姿を消した。・・・温かく、冷たいコーヒーを置いて。
悪性都市新宿。その始まりは悪であろうと、生まれながらに下劣なる存在などいないように。手にした縁は、善に照らされ清く輝く──
迷子を見つけたら泣き止ませる「はい、じゃあ今回作ったスイーツは・・・ジャーン!モルガンデュヘインアジダハーカカオ!ビターチョコを使って、私の旗と死体女の剣をリッカイメージのドラゴンが巻き付いて束ねてる力作よ!」
迷子を見つけたら見放した親を断罪する「ほう、振り回しても遊べるな」
「食べ物で遊ぶな!」
迷子を見つけたら絶対親と合流させる「わぁ!ビジュアル的にもカロリー的にもスッゴい!いただきまぁす!」
「あっ、そんな!旗から・・・旗からいくの・・・!?」
迷子を見つけたら家に招く(意味深)「しかしあれだねオルガマリー君。此処にいる全員が悪属性だから、私は見劣りしちゃうナー。今じゃただのいたいけなアラフィフだもん。引退かナー」
迷子を見つけたらGPS「・・・教授」
「ん?」
「【自分を悪だと自覚していない】のが、最もどす黒い悪らしいですよ?今、いたいけなアラフィフ・・・自覚的に自分が悪であるとの表現を避け、しかし全員が悪と仰いましたね」
「・・・~───」
「自慢か自信かは解りませんが、アピールは私以外にも分かりやすくした方がいいですよ」
「──いやぁもう、本ッ当に最高だなぁ我が娘!!」
「何?事案?」
「昨今問題な、手間のかかるお爺様です」
「酷くない!?」
メモリアルバトル
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