人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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ベストシーンセレクション(フォウ)

三位

ファブニールに丸呑みにされるマーリン

マーリン「私は此処までだ!行きなさい、君達の道筋に、花の祝福が在らん事を──!」

リッカ「ま、マーリーーーン!!!」


二位

ベンヌを受け止めるマーリン

「たかが石ころ一つ!グランドキャスターの私が押し返して見せるとも!なぁに、英雄作成をした私に敵は──」

マシュ『ま、マーリンさーーーん!!』


第一位 魔神柱で誰も集まらなかったマーリン

マーリン「大安売りは終わってはいないさ!私の再臨素材は・・・彼と共にある!皆!バルバトスの前に集合だ!!」

・・・・・・・・・

「あれっ?誰もいな(プチッ)」

フォウ(いいヤツだったよ・・・)



フォウ(どれもこれも、涙と失笑無しでは見られないエピソードだったね・・・サンキュークズ・・・)

ギル《いや待て、まるで覚えが無いのだが・・・?》


ベストシーンセレクション・ロイヤルズ!

ベストシーン・セレクション(マリー)『第一特異点ゴージャス様が駆けつけて下さったシーン』

 

それは、マリーがファブニールとジャンヌオルタと相対し、サンソンを下した後に己の全てを懸けて阻もうとした際、文字通り光速の船に乗りゴージャスが駆け抜け救いに来た際の場面だった。なんとこの瞬間は、座に刻まれる程の衝撃だったとマリーは語る。

 

「本当は消えたくなかったもの。楽しい、輝く皆とまだまだ旅をしたいと思って、でもそれしか方法が無いからやるしかないと考えて、それをやろうとした。それを・・・。ゴージャスさまに不可能は無いんだと、心から確信したシーン!やっぱり私はここを推すわ!」

 

「此処はまだ選定も選抜も、自我も覚束ない状態のワタシだったけど。なんとかしなきゃ、絶対になんとかしなきゃって宝物庫をガサガサしたら光の船を見付ける事が出来て・・・本当に良かった・・・」

 

『無垢ではあったけれど、そういう把握力や整理整頓の力は凄かったのね、エア。秘訣やコツといったものはあるのかしら?』

 

「う~ん・・・最近は辿り着きたい場所にスッと鍵の金型を合わせられるようになったけれど、昔はね、『速い』とか『奥の方』とか検索をかけてたの。奥に行くほど、人間の最古や最先端の武具が納められてるから。其処まで出来るようになるのに一生懸命だったなぁ」

 

「ふふっ。じゃあエアも命の恩人ね?これからも、ずっとずっと仲良くしましょう?私の愛しいあなた!ヴィヴ・ラ・フランス!」

 

「ヴィヴ・ラ・フランス!ヴィヴ・ラ・ウルク!」

 

~ベストシーンセレクション(ネフェルタリ)ロ号聖槍粉砕作戦

 

獅子王が展開したキャメロット特異点、その侵入を阻むために展開されたロンゴミニアド。その光を砕かんがために、マルドゥーク(戦艦)、メセケット、そしてセミラミスの空中庭園が全力を以て迎え撃ったシーンが抜粋される。

 

「ここだけじゃなく、ラーメスは全般的に楽しそうだったわ。モーセとも再会できて、自分の本気を惜しみ無く出していたのだもの。本当に素晴らしい場所に招かれたものだ、っていつも口にしているわ」

 

[太陽王めは御機嫌王めと対照的に、穏やかで静かに過ごしていると見受けている。やはりお前や親友と出逢えた事に起因するのだな?]

 

「きっとそうだと思うわ。「余にこれ以上の祝福は不要である」って、口癖のように言っているもの。第二の生を送る場所として、これ以上望むものは何もない・・・そう言っていたわ」

 

『最上級の評価ね、エア。これだけの期待、裏切らないように頑張りましょう?』

 

「うん!楽園は完成を目指して進んで行く・・・いつか、宇宙に旅立つその日まで!」

 

ベストシーンセレクション~『両儀式』ギルガメッシュストアにて行われた愉快なやりとり。

 

リッカの両親に聖杯を与え、怨みと憎しみを増幅させると同時に『倒せる存在』に貶めた特異点。最後の最後以外は陰鬱な展開が進んだ特異点だが、愉快なバックアップを欠かさないゴージャスが選ばれた。

 

『此処は御機嫌な王様にとても助けられたわ。えぇ、とてもげんなりする物騒な特異点だったもの。それだけに、御機嫌な王様の愉快な王様ぶりが痛快だったという評価も込めて、ここに。もう、自分が主役じゃなくてもお構い無しね、いい意味で』

 

「金箔味のカロリーメイトの出所はここだったんですね・・・!食べてみましたが、ほんのり甘みがあり、カロリーメイトがキラキラ光って口の中がまっきんきんになりました!」

 

[人の愚かさを凝縮した様な特異点であったが、それだけに凄まじいまでのカタルシスが待っていたな。確かにアレを見て、心が洗われぬヤツはいるまいよ]

 

『本当にそう思うわ。良かったわね、リッカちゃん。・・・この旅路は、あなた自身の心や在り方を救うためのものであったのかもしれない。一緒にいてから、ずっとずっとそう感じているわ・・・』

 

~ベストシーンセレクション(姫アルク)『冠位返上』 

 

ゲーティアとの最終決戦において、数多の助力を受けながらとうとう冠位へと至ったエア。その冠位により生まれた莫大な霊基を全て乗せ、ゲーティアの全能を打ち消し魔神達に自意識を送ったシーンを姫アルクは選択した。

 

[やはり我等が姫の最大の晴れ舞台というなら此処であろう。冠位というサーヴァントの頂点に至りながら、それを躊躇いなく手放したその英断。見事という他あるまいな]

 

「アルク・・・!ありがとう。実は、ゲーティアに行ったこれは、キングハサンさまのティアマト神に行った一撃で思い付いたの。『冠位の総てを擲てば、もしかしたら誰も喪う事なくゲーティアへの突破口が開けるかもしれない』って」

 

[・・・二度と同じ座には至れぬとしても、か。二度とサーヴァントの頂点に至る事は出来ぬとしても、か?]

 

「うん。頂点とか、誰にも辿り着けない高みよりも、ワタシは『完全無欠の結末』が欲しかったから。誰も欠けない、皆で笑顔でいられる結末が・・・。だから、ワタシが手放した座に・・・未練はもう無いよ。あの時にああするのが、私の最善だったって今でも信じているから!」

 

[そうか。──魔神柱が生き恥を晒さずに済んだのも、お前の影響なのだろうな。そして・・・]

 

「溜めに溜めて満を持して!な登場ね!エア、とっても素敵よ!」

 

「えへへ、ありがとう!皆が繋いでくれたから、あそこまで行けたんだよ!」

 

「ロマンさんもこの件に関してはどうしようもないと悩んでいたみたいだし・・・最高のファインプレーだったわね、エア」

 

[──レメゲトンの名と、自身の紛い物の証であった指輪を託したあやつらの願いは報われたと言ってよかろう。全く、冠位に至る前から獣の調教が得手なヤツよ、英雄姫]

 

ベストシーンセレクション(エア)第四特異点『英雄王』の全身全霊

 

エアの魂を捕らえ、自身らの計画に参ずる73柱目の魔神『レメゲトン』に成るよう勧誘するゲーティア。だがそれを怒りで跳ね除けたエアを助けるために、己の総てを発揮した王の姿が選抜される。右手に乖離剣、左手に終末剣、周囲に天の鎖に一万を越える砲門の圧倒的戦力に、魔神達は成す術なく蹂躙される他なかった。

 

「───(感極まって倒れる)」

 

「エア!?しっかりなさって!?」

 

「これが、英雄達の王とまで称される英雄王の全力・・・」

 

[丁寧に磨かれていく宝石、或いは羽ばたかんとする鳥に手を出されたのだ。ヤツの王道としては決して赦せぬ狼藉であったろうよ]

 

『慢心は無自覚な慈悲・・・本当にその通りだと感じるわね。本気を出せば、一柱倒すのも苦労する魔神を一纏めにこれだもの』

 

[そもそも本体は貧弱と呼ぶ輩もいるが、サーヴァントを指一本動かさず仕留めることが出来ると言えば凄まじさが解ると言うもの。・・・とある世界では四本を使い捨てるのみだったが、とある世界では財の九割を投げ落としマスターを助けた。・・・意外と世話焼きで、面倒見が良いのかも知れぬな。英雄王は]

 

「カッコいい・・・ギル・・・カッコいい・・・」

 

「安らかな顔をして倒れているわ・・・いつもはほわほわしているけれどしっかりものなのに、王様の話になると途端に情緒不安定に・・・」

 

「あら、好きな方への反応としては間違っていないわネフェルタリ。大好きよね、ゴージャス様の事!」

 

「はい!大好きです!!」

 

[まこと、良い拾い物をしたものよ。英雄王・・・ひいてはこの星、この物語そのものがな]

 

『リッカちゃんが覚醒するか、フォウが覚醒するか、ゲーティアに敗北するか・・・。敗北、滅亡の道筋が三つもあったのね、ここ』

 

[それらを纏めて覆す、痛快な物語・・・見守るに退屈させぬは、今更言うまでも無かろうな]

 

・・・この後結局、色んなシーンを挙げ続ける披露会となり、一同はそれぞれのイチオシシーンを挙げ続けたが・・・何時まで経っても、挙げるシーンが尽きる事は無かったという──




マリー「それじゃあ、最後の締め括りとしてエア?何か一言お願いするわね?」

エア「は、はい!・・・ワタシが時を重ね、二歳になれたのは。一重にこの旅路を愛する方々、そしてこの旅路を善きものだと思ってくださった人の心の暖かさによるものだと、常に思っています」

ネフェルタリ「・・・」

「人の心の在り方は様々ですが、誰かを慈しみ、悼み、寄り添い、そして誰かを御祝いし、祝福出来る。それが出来る人類という種は、とても素晴らしく希望と可能性に満ちた存在だとワタシは信じています」

式『・・・・・・』

「どんなに誰かが人類の歩みを否定しようとも、どんなに誰かが人類を愚かと断じようとも。ワタシは人を信じ、その歩みと在り方を心から愉しみにしています。可能性と、労りと優しさを秘めた人類に、輝かんばかりの未来が待っていますように!」

姫アルク[・・・]

「どんな事があろうとも、ワタシは人類の皆様から、その歴史から目を背けません!皆様、今日は本当にありがとうございました!皆様が贈ってくれた感情と同じくらい──ワタシは皆様が、大好きです!!」

「「[『──誕生日、おめでとう!エア!』]」」

「はい!どうか皆様の未来が、希望と愉悦に満ちておりますように!本当に──ありがとうございました!!」

そして、一年の大イベントは幕を下ろす・・・と見せかけて。エルキドゥや騎士王、数多の存在を交えた二次会も続く中──もう二人の立役者は何をしていたかというと・・・

ギル《離せ珍獣!今こそエアに我が至高の玉体を纏め上げた一部始終を見せる時なのだ!!》

フォウ(百万歩譲っていいとしても今はダメだ!他のロイヤルズがいる場所で変質者まとめは赦さん!)

《えぇい、賢しくなったな珍獣!エアに劣情を覚えさせるとほざいていた貴様は何処に行った!》

(止めろぉ!キアラボンバー並のガチの黒歴史は止めろぉ!!)

取っ組み合いの触れ合いを行っていましたとさ。

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