そんな訳で、祝いの席を君らに託す。好きなように、そこでしか出来ない事をやるがいい。
たなし、貸すのは場所だけなのでスタッフは用意してもらいたい。
あと、これは個人的な頼みなのだが・・・
経営をそちらでやってもらいたい。
ここは、何処にでもありそうでない、やっぱりあるかも知れない・・・やっぱり無さそうな時空の一幕。無限にある楽園時空に内包される、めでたい時に訪れる事が出来るウォズ時空。楽園では毎日がめでたく、そして奇跡が起き放題なのだが、それでもとびきりのめでたい出来事が起きた時にのみ開かれる時空の事を皆さんは御存じだろうか。
創造神のノリと気分で設定が様変わりするFate時空の中でも最もおめでたい時空たるその一幕にあるとある喫茶店。時空を観測したり平行世界を運行させたりするNP80%チャージしてくれる人権お爺ちゃんが設立したとされるカフェ、その名もアーネンエルベ。ここでは作品の垣根を越えて、皆が皆アフェクションしちゃうようなクロスオーバー、時空の交差点にうってつけな場所。難しいと感じたあなたはスパロボ時空と考えていただきたい。大体あってます。
『人手が足りないし、なんかお祝いの節目だからオーナー経営を頼ませてもらおう。承諾も拒否も要らん、やってくれ 魔導元帥・NPチャージ爺さん』
と、割と強気にて丸投げされた楽園カルデア、なんならやってみて憩いの場を作るのも悪くなし、同時にガチャ関係で傷付いた魂の鎮魂を込めて──
「「「楽園経営カフェ、アーネンエルベへようこそ!」」」
そんなお祝い、具体的に言えば登山九合目な節目にふさわしいゲスト達を迎えて、一日限りのカフェが誕生したのである。それでは、カフェで働く大輪の華達を見つめに行こう──
~
当カフェは王サーヴァントを優先した応対を行っておりますが、一見さんも大歓迎!是非是非おもてなしさせてください! 看板広告より
~
「ようこそ、カフェ・アーネンエルベへ。臨時にてオーナーを勤めさせていただく、ギルガシャナ=ギルガメシアと申します。どうぞ、シャナやメシアと気軽にお呼びください」
華やかなドレスに身を包みし白金の輝きを放つ絶世の美女、女体の黄金比を示す金髪赤眼の姫、ギルガシャナ=ギルガメシアがオーナーとしてまずは客を歓待する。絹の様な美しい金髪に麗しく瑞々しい肌、プラチナの具現化のような壮麗さと、ほわほわふわふわとした笑みにて神々の芸術品のごとき出で立ちを優しげな、普遍イメージの女神たる印象を見るものに与えし女性が、緩やかに発声練習を行っている。
「素晴らしいわ、エア!やっぱりまず最初に、あなたを皆が満場一致で選んだのは思し召しだったのよ?」
その隣で、豪奢なウェイトレスの格好を取るキラキラと輝く美しき美少女。ギルガシャナがプラチナならば、こちらは儚く麗しきガラス細工、あるいは大輪の華。フランスに在りし人々の永遠の女王、マリー・アントワネットである。彼女は令嬢としての、所作や振る舞いを担当しているのだ。
「皆がワタシを選んでくれたんだもの、全力で取り組むに決まってるよ!びしばし指導してください、マリア先生!」
「ふふっ、勿論!ゴージャス様にあなたを任された者として、全身全霊で取り組むわ!」
らっしゃっせー!ありやとやしたー!ヘイラッシャイ!などといった美声が飛び交う中、店内のインテリアを考案する褐色の素朴な、しかし当然の様に其処に在りし高貴なる存在が二人を不安げに見つめている。
「シャナにマリア、あの掛け声はどうなのかしら・・・?でも、個性としてはいいのかも?」
彼女はネフェルタリ。太陽王オジマンディアス最愛の妃であり、エアの魂に応え招かれたエアの親友でもある美少女。オジマンディアス王に赦しを得、こうして皆と共に下働きを経験している。彼女はラーメス、つまりオジマンディアス王から贈られてきた大量のインテリアを適切に配置する役割を担っている。
『こういうものは、まずは自分達が楽しむものよネフェルタリ。そう、自分が楽しくなければ誰かを楽しませるなんて出来ないと思わない?』
楽しげに掃除と棚卸しを行う、ウェイトレスとネコミミカチューシャを着こなす無敵お姉さん、彼女もまたエアの魂を愛しく思いふらりと現れた彼岸の境界、『両儀式』。なんでもできるがなにもしない、Fate作品においてほぼ最上位に位置する根源接続者である。そんな彼女は、ただ楽しく素敵だからとエア達に寄り添い、彼女が取り組む総てを堪能していたりするたおやか美女なのだ。ちなみに彼女はこの集まりの中でぶっちぎりに強い。エアがロイヤルストレートフラッシュを出せば、それをファイブカードで返り討つといったレベルであり、この集まりの中でも年長ポジションでもあるのだ。
『ねぇ、アルク?だからあなたも少しくらいは楽しんでみない?』
[失敬な事を言うな、両儀。私は楽しんでいる。今でも回る地球儀を眺めるのに忙しい]
メイド服でありながら清掃を放棄し机にぐったりと伏せ地球儀を回しながらむにゃむにゃしているのは接客担当、星の触覚たる真祖、アルクェイドだ。アルテミット・ワン、惑星における究極の一たる存在もまた気紛れを起こしエアのあれこれを楽しんでいる。朝は低血圧で寝坊は当たり前、そもそもこの面子以外では顔すら出さない激レアキャラ。両儀式と並び、この顔触れツートップと言っていい。何かをするにはエア達のおやつを献上させてから動く、面倒臭がりな猫めいた地球ちゃんだ。現に今、開店前とは言え半ば職務放棄している。彼女はきままで、自分のやりたいことしかしないのだ。
[御神籤でまさか私が外れを掴まされるとは・・・貴様が私を抑えたのか、両義]
『まさか。ただ私は『アルクちゃんが書く萌え萌えケチャップオムライスみたいなー』とか、『美味しくなーれ、もえもえキュン♥️』ってやるアルクちゃんが見たいなと思っただけよ?』
[よし、犯人の特定は終わった・・・後でエアには山盛りのバターケーキとトマトジュースを所望するとしよう]
面倒だけれど、私だけ除け者は許さん。私を敬い気遣いつつ、なんか左団扇で楽をして貢献したいなどというお願いを通すつもりだったのに、両儀式の御神籤発言でポジションを決められファンタズムーン・ウェイトレスとして御奉仕しなければならない有り様。仕方無い、地球の自転止めるとなりかけたところをマリーのブリオッシュにて鎮静されぼんやりと地球儀眺めるウーマンとなったのが事の顛末。式がいる以上、そしてエア達が張り切っているので無下にもできず今に至るのである。
[エア、提案がある。毎日を定休日にすれば楽だぞ]
「アルク!?それじゃあ経営しているとは言えませんよ!?」
[いいではないか・・・趣味でやることなのだ、やりたいようにやればよい・・・ふわぁ・・・開店間近か・・・]
よっこいせ、とあくびを上げながら立て看板を『open』へと変えるアルク。掃除、棚卸し、飾りつけはもう終わっており、アルクの一存は開店のタイミングだ。エアは皆の進展、報告を総括し取りまとめる支配人である。
「それじゃあ皆、今日の予約は二人!貸しきりだから、頑張って行こうね!」
「勿論!じゃあ皆でアレをやりましょう?きっと素敵よ!ユウジョウを深めるの!」
「えぇ。皆で一致団結する為の儀式、よね?」
『そういう事ね。ほら、アルク?』
[私は眠い、たえられない・・・寝かせてくれエア、暁を覚えぬまま・・・]
「ファイト!アルクちゃんファイトですよ!じゃ、じゃあ皆!せーの!」
「「「『ヴィヴ・ラ・ウルク!レッツ・ゴージャス!!』」」」
[..zzZZ]
心を一つに、この場だけのアーネンエルベ。節目を祝うめでたき日に、訪れるお客様とは──
フォウ(大型犬サイズ)『エア!来たよ!お客様だ!』
エア「はい!それじゃあ皆!よろしくね!──はい!ようこそおいでくださいました!」
藤丸立香「は、は、はい!その節は大変お世話になりました!マシュ大好き、藤丸立香です!」
マリー「さぁさぁ、こちらへどうぞー!」
ネフェルタリ「一名様、ごあんなーい」
藤丸(ほ、本当にここなのか・・・!?一目見ただけでオレなんかが見ちゃいけないレベルの美女しかいないじゃないか・・・!)
アルク[注文だ。全て頼め]
「ヒェッ!?」
[私のサービスだ]
『トマトジュース』
[ごゆっくり]
「は、はは、はい・・・」
式『あ、来たみたいよ。エアオーナー』
マリア「エアだけど、ここにいるわ?空気じゃないわ、エアだけど!・・・ゴージャス様に御伝えなさって?」
「大丈夫、今そこら辺を愉悦ローラーしてる・・・はい、いらっしゃいませ!『マスター』!」
藤丸龍華「遅れてない!?無いよね!?」
立香「あ・・・平行世界のオレ・・・!」
「いたいたー!今日はよろしくねー!」
エア「どうぞ、二人とも。今日は有意義な時間をお過ごしくださいませ──」
アルク[注文は?さっさと決めろご主人様]
「はひぃっ!?」
ネフェルタリ(オラオラ系メイド・・・)
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