ランクD(最低値)~EX(最大値)
種別 対滅亡・対終焉宝具
レンジ 今まで護ってきた人数により変動
最大捕捉 今まで防いできた攻撃の最大捕捉に対応
聖杯を核としたマシュの絢爛雪華外骨格武装『オルテナウス』の最大解放。オフェンスモードの形、パイルバンカー・レールガンから放たれる最終排熱放射攻撃。前方に、『今まで受け止めた攻撃』を総て凝縮し放つマシュ自身の最大出力。
攻撃力はマシュの持つ円卓、同時に霊基に刻まれた『防ぎきったダメージ』の総数を転換した数値となる。霊基が堪えきれない、一度消滅し復活した場合などは一から累積がリセットされる。常勝無敗であればあるほど、その威力と輝きは増していく。
パイルバンカーとして直接敵に叩き込む近接型、レールガンとして遥か彼方の存在に叩き込む発射型、前方を薙ぎ払う放射型として様々な射出が可能。楽園に登録されているマシュは、魔術王が用意した人類史の光帯を受け止め、登録しているためそのランクはEX。人類史の偉業を放つことが可能である、『防御は最大の攻撃』の体現である。
この状態のオルテナウスの正式名称は、『オルテナウス=アルティメイト=モード=オフェンス』。その銘を(マシュとバサスロのリクエストにより)『カムラン』と設定している。真名を解放しなければ人類史の熱量がカムランに宿っているので、理論上この世に受け止められるものは存在しない武器となる。
欠点としては、微塵も加減が効かないこと。操作を誤れば、取り返しのつかない別離と悲劇が待ち受ける事。その為、『これは、己自身の決断である』というマシュ自身の誓約が承認されない限り、真の力を発揮することはない。
・・・モード=オフェンスの名が示す通り、防御を示す形態、オルテナウス=スプリーム=モード=ディフェンスと呼ばれるものは別に存在している。
それらは一時的に守護対象と自分を『楽園』に身を置かせる『遮断』の護りを再現──御機嫌王曰く、『我が肝心要の決戦にて煮え湯を一気飲みさせられた、我が知る中で至高にして無二の護りよ』と愉快げに、何処か懐かしげに目を細めるそれは──
未だ、発動される事なく。しかして楽園の誇りし盾に期待を込めて。オルテナウスのブラックボックスに眠っている。
【このガチャガチャは、私の代わりに世界を救おうと意気込む主人公の可能性を詰め込んだガチャ、ヴァースリンケージトレーサー。私に愛想を尽かしたダ・ヴィンチが作り上げた私の替え玉を見繕うための発明品・・・】
ずしん、ずしんとリヨぐだ子が激戦を制覇し、ガチャに歩み寄る。自分が手を貸した理由には、自分の反乱分子がやらかしたことの尻拭いでもあったのだと。
【当然見つけ出してブッ壊そうとしたけれど、さっきのイキり鯖太郎の怨念が、持っていた聖杯と共鳴しこのガチャから漏れでた。そして本来、余りにも危険かつ禁忌である存在【藤丸龍華】という可能性を無理矢理鯖太郎がガチャ景品に当て嵌めてしまった。SSRとして選ばれたはいいけど、見ての通り誰の手にも負えない存在だった彼女のカタログスペックだけを見た鯖太郎が楽園アカウントを狙って今に至る】
「リ、リヨ、ぐだ子・・・さんは、私達の楽園を護る為に・・・?」
【・・・詳しくは言わない。かいつまんで言えば、Fateというコンテンツは大きくなりすぎた。故に、どこも争いが絶えない。アンチ、信者と呼ばれる者達、サイトのとりまとめ。それらが絡み合いどこもかしこも地獄絵図。──私は疲れたんだ。だから、せめて護りたかった】
かつて、真実の愛が存在するか試した悪魔のように。マウント取りも、言い争いも、醜いレスバトルもない、純粋に楽しく単純に笑える。そんな嘘みたいな、夢みたいな可能性を。そんな世界までイキりなどという争いを、マウントなどという概念を持ち込ませたく無かったんだと。
【マシュ。覚えておくように。アレは、イキり鯖太郎なんて概念は幻想にして幻覚であると同時に、アレらは私達プレイヤーの心にいる存在だ。目を逸らすな。『私は大丈夫』『そうはならない』という思考は【闇を見つめる】という戦いから逃げ出した戯言に過ぎない】
「はい。先輩がいつも言っています。闇を抱きしめて、光になる。それが、自分が大好きな在り方だって」
【楽園の旅路は輝かしい。だからこそ、少しでも道を踏み外せば容易に他者を見下せる。【
それを伝え、警鐘を鳴らす為にやってきたのだという。世界の危機に、争いを繰り返すファンだった者達。正しいや悪いではない。ただ、疲れたのだと。
【マシュ。──私やアイツのようにならないように、
「・・・はい!先輩が道を踏み外しそうになったら、例えポカッと叩いてでも引き戻す覚悟です!」
良く言った。それだけを告げ、のしのしと少女の背中を押す。病院で両親を見守っていた所を、リヨぐだ子が連れてきた・・・獣の少女にして、残滓たる藤丸立香を。
【これ】
「?これは・・・チケット?」
漆黒と金色、そして紅に彩りのチケットが渡される。それは、彼女の魂の欠片。『自分の魂と呼び合う』、言うなれば確定チケット。
【マシュがわたしじゃなきゃだめなように、わたしもマシュじゃなきゃだめ。ふ、ふつつ、ふ、ふつつつ・・・?】
獣の少女はもう、再び顕現するつもりはない。楽園にいるならば、ずっとずっと。自分は輝かしい龍でいられると信じている。だから、お別れの台詞は決まっている。
【ふ、ふつ、ふつつかもの?ですが。・・・わたしを、よろしくおねがいいたします】
ぺこり、と頭を下げ、少女は走り出す。自分がいるべき場所。どれ程拒絶され、どれ程罵られていたとしても。──自分を産んでくれた二人がいる場所へ。
「あっ、先輩!待ってください!貴女だって・・・!」
貴女だって、大切な先輩。それを言葉にせずとも。
【───】
獣の少女は振り返り・・・先の恐ろしい姿でなく。よく知る彼女の、幼く無垢な表情で。幸せそうに微笑んで・・・静かに、消え去っていった。
「・・・・・・」
【センチになってる場合じゃない。さっさとマスターを引け。私はこのふざけた装置を解体するためにガチャをひたすら回さなくちゃいけない】
斧を振り上げ、マシュを威嚇するリヨぐだ子。当然にして解りきった事だが・・・
「リヨぐだ子さんも、誰かになりたいとは微塵も思わないのですね」
【当然だ。私は今日まで生きてきた私の軌跡を誇りに思っている。ナマモノだろうとバケモノだろうと、私は私と、私の人生を何よりも愛している】
爆死まみれだろうと、いつまでも可愛らしく書かれなくても。それは自分を否定する理由にはならない。
【逃げた先に理想なんて待っていない。未来は自分の手で勝ち取るんだ。過去を乗り越えてきた自分の力を信じて】
「──はい!ありがとうございます!リヨぐだ子さん!・・・あ・・・」
ふと、先程の戦いの後から輝く杯が現れる。その豊富な魔力反応、それは間違いなく・・・
「・・・聖杯・・・」
自尊の怪物を駆動させていた、動力源。それが漸く姿を現したのだ。静かに輝くそれを、マシュは手に取り・・・
「リヨぐだ子さん!協力、ありがとうございました!その、どうかカルデアにこちらをお持ち帰りください!」
【いいの?なすび。こんなクソみたいな戦いの報酬が何にも無くなるけど・・・】
「いいんです!楽園で時を重ねて、解ったんです。財宝とは、形あるものばかりではないのだと!聖杯なんかより、ずっとずっと大切なものを救い出すのを手伝ってくださった貴女に・・・」
そう。楽園を、先輩を、総ての『藤丸立香』の可能性を護る為に力を貸してくれた貴女へ。貴女だって、尊重されるべき・・・
「ありがとうございました!『先輩』!どうか、これからもあなただけの世界観を突き進んでください!」
【なすび・・・!このなすびも悪くない、むしろイイ・・・!やはりカルデアはなすび農園・・・!】
・・・こうして、珍妙な夢の世界の戦いは幕を閉じる。それぞれが、それぞれの目的を果たす
「ああっ!?召喚サークルが真っ黒に!?来ます、お帰りなさいせんぱへぶっ!?」
【等身大ガチャなんだからそうなるのは当たり前なんだよなぁ】
マシュは無事、藤丸龍華の因果と存在を取り戻し・・・
【ガチャぁあぁ!!ガチャやっぱり回すのきもちいいのぉおぉ!!とけりゅうぅ!!脳味噌とけりゅうぅ!!家賃なくなりゅうぅうぅう!!】
「り、リヨぐだ子さん・・・」
ガチャという体を装い、囚われた数多無数の藤丸立香の可能性を解き放ち、最後に斧を振り上げ、ダ・ヴィンチが産み出したおぞましき機械を叩き壊す。
【藤丸立香を一人でも残して壊すと全宇宙のバランスが崩れて総ての藤丸が消滅したけど、無事に解体が完了した・・・】
「そ、そんなに危険なものだったのですか!?」
【ギャグ時空を舐めない方がいい。──どうやらお別れのようだね、なすび】
ガチャを壊し、構成していた聖杯を手にした事により、夢の形をした特異点は修復され、在るべき場所へと戻っていく。
【さらばだなすび。私は応援している。配布なら皆の所に行けるからと告げた優しい言葉を、私は永劫忘れない】
「リヨぐだ子さん──!」
【楽園カルデア。好きなものを好きでい続けろ。嘘まみれのこの現代社会で、それは難しい事かも知れない。それでも関係ない。イキりと言われようと、障害者と罵られようと・・・】
それは、疲れきった自分を癒してくれた『比較』の無い物語に贈る・・・
【──自分だけの、好きを曲げるな】
「はいっ!またいつか何処かで!──お元気で・・・!!」
『
【あ、言い忘れてた。アレが最後のイキり鯖太郎じゃない。近い内また似たようなマスターが楽園の連中に立ち塞がるだろう】
マシュ「えっ!?またですか!?」
【そっちではもうすぐエイプリルフールだったっけ。それだけに、嘘みたいな話だが・・・うどん粉を捏ねて作られたサーヴァントと、きっと縁を結筈】
「うどん粉!?サーヴァント!?」
【そう───小説で解るFGOは、二部構成だった】
「そうなんですか!?え、理解が及びませ──」
【考えるな、感じろ】
「リヨぐだ子さーーーん!?」
【・・・行ったか。作者が二次創作に自己投影を始めたら大抵終わりの始まり。どうか自分ではなく、物語を紡ぐ筆、読んでくれる人を愛した物語を見せて欲しい】
(一円の得にもならない二次創作を何故人は止められないのか。その答えを間違えない限り、輝く物語は終わらない)
【・・・カルデア帰って、VRぐだ子やるか】
自由に想像の翼を羽ばたかせ、一人でも多くの人に『原作』を好きになってもらう。
それがきっと二次創作の醍醐味であり、自分の『好き』をたくさんの皆と分かち合う手段だと信じている──
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