人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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名前:ナイア(ナイナイ、ナイちゃんと自称するが誰も呼んでくれない)

性別:女性

戦闘スタイル:宇宙CQC全般、対邪神フォーク術

誕生日:12月25日

肉体年齢:24歳(戦闘に最適な肉体を保つ)

出身地:不明(いつのまにか拾われていた)

身長:180cm(本体173cm、ヒール7cm)

体重:秘密

スリーサイズ:98・62・95

血液型:O型
趣味:カラオケ、ミサ、虐殺

好きな物事:獲物、礼拝、 自分を信じてくれる人

嫌いな物事:外なる連中全般、銀河警察、裏切りと策謀


アバンタイトル~混沌と秩序の夜明け前~

「えっと・・・ナイちゃん?」

 

「はい、リッカ様。あなた様がいらっしゃる事は、我が神にして我が主・・・ナイアーラトテップ様より聞き及んでおりました。此方はこの時代に適した衣装にございます。どうぞ、旅の着替えとして所持なさってください」

 

ナイア、と名乗ったシスターのような、メイドのような不思議な淑女は自らの所属する勢力を物資と共に明かした。包み隠すことなく、自らの信仰する神・・・ニャルラトホテプの存在をも

 

「この特異点を作りあげし我が神、ナイアーラトテップ。・・・彼もまた何者かの令を告げる存在であり、私は外なる存在であるかの神に拾われ、育てられし者。言うなれば狂気の淵に立つ者にございます」

 

「拾われた・・・?もしかして人間、なんですか?」

 

「えぇ。かの神の気紛れにて生きる術を学び、外なる者らを狩る存在として生計を立てるフリーの狩人、といった立ち位置にてございます。何しろシスター業はあまりお金にならないので。我が神はクソマイナーでございますし」

 

彼女は肩を竦め、天体と見取り、そして地図をリッカへと渡す。探索に必要なものを予め持っていたような手際の良さであり、リッカのサポートをするというのは本当らしい。

 

「さっき、ゲームって言ってたよね?もしかしてこの特異点を作ったの、ニャル様の暇潰し?」

 

「当たらずとも遠からず、です。先んじてリッカ様にはお伝えした、とかの神は仰っておりましたが・・・御記憶にございませんか?」

 

「・・・・・・あっ。【娘さんを助けろ】だっけ?」

 

「正解にございます。あの御方はあまりあちらの世界では上位というわけではありませんので。請負の依頼を一人で解決するのもつまらないとこの世界の一部を特異点として、新たに生成なさったのです」

 

ゲームとはそういうこと。仕事はつまらないがゲームはやりこむ楽しいもの。だからこそ、皆が挑めるゲームとして特異点を設計し、全員で楽しめるようカルデアの活躍を期待できるように特異点の形を作ったという。そしてそのナビゲーターとして、世界を渡り歩き形容しがたい怪物を狩る自分が選ばれた、との事が、此処に招かれた経緯だと彼女は説明した。そして、改めてリッカに依頼を行う。

 

「この特異点は【方針が定まらぬ混沌】のようなもの。特異点の作り方に不馴れであったかの神は、目的と期限を定めたのみで、パッチワークめいた要素をただ詰め込んだ法則性の無いランダムな特異点を製作したのです。具体的には・・・朝は平穏、昼と夕方は救済、夜闇は狩りと戦い・・・そのようなフェイズを、七日間設定されました」

 

「平穏、救済、狩りと戦い・・・」

 

「あなた方はこの世界に縛られたという娘様を保護し、私は夜に這い出る未知の怪物を狩る。その目的は共存できるもの。どうか私を、皆様の旅路に加えてはくださりませんか?解らない疑問には、適時応える準備がございます」

 

褐色の美女は包み隠すことなく来歴と成り立ちを教えてくれた。どうやら此方に持っていない情報と貴重な戦力を兼ねてくれるようだ。だというなら・・・

 

「・・・解ったよ。私としても、美人や可愛い人は大歓迎だし!解らない時は助け合わなきゃね!」

 

信じることから始める。そうする事で、何かを始めなくちゃ何も始まらないのだから。右手を差し出すリッカ。友好の証の握手に、ナイアもまた頭を下げる

 

「心より感謝いたします。それでは、第一の結び目をほどき下劣な裁判を──」

 

その手を握ろうとした・・・その時だった。暗闇を切り裂く一閃が、鋭く無慈悲にナイアに向かい串刺しにせんと軌跡を描いたのである

 

とーう!!リッカ君!見た目が小綺麗なNPCは疑ってかかる!TRPGでは大体そいつがニャルラトホテプです!ですよね!銀河系不法密猟者!指名手配Sランクシスターナイア!」

 

「ヒロインXX!?どこ行ってたの!?」

 

その声、その姿は間違いなくヒロインXXだ。フルアーマーにて手にした槍を一直線にナイアに突き出し振るい立てている。──が。

 

「おや、労働基準も何も存在しない銀河警察にうっかり就職したお馬鹿さんでは無いですか。転職を繰り返していると履歴書選考で弾かれる確率が上がりましてよ?」

 

その槍を・・・なんと【フォーク】でナイアは受け流していた。太股に巻いていたホルスターに仕込まれた内の一本。それを巧みに使い槍の力のベクトルを剃らし、顔の僅か数ミリ横にずらしたのである。途方もない神業に外ならなかった。二人の物言いからして・・・

 

「・・・知り合い?」

 

「えぇ、外なる神連中の信仰を促し、違法の狩猟を繰り返す社会不適合の一匹狼!サーヴァント・ユニヴァースでも特級の危険人物それがアレです!噂ではニャルラトホテプの娘とかなんとか!」

 

「よくリサーチしておられるようで。秩序と停滞をもたらす頭に蛆の湧いた警察の方々もしつこいですわね。辺境の星にバカンスですか?暇な事で」

 

「残念ながら私はゴージャスプラチナ企業に再就職した勝ち組ヒロインXX!勤務労働時間三時間から五時間、福利厚生ボーナス有給完全完備!週休三日のウルトラ優良事業に永久就職したんですよーだ!」

 

そんな会話を繰り広げながら、熾烈な近接戦を繰り広げるナイアとXX。どうやら銀河警察以来からの知り合いらしく、接戦と舌戦が繰り広げられていく。バルカンをフォークで捌き、ツインロンゴミニアドをフォークで受け止めるという曲芸めいた戦いが繰り広げられる中、リッカはそれに圧倒されつつも・・・

 

「ストップ!ストッープ!!バトル中止!お互い抑えて抑えて!特異点では助け合いでしょ!?」

 

「おおっ!?リッカ君!?」

 

「──」

 

二人の間に割って入り、腕の部分だけに鎧を纏い槍とフォークを受け止める。あわや殺し合いといった所に寸での処でリッカが間に合ったのだ。それぞれに武器を下ろさせ、説得を行う。

 

「XXの勘も使命も解るけど、私達はこれから挑む特異点の情報を何にも持ってない。彼女のナビゲート無しじゃ、ノーマルエンドにも辿り着けないんじゃないかな?」

 

「・・・確かに、マンチやルーニープレイは卓で嫌われますし、次から呼ばれない可能性大・・・ここでうまくアピールできないともうギルに呼ばれないかもしれませんね・・・」

 

「ナイアさんも、何を考えてるにしても此処はあなたの力を貸して、しがらみを忘れてもらいたいな。裏切ったり騙したりするのは、特異点の中や終わった後でも多分遅くないよ?」

 

「えぇ、勿論最初から誠心誠意お仕えするおつもりです。そこの耳にクソが詰まった銀河警察モドキが大人しくしているのなら、ですが」

 

「にゃにおう!!」

 

「はいはい煽らない煽られない!此処は呉越同舟、私とカルデアに免じて宇宙的同盟を結成しよ?ハッピーエンドの為にも!ね?ね?」

 

査定に申告するから、とXXは耳打ちされようやく槍を下ろし、ナイアもフォークをマウントし肩を竦める。リッカを怒らせると大変な事になるとXXは判っているし、そもそもナイアは協力するつもりで此処にいるのだ

 

「よし!じゃあこの特異点だけでも・・・カオス・コスモスフュージョン同盟結成!おー!」

 

「おーっ!覚悟しておいてくださいね。用済みになった瞬間首を刺して連行してやりますから」

 

「まぁ怖い。何が怖いってマスターの言うことも満足にこなせないその愚昧さが。よくもまぁサーヴァント等に身をやつせたものです。ギル様の苦労が偲ばれますわ・・・」

 

「その胸にひっついたブヨブヨの肉塊切り落としてあげましょうか?」

 

「御遠慮します。槍を持って豊胸した貴女と違い自前ですので♪」

 

「あーおーらーなーいー!」

 

なんだかんだで、丸く収まったこの二人。その難解さは、これから挑む特異点の困難さを如実に現していた・・・?

 

 




ナイア「というわけで・・・別に私は怪しいものではありませんわ。そこの白い娘様?」

白い娘「・・・!」

リッカ「───」

どうやら、今までの始終を見ていたらしい。白い娘・・・角のような突起を生やした、少女がこちらをじっと見つめている

(リッカ様、あの御方とのコンタクトはあなた様にお任せいたします。きっと重要な意味を持つでしょう)

リッカ「──オッケー。こんばんは、素敵なお肌の娘さん?」

視線を合わせ、笑顔で少女の手をとり語りかける。静かに、怖がらせないように、真っ直ぐ目を見つめて

「私達は流れの大道芸と劇を行う一座なの。深夜にこっそり練習していたんだけど、驚かせちゃった?こっちはブリキのアルトリア、こっちはシスターのナイアさん。私は座長のリッカです!」

「・・・劇団・・・あなたたち、お芝居をするの・・・?」

「勿論。セイレムに住む人達の心を楽しませたいと遙々やって来たの!はい、どうぞ。あなたのお名前は?」

手にギルキャンディを握らせ、自己紹介にて会話に乗せる説得と言いくるめの技能がカンスト近ければ、怪しさを懐かれなどしないのだ

「・・・私は、ラヴィニア。・・・覗き見して、ごめんなさい。・・・その・・・」

「?なぁに、言ってごらん?」

「・・・向こうに、いる、子達を・・・助けてほしいの。獣が・・・」

瞬間──

少女の声「きゃあぁあぁ!誰か、助けてーっ!」

リッカ「──!!」

ナイア「どうやら火に誘われた獣がいるようです。近い様で」

XX「リッカ君!」

リッカ「うん!任せて!あなたの友達、絶対助けるから!」

ラヴィニア「・・・べ、別に、友達じゃ・・・ひゃ・・・」

リッカ「獣相手に私らが負けるかぁ!!」

ラヴィニアをリッカは抱え、声のする方へと駆ける──

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