人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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世界の裏側

『・・・リッカ殿・・・』

『やったな、カルデア職員』

『粋な事を、為さるようになった・・・』

『・・・君は幸せだ。心がしっかりと繋がっている。・・・想われていることが分かるのは、素晴らしいな』

『往く年、来る年・・・激動でしたなぁ』

『あぁ。来年も、素敵な年になることを心から願おう』

『然り。それではこの、アマゾネスCEOから届きし物資を・・・』

『・・・宅配とは凄いな』



ゴージャス大晦日!年越し特番!叙事詩観賞会!

大晦日、夕暮れ。いよいよ、激動の一年を残り数時間残したといった局面に入り、カルデアの職員、サーヴァント問わずに気持ちを昂らせその瞬間を心待ちとする。確かに未来に繋がった過去。過去より見据える未来。過去を繋げることができた今。その人類史の全てが、確かに報われるその瞬間を確か、または賑やかに待つ。あるものは愛するものと、仲間と、家族と。この先にある、確かな明日と未来を信じて

 

・・・そんな中、その待ち受ける瞬間を更に愉快にしてやろうと思い立つ王が一人、更なる催しを画策する。大晦日と言えば特番。その日のみの特別な番組や放映を良しとする風習があることを知った英雄王ギルガメッシュは即座に行動に移し相応しき舞台を整える

 

まず、手始めに映像室を拡張。パリコレやアカデミー受賞会場、ハリウッド銀幕を上回る映画会場を製作し皆を招く。そしてオルガマリーとロマンに通達し、映像記録を編纂させ、放映時間を計算した一枚のディスクを製作させる。手の空いているもの、サーヴァントを呼び込み皆に席を用意し、その放映を許可し、上映を執り行う

 

「年末と言えば特番であるならば、この我が立たぬ理由はあるまい!集え我が財共よ!!これより八時間!我等が旅の軌跡を振り返るゴージャス特番を放映してやろうではないか!!

 

そう、第一から最終までの特異点──それら全てを再編纂、再編集。書き下ろしカット・・・は入っていないのは当然として。皆と今までの旅路の名場面や印象に残った場所を、視覚情報にて振り返ろうといったスペシャル・ゴージャス・イベント即ちSGE。エアとフォウも、玉座の横にていつもより四割増しのふよふよでわくわくを表している。スゴく楽しみなのである。それはサーヴァントたち、職員たちが席を埋め尽くしている事からも、会場の気持ちは一つになっていることが伺い知れると言うものだろう。穏やかに年などこさせぬわという熱い意志を感じながら、一同は放映を心待ちに楽しむ

 

──振り返ると言う意味、そして皆様それぞれ参入していなかった時期の旅の記録が垣間見えるという素敵なお心遣い!本当に流石です!王よ!

 

《であろう、であろう。我はエンタメにも理解を示す。世の悦楽を知り尽くしたがゆえに決まりや仕来たりもまた愉快にアレンジするなど朝飯前よ。この後は酒を肴に新年を過ごす。我ながら、我自身のゴージャスさが恐ろしいな?》

 

(自画自賛乙、といいたいが今は控えてやるよ。本当に面白そうだしね!)

 

そんな三人のいつもの歓談の中、放映時間が到来する。金の幕が上がり、アリーナ二階席にも見えるような巨大に過ぎるスクリーンより、その映像作品が上映を開始する

 

「さて、過去を振り返り、懐かしみ、また清算する時だ。新たなる愉悦を前に、一年の軌跡と奇跡を愉快に笑い飛ばしてやろうではないか!」

 

上映にて撮される、ゴージャス叙事詩の一年間のページ。それが今、鮮烈な映像となり蘇る──

 

 

特異点F 炎上都市

 

《全ては此処から始まった、か。此処のお前は無垢も無垢、まさに空気のような存在であったな。裁定の材料が何一つなく大層困惑したものだ。ははは》

 

──あのときの衝撃と混乱は、今でも鮮明に。アーチャーとは、なんなのかを痛感した特異点でした・・・

 

「懐かしいなぁ!此処では私ずっとヘラヘラしてたね!あ、オルガマリーがヒスってる!なつかしー!」

 

「意外とダメージが来るわね。エミヤさんもこんな気持ちだったのかしら・・・」

 

「キャスターね。似合わねー格好してんなー、オレ」

 

「二回連続で予測を外すドルイドなど恥ずかしくは無いのかクー・フーリン。恥を知るがいい」

 

「キャスターに言えや、キャスターに」

 

──此処ではまともに戦い方もおぼつかなかったと言うのに、シャドウ・サーヴァントを一掃できてしまうのは流石の威光です・・・

 

(綺麗な英雄王過ぎてだれおまなんだけど)

 

《フッ、泥を呑み荒んだ我。無垢なる魂を迎え入れ愉快になった我。既に差はつき分かりきっていたと言うことよな》

 

「立ち塞がるのはやはり私ことアルトリアか。フッ、やはり何時の世も雑な魔力ぶっぱは最強なのだ」

 

「マシュの盾へっぽこーww」

 

「先輩だってただのイキリマスターではないですか!」

 

「喧嘩しないの。・・・危うくカルデアスダイブだったわね・・・」

 

「聖杯渡しとくとかファインプレーだな。いやホント、誰だお前」

 

「たわけ!ギルガメッシュに決まっていよう!とびきり愉快な英雄王よ!!」

 

 

第一特異点・オルレアン

 

──バイク、世界の美しさ。初めての特異点。・・・本当に、大事な一歩です・・・

 

《此処で聖女の全てが狂い果てた・・・いや、自業自得であったか・・・》

 

「ハレルヤ!麻婆!それさえあれば、解決です!それと向こうの私は随分と堅物ですね?」

 

「あっちが正しいのよあっちがァ!あーもう最悪よ最悪。なんでこんな粋がった時放映されなきゃならないのよ・・・見ないでリッカ。えい」

 

「ふぁっ!?みえない」

 

「恥ずかしいのでリッカは視聴を禁止しまーす。じゃんぬルール適用でーす」

 

「ふふっ。白も黒も素敵ね。私、ゴージャス様の夜枷もしたの。生命も助けてもらって・・・絶対に忘れないわ・・・」

 

「なるほどねー。綺麗でサラサラしてた音はあの姫様か。合点がいったよ。随分とまぁ・・・天国に流れてるような曲を奏でるようになってくれたものだね。いぇーいサリエリ見てるぅ~?」

 

「いやーーーーーー!!ゴージャス脱いでるーーーーー!!!」

 

「これは あんちんさまてきに ひどい」

 

《フッ、生娘どもにまた一つ大人の階段を登らせる手助けをしてしまったか》

 

──ロケットにくくりつけて射出するのを登るとは言わないのですよ王

 

(あ!無銘みを感じたよ今!)

 

──はっ・・・!?

 

「最強ですまない」

 

「やはり巨大化は負けフラグでしたな。しかし乖離剣にて華々しく吹き飛ばされたので本懐は果たしたことに致しましょう」

 

「ハレルヤとかいって殴りにくんな!!どうなってんのよ神様の教えェ!!」

 

「極めて正しいのでは?モーセたる僕はいぶかしんだ」

 

「マルタ殿、何か弁明は無いのでござるかぁ?」

 

「な、い、わ、よ!!」

 

「拳と麻婆は、人理を救うのです!!」

 

「贋作者ァ!!」

 

「未来に生きろ!英雄王!!」

 

「まだ私は人間のマスターやってた!」

 

「まだ・・・ですね、はい。気合いには満ち溢れていましたが・・・」

 

第二特異点 セプテム

 

「余だよ!!」

 

「ローマであろう。次だ」

 

「雑ぅ!?ゴージャス!流すでない!泣くぞ!余は泣くぞぉ!」

 

──あのリンゴは、本当に美味しかったです・・・

 

《市場王として君臨し、風呂の我慢比べもしたな。懐かしいものよ》

 

「ローマ・・・」

 

「うむ、うむ。ローマとは美しきものである!当然と言えよう!」

 

「セイバー死ね。・・・ギル。この時は、贈り物をありがとうございました。わ、割と嬉しかったんですからね!」

 

「ふはは、このような関係になるとは誰が予測したのやら」

 

「・・・上姉様が穏やかな意味がわかりました・・・」

 

「座にまで焼き付いたとか嘘でしょう!?」

 

「生まれ変わったのよ(ニッコォ)」

 

 

「ローマ?新撰組だろ?」

 

「ローマVS新撰組とかB級糞映画感半端ないんじゃが」

 

「カッコよかったですからー!ノッブ嫉妬乙でーす!」

 

「なんじゃとやるか沖田ァ!!土産聖杯も用意しとらん貧乏侍がほざくでないわァ!!」

 

 

「レフ・・・長い依存が、ようやく終わった瞬間ね」

 

「固有結界に神代の魔術。現代で貴女に勝てる魔術師は存在しないでしょう。誇っていいのよ?オルガマリー」

 

「ありがとうございます。女史の教えの賜物です」

 

──天地乖離す開闢の星!やっぱりカッコいいです!英雄王はスゴいのです!はいっ!

 

《ふはは、至宝の名を冠するのだ!当然よな!ふむ、しかし──改めて見ればこの羽振りのよさはどうだ。まるで散財を気にもせず振る舞うのはこれほど愉快であったか。慢心や怠惰はやはりこの為のカタルシスであったな》

 

「徒歩はよい文明」

 

 

第三特異点 オケアノス

 

「リッカに随分なつかれたもんだねぇ、アタシもさぁ。ま、大歓迎だけどさ!」

 

「姉御マジリスペクトっすよぉ!!」

 

「デュフフw画面一杯の・・・くろひーww」

 

「あーあ。リッちゃんに合流したかったなぁ」

 

「絶対気が合いましたのに・・・」

 

「だがまぁ、我に認められたのだ。結果オーライであろうさ」

 

「ヘクトールざまぁwwww」

 

「私が理性を取り戻した姿となったのは、リッカの清廉な願いがあればこそだ。心より感謝するぞ。これからもパンクラッて行こう」

 

「はい!ヘラクレス師匠!」

 

「女神は、運命と出会う!きゃー!ロマンチックー!♪」

 

「キャラ崩壊で二次被害がヤバイぞお前」

 

「私は負けない!」

 

「姐さんの決意がつれぇ」

 

「アバターでしょ?アバターよね?メルトそう信じているわ」

 

「現実逃避乙でーす」

 

「今思ったんだけどさ、なんかギリシャ成分多くない?これ」

 

「アルゴノーツがメインですからね・・・仕方ないかと思われます」

 

「あ、女史。アルゴノーツとの会話記録を保管していますが御覧になりますか?」

 

「えっ!?」

 

第四特異点 ロンドン

 

「はいオレー!!故郷の危機に真っ先に来るオレ超有能!」

 

「う。ふぁんぶるな。ばか」

 

「バカぁ!?」

 

「ツーリング、夜闇のバイクチェイス。楽しかったですねギル!またやりましょう!ね!」

 

「うむ。次は摩天楼疾走は欠かせぬモノよな」

 

「ゴージャス様の物語は大好きだわ!絵本の中の皆も外の皆も笑顔なんだもの!」

 

「英雄姫、ギルガメシアか・・・予測など出来んわけだ。そんな魂が隠されているなどどんなどんでん返しだ全く!だがいい!ファンにできたのだからな!俺の一人勝ちだ!」

 

「リッカ・・・此処で出逢えて、本当に良かった。母は嬉しく思います・・・」

 

「御主人様!これからもいつでもモフってくださいまし!」

 

「第四になると皆が途端に優しくなるこれは一体・・・?」

 

「ごめんね、ゲーティアが向こう見ずな計画立ててごめんね・・・」

 

──この時の語らい、そして英雄王の全霊。決して忘れる事はないでしょう。ワタシの愉悦は・・・此処から始まったのですから・・・

 

《うむ。我も気合いを入れた甲斐があったと言うものよな。──その在り方、けして損なわず愉悦に励めよ?その指輪に誓ってな》

 

──はい、ギル!

 

(見てるか、ゲーティア。お前の見出だした魂は、こんなにも元気だよ)

 

 

第五 イ・プルーリバス・ウナム

 

「治療記録ですね。良いものです」

 

「ここら辺から私が暴れ始める」

 

「データにあった監獄が契機だったのですね・・・」

 

「お父様は最強なのです!(集中線)」

 

「いやー暴れた暴れた!アレはマジで楽しかったなぁ、嬢ちゃん!」

 

「兄貴超絶カッコよかった!!私の兄貴は最強なんだ!」

 

「これからも重宝してくれよな?公私両方、相手してやるぜ?」

 

「クーちゃん!!私の相手もお願いできるかしら!?」

 

「メイヴちゃん!!3Pプレイでいか」

 

「死ね」

 

「アッ──────!!!!!」

 

 

「英雄王、ほんとうに・・・ありがとうございます」

 

「僕らには、一生かけても返せない恩が出来てしまった。この身全てを懸けて、返礼とさせてくれ」

 

「構わぬ。苦労を被ったのは我ではないのだからな」

 

「この時の勝負はオレの勝ちだったな。だが気を落とすな。オレが上回っただけであって、実力不足ではない。マスター、聖杯、ゴージャスの加護。当然の結果だ」

 

「次こそは勝つ!待っていろ、カルナ・・・!」

 

「格好悪いな凡骨ゥ!!」

 

「ほざけすっとんきょう!リッカ君に言われたから辛くて苦しいのであって貴様に言われてもホースイヤーイーストウィンドだもんねー!!」

 

「けーんーかーしーなーいーのー!!」

 

──インドってすごい。改めてそう思いました

 

「お父様は最強なのです!!」

 

「そればっかだなコンラ!」

 

「マシュコンCD!発売中です!・・・ん?どうしました?シャルルにーさん?」

 

「かっけぇ・・・(昇天)」

 

「シャルルにーさん!?」

 

「ワッフ・・・」

 

第六特異点 キャメロット

 

「・・・長い旅路の終わりが、穏やかなものになれたのは皆様のおかげです。本当に、深き感謝を」

 

「ふふ・・・この特異点は、数多の王が活躍した場所でもありますね。皆様、本当にお疲れ様でした」

 

「⬛⬛⬛⬛⬛⬛!!!」

 

「狂っているからノーカンとでも言いたげだなランスロット卿」

 

「⬛⬛⬛⬛⬛!!」

 

「ダメですアグラヴェインさん!!バーサーカーのランスロット卿は穀潰しではありません!!」

 

「マシュの熱いお父さん擁護!!スゴい!」

 

「モーセ!自由な旅はキチンと一言言うこと!お師匠さまの言葉はちゃーんと聞くこと!いい!?いーいー!?」

 

「はーい。意識はするよ。護るかどうかはまた話が違ってくるけどね?」

 

「こらー!!」

 

「ははは!振り回される御主は新鮮だな!」

 

『俵の。笑顔を生む戦い・・・見事なり』

 

「何を言う。そなたにも出来るとも将門公!」

 

【──藤丸龍華】

 

「は、はい!」

 

【よくぞ為し遂げた】

 

「──はい!!」

 

──獅子王。人類は何処までも進み、自らの手足で未来を切り拓いています。・・・そして、これからもずっと。遥かなる未来に向かって──進んでいっていますよ

 

《・・・──フッ。貴様の選択は安直ではあったが熟慮の果てであった事は認めよう。──我等は忘れぬ。貴様の存在。善の女神と成り果てた貴様をな》

 

「あ、アーラシュフライト・・・」

 

「お?マシュ、やるか?」

 

「結構です!!」

 

「・・・・・・・・・」

 

「ラーメス?」

 

「──何も告げることはない。救国の恩義に、余はただ報いるのみである。・・・見事であった、勇者どもよ」

 

「・・・はい」

 

 

第七 バビロニア

 

『GAAAAAA──!!!!』

 

『マルドゥーク、騒ぐのはお止めなさい』

 

──楽しかったです!本当にウルクは楽しかったです!また行きたいです!楽しかったです!!

 

《であろう?であろう?ウルクは皆の心の故郷よ!!》

 

 

「あのワニはスゴかったよねー。火を吐いたり融合合体したり、分裂したり地割れを起こしたり」

 

「ボスワニは20メートルくらいあったよなー。再生して自己進化したり。戦車で潰しても潰してもしぶとくてよ」

 

「ゲイ・ボルクと射殺す百頭の合わせ技、獣の断頭台のシメで半日かかったよなぁ・・・」

 

「ヒュドラを思い出す難敵だった」

 

「またラフム出ないかな~。砥石として十分な強度だからね」

 

(勘弁してくれ・・・気が滅入るよエルキドゥ・・・)

 

「ウルクのルチャ・マッチはとっても燃えましたネー!リッカちゃん!これからもムーチョムーチョ!しまショウ!」

 

「リングの上でね!無差別とかは絶対勝てないから!」

 

「普通リングの上でも女神に勝てる人間はいないんですけどニャー・・・」

 

「ギルガメッシュ!私が麻婆神になったのは貴方のせいね!どうしてくれるのだわ!!改良に物凄く時間がかかったの!本当に大変だったんだからね!」

 

「貴様なら出来ると信じていたぞ?」

 

「またそうやって都合の良いことを言う!だ、騙されないのだわ・・・が、頑張ったけど、ね?」

 

「エレちゃんちょっとチョロすぎんよー」

 

「イシュタルのところは僕の判断により全部モザイクと音声加工を施しました」

 

「ふはははははははははでかした我が友!!よい、オールカットだ!!」

 

「後ろからグガランナが来たときはどうしようかと・・・」

 

「あの駄女神はホント駄目デース!金星女神のダメな方と覚えてくだサーイ!」

 

(・・・良かったね。ティアマト。子供は立派に・・・育っているよ。独り立ちしてね)

 

(はい。もう、母の庇護は無用です。私は、そう信じています。──そしてきっと・・・)

 

──良かった。ウルクの皆様が、無事で・・・

 

《シドゥリめはあの後も賢しき我を支えたのであろうな。・・・心配は杞憂と言うものか。奴ならば、必ずそうするだろうよ》

 

──原初の都市。ウルクは・・・何処までも健在です!!

 

 

終局特異点 ソロモン

 

 

──・・・・・・

 

《・・・最早、言葉は不要か?》

 

──はい。ワタシに与えられた名、レメゲトン。3000年の命題の答えと告げてもらえた理を。そして・・・愛を抱き、立ち上がった彼等を永遠とする為に。ずっとずっと・・・生きていきたいと思います

 

(・・・うん。きっと彼等も、キミが必ずそうしてくれる魂だと信じたから・・・未練を残さず。消滅を選んだんだと思うな)

 

──うん。最後の最期で、彼等は、きっと・・・

 

「・・・・・・・」

 

「・・・先輩」

 

「・・・うん。言いたいことは、全部言ったから」

 

(さようなら、ゲーティア。・・・私は生きるよ。貴方がくれた、この力。必ず・・・この世界の未来を掴むために使ってみせるから)

 

(愛と希望の物語。僕らはそれを紡いでいくよ。もう、世界に迷惑かけないようにね)

 

(まだまだ星は稼ぎ時ですぅ~。早まってはいけませんよ~)

 

──ありがとう。ゲーティア。人類を憂い、立ち上がり、そして・・・ワタシに名前をくれて。この指環は・・・ワタシが唯一、欲した宝物です。ワタシが消え果てるまで。手放すことはありません

 

 

どうか、安らかに。貴方から貰った・・・『レメゲトン』の銘。──貴方達の理想と偉業に込められた願い。ずっと、ずっと・・・忘れない

 

 

《・・・事此処に至って、最早無粋な物言いはすまい。──実に、善き旅路であった》

 

──さようなら。そして・・・ありがとう。レメゲトン。それが・・・ワタシに貴方達が与えてくれた名前

 

感謝と、祝福を。命を理解した人王。この世界はいつまでも、輝かしき紋様を紡ぐでしょう。王と共に。その輝きを、ワタシは愉しみ続けます

 

──どうか、いつまでも。貴方達の安らぎが、穏やかでありますように──




そして──

23:59

ロマン「あぁ、もうこんな時間だね。・・・あっという間だった。本当に」

オルガマリー「・・・年越し、か。迎えることが出来る事に感謝を。1年間、やりきった分だけ休めたらいいわね」

ダ・ヴィンチちゃん「なぁに、退屈とは無縁だろうさ!このメンバーが揃う限り、この天才が断言しよう!」

シバにゃん「ん~♪来年は使命に囚われず伸び伸びとアルバイト!結婚しき、こほん!・・・小遣い稼ぎに励みましょ~♪」

マシュ「先輩。──来年の抱負はなんでしょう?」

リッカ「決まってるでしょ?昨日より今日!今日より明日!素敵な女子になる!!」

フォウ(──エア)

──うん!

《ふっ──では、杯を持て!!》


3

「さらば、焼け落ちた今年度よ!!」

2

「来年も更なる愉悦を以て──!我を讚美するがよい!!」

1

「者共!!杯を掲げ──新年の到来を祝うがいい!!」

00:00


「「「「「「新年!明けましておめでとうございまーーーーす!!!!」」」」」」


──この物語を見てくださったあなたに、心からの感謝と祝福を込めて。この言葉を贈らせていただきます

この叙事詩を、この英雄譚を支えてくださったあなたがいてくださったから。ワタシはこんなにも素敵な自分に辿り着く事が出来ました。かけがえのないあなたに、心からの感謝を

この物語を愉しんでくださったあなた、これからの物語を愉しんでくださるあなたの生が、白金と虹色、輝ける黄金のような。きらびやかな愉悦に彩られますように──

ワタシは、いつまでも。あなたと、あなたを産み出してくださった世界の総てが、大好きです──

英雄姫 ギルガシャナ=ギルガメシア 

真名──エア=レメゲトン──

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