ギルガメッシュ「ふむ、慢心も油断もなく最適解を選んだ結果なのだがな。些か予定が違ったな、よもやマスターめがショック死の憂き目に逢うとはな。ははは、笑顔で流せ」
リッカ「グドーシが言っていた。『此処で死ぬ運命ではない』と・・・」
「帰ってきてくれて本当良かった!私を残して死なないでよリッカ!?」
「大丈夫!ヴァージンロード歩くまで死なないから!」
--リッカちゃんは不滅ですね!良かった!
(それはそれで果てしないというか!進むべき道にはどうたどり着くんだろう!?)
ナイチンゲール「宜しいですか。寝起きは心身ともに油断しきりリラックスに在り覚醒が覚束ない状態です。心配である事は理解できますが、適切な距離と声掛けのタイミングを心得ましょう。宜しいですね」
『不覚にして迂闊なり。弁明の余地無し。・・・次回への自戒、克己とす(胡座で頭下げ)』
--次回への、自戒・・・
《ふははははははははは!!!》
(あーもうまたギルのツボがめちゃくちゃだよ)
「防護、安眠を守りたいと願うのは素晴らしき心掛けです。部屋前、天井上など。マスターを見守るに相応しい場所を吟味しましょう。分かりましたか?」
山の翁【心得た(正座)】
《はぁ、っあぁ・・・予期せぬ襲撃には王とて無力か。・・・ふむ、そうか。ならば・・・》
--王?
《エアよ、失態には詫びが必要であろう?詫びてやろうではないか。マスターめに、我等のやり方で確かな謝罪の意を見せ付け、輝くばかりの誠意にて平伏させてくれるわ!》
--謝罪の定義とは!?
《エア、此れより奴等に連絡を送れ!助力と協力を取り付けよ!なぁに、度肝を抜くと言うヤツ故戯れにすぎん!気楽に声をかけるがいい!》
--は、はい!・・・これは・・・!
(どれどれ?--ファッ!?)
リッカ部屋前
『・・・----』
きよひー「ぐぬぬ・・・なんという隙の無さに恐ろしさ・・・」
頼光「日ノ本に産まれたものとして、あの御方に仇なす事の無意味さと愚かしさは百も承知・・・」
武蔵「・・・正直、下総であの御方がいてくれなかったら日本終わってたしね・・・そりゃあ、位ぐらいじゃ勝てないか・・・」
玉藻「祟りにおいてはあちらさま大得意・・・此処は、素直に・・・添い寝の許可申請を取ることに致しましょう・・・くわばらくわばら・・・」
天井裏
【何処だ・・・何処だ・・・】
せーひつ(ガタガタガタガタ(マイルームが天井))
『シフト表 天井裏 扉前 部屋の隅 壁の中 精神世界 枕元』
プレゼントを配り、笑顔を届け、夜空を駆ける二人のサンタ。走り、駆け抜け、火の粉や襲撃を捌きつつサンタを護る一人と一柱のトナカイ。彼女らはクリスマスシーズンの間、どこまでも雪景色を下に眺め、オーロラを潜り抜けながら星が散らばり行く空を、雷鳴の如く疾走する。吹雪など意に介さず、距離など気にも留めず。その辿り着く果てに、チビッ子達のほがらかな笑顔があることをただひたむきに信じながら。何処までも何処までも駆け抜けていく
「アマママさま!其処を下降です!次のチビッ子は、住所が不定だそうなので!」
「ワン!ワフッ!」
駆け抜けていく三人乗りの巨大なソリ。そのソリをしっかりと牽引し先頭を走るトナカイのコスプレをした赤鼻のアマテラス。白銀の雪景色を切り裂き、赤と白の軌跡を描きコンラの指示を仰ぎ冷静に聞き届け下降を成す。忠実に言葉を聞き届けてもらえている事もあり、コンラも満足げに鼻唄を歌っている。その様子を微笑ましげに眺めながらも、シャルルとリッカは気がかりな事が胸に沸き上がっていた
サンタを騙る何者か。屋敷を凍り付けにし、そしてマリー達の家財を没収し、それらを各地で繰り返しているとされる不届きもの。自分達も被害を被りそうになり、サンタの名誉を著しく毀損している放っておけない輩だ。野放しにはしておけない、その内に決着をつけねばならないのだが・・・
【でも、足取りなんて分からないよねぇ。私達がこうやってビュンビュン飛び回ってるわけだし?飛行手段とかだったらとてもじゃないけど・・・】
龍の鎧では怖がられ、デフォルメドラゴンも怖がられたのでドラゴン着ぐるみに泥を変化装着したリッカが空を眺める。サンタを続けている事もあり、どうしても対応は後手になってしまう。もし偽サンタを優先し、プレゼントを欲しがる皆を蔑ろにしては本末転倒だ。被害現場を見ただけでは分かることは極めて少ない。何かしたくてもできない、その歯痒さと焦燥感は疼痛となりリッカの心を苛むが・・・
「なぁに、そう怖い顔しなさんなよリッカ。物事は結構シンプルだぜ?簡単なことだダチ公!ってな!」
その悩みを見抜いたシャルルがバシバシと背中を叩く。暗く沈んだ顔はよくない、キチンと笑顔と一緒にプレゼントを渡さなきゃサンタとは言えねぇぞと、リッカを爽やかかつ陽気に励ますスキンシップを、ホームズリスペクトにて告げる
「偽サンタは皆を困らせる!困った皆は泣いている!じゃあ後ろから追いかける俺達は、何をすべきだと思う?何をすればいい?」
それは、後攻であるからこそできること。誰かが泣いているから出来ることだ。リッカにはわかる、直ぐに思い至る。そうやってきて、がむしゃらに行ってきたのだから
【困った皆を笑顔にさせる!】
奪われたものを埋めるような笑顔を、そして正しきサンタとしての役割を果たすこと。それが今、自分ができることであると胸を張って告げる。それをするために、それを成し遂げようとした二人を助けたいと自分はトナカイとなったのだ
涙を笑顔に、全ての涙を宝石に。絶望を希望に変える事こそが自分達の使命であると定義し、不安や焦燥を吹き飛ばす。頬を両手で叩き気合いを入れ直し、立ち上がる
「その意気だマスター!んで、俺らはその使命の途中なんだからな!泣いてる奴等のためにも、俺らが沈んでちゃ意味がねぇ、だから--」
【下を向いてる暇はない、か!解ったよ二人とも!バッチリトナカイとして護衛して見せるからね!】
やることが決まったなら進むだけ。悩みや迷いは、とりあえずやりきってから考える。悩む間に誰かが泣くなら悩む時間など必要ない。そう改めて決心し前を向く。トナカイとして、サンタとしての役割は放棄するつもりはないのなら、必ずいつか見える事ができると信じて。今は、自分ができることを
「よろしくお願いいたします!トナカイさん!さぁ着陸しますよ!ショックに備えてくださいね!」
「おう!ドンとこい!もうケツは割れないぜ!何故か?元々割れてるからな!ははははっ!」
「--た、確かに!!盲点でした、お尻は最初から二つでした!」
【頭十二勇士な事言ってないで!プレゼント持ってゴーゴー!アマこー!お願い!】
「ワフ!」
ゆっくりと下降し、一同は降り立つ。暗殺を生業とし、皇帝を仕留めんと意気を磨ぐ『ケーカちゃん』の現在居住へと--
なやむより からだをうごかす けものかな
「はっ!!ふんっ!すぇいっ!!」
手紙に書かれていた洞窟へとたどり着いたサンタ一同は、絶え間無く響くその音を聞いていた。詰まりに詰まった何かを、ひたすらに打ち付ける音。吊り下げられた革袋をひたすらに殴り付けているようなそんな音
もしやこれは魔獣では・・・?と、トナカイたるリッカの後ろに隠れながら進むコンラ。いやいやまさかとリッカは頷き、それならそれでぼたん鍋にでもしてやろうぜと気楽なシャルル。歩を進め、薄暗く長い長い洞窟の通路を歩き、そして開けた場所にて目の当たりにしたもの、それは・・・楽園では、なんら珍しくもない日常の光景の再演であった
「何よ、なんだって言うのよ聖誕祭とか祝っちゃって!あの人の誕生を祝うとか言って、なんで、恋人同士で、プレゼントとか、交換してんのよっ!!」
凄まじい風切り音を鳴らし、見ただけで腹痛を起こし悶絶してしまうような捻りを加えたストレートにボディブロー。そして息を付かせぬ怒濤のラッシュにてサンドバッグを殴りまくるマルタの姿であった。サンドバッグはまるで木の葉のように鎖を軋ませ、浮かび上がらされラッシュを叩き込まれていたのだ。音の正体を目の当たりにしたサンタ一同は胸を撫で下ろす。なんだ、ただの聖女か、と。どうやら気付いてはいないようで、ステップを踏みながら独り言を呟いていく
「いえいいの、それはいいのよ?愛しい人に誠意を見せることは善きことです!でも!問題はっ!!」
町娘モードとしてゴングをならせば即座にラッシュ再開。連続で風を切り裂き、怒濤のスケバンめいた焼き入れパンチが唸りを上げる
「人の聖誕祭をダシにしないと告白できない根性が生ぬるいって言うかッ!」
左腕の抉り込むようなアッパーがサンドバッグに穴を穿ちながら、反動にて真反対に吹っ飛んでいき--
「そもそもあの人の生誕日って10月!なんだって12月とか甘ったるい日に歌謡曲かけてやってるのよっ!!」
ヤコブ絶命拳なるストレートにより、サンドバッグを拳が貫通する。砂は溢れ、鎖は千切れ見るも無惨なサンドバッグ虐殺現場が一同に冷たい汗を流れさせる。リッカは異種流派で何度か手合わせしたことがあるが、ボディブローを直撃した日は三時間ほど悶絶していた事があるため全く笑い事ではない
「全くですマルタ殿。贈り物を届けたいなら即時即決。思い立ったがなんとやらなのです」
それに同意を示したのは牛若丸。最近カルデアに召喚された牛若丸とは別人なる牛若丸である。声音は穏当だが・・・二の句は、決して穏当ではない
「私など思い立てば即、敵将の首などを兄上に御届けしたものです。なぜか受け取りを拒否されましたが。・・・ふふ、兄上は本当に奥ゆかしく素晴らしい。いつか私もマスターに召喚された暁には、魔神柱からありったけの目玉をくり貫いたり、魔物の首を主殿の机にずらりと並べたり・・・聞いただけで身が震え上がるようなメチャクチャな作戦を任せていただけたら・・・」
自制の手段無き狂犬にして忠犬、そしてストレスの発散法が御見せできない聖女に呆気に取られ唖然としているコンラ。ポカンと口を開けているコンラをフォローせねばと頷き合い声を上げる
「発破と名乗りは任せとけ!たのもーう!此処にケーカちゃんがいるって聞いたぜ!お目通り願おうか!」
その声に驚愕したのはマルタである。聖女として杖を放り投げ、拳に邁進している姿を見られて一瞬ファイティングポーズを取るが・・・杖を拾いながらいそいそと聖女モードを取り繕い振る舞う
「よ、ようこそ。こんな本当なら誰も来ないような人里離れたような洞窟へいらっしゃいました」
【もう大分手遅れなんじゃないかな・・・】
「あぁ、だが見てないぜ。あんたがそれを恥とするなら俺達は何も見てないってことにしておく」
「わ、私達は、ケーカさんに会いに来たのです。その、ひくび?あいくち?・・・ナイフを欲しいとのお願いを聞いて・・・」
ケーカ。その名前を聞いて、深く沈痛な表情を浮かべる牛若丸にマルタ。その表情には「今かぁ・・・」といった憐れみの情が浮かんでいる
「あぁ、ケーカ殿でしたら」
「なぁあぁあぁにぃいぃ?いまだれかわたしのことよんだぁあ~?」
洞窟の奥から現れる、白き着物の麗人。・・・だが様子がおかしい。顔はタコのように真っ赤で、ろれつがまわらない発言。ふらふらよたよたと足はおぼつかず、瓢箪をひたすらひっくり返し酒を飲んでいる、よいどれ、へべれけと呼称するに相応しい・・・
【あれっ・・・ローマのケーカさんとは何もかも違う・・・】
あの時のケーカさんは冷静沈着で、頼りになる人だった。目の前にいるべろんべろんな女の人とは顔が同じなだけの・・・サーヴァントシステムってなんだっけ?と混乱と困惑に呑まれるリッカ。それを気にせず、ケーカさんは続ける
「お仲間がふえてるじゃないかぁ厨房にたつのかぃ?なら牛の叩きを追加して、うみがめのスープ!マルタの料理は美味しいのに、どうして世のおとこどもはほっとくのか!なぁ!」
だらりとマルタに絡み付き、酒を飲みまくるケーカ。青筋を浮かべながら、マルタはその不甲斐なさを嘆きに嘆き杖を握りしめる
「あぁもうだらしのない!、料理の手伝いもせずにだらけてばかり!杖がなかったらボディブローからのアッパーよケーカ!普段の凛々しいあなたはどこに行ってしまったのです!」
「えー?つくってよー。ユッケ、ユッケ!細かく肉を刻んで生で!酒の肴にいぃ~ははは!刃物持ってないのにどうやって細かく・・・おや?牛若丸くん縮んだ?というかちぢみすぎじゃない?」
「くしゃい・・・!それに、お酒が入りに入ったロイグさんみたいになっています・・・!あなたがケーカちゃんさんなのですか・・・!」
鼻を塞ぎながら困惑を露にするコンラ。地味にロイグの酒癖の悪さも暴露しつつケーカの所在を確認する。溜め息を露にしながら、牛若丸が嘆き節を口にし説明を果たす
「申し訳ありません、お客人。ケーカ殿はある出来事から傷心の酒宴を始め、はや10日。すっかり出来上がってしまっているのです・・・」
ある出来事、傷心。そのワードにて、素早く状況を理解したリッカがコンラに耳打ちする
「はい、はい・・・三人とも、もしかして皆様を酷い目に合わせたのはサンタクロースではありませんか?」
コンラが言葉と同時に、リッカに言われた通りに『メッセージカード』を見せる。自分達はサンタであり、はじめて此処に来たのだと身分を証明する
「ケーカの筆跡、間違いない・・・サンタ・・・サンタ!?言われてみればアレとは似ても似つかない小さな子サンタ、真っ黒なサンタ・・・あぁ、やっぱり・・・偽物だったのね、アレ・・・詐欺にまさか引っ掛かるなんて、英霊なのに・・・」
やはり、偽サンタは此処に来ていた。そして、この面子には凍り付けをしてはいないようだ。となると被害は・・・
【・・・家財押収の憂き目に?】
「そうよ!わープレゼントだ!サンタさん、私新しいドイツ製包丁セットが欲しいのって喜んだら・・・」
「おかしな書類に名前を書かされ、判子を押すよう巧みに誘導され、気がつけば我々は自分のお金で高額のプレゼントを買っていたのです・・・」
その手口は鮮やかかつ悪辣で、あれよあれよと、疑問を挟む暇なく違和感に気付く余地ない華麗なものだったという。そしていざお金が足りないとなると・・・
「家財差し押さえ!没収!サンタがブラックになったのかと思ってたけど・・・偽者だったのかぁ・・・見た目からして真っ赤だったから引っ掛かっちゃったわ・・・不覚・・・」
「・・・同じサンタとして胸が痛いぜ。サンタはそんなもんじゃ無いってのによ・・・」
「いや、アンタのその格好は割りと子供に戒めと苦痛を与えるサンタよ?ブラックサンタは悪い子に与えるのよ、絶望を」
「マジかよ!?いや、これは違ぇ!カッコいい以上の理由はねぇ!身体は黒でも心はまっさらなんだ!サンタだからな!」
そんな話と経緯を聞いて、黙っていられるコンラでは無かった。リッカもまた、その手段の詐欺まがいな手段に静かな怒りを燃やす。頭から煙をぷんすこ出して怒るコンラ、静かに目をぎらつかせるリッカ。対照的な行動を二人は取る
「苦痛や哀しみを与えたのがサンタなら、笑顔を与えるのもまたサンタ!三人だろうとまとめてプレゼントを差し上げて見せます!まずは此方をどうぞ!牛若丸さん!」
三人は些か予想外だが、コンラ怒りのルーンでプレゼントを生成する。牛若丸に与えたそれは・・・小舟が入ったボトルシップであった
「キュポンと開けたらいつでも小舟が現れますよ!軽やかな進軍に是非!」
「わぁ!かたじけのうございます!どこでも小舟、これさえあれば巨大船に単身突撃し乗員の首を纏めて戴ける電撃作戦が可能!首も積めて一石二鳥ですね!」
(発想がおっかなすぎねぇかこの武将・・・!)
(ブレーキ壊れてるから・・・頼朝さんも気苦労が・・・)
「マルタさんにはこちら!その、ドイツ製ではなくケルト製になってしまいますが・・・」
コンラがルーンを描き生成せしは、ルーンが刻まれたミスリル包丁セット。先程欲しがっていたと聴いたので、都合を付けてたった今作ったのだ
「まぁ・・・慈しみを忘れず、確かに欲しいものを与えてくれる。貴女は、小さくとも心の清い本物のサンタクロースなのですね・・・」
嬉しげにその鞄を受け取るマルタ。先程までのサンドバッグ粉砕聖女は何処へやら。慈しみの表情で、むふっと胸を張るコンラを見つめている
「ねー、私にはー?私にはプレゼントは無いのですかー?」
むすーとごねるケーカちゃんに、むふふと歩み寄りコンラはそれを渡す
「ふふふ、ケーカちゃんにはとっておきです!お爺様が『よしみでもらった』と贈ってくださったこのオーロラ鋼に、コンラのルーンを刻んで作った『七色に光るあいくち』ですよ!」
光輝くドス、煌めく暗殺用具と言う相反する匕首。引き抜けばルーンがびっしりと刻まれた七色の刃を見て、ケーカは愉快げに爆笑する
「ほはははははははははは!!すごーい!きらきらしてるー!すぐばれそうー!でもきれーい!」
「ひとりでに動いて対象に死のルーンを刻む優れもの!是非役立ててくださいね!」
「ありがとー!愛用するー!気付かれるか死ぬかとかちょーすりりんぐー!ほはははははははははは!!!」
転げ回りツボに入ったケーカちゃんの笑顔を以て、今日の責務の完遂を確信する
「ケルトの神様は親バカなんだな、俺、知らなかったぜ・・・そんで、ブラックサンタは悪いサンタだってのもはじめて知ったぜ・・・」
【まぁまぁ、見た目じゃないよ。心と信念だよ。行動の真偽を決めるのはね。カッコいいなら貫こうよ!】
「邪龍先輩・・・!あぁ!俺は俺の美学を貫くぜ!カッコよく皆を助ける暗闇に蠢く暗黒のダークブラックノワールサンタ!シャルルマーニュだ!」
【どれだけ黒いの!?】
「任せてください、悪いサンタは必ずやっつけて見せます!行きましょう!マスター、シャルルにーさん!次のちびっこたちを助けに!」
「【おーっ!】」
そうして、三人は騒がしく去っていく。手を振り、ガッツポーズ、ウィンクを飛ばし、ソリに乗り込み、天の川を軌跡とし駆け抜けていく様を二人は見送る
「頑張りなさい。正しく在ろうとする者には必ずや、聖なる加護があるでしょう」
「・・・ん?そういえば、ケーカ殿の姿が見えませんね?」
消えた一人の暗殺者。そして二人は気付く。足下に転がる、御守りとして匕首に添えられていた『それ』を
『優雅たれ』
「「・・・・・・・・・」」
「・・・うん!この髭の紳士は忘れましょう!」
暗殺者はなんだかんだで、へべれけから逃れ一直線に憩いのおじさまへと突撃していく元気を貰えたのでしたとさ--
「・・・ん~!よく寝た~!静かになったなぁ。近いうち、順番に一緒に寝る相手を決めなくちゃね」
『紙』
「ん?何これ」
『プレゼント所望表
円卓に座るとしたら何処がいい? アーサー
城や、王冠のデザインに拘りはありますか 騎士王
制覇した後、統治したい国があらば伝えい!そなたに任せるとしよう! 征服王
計算ドリル!!大切ですよ レオニダス
好みの神殿を告げよ 欲する神の加護を伝えるが良し ファラオの名の下、お前に真なる威光を授けん! ファラオ・オジマンディアス
星を庭とする気概はあるか? 英雄王 』
「・・・・・・・・・・・・----へぇっ?(思考停止)」
どのキャラのイラストを見たい?
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コンラ
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桃太郎(髀)
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温羅(異聞帯)
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坂上田村麻呂
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オーディン
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アマノザコ
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ビリィ・ヘリント
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ルゥ・アンセス
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アイリーン・アドラー
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崇徳上皇(和御魂)
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平将門公
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シモ・ヘイヘ
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ロジェロ
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パパポポ
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リリス(汎人類史)