人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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シグルドにレガリア使って課金したい「また来てね、ロマン、シバにゃん」

一番欲しいものは傍にある「はーい♥別荘、ラクダ飼い、結婚式場に案内・・・!何から何まで、本当にありがとうございまーす♥」

ゆるふわドルオタ卒業予備軍「うん。最高の休暇だったよ。本当にありがとうね。・・・是非カルデアに遊びにおいでよ。心から歓迎させてもらうからさ」

「うぇーい、フランシスコー。・・・英雄王によろしくね。あと、そっちのネロにも」

「あぁ。・・・また、ちょくちょく来てもいいかい?その・・・シバともっと一緒に過ごしたいし、カルデアの皆とも来てみたいんだ」

「ロマン様・・・♥♥♥」

「うぉえ。砂糖が、砂糖が胸焼けを起こす。いいよ、歓迎するから。あと・・・『家族の受け入れはムーンセルでやっといた』と所長によろしくー」

「何から何まで、本当にありがとう。・・・カルデアの皆も、穏やかな時間を過ごせているかなぁ。リッカ君や所長、マシュが穏やかなら僕も嬉しいからね、うん!勿論、ギルもだよ?」

「はいっ♥姫様にも・・・ラクダの魅力を教えて差し上げなくては!ラクダは、楽だ!なんちゃって♪」

「あは、あはははははは」

「そのギャグいーねー。凄くいい。超イケテるー」

「・・・ひわわ、わす、忘れてください~・・・」



大団円エピローグ・2

「はい!というわけでこの新宿の特異点!それはオルガマリー君と私!Mr.ダンディことジェームズ・モリアーティが考案した!『皆と仲良く顔合わせしたいイベント!』つまり――ジェームズ・モリアーティ体験イベントだったのだよ諸君!!楽しんでもらえたかナ?もらえた・・・よネ?」

 

全ての帰還の折、公開された霊基情報を手繰り寄せられ速攻で公衆の面前に晒し出されたMr.ダンディことジェームズ・モリアーティ。カルデアに潜んでいた蜘蛛は引きずり出され、そして同時にカルデア全職員の前に姿を現している。縛り上げられ正座させられるという完全に罪人の扱いだが

 

「英雄王が聖杯を渡して特異点の製作に一枚買っていたとは・・・!本当なんでもありですね!さす王!」

 

「であろう?であろう?こやつが貴様らと交流したいなどと無駄にお茶目な事をほざきおってな。愉快ゆえに片棒を担いでやったのだ」

 

「オルガマリー所長に教えを説いていたのは彼だったのね・・・道理で笑い方がたまに猛烈に邪悪になっていたわけです。ご自分でお気付きになられましたか?」

 

「え、・・・そう?そんなに?」

 

スタッフと会話を交わしていく所長、そして英雄王。この一連の出来事は王監修の歌劇であったと立ち会うことで確かに証明する。この二人の思惑、そして王の言葉と存在にて。其処に嘘はないと証明を果たすのだ。スタッフに怒りはない。あるのは理解と合点、そして納得だけだ。『この王ならば、当然のように特異点くらいは作るだろう』といった、納得と確信。その王の威光に、催した歌劇『には』。何者も異論を唱えはしなかったのである

 

「さて、悪を乗り越え善を証明した貴様らには褒美が無くてはならんな。貴様らは我に統治されるに相応しき人間力を魅せつけ存分に我等を楽しませた。故に・・・此度は特別に――我が至宝を目の当たりにし、言葉を聞く機会を授けよう」

 

そうして、王は高々と左手を掲げ、指を清らかに鳴らす。王の霊基より、辺りに白金色の輝きが放たれ部屋に満ち、スタッフ一同は即座に頭を垂れ跪く。モリアーティは目を白黒させ、オルガマリーが片膝を付き臣下の礼を尽くす

 

それは英雄王が抱きし至宝にして、皆をその在り方で完全無欠の結末に導いた英雄姫。滅多な事では目にすることなど叶わぬ、至高の黄金律なる肉体。そして、柔和かつ慈愛と平穏なる雰囲気に満ち溢れた人類最新の魂・・・

 

「あ、その。楽になさってください。ワタシはただ、皆様に言葉を紡ぐ為に此処に現れただけですので」

 

英雄姫、ギルガシャナ=ギルガメシア。賢王の衣装を身に纏い着こなせし絶世の美女が皆の前に現れたのだ。この歌劇を、禍根なく締め括るために

 

「こほん。――まずは皆様。本当にお疲れ様でした。英雄王の威光無く、ロマンさんの智恵、シバにゃんの眼無き心細き戦いを乗り越えた皆様の強さに、心からの感謝と敬愛を」

 

その穏やかな声音からまず放たれるは労り。よく頑張ってくださった、よく奮闘してくれた。そんなあなたたちに、ありがとう、とまずは伝えたのだ。穏やかな言霊に乗せて

 

「何より嬉しかったのは・・・どんな窮地、絶体絶命においても。皆様は人を信じることを止めず、諦めることを止めなかった。悪に苛まれようとも、決して人を信じ、共に歩む心を忘れなかった。ワタシは皆様のその在り方を、心から誇りに思います。――本当にありがとう。皆様とこうして出逢えた事。共に同じ生を歩むことができること。一緒にいられる事。それはワタシにとって、何よりもかけがえのない宝物だと心より信じています。本当に、本当に。ありがとう、英雄王の財、カルデアの善き人々。ワタシはあなた達の全てを、心の底から尊敬しています」

 

フォウはプレシャスブリザードとプレシャスマグマをぶちまけられ消滅し、カルデアスタッフはその言葉を聞き、身体を震わせる。平伏す者もいた、嗚咽を漏らす者もいた。涙を流し、呆然とエアを見上げる者、床に突っ伏し涙を流す者もいた。浄化されし怨霊もいた。手を合わせ祈りを捧げる者。それらは全て、目の前の英雄姫が引き起こしもの。新宿にてひたすらに、悪を観測し続け精神的にやや疲弊、荒廃した心にそれはクリティカルヒットする・・・純粋にして雑じり気のない『労り』『感謝』『尊重』の言霊。彼等の心に溜まった澱みを、まとめて吹き飛ばす。これが王の最後の仕上げ。カルデアスタッフの浄化であったのだ

 

「そして・・・モリアーティさんにも、同じように感謝を。オルガマリー所長を育て上げ、カルデアの為に全霊を尽くしてくれた。ホームズさんのついでや副産物でなく、カルデアもホームズさんと、同じよう全身全霊を尽くしてくれた。だからこそ、皆は全力で立ち向かうことが出来ました。だからこそ、皆の善の心が、何よりも鮮烈に輝けた。その事実に、そして――『リッカちゃんとの絆を踏みにじらなかった』貴方の選択に、心からの称賛と感謝を」

 

モリアーティにも、等しく感謝と、称賛を。彼がいたから、オルガマリー所長はあれほどまでに成長出来た。あなたが凄まじいまでの悪であったから、善を貫いた皆の心が、輝く事が出来たのだと、カルデアの素晴らしさを目の当たりに出来たのだと。そして・・・縁と絆を手に入れる事が出来たのだと。心からそう告げた。そしてそれは――モリアーティに致命傷クラスの衝撃を与えた

 

「・・・はい・・・汚いものを御見せして本当にごめんなさい・・・もうホント、すみませんでした・・・二度とカルデアの皆を騙す特異点を作ったりしないと誓います・・・誠心誠意、オルガマリー君の教授兼スペシャルアドバイザーとしてカルデアの、王と姫の為に一生懸命頑張ります・・・」

 

涙を流し、モリアーティが浄化される。微塵も踏みにじれる余地のない、善悪関わりのない労りと感謝。其処に下衆な計算や謀略など挟まる余地はなく。ただ、無償の忠誠と献身を誓わせる。善悪も等しく尊重する物言いに、犯罪界のナポレオンは無条件降伏を示すのだった。その様子を見て、満足げに。心強いと言うように頷くエア

 

「皆様も、どうかお願いいたします。彼の動機は、『皆と触れあいたい』という清らかなもの。皆様と仲間でありたいといったものなのです。水に流せ、などとは言いません。ですが、悪を以て悪を制すために。オルガマリー所長の更なる成長の為に。彼のカルデアの参列を、認可していただく訳にはいかないでしょうか。ワタシからも、心よりお願いいたします。彼は――このカルデアに必要な存在。オルガマリー所長の先生でもあるのです。ですからどうか――よろしくお願いいたします」

 

「「「「「――英雄姫!ばんざああぁぁあぁぁぁーいっ!!!!」」」」」

 

深々と頭を下げるエア。最早嗚咽と涙を垂れ流すアラフィフとなったモリアーティ。一同は異口同音にて英雄王と姫を称え、そして了承を表した。王に認められ、姫が請い願ったのなら。我等一同異論などある筈もなく。受け入れることになんの躊躇いもないと。喉の底から賛同の大合唱が巻き起こった。彼等は認めた、認めてくれたのだ。彼の参列を。モリアーティを仲間だと信じてくれたのだ

 

「心から感謝を、誇り高きカルデアの人々達。これからも、いつまでも・・・よろしくお願いいたします」

 

もう一度頭をさげ、御辞儀をする。皆の心の清らかさに、感謝を捧げながら

 

「とうとい――・・・」

 

「せ、先輩!しっかりしてください!先輩!粒子が!粒子が!せんぱいっ!」

 

「・・・姫と王の度量の深さに感謝しましょう。私とあなた、共に追放すら覚悟しなければならなかったのだから」

 

「アラフィフっ・・・ジェームズ・モリアーティ!もう二度と・・・!これほど涙を流す事はないだろうっ!!」

 

カルデアにいてほしい。頑張ってほしい。そんな言葉を踏みにじれる程腐ってはいない。腐れない。決意と感動に突き動かされ、涙を流すモリアーティ

 

「皆!一緒に頑張ろう!カルデアの為に!王の為、姫の為に!!」

 

「「「「「おうっ!!ゴージャス王!ギルガメシア姫!ばんざあぁーいっ!!!うぉおぉおぉーっ!!!」」」」」

 

困難と結束を更に高め、より強く結ばれるカルデアの一員達。その様子を、エアとその肩にあるフォウは心地好さげに見守る。このカルデアの在り方が、ずっとずっと続いてほしい。そんな願いと祈りを捧げながら。

 

事此処に、顔合わせと意気投合を果たし参入の完遂が果たされる。突発的な悪巧みを除けば、彼は決して王に、姫に牙を剥くことは無いだろう。――そう、あの涙が物語っていたから

 

「寛大な処置、心から感謝いたします。ギルガメシア姫様」

 

オルガマリーもまた、深く頭を下げ感謝を示す。そんなに畏まる事はないのにと思いながら、心から返礼する

 

「本当にお見事でした、所長。・・・大丈夫です。『彼はまだこれからですから』」

 

「?」

 

それを口にしたエアは再び、左手を掲げ、高らかに指を鳴らす。そして――

 

「――さて。尊重と恩赦は我が姫が存分に賜した。其処から先は、当然覚悟していような」

 

現れしは英雄王。そう、愉快にして無慈悲なゴージャス。姫は赦した。職員達も認めた。ならば・・・

 

「え?・・・ギルガメ君?え?」

 

そう。其処から先は・・・当然の帰結。その愉悦を楽しむものとして当然行き着くもの。いくら赦されたといえ、カルデアに反旗を翻した事は変わらない。人類最古のギルガメニズム項の一つ――

 

「貴様もこれより楽園の一員。精神的な御祓を終えたのならば残りし贖罪はあろう?――当然、離反や拒否は赦さん。さぁ心せよ。我が財に唾を吐いた者、最早等しく楽には殺さん」

 

「――ま、まさか・・・まさか・・・!!」

 

「そのまさかである!!『因果応報歓迎会(しゅうだんりんち)』の時間よ!!!さぁ我が財ども!!下らぬ見栄に休暇を費やされた憎しみをこやつに贖罪として叩きつけてやるがいい!!」

 

『それはそれ、これはこれ』である・・・!なぁなぁで済ませはしない。罪の在処と罰の重さは必ず示されなければならない。第二第三のモリアーティを発生させないための儀式が幕を上げる!

 

「「「「「うぉおぉおぉぉおぉおーっ!!!!この髭ェエェエェエ!!!!」」」」」

 

怒号と共にモリアーティに殺到するカルデア職員達。色々様々な想いを込めた魂のストンピングを、渾身の力でかましていく。姫の尊重、王の裁定による飴と鞭。徹底的な躾の始まりである

 

「ふざけんなこの髭ぇ!!俺達のリッカちゃんを曇らせやがってェ!!」

 

「所長にあんな邪悪な笑いを教えた罪は重いわよモリアーティ!もうホント、死ね!」

 

「何が完全犯罪だこの野郎!!本気で死ぬところだったじゃねぇか加減しろ馬鹿!!」

 

「汝、罪ありき!!ライヘンバッハにおちちまえ!胡散臭いモリおっさん!!」

 

サーヴァントなので人間の攻撃で死ぬことはない。だが鍛えに鍛えられた執行者クラスのストンピングは全身をミシミシ言わせるのには不足ない一撃。休暇を潰され踏みにじられた恨みと歓迎を込めて徹底的に叩き付ける

 

「ぐわぁあぁあぁあぁぁあ!!痛い、痛い腰が!腰がぁ!!あらゆる体の箇所が!悲鳴を上げているっ!!たすけっ、助けてオルガマリー君!!」

 

「申し訳ありません、Mr.ダンディ・・・いえ、モリアーティ。私も罰せられる側なので」

 

「オルガマリー君~~!!!」

 

「おーい皆~!ジャンヌさんがモリアーティの為に天草、ダビデ、カエサル、パラケルススと麻婆作ってくれたってよー!」

 

「ワッツ!?ていうか黒幕同盟ども!君達聖女を焚き付けたな!!?」

 

「残さず食えよモリアーティ!見ててやるからな!」

 

「謝れ!!全世界のシャーロキアンに謝れバカ野郎!」

 

「所長はあんたにはやらん!!俺達の所長は遠巻きから見守るのが通なんだ!!」

 

「君達はファンクラブか何かかネ!?リッカ君!リッカ君ヘルプマイガール!助けっ、助けてくれたまえ――!!」

 

「ライヘンバッハ断頭台かぁ・・・胸が熱いなぁ・・・!」

 

「完全にッ・・・殺しに来てらっしゃる――ッ!!」

 

「麻婆の準備できました!久し振りなので、思いきり頑張っちゃいました!」

 

最悪の聖女がログインし、そして黒幕同盟たちが最高の笑顔で麻婆を持ってやってきた。エアの身体が震えだし、王が無言で後ずさる。フォウが匂いで昏倒する程の超絶の麻婆、その色は――悪性を固めたが如く。漆黒の代物であった

 

「天草さんの洗礼詠唱(おいしくなぁれ)、カエサルさんの原価仕入(やすあがり)、ダビデさんの香辛料(とりま入れよう)、パラケルススさんの隠し味(ナニカシタヨウダ)!皆で作った、ルチフェロなりしサタン麻婆新宿悪性風味!どうぞ、歓迎の印に!」

 

職員達が数名倒れ、そして発狂寸前となるほどの凄まじさ。視覚が爛れ、嗅覚が潰え、生まれてきた事を神に糾弾せずにはいられない程の最後の審判。それらを・・・モリアーティに笑顔で振る舞うオルレアンの聖女

 

「助けて――――――――!!!!!」

 

モリアーティのありとあらゆるプライドをかなぐり捨てた全身全霊の言葉はむなしくかきけされ・・・一口一口ゆっくりと、聖女の凄まじい筋力Bにて抑えられ流し込まれていく。痙攣し、悶え苦しみショック死し悶絶し転げ回りのたうち回るあまりに酷い老人介護現場を目の当たりにさせ、その死に様を見せしめとし。一同は深く深く決意し自戒する

 

『絶対に、王に歯向かわないようにしよう』。・・・モリアーティの尊い犠牲は確かに――カルデアの絆を強くしたのだ。ありがとうモリアーティ。永遠にモリアーティ。これからもずっと、モリアーティは記憶に残り続ける

 

『王に刃を向けた悪のカリスマ、その末路』として・・・未来永劫語に――

 

「さようなら、モリアーティ・・・私もそのうち後を追います・・・」

 

手を合わせ拝むオルガマリーに、ダ・ヴィンチは問い掛ける。その、最後の問いを

 

「・・・この特異点での本当の勝者は、誰だったんだろうね?愛弟子?」

 

その、オルガマリーの口から答えたものは。至極当然のものだった

 

「分かりきっています。それは・・・――」

 

「ふはははははははははは!!我ですら戦慄する麻婆をよくぞ拵えた!鳥肌が止まらぬ!でかしたぞジャンヌ!誉めて遣わそう!」

 

「ありがとうございます!英雄王、英雄姫も是非!」

 

――ひぃっ!?もう、もう魂が軋むような食事は勘弁してください~!

 

(ギル!エア!!逃げるんだよぉお――ッッ!!!)

 

「急用を思い出した我は帰る!!逃げるのではない、これは背後へ向かって全力で前進しているのだ――!!」

 

「あぁっ!待ってください!自信作!自信作ですから大丈夫ですよ!私もちゃんと食べましたから――!」

 

「貴様の頑強さを基準にするでないわ!!我の霊基は姫の器、砕け散らせる訳には断じていかんのだ――!!」

 

 

「・・・――今、心から愉快げに振る舞ってる方ですよ。師匠」

 

オルガマリーが笑う。それは、今まで貰ってばかりだった彼女が返した、ほんのちょっとの恩返し

 

「――なるほど。道理で・・・負けない訳だ!」

 

 

・・・最後に笑うのは、探偵でも、教授でも、麗しき女性でもない

 

「ふはははははははははは!!たかが星を砕く程度で、我等が滅びなどするものか!当然の真理はただ一つ!!最後に勝つのは我!英雄王ギルガメッシュよ!!ははははははははは――!!!」

 

「・・・そう言うことです。これにて本当に――」

 

 

・・・悪意の新宿事件は『おしまい』と。ピリオドを打たれる。黄金の王の、哄笑と共に――




カルデア

ロマン「凄い大事じゃないか!?大丈夫だったのかい!?皆は!」

ギル「当然であろう。我が財、この程度で揺らぐことなどあるものか。そら、貴様ら夫婦に贈り物をやろう」

カヴァス「わん!」

「わぁ、白犬だ!」

「可愛いですねぇ~♥こちらは何処から?」

「新宿より拾い上げたのでな。貴様らの番犬や猟犬にするが良かろうさ。名前は既にあるのだぞ?愉快な名前だ、聞いて驚くがいい。こやつはな――」



オルガマリー「その、長い間留守にしてすみませんでした、メディア女史」

メディア「いいのよ、マリー。・・・あんなに派手に暴れた成果を見せられては、ね。本当に大したものよ?あなたほどの教え子、かつていたかどうか・・・それくらいね」

「あ、ありがとうございます。それほどの評価をいただけるなんて・・・」

「当然の評価はきちんと受けとるのが礼儀よ?全くもう。その過小評価の悪癖は、これからきちんと治すとして・・・今はそんなことよりお着替えよお着替え!可憐な服装をたくさん考えたからきっちり着こなして頂戴!もうなんというか、あの姿を見たらインスピレーションがたくさんよ!たくさん!負けていられないわ、オルガマリーは私の弟子よ!このメディアの!わーたーしーのー!!」

「あは、あはは・・・」

ヴラド「そやつは、まぁ放っておけ。心配を懐いていたのは事実だがな。・・・くれぐれも、これより先に我が忌名を再現しようなどと思うなよ?」

「それは勿論です。その・・・気を付けます」

「よろしい。では・・・おめかしの時間である」



アキレウス「うぉおぉおクリスマスちけぇからクソ忙しい!!あっちやこっちでどっちに配りゃいいんだよマジに!!」

ヘラクレス「落ち着け、崩すなどという醜態は晒すなよアキレウス。冷静に、紳士的にだ」

ケイローン「後でヘルプで所長も来てくれます。奮闘あるのみですよ」

「オルガマリー・・・!しゃぁやる気出てきたぁ!!あんだけやられちゃ奮闘しないわけにはいかねぇな!なぁヘラクレス!俺の弟子は凄かったろ!」

「メディア女史とアキレウスのハイブリットなど敵に回すも恐ろしい。だが・・・耐えきれたのはリッカだからこそだ。私の弟子を侮るな」

じゃんぬ「話す暇があったら配って作る!!この時期のパティシエの忙しさ嘗めんなっての!」

「「はい、店長!!」」

「ははは、こうして系譜は紡がれていく。しかしよろしいのですか店長?リッカと過ごさなくても?」

「・・・えぇ。もう、大切な時間は過ごしました」

~ライヘンバッハ

「待って!待ってリッカ君!!ナイチンゲール女史!止めてぇ!!」

「良いですかリッカ。あなたのナインライブズにて体の整体を両立します。全身整体・・・モリアーティにて実践を」

「よーしやるぞー!徹底的にね!行くよ!ライヘンバッハ整体だ!」

「死ぬ――!!!!」




アマテラス「ワン!ワフ!」

白き狼『――きゃう!ワン!ワフ!』

「『ワォオォォーン!』」



オルガマリー「ふぅ・・・後は皆の仕事を肩代わりして・・・ん?」

マシュ「お疲れ様でした、所長!あの、もしよかったら・・・この後、一緒に・・・」

「・・・えぇ。いいわよ?何をするでも、付き合ってあげるわ」

「ありがとうございます!その、大丈夫ですか?御体は、その・・・」

「私は楽園、カルデアス所長。オルガマリー・・・・アニムスフィアよ。これくらい、どうってことないわ?さぁ、行きましょうか。何が待っているのかしら。ふふっ、楽しみね」

「はい!先輩やドクター、皆様を交えたシャーロック・ホームズ朗読会を・・・!」

「・・・~」

――『オペラ、いつか聴かせてあげるわ。楽しみにしててね?』

「・・・――えぇ。それは素晴らしいわ。出来ればそうね」

「?」

「――アイリーン・アドラーの話が聞きたいわね。あの、知恵と機転に溢れた、ホームズが尊敬する、ただ一人の――」


――――ただ一人の。私が新宿で出会った、素敵な女性を。私は、生涯忘れはしないでしょう。


ありがとう。アイリーン・アドラー。あなたと・・・またいつか。再会できる日を心より願います


――オルガマリー・アニムスフィア――

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