人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

387 / 2547
深夜 集落に続く道にて


【ぐっ--!!】


「ははは!宿業穿てぬとは言えど、我が身の術利、手合わせにて遅れは取らぬ!」

【宝蔵院、胤舜・・・!】

「見目麗しき炎の女よ。互いに退かぬならば千日手、かれこれ5時間は打ち合っているのだ。御身は休まれるべきではないかな?」

【・・・敵の配慮をなすとは、妙な方ですこと】

「無益な殺生は好まんよ。これでも坊主であるからな!」

【--・・・そうですね。北の、特に都は儀式を為すに大事な土地、害するわけには参りません】

「・・・」

【我が身は薪。燃え盛るものがなければ立ち行かぬもの。・・・此度は退くといたしましょう。・・・お疲れ様でした。プルガトリオのなりそこない。次は、次こそは。すべて、すべて、すべて--燃やさせていただきますね】

「・・・消えたか」

(しかし、首を跳ねても心臓を穿てど胴体を分けても死なぬとはまことに難儀。我が槍が時間稼ぎにしかならぬとは。世はわからぬものだ・・・)

「・・・やはり、お前たちに託すしかあるまい。リッカ、そして・・・武蔵よ」

・・・遠くの集落の、火が見える。インフェルノが焼かんとしていた村の集落だ

「・・・夜も更けた。御殿に戻り、眠るとするか」

細やかながらも・・・彼の槍は人知れず。衆生を守っていたのだ--


沙汰--いんへるの討伐指令

ゴージャス御殿、飲めや歌えの大騒ぎのその翌日。一同は快晴日本晴れの都にて所感なく歩いていた。空腹も飢えも感じぬ気ままな散歩である

 

「んー!今日も快晴!素敵な天気ね、良いことありそう!」

 

「かいせい!にほんばれ!」

 

「ワフ!ワンワン!」

 

互いが陽気になりぽかぽか笑顔を浮かべるなか、リッカはズキズキと疼く左腕を抑える。この痛みを何とかするよと言ったロマンの申し出を保留し、そのままにしているためだ。別に痛みが快感とかそういうマゾヒズム的なアレではなく、アラームや警報的な扱いだと思えば便利だからである

 

昨晩の事だ。神経と筋肉に魔術作用にて食い込む龍哮を、魔術的に予防するといったロマンに感謝しながらも首を振った。常に緊張感と自覚を感じ、気を張り詰めるにはもってこいな痛みだと。それにこれは村正自身も忌避する妖刀。押さえ付けたら余計に反発するかもしれない。独りでに動いて切りつけるなんてことも有り得そうだ。誰かが傷つくくらいなら自分の血肉を戒めとし身体に留める。それくらいの覚悟は女子なら当然身に付けるべきものだ

 

「痛みには慣れてるから。爪の間に針を突き刺すくらいの痛み、どうってことないよ」

 

かの猟奇的快楽主義者アルバート・フィッシュすらもその痛みには耐え難かったのだが、リッカは生きていく中で大体の痛みは経験している。歯を食い縛って堪えられる痛みなど痛みではない、問題はないのだ

 

「リッカさんリッカさん、大丈夫ですか?」

 

武蔵の言葉に笑顔で手を振るリッカ。いけないいけない。笑顔で皆を安心させてあげられるくらいにはならないと。--こんなもの、母上に植え付けられた宿業に比べたら大したことはないんだから

 

「大丈夫大丈夫!それよりなんだろね、この人だかりは。何か催しかな?」

 

リッカの言う通り、天下の往来を人だかりが占拠し一同が立ち往生している。民草達は怪訝そうに見やり、声をあげ、愚痴を溢している。どうやら都の住む皆にも意外な状況なようだ。これはなんなのだろうか?ギルは『都の最中に次の指針があろうよ』とマリーに膝枕されていたが・・・

 

「知らないのかい?皆さま方ぁ。今回は江戸の方より但馬守が来るって話サ。どうにも500人の侍様を連れて城に向かい、平民の皆様の目を引いて御演説をぶちあげる腹積もりってぇ話だぃ」

 

しらぬいにくっついて頷いているのは昨日御殿にやって来て絵を描いてくれたお栄、絵描きである。修行中、しらぬいに弟子入りを志願したと言う奇特な少女だそうだ。おぬいに絵を教えているとか。着物で隠しているが立派なオモチを持っている。リッカアイは誤魔化せない。おっ、凄いと言えるくらいにはあるのである

 

「厄介ごとにゃ首を突っ込めだ。いっちょ眺めてみないかい?情報の一つや二つは転がってる筈サ。さぁ、行った行った!」

 

「お、ぉおぉ?」

 

「いったいったー!」

 

「ワフ!」

 

そんなこんなで。人ごみ掻き分け皆は人だかりの先にとたどり着くのであったのさ

 

いつだって さわぎのまんなか けものかな

 

 

「よし、人目が集まったな。止まれぇ──い!!」

 

戦装束ではないが完全武装の武者500人。その重厚な立ち振舞いが醸し出す行列を指揮する侍の号令にて一矢乱れぬ隊列が余さず停止する。彼等はキリシタン、島原殲滅の戦を潜り抜けた精鋭部隊。押しも押されぬ兵、泰平を護る側の人間たちである

 

「さすがにこんなに鎧装束ってなぁ映える映える!土気、行進絵巻なんて題目でかけそうじゃあ無いか。すけっちすけっち、とぉ」

 

黙々と描き上げていくお栄。それに目を寄せられるおぬい達を後ろに隠しながら、一同は声に耳を傾ける。その声音、その言葉を聞く衆目となる

 

「土気の城下に暮らす町民達は聞くがいい!江戸表より参られた但馬守さまがお言葉を告げる!心して謹聴せよ!」

 

左近、と呼ばれしその位高き武者が声を張り上げ辺りを引き締める。その但馬守と呼ばれる者、山陰に在りし但馬国の統治者という名目であり、その人物は一人しかおらぬ。後方より馬を走らせ現れしは、武蔵とリッカが忘れる筈もなき島の鬼。歳を経た、凄まじき剣気を張り巡らせる眼光鋭き武士が一人──

 

「──幕府惣目附、柳生但馬守宗矩(やぎゅうたじまのかみむねのり)である」

 

その名前と声音を聞いた瞬間、リッカの左腕が失神しそうなほどの苦痛と激痛を『一瞬』だけ伝え収まる。リッカは意識を手放しそうな痛みを食らいながらそれを不思議に思う。龍哮はそれきり静まり返り、何も痛みを告げなくなった。あの鬼ヶ島であった凄まじき剣鬼に恐れをなした・・・筈はないと思うのだが。それはまるで、何かを一瞬だけ伝え、宿主を殺さぬように自重するかのようであった。肩から爪先までズキズキと痛む左腕を隠し、言葉に耳を傾ける

 

(リッカさん、今は聞きましょう。あの方、えらいみたいだから)

(分かってる。事は荒立てないよ)

 

そして柳生は告げる。冷厳に冷徹に、不動をもって言葉を民草に伝え、説き、謳い上げる

 

「このような大勢で城を目指せば人目を引くのも道理。だが、かように騒がずともよい。我等五百余名、公儀の命を受けて此処に参った」

 

(こうぎのめい?)

 

(えらいひとのご命令って事サ。そんな騒ぎがあるってェ事を知らしに来たのさ、ご苦労なこって)

 

「・・・二月前に討滅されし怪異が再び兆しを見せていると言う。──笑わせる」

 

一笑に付し、柳生は高らかに告げる。泰然自若のままに、民草に平穏の誓いと共に。自らの威信を放ち言葉を申す

 

「安堵せよ、皆の者。怪異なぞ野盗山賊の類いと差はない!これより私が土気城主足る松平下総守と共に討伐いたす!我が配下はいずれも島原を平定せし戦に参じた者、幕府の威光が南の果てにも届くと知らしめた兵ども!故に、悪戯に騒ぎ立てず吉報を待て。下総を賑わせた怪異蔓延の噂、遠からずこの但馬守が刈り尽くしてくれよう。島原の折の、愚なぞ二度と有り得ぬ。私が来たからにはな」

 

その威風堂々とした言葉に沸き立つ者たち。安心と平穏を確信し安堵する者たち。将門公が祓いし怪異が再発した事を危惧する者たち。それぞれだが、リッカの左腕もカタカタと震えていた。痛くはない。疼痛、むずむずするような小刻みな震動。何か思うことがあるかのようだ

 

それはまるで、かの剣神を嘲笑っているかのような・・・──

 

「複雑ね・・・あのとき殺されかけたおじさまにこうして再会するなんて」

 

武蔵ちゃんがリッカの左手をやさしく握り、ぼんやりと呟く。そう、彼は私達の前に立ち塞がったあの・・・

 

「ですが、あれは他人の空似。同じ世界の柳生な筈が無し。だから別の柳生としてそう警戒するものでは──」

 

「──そこの女、そして雷剣遣い。何処かで見掛けた顔だな」

 

そう告げる二人に、馬より下りてリッカと武蔵に歩み寄る凄まじき気迫の柳生。二人は反射的に姿勢を正し冷や汗と生唾を飲み相対する

 

「鬼ヶ島より逃げ延び、女手二人で旅とは気楽な。下総にて修行にでも参ったか」

 

「おんやぁ?知り合いとは驚いたぁ。そういうすきゃんだるは予想外だ。邂逅、ねたとしてめもめも、とぉ」

 

(本人!?鬼ヶ島って言ったわよね今!?)

 

(フラグ回収に定評がありすぎィ!──本人だよ。間違いない)

 

「・・・────」

 

瞬間、リッカと武蔵だけに向けて凄まじい『眼光』が放たれる。一睨みによる、威圧にして牽制。一般人なら即座に身動き取れず震え上がるその所作を、武蔵は死地を渡り合ったその場数の胆力で。リッカは師匠であるヘラクレスの威圧と気当たりを思い出しぐっと受け流し、睨み返す

 

「──その、互いに刃を交わらせる意味合いは薄いと思うので・・・穏便に行きましょう、穏便に」

 

リッカが宥める。内に湧き出す母上の殺意を抑えながら問い返す。左腕と深層心理と、忙しない我が身であると苦笑を浮かべながら

 

「リッカさんの言う通り。そんな『血餓えの獣』みたいな睨みは止めてくれるかしら。格好いい公人様でいてくださいな、お願いしますから」

 

その二人の場数と経験を見定めたのか、柳生は引き続き厳令を遵守したまま言葉を紡ぐ

 

「──女だてらに我が気を流すか。伊達に我が剣から逃げ仰せたわけでは無いようだな。──ならば、この下総に蔓延る怪異などは鎧袖一触であろう」

 

「へっ?」

 

「我が剣、下々の目には触れぬ御留流」

 

「乙女流・・・」

 

なんてロマンチックなんだろう。刹那には首が跳ね飛ぶようなおっかない剣であったが

 

「それを目の当たりにし、生き延びた貴様らであれば戦力には申し分ない。--詳しい話を心得ているであろう貴様ら、委細細やかに話せ」

 

 

(???)

 

「ワフ」

 

鬼ヶ島の縁を知らない者には困惑を招く会話運びに、あわててリッカが注釈を入れる。かつて私達はどういうわけか、この人と出会ったことを付け加える

 

「この世界には六騎の怪物の親玉がいる、私達はそれをぶっ潰して日ノ本に平穏をもたらすためにいる。以上!」

 

リッカの簡潔な宣誓。それだけを聞き届け一を聞き、十を知る柳生が言葉を言い渡す

 

「ならば大義名分をくれてやろう。貴様ら一党、無論幼児は除く。此より我が精鋭百余名と共に城下を発ち、首魁を叩け。侍衆を陽動とし、敵陣の要に至り、弓兵いんへるのを・・・殺せ」

 

「言われなくても」

 

即決だった。元よりそのつもりで来たのだ。宿業埋め込まれ狂い果てた英霊の解釈と武蔵ちゃんの剣磨き。利害が一致しているなら断る理由はない。即答して答えるリッカに、柳生は初めて笑みを溢す

 

「──三厳を思い出す威勢の良さだ。女にしておくには惜しいものよ」

 

「よく言われます」

 

「ふ──では出立の準備を整えよ。念を押すがこれは沙汰だ。我が身の言葉は公の言葉と心得よ」

 

コクりと頷くリッカ。カルデアのマスターとして、大局の決断は自分の仕事だ。なればこそ、味方にして使えるものは使わなくては勝ちを納める事は叶わない。武士にして武者ならば、死出の覚悟は出来ているのだろう。カルデアが懸念すべきは、戦えぬ全ての人達であるのだから

 

「そ、そりゃあ異論はありませんけど!ズルいですよ!その立場を利用した言葉!おじさまズルい!」

 

「言ったであろう。大義名分だ。貴様らが妖怪と戦う最中我等に斬られるか、共に轡を並べ戦うか。利があるのは明白というもの。あるいは風来坊、落武者として巻き込まれ躯になるか?」

 

「ぐぬぬ・・・食えないじい様!延びきったうどんより質が悪い!」

 

これでは断れない。挟まれるよりかは敵は一人に絞るべきだ。それを分かって柳生は沙汰を申し付けた。弁論にて風来坊、武家の違いを痛感し負け惜しむ武蔵ちゃん

 

「まぁまぁ。・・・戦乱に生き、戦乱を駆け抜けた兵達の助力をお借り申し上げます。但馬守、寛大かつ迅速な手腕に敬意と感謝を」

 

深々と、味方となった柳生に頭を下げるリッカ。その礼節を弁えた立ち振舞いを垣間見、武蔵とみくらべ笑みを溢す

 

「そちらの浪人と違い、貴様は立身出世の芽がある。礼節と気品は価値あるものだ。--仕損じるなよ、雷位の女武者」

 

「はっ。但馬守もお気をつけて」

 

「ちょ、私が野蛮人みたいな言い方は止めてください!仕官経験はちゃんとあって!今は天下泰平御機嫌王に仕える身なのですからぁ!」

 

「うんうん。おさむらいさまは出世できそうにない。ぬいはたじまのかみさまのいってるの、わかるなぁ」

 

「ワフ・・・(溜め息)」

 

「あーあー、オオカミさまもそっぽと来たィ。立派なのはお召し物だけー、とは哀しすぎる題材だァ」

 

呆れ風味の皆の視線に若干涙目になる武蔵。その自然体が魅力であるのだがあえていわない。おぬいにわかるウーマンの資質を見出だしながら但馬守に要求を告げていく

 

「されば但馬守様。我等出立に相応しき身支度を整えるお時間を頂きたく存じます。首魁討伐の大任、確実に果たすためにも準備万端を期さねば立ち行かぬ故に」

 

「良かろう。大役を命ず以上、こちらももてなしをせねばなるまい。礼節を弁えているなら尚更よ。されば──段蔵。いるな」

 

瞬間、音もなく現れしは美女なる忍。手足麗しく見目秀麗なる金眼のクノイチが現れる

 

「案内役に此を託す。隠密役に使うがいい。貴様らは世界を流浪する流れ者、案内役は必要だろう」

 

「主命にて案内つかまつる段蔵に御座います。よろしくお願いいたしまする」

 

「ワフ!」

 

「ワフ、そのように記録しておきます」

 

「キタキタキタァ!!美女クノイチ格好のネタだよ!こりゃあたまらねぇ、早速描かなきゃ収まらないじゃないか!」

 

「キタキタキタァ。そのように記録しておきます」

 

「きれい!すごい!かわいい!」

 

「・・・あ、ありがとうございます。皆様とは、お逢いしとうございました」

 

(・・・お逢いしたかった?武蔵ちゃんや、私達に?)

 

「よし──では、下総を焼かんとする女武者、見事討ち果たせ!吉報を待つ!!」

 

リッカの違和感を塗り潰し、柳生は声を張り上げる。一同は各々の勢力の下へと散っていく

 

その動乱の面会、予期せぬ邂逅は一先ず収まる。故にこそ、一同はアーチャー・インフェルノに狙いを定め。出立する準備を整える

 

 

「頑張りましょう、リッカさん!大丈夫、村正じいちゃまの刀を信じましょう!」

 

「うん!」

 

【リッカ】

 

(ん?)

 

【──辛い戦いも、挫けずに。母は、側におりますよ】

 

(ありがとう、母上)

 

何かを嘲笑う龍哮、励ましの言葉を胸に。リッカは空を見上げるのだった──




「幕府の戦力を味方につけたか。でかしたぞマスター。これで下らぬ足手まといが体のよい弾除けになったわけだ。村正の刀無き雑兵などそれくらいしか用途はあるまい。使えぬならば使えぬなりに、使い途を用意してやるのが上等な采配者と言うものよ」

--念のため財を選別し、鎧と具足を前線に立つ方々のものと入れ換え、耐火ジェルを配布しておきました。これで被害は抑えられるとよいのですが・・・

(しぶとい雑魚敵程厄介なモノはない。草刈りできない無双ゲームなんてストレスしか溜まらないからね)

「ではメンバーを確認するぞ。マスター、武蔵、からくり人形は前線にてアーチャー・インフェルノを討伐しに出立せよ」

「おうっ!!」

『無茶はダメよ、リッカ。あなたの奥義は最後の手段、退路と勝機を見出だすまで封印なさい』

『勝負に勝てても先輩が瀕死なら敗北です!忘れないでくださいね!』

「任せて!」

「おうとも!一城の主として、スゴいところを見せてやります!」

「期待してやろう。カルデアの剣士として恥じぬ戦いを見せてみよ!そして此よりは風魔を連れていけ。段蔵めとの連携、忍び同士やり易かろうよ」

「・・・・・・よろしく、お願いいたします」

「--はっ。こちらこそ。小太郎殿」

「此処からは残留組だ。栄は太陽の絵を描くことに専念せよ。貴様の絵が役に立つ日が訪れるやも知れぬからな。部屋を見繕った。使うがいい」

「あいよッ。絵を描いて美味しいおまんまと部屋をくれるたぁ大した御大尽様だィ!」

「しらぬい、おぬい、田助は都にて民草の悩みを解決せよ。ゴージャス御殿代表のよろず屋として、存分に幸をかき集めて来るがいい!」

--リストはこちらに。しらぬい様。よろしくお願いいたします

「ワッフ!クーン」

--ふふっ、くすぐったいですよ~!なるべく分かりやすく書きましたので、完遂の際にはピーッと黒線を引いてくださいね

(エアにもふもふを味わわせた!やるな・・・しらぬい!)

「ワフ?」

「頑張ろうね!しらぬい!いっぱい、人助け!」
「きゃーう!」

「胤舜は都の巡回、警備を担当させるとしよう。初見の不利を覆すアドバンテージは極めて有用であるからな」

「相解った。死ぬなよ、リッカ。槍の研鑽、始まったばかりだからな!」

「はい!」

「そして我は不動にて愉しむのみ!さぁ行け我が財どもよ!この島国に、ゴージャスの威光此処にありと高らかに謳い上げるのだ!案ずるな!我等の勝利は必然である!!何せ、この我がいるのだからな!!」


「「「「「えい!えい!おーっ!!!」」」」」


(・・・これが、ごぉじゃすの熱気・・・段蔵は、ついていけるでしょうか)

「あの、段蔵殿」

「はっ、小太郎殿」

「・・・その。英雄王がお呼びです」

「段蔵に・・・?」


土気城


「我等の具足が輝いているぞーッ!?」

「なんだこれは!?ぬめる、ぬめるぞ!?」

「・・・支援物資か。フッ、宮本め、味な真似を・・・」

どのキャラのイラストを見たい?

  • コンラ
  • 桃太郎(髀)
  • 温羅(異聞帯)
  • 坂上田村麻呂
  • オーディン
  • アマノザコ
  • ビリィ・ヘリント
  • ルゥ・アンセス
  • アイリーン・アドラー
  • 崇徳上皇(和御魂)
  • 平将門公
  • シモ・ヘイヘ
  • ロジェロ
  • パパポポ
  • リリス(汎人類史)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。