「あぁ、これ?ちょっと・・・えっと、妖刀を宿らせてて、左腕にしまって戦うときには左腕から引き抜いて・・・」
「--害や異常ではないのですね?なら・・・大丈夫です。大丈夫ですよね?」
「大丈夫!心配してくれてありがとう!」
「それは、勿論しますよ、だって・・・」
「やだ!何これ!日サロ?日サロ失敗したのリッカ!?」
「ちょっと!デリカシー無さすぎよアルクとかいうの!」
「実は左腕だけ焼きすぎちゃってー」
「そんな訳ないでしょ!?焼くって言うか丸焦げのレベルよねこれ!?」
「あ、でもこれ水着の時目立つよね・・・」
「あはは!すごーい!カチカチね!コンコンって言うわ!ジャパニーズ、ニホントーって言うのよねこれ!」
「そんなノリで流していいのかしらこれ!?見るからに身体に悪そうじゃない・・・爪のとことか真っ赤だし!これじゃあリッカが悪目立ちしちゃうじゃない・・・着れる服とかもちゃんと考えなきゃ・・・感染症とか大丈夫なのよね、これ・・・」
「そ、そんなに気になる?」
「カッコいいじゃない!フォーティーンの人間は皆こうなるんでしょ?」
「それは自分に特別なあれがあると思う病気だから!リッカのは本気で力だから!」
「そっかぁ・・・気になるかぁ・・・アームドガールでワンチャン・・・?」
「リッカ、それはアレよ・・・ガールズパワー。女子力とは違う何かよ・・・」
「カッコいいのに・・・リッカちゃん」
「だから、リッカはもう充分カッコいいの・・・なんでよ・・・なんでリッカは、可愛くなっちゃいけないのよ・・・」
叡智の覇者・総てを手にしたもの
「ギル!こちら、報告書となります!」
夢より覚め、今日も外は絶対零度。そんな南極の楽園、ゴージャスカルデア。あらゆるレジャー施設を完備した完全にして完璧なる楽園。その世界にただ一つに君臨する世界最後の秘境、王の玉座にて鎮座する英雄王に、レポート用紙二枚ほどの報告書を渡す、元気よい人類最悪のマスター藤丸リッカ。それを手に取り、冷静に目を通す
「ふむ、御苦労。貴様が体感したという夢、その経験、所感の報告。確かに目を通すとしよう」
「うん!姫様に言われた通り、私の書けることはしっかり書いたつもり!裁定をお願いいたします!」
――マスターとの交渉は、とても難しく、難題でした・・・ワタシとフォウの力を結集してようやく・・・でした・・・
ぐぐっ、と傍らでふんすふんすするフォウと共に、激闘のネゴシエーションを思い返す
~ほわんほわんエア~
《エア、ヤツの見た夢の委細をヤツの口から聞きだすのだ。ヤツが見たまま、感じたままを記録に起こす必要がある》
――お任せください英雄王!
鼻息荒くリッカを呼び出し、フォウと共に情報を訪ねる態勢を整え、静かに着席する
プレシャス・ロイヤルズ(エアたちの集い)にて作り上げたクッキーとブリオッシュ、ロイヤルティーを用意し、万全体制にてリッカに聞き出す姿勢をとる
「英雄王は、マスターの見た夢が非常に気になっています」
カウンセリングルームにて、リッカとエアが向かい合い、その様子を訊ねるのだ
「あなたがお話しできることを、伝えられる範囲で御伝えいただければと。全ては、マスターの垣間見た夢の内容こそが気になる王の計らいです」
《待てエアよ、事実は事実なのだがもう少し歯に衣を着せると言う行為をせねば要らぬ誤解をだな》
「こちらのフォウも、マスターの事を大変心配しております。ね、フォウ?ウン、マスターノコト、ダイスキダヨ(腹話術)」
(だいたい合ってるよ、エア!)
「話します!」
《エアよ、そしてそれで良いのかマスターよ》
~ほわんほわんフォウ~
「御苦労であった。その食い込んだ左腕、手にした境地はあえて問うまい。我が識るべきは貴様の迷い混んだ世界の在り方だからな。――貴様の戦いは、貴様の胸にのみ留めておくがいい」
そのプライバシーに配慮を置いた物言いに、リッカは頭を下げ感謝を告げる。・・・左腕が服の下から黒く耀くが、それはあえて触れぬという選択を取る
「ありがとう、ギル。私が書けることを書きました。ぜひぜひ生かしてね!」
「うむ。・・・暫くは、母と時を過ごすがよい」
「はーい!じゃあ、失礼しました!」
ギルの全容を察した物言いに、リッカもまた感謝しお辞儀と共に部屋を後にし、慌ただしく駆けていく
「おぅリッカ、ゴージャスキングとのトークはもういいのかい?」
「うん!母上の料理手伝いにいこー!」
「へへっ、おうともよ!・・・しかしその腕、イカしたメイクじゃねぇか・・・まさかグレちまった訳じゃねぇよな・・・?」
入り口で待っていた金時と、朗らかに談笑を重ねながら二人は母の下へと向かう。・・・有り得ざる世界の母との絆と、業の宿った左腕を担いながら
――彼女が見た夢・・・それが、未来の禍根となるということは本当なのですか?英雄王
エアは英雄王から聞いていたのだ。マスターが迷い込み、探索したという有り得ざる日ノ本・・・ジャパンは、自分達がいつか取り組むべき命題になるものであり、捨て置くわけにもいかぬ小さな火種であるといった見識を聞き及んでいた
《有り得ぬ城下町の繁栄、黒く染まりし空、概念礼装に匹敵する刀剣を拵える刀鍛冶に湧き出る怪異。これら総てを偶然の一言にて片付けるのは些かに愚かに過ぎる。思うに――》
そこまで告げた後、英雄王はふむと考え込み、ロマンに連絡を取りウィンドウを開く
『やぁやぁ、僕に何か用かな?僕は今ね、ベーコンとエッグを焼いてパンに挟んでむしゃむしゃ食べようと・・・』
「この資料に目を通すがよい。我等が知らぬ歴史の運び、点から脱し、歴史の紋様を紡いだ『帯』。これ即ち・・・」
『平行世界、剪定事象が発展している・・・
――ロスト、ベルト・・・?それは、特異点とは違うのでしょうか?
聞いたことのない言葉だ。剪定事象、平行世界の成り立ちは理解しているが、ロストベルトなる単語は初めて聞く。王がマスターとすれ違い垣間見たものは、今回は自らには開帳されなかったからだ。だが不満はない。王がこちらに何も見せないと言うことは、まだワタシが知らなくても良いことなのだろう。・・・気にはなるが、王の判断をこそワタシは信じる
(かいつまんで言うと、あり得ない歴史が発展している世界。崩壊すべき世界が何らかの形で一つの帯みたいになっているから、ロストベルトって言うんだよ)
フォウが自慢げに補足し、すりすりとエアの胸に身体をこすりつけ鼻を鳴らす
――あり得ない、打ち切られるべき世界が発展している・・・編纂の世界からかけ離れ、独自の発展を遂げた世界がロストベルト・・・ということですか?つまりリッカちゃんは夢の中でその平行世界、ロストベルトに迷い込み・・・帰還を果たしたと?
エアの予想と推測に静かに笑う英雄王。正鵠を射られ過ぎたので説明することが無くなった苦笑だ
《そう言うことだ。話が早すぎて我の解説を無用とするのはお前くらいのものだな、エア》
――いえ、ワタシはあくまで要点を告げたにすぎません。王の真理、王の答えには至らぬ身。どうかその御言葉にて真相の教授をお願いいたします
《ふははは!そうだな、我の解説が無くば画竜点睛を欠くというもの!弁えているなエア!よし、我の見た未来をお前を含め其処のドルオタに示してやろうではないか!》
エアの相手を尊重する話術に上機嫌を維持し再び会話を興じる英雄王を、フォウは愉快げに眺める
(尊重とおだてに弱いなぁ、こいつ・・・)
王は告げる。このマスターが迷い込んだ特異点、何者かが現世・・・つまりこの世界に攻め入る為の布石にして刺客であると予想を立てる
「空想の根を下ろしておらぬ以上はあくまで枝葉の世界に過ぎず、雌伏の時なのだろうよ。・・・マスターが交戦した敵対者。・・・英霊剣豪と言ったか。そやつらは我が人類史を害するために暗躍する者共の尖兵であろうよ」
黒縄地獄。そして・・・キャスター・リンボ。共にマスターが倒し、打倒したものだとリッカのレポートには書いてある。それらが、世界を覆す尖兵?
『そうだね。リンボに、黒縄・・・地獄の名を冠している。ダンテの神曲、日本の地獄の概念から逆算して・・・おおよそ七つの集まりなんじゃないかな?その、英霊剣豪とかいう連中は。思い付く限り・・・インフェルノ・パライソ・エンピレオ、リンボ・・・カイーナ、アンテノラ、トロメア、ジュデッカとか?』
「ならば日本の地獄は、等括、衆合、黒縄、焦熱、大焦熱、阿鼻、無間地獄と言った所か。・・・随分と瀆神に傾倒した組織を作ったものよ」
地獄、という響きには馴染みが無い。一体、どんな所なのだろうか。メソポタミアの冥界のような場所、といった様相で相違ないのかな?
(キミには縁が無い場所だよ。絶対にね)
――そうなの?うぅん・・・
・・・個人的には、死した魂には安らぎこそが在ってほしいと思う。どのような存在、どのような魂であろうとも・・・死した先には、穏やかな眠りこそが在ってほしいと願いたいのだ
自分や、アカシック、英雄の皆のように・・・死して尚、何かをし続けるというのは特殊で。天寿を全うし、死に辿り着くもの、不慮に喪われた生命にも死は平等なのだから・・・その先の平穏と安寧も、善悪等しく平等であってほしい
エレシュキガルが目指したものも、きっとそう言ったものなのだろう。だからこそ、この所感は生まれたのかもしれない
生命の生き抜いた先に与えられる報酬であるものに。誰にでも訪れるもののその先にまで苦しみや苦痛が待っているという事は・・・個人的には在ってほしくはないと感じてしまう
総ての生命は尊重されてほしい。人生にも、死も、その先にも。ワタシは、そう思いたい
(キミならではの考え方だ。死に先を見出だすとそう言った観点になるんだねぇ・・・)
ふむふむ、といいながらドロリと溶けていくフォウであった。どうやら、今回は等しく安らぎあれと思ったエアに感銘したようだ
――フォウ!?
「そこの獣は置いて置くとして・・・この畜生共は英霊に宿業とやらを埋め込み凶暴化させた殺戮の走狗となるという。ロマン、これをどう見る」
英雄王の意見のパスに対し、知恵の覇者たるソロモン、ロマニは考える
『ふむふむ。サーヴァント、英霊の意思や魂を狂わせ、殺戮マシーンに出来るとするならそれはそれは大変だろう。一騎当千のサーヴァントが躊躇い無く虐殺を行うとしたらおおよそ人間に勝ち目はない。蹂躙されるのみだ。しかし虐殺するにしては仕掛けが過ぎる。仮説にすぎないけど、【英霊の魂】と、【虐殺された人達の想念】こそが、その目的には必要なんじゃないだろうか』
その仮説に、その儀式の体系には覚えがある。器に眠っていた、英雄王が参加した儀式・・・
――聖杯戦争と似た術式を、かの世界の黒幕は考えている?となると目的は・・・
思案する。有り得ざる歴史、未来に伐採されるべき歴史が求め、目指しうる所は何か?相手の気持ちになり考える、相手を尊重すると言うことは、真理に至る近道であり確かな正道でもあるのだ
――世界を確立させ、編纂されているこの歴史に侵攻すること・・・それがかの世界の狙い、なのでしょうか・・・?
《であろうよ。所詮敗北が決まった負け犬の歴史、覆すには我がいる正しき歴史を抹消するしかあるまい。・・・有り得ざる空想の根を下ろす儀式。それを執り行うと仮定すれば辻褄が逢う》
これはつまり、異世界への侵攻が企てられている計画であると。その叛意を懐いた悪意の世界にマスターは迷い込んだと
『夢なんじゃないかな・・・と言いたいけど。リッカ君の左腕や首飾りを見ていたらそうも言えないよねぇ・・・現実にある訳だし・・・』
「うむ。・・・日ノ本の守護者め、よもや此をも見越していたのか?警鐘を告げるため、マスターの魂を呼び寄せたと?」
王が言うには、マスターの傍にはとあるサーヴァントがいたという。守護者、平定者。有り得ざるトップサーヴァントがリッカを護っていたと
「一夜の夢幻に、そやつ程の英傑が紛れ込むとは考えにくい。どうやら正しく、何者かが世界をも巻き込む下らぬ企てを目論んでいると思案した方が良いであろうな」
それは即ち――カルデアが請け負い、対処すべき案件であると。王は査定し、取り組む事を承知したと言うことだ
「何処ぞの馬の骨の画策かは知りもせぬ。剪定にて果て、打ち捨てられる運命の輩が見苦しくもがく様は痛快だが・・・此方を道連れにせんとするなら話は別だ」
王は、けして油断と容赦、慈悲を向けることはない。庭たる世界を害するもの、等しく粉砕し蹴散らすものとして処断を下さんとする
こちらも、同じ気持ちだ。まだ人の歴史は始まったばかり。人類が自ら選びとる自滅や絶滅以外の外的要因で、滅ぼされる訳にはいかない
――対処を行うのですね。ワタシ達の未来を護るために
《そういう事だ。お前との約束を果たすためにも、星に沸き上がる問題は一通り片さなければならぬ。仕事と掃除の一環だ。滞りなくこなすぞ、エア》
王の言葉に、力強く頷き返す。自分の愉悦のために、皆が護った未来を、王の裁定に繋げるために。戦うことと立ち向かう事を躊躇うことはない
人が未来を紡ぎ、王がそれを見定めるのなら。ワタシはそれを尊重し、護り抜きたい。尊いものを産み出す総てを見て、ワタシが愉悦するために
それが、ワタシの懐く魂の形にして在り方だ。世界と、其処に在る総てを護るために・・・ワタシは、いつでもこの魂を捧げる覚悟を決めている
――備えましょう。英雄王。言った事が縁となり、必ずやまた、あの世界にマスターは呼び出される筈ですから。その日に備えて!
(転ばぬ先の杖、備えあればうれしいな。だね!)
――うん!備えあればうれしいな!
エアとフォウの言葉と決意を、熟知していたと笑う。戦いを忌避する事も、ましてや厭う事など考えもしなかった
「ならば対処をしてやるまでよ。ロマン。マシュ、オルガマリー、マスターにはこの事実は伏せていろ。同時に、此方は此方で準備を進めるぞ」
酒を煽り、ゴージャスに叩きつけられた挑戦に愉悦の笑みを浮かべる
「挑発には死を以て遇するが我の在り方よ。何処ぞの雑種かは預かり知らぬが・・・我がマスターに唾を吐いた愚かさを悔やむのだな」
『おお、燃えてるなぁ!僕も、何かできることがあれば何でも言ってくれ!』
「そうさな。ならばヤツのたどり着いた年代と世界、座標を洗い出せ。レイシフトの環境を整えよ。おおよそ、近い日頃に殴り込む事になろうさ」
王の慧眼、遥か異世界の奸計を見抜き布石を打つ
何者が何を企もうと、何者が大それた企みを成し遂げようと、それらは全て叶わぬ机上の空論となる
だって、こちらには英雄王がいる。頼もしい仲間がいる。微力だけど・・・ワタシも、ちゃんといる
だからこそ、ワタシ達に敗北はない。絶対の真理が、ワタシ達に有る限り、ワタシ達の戦いは勝利しかあり得ない
だって――
――英雄王は、凄いのだ!
それこそが、天上天下に唯一つの真理
完全無欠の旅路の結末、最早何者にも覆すことは出来ないのだから――!
そうして、日常の中に準備を織り混ぜる英雄王とロマン
「オペレーターの訓練、ですか?」
「あぁ。たまにはマリーと一緒にリッカ君を後方支援する、という状況も想定してみるのも面白いだろう?万が一に、技術を覚えておいて損は無い筈さ」
「・・・そう、ですね。じゃんぬさんや英雄王がいるならば、たまには私も先輩を落ち着いて見守るというのも選択としてはアリ、なのかもしれません」
「そうそう。何事も経験さ。若いうちは何でもやってみるといい。必ずいい経験になる筈だからね」
「ドクター、齢30の言葉にしては不適切な老獪さを含んでいます。そういった若い老成は如何なものかと」
「う、うぅん。厳しいなぁ・・・」
「・・・では、シバにゃんさん、ドクター。よろしくお願いいたします」
「はーい♥講習料は、出世払いでお願いいたしまーす♥」
(最悪僕がいるとはいえ、カルデア所属のサーヴァントに宿業を埋め込まれる、なんて事態は想定しておかなくちゃいけない。となると、下総の地にはリッカ君一人で行かなくちゃならないかもしれないのか・・・)
「・・・うん!本当はマスター単騎駆けなんて作戦ですらないのに充分考案できるのが凄いなぁ!ごめんねリッカ君!」
「?」
オルガマリー自室
『ブラックバレルを自らの礼装とするため改良せよ。機材、出資は問わぬ、足りなくば我に言え。火器が不馴れならば好きに形を変えてよい』
「英雄王は無理難題を仰有る・・・(苦笑い)」
(ブラックバレルはアトラス院の最終兵器・・・そう簡単に形状変換なんて出来るのかしら・・・)
「・・・パイルバンカー、所持型多目的ユニット・・・特殊多目的兵装?棺桶・・・棺桶?・・・疲れているのかしら・・・」
玉座
--解呪の原典、結界の原典・・・撹拌の原典、呪詛返しの原典、不死殺しの原典に、・・・うぅん
(どうかしたかい?エア)
--それがね、フォウ。宿業両断の原典って・・・どういうものなのかが分からなくて
《成る程な。確かにこれは、担い手に別れ細分化される前の原典たる我が蔵には見当たらぬも道理よ。気に病むな、エア。此度の異変に必要なものは、物質ではなく技術--『業』を絶つ極みの技だ》
--極みの、技・・・
《マスターは既に掴んでいる様だ、心配はいるまい》
--奥深いのですね、日本の技術と言うものは・・・
《偏執と酔狂が形を成す者共だ、不思議はあるまい。となると後はマスターめの護衛だが・・・》
(いるじゃん、一人。まだひよっこのセイバーが)
「--成る程。未だ空位に達せず、持て余していた侍が確かにいたな」
--?
うどん屋
「はっくし!」
「風邪?ちゃんと暖かくして寝なくちゃダメだよ武蔵ちゃん」
「うー、面目無い!・・・しかし、リッカさんもとうとう奥義に至ってしまいましたかぁ・・・まさか雷位、誰も追い付けぬ刹那の剣技、と来ましたかぁ・・・」
「--辿り着くには、大切なものを斬らなくちゃいけなかった、けどね」
「リッカさん?」
「あ、いやなんでもないよ、何でもない!・・・武蔵ちゃんも絶対行けるよ、絶対!私が行けたんだから!」
「あ、本当!?お墨付きね!やったぁ!あーあ、何処かに私と真剣勝負たくさんしてくれる特異点とか無いかなぁ・・・」
--武蔵ちゃん、ですか!?
《然り。今のままではリッカの劣化よ。ヤツにも一皮剥けさせてやらねばならん。血にまみれた剣豪を切り捨て奥義を掴むか、無様に死ぬか。・・・事の顛末、中々に見応えがありそうではないか。ふはは、喜ぶがいい。空への道は示されているぞ。これ以上無いほど明確にな--》
--生身と、生身の二人旅・・・どうなっちゃうんだろう・・・
(何がすごいかって?充分実行可能な事さ!)
どのキャラのイラストを見たい?
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コンラ
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桃太郎(髀)
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温羅(異聞帯)
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坂上田村麻呂
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オーディン
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アマノザコ
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ビリィ・ヘリント
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ルゥ・アンセス
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アイリーン・アドラー
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崇徳上皇(和御魂)
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平将門公
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シモ・ヘイヘ
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ロジェロ
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パパポポ
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リリス(汎人類史)