ギル「さて、此処からは値千金の授業だぞ、エア」
──はい!アダム先生の渾身、全身全霊…!ワタシの目指すべき戦術を拝見しましょう!
《どちらの教育論が真に迫ったものか──しかと見定めてやろうではないか!》
フォウ(答えはわかりきっているけどな!)
『コンバットパターン『アビドス・アサルト』発動!青輝石1200燃焼!』
生徒達全ての神秘を再現した『固有結界』を展開し、今までに教えを授け絆を結んだ生徒達の銃火器をヘイロー毎展開し、アダムはベアトリーチェ・レチェッドとの最終決戦に挑む。
「行くぞ──アビドスの精鋭達!」
アダムの両手には、ショットガンとシールドが握られベアトリーチェの攻撃を果敢に防ぎ、並びにショットガンの突撃にて防御を貫きダメージを与えていく。同時にアサルトライフルやスナイパーライフル、ドローンの一糸乱れぬ援護がフォローを行う波状攻撃。
【小賢しき真似を!!────がぁっ!?】
攻撃するのは銃火器だけではない。唸りを上げ突撃する武装トラック、白きミニガンを搭載したヘリコプターがアダムに呼応するように撃ち貫く。
「!!」
同時にアダムが握るショットガンが、ベアトリーチェの頭部分を吹き飛ばした。頭部は即座に復活するものの、それはアダム自身も折り込み済みであると距離を取る。
『コンバット・パターン『ゲヘナ・ブラスト』!青輝石1200燃焼!』
その背後に、超重厚なる武装群が展開され、両手に巨大マシンガンを所持するアダムの一斉掃射と共に超過密弾幕が放たれる。ベアトリーチェの多彩なる攻撃や防御を完全封殺する程の、戦術級最高クラスの過重攻撃。
【ぐああああああぁっ!!】
「────!!」
唸りを上げる漆黒のマシンガンが何十にも分身し、凄絶な火力を再現し上空からのミサイルと共に体格差を無効にする破滅的な攻撃を齎す。紅蓮に燃え盛り、悶え苦しむベアトリーチェ。
『コンバット・パターン!『ミレニアム・スペシャル』!青輝石1200燃焼!』
アダムが跳躍すると同時に、その肉体を青と白の強化外骨格スーツが覆う形で武装される。ハンドガン、レーザーブレード、ブースター、ウィングを所有する小型のヒューマノイドロボットの如き意匠と変化を果たす。
『─────!!』
物理法則を完全度外視した縦横無尽の機動を以て、三次元戦闘にてベアトリーチェを切り刻み撃ち据えていく。銃火器、携行兵器、追従兵器の未来武装の攻撃と蒼白の鎧のアダムのコンビネーションは、最早防御も回避も赦さない領域にいた。
【ぐぅおぉおぉおぉおぉお…………!!】
【あれは…アダム先生がキヴォトスの生徒達の銃火器を使い圧倒する攻撃であるのか】
【いいえ、それだけではありません。銃火器はあくまで生徒達のリスペクトに再現難易度の緩和。あの方は生徒達の神秘そのものを己の力に再構築し使用しているのです。それは、銃火器のみに留まらない】
ヘリ、戦車、ロボット、ドローン。それらも当然の様に再現し圧倒するアダムの姿を、黒服は説明と補足に終始する。
【あの方が生徒達と関われば関わるほど強さと力は増していく。その神秘とエデンの王の親和性は限界を遥かに越えていく。さぁ、ご覧ください。見えるはずです】
アダムを指さす。彼の傍には──彼と絆を交わした生徒達が共に在った。
【──生徒達が、ともに】
【アダム先生がキヴォトスで銃火器を使うのは珍しい。しかしならば何故、これほどまでに完璧なガン=カタを披露しているのか?アダム先生が比類なき人類の到達点だから?それだけではありません】
『コンバット・パターン!『トリニティ・ミステリー』!1200青輝石、燃焼!』
アダムの周囲に羽根が展開され、天使達の裁きのように光の束を撃ち放ち一斉にベアトリーチェを撃ち貫く。
【絆です。生徒達との間に刻まれた絆…共に過ごした時間……それが憑依経験の読み取りとなり、真名開放に至っている。ギルガメッシュ王にギルガシャナ姫が到達すべき、質量を有した至高にして崇高なるアダム先生の教育の体現にして具現…】
今まで展開された武装も消えること無くアダムを援護する。手にした武器の全てが、アダムに正しい扱い方を示し導いていく。その奮闘を、共に乗り越えるために輝きを増していく。
【生徒達を尊重し、共に未来を切り拓く……!おぉ、アダム先生…!これこそがあなたの崇高!これこそがあなたの、キヴォトスにおける先生としてのQ.E.D…!】
【力を合わせ、共に歩んで乗り越える…幸福な結末を迎えるために。エデンに辿り着く為に】
【何処までも歪まず、誰もが歩みやすく共に歩める『王道』。それこそが──アダム先生の導いた、答え】
【そういうこったぁ!!!】
【あぁ───あなたという存在に礼賛を、アダム先生!あなたこそ!あなたこそ──全ての神秘を束ねしもの!】
『全武装一斉発射!いっけーーーーー!!』
【『全ての先を生きる王』!先生王アダム!!あなたの崇高に、心からの祝福と賛美を──!!】
黒服の祝福、全武装の過重攻撃。それらが駆動し、ベアトリーチェを生きながら殺し続ける領域にへと追い込んでいく。
【グアアアアアァァァーーーーーーーーーッ!!!!無駄だ!無駄だ!無駄だ!無駄だ!無駄だァァァァァァ!!】
しかし、焼き尽くされながら殺されながらもベアトリーチェ・レチェッドはもがき抵抗をやめない。そう、殺されながらも滅びない。
【私の楽園に満ちる憎悪は無限!私が手にした神秘は永遠!!吹けば飛ぶような子供達の神秘をいくら束ねたところで!不老不死となった私には届かぬわァァァァァァ!!】
「『不老不死の最後の望み』という題材を知っているか」
【なにィ!?】
「不老不死に至った者が、最後に求めるもの。それは例外なく自らの【死】である。永遠の生の果て、不老不死者は皆捨てたはずの死を求めその生命を死に向けて費やす」
【何が言いたい!?】
「それは対策でもあるということだ。不老不死は、けして心胆を不老不死にはしない。貴様のような不老不死を殺す方法」
話しながら、アダムは致命傷を与え続けていく。
「死なぬのならば、死ぬまで殺すまでだ。幸い私には支えてくれる生徒達がいる。貴様を殺す手には事欠かん」
【ッ────!!】
「滅び去るまで死ぬがいい。私は貴様にそれを齎すために今、此処にいるのだ」
静かなる表情、しかし眼差しには燃え滾るような気焔。アダムの周りには無数の生徒達がついている。その絆は、ベアトリーチェの不老不死を穿つに相応しい質量を示している。
【な──何故だ!何故教師にそこまで固執する!アダム・カドモン!】
ベアトリーチェは狼狽しながら、殺害されながらもアダムに問いかける。
【高々三年で、大抵の生徒はお前の下を去るはずだ!貴様を過去のものにし、自らの人生に進みお前を忘れていく!そんな者達の為に、何故そこまで肩入れする!】
「愚問だな。先生は生徒にとって拠り所にして希望でなくてはならない」
伸ばされる剛腕を掴み取り、叩きつける。放たれる触手を打ち払う。
「だが同時に、先生は生徒の依存先になってはならない。先生はなんの為に生徒に知恵を授けるのか、という源流の応えにそれは通ずる」
【!!】
「それは、『生徒達が輝ける人生を生きていける智慧を授ける』為であり、『夢と希望に満ちた人生を切り拓く生命を託す』為だ。自らの下を巣立ち、旅立っていく生徒達の姿を誇りと思えぬ者は、決して教壇に立ってはならない」
【…………!!】
「あくまで先生とは教え導くものだ。進みたい道や、己の人生は自分で選び、決めて、掴み取らなくてはならない。それは生徒達の輝ける人生であり、その道を生徒達が揺るぎなく進んでいける事こそが、先生としての教育の正しさの証となる」
【貴様、は……!】
「目の届く場所にいる必要はない。離れていても、生徒と先生の絆はきっと途切れない。迷ったならいつでも会いに来てくれればいい。声を聞きたくなれば私の方から会いに行く。──これもまた、私が示す教育論の一つだ」
アダムは微塵も揺らがず、迷わず、曲がらずに。胸を張ってベアトリーチェへと告げる。
「一度先生と名乗ったのなら。生徒にとって私は永遠に先生だ。その想いと絆と、一瞬に交わった人生が生み出した三年間こそが──生徒達の中で、確かなる永遠となって道標となっていくのだから」
【─────!!】
「巣立つ生徒を、自らの欲望の為に食い物にする輩がいるならば。それを徹底的に破壊し道を付ける。それこそが私が拳を振るう意味。それこそが、私が戦う全てだ」
アダムは如何なる甘言にも揺らがない。アダムは如何なる誘惑にも靡かない。
「生徒達こそ──汎人類史こそ私の『崇高』。この世界全ての『生徒』の為に、貴様と背後の偽神は滅ぼす。それが私の最終結論だ」
それこそが、アダムの全て。
『全ての先を生きる王』たる者の、けして歪まず変わらぬ願いなのだ。
【アダム・カドモン…貴様は……!!】
「そして貴様は誤解をしているぞ、ベアトリーチェ」
【!?】
「憎しみや悪意は……永遠等ではない。癒やされ、薄まり、消え去るものだ。」
アダムの言葉と同時に、固有結界に響き渡るものが在る。
【これは──】
【この音楽は…!】
それこそは、トリニティの聖女が遺した『慈悲の歌』。憎しみを癒やし、哀しみを慰め、刻まれた罪を赦す歌。それがいま、アリウス全域に響き渡っている。
【ば、馬鹿な……!何故だ!?何故今更この期に及んで慈悲の歌などが…!!】
『皆さん、聞こえますか?私はアツコ、秤アツコです。皆が姫と呼んでくれた、秤アツコです。私の言葉を、どうか聞いて下さい』
【ろ、ロイヤル・ブラッド…………!!】
そして全域に…アリウス生徒会長、アツコの声が響き渡る──。
〜
『私達は、このアリウスでたくさん辛いことや悲しい事を経験してきました。過去の迫害こそが始まりだと、今に続く憎しみこそが真実だと教えられてきました』
「この声は…!」
「姫ちゃん!姫ちゃんです!」
「それにこの歌…」
「……慈悲の歌。かつてユスティナが、アリウスの魂を慰める為に記した歌…」
(聖園ミカ……慈悲を、私達全てを赦すというのか…)
〜
『全ては虚しい。人生の全ては虚しい。そう唱えてきた私達の学園生活は……私が、生徒会長となる事で終わらせたいと考えました。私が、エデン条約に調印する事で』
「全天放送…」
「委員長!アリウス生徒達の動きが!」
「エネミーもだ!動きが鈍い!」
「今なら…!」
「…協力して制圧。アリウス生徒は殺さないように」
〜
『胸に手を当てて考えてみてください。アリウスが迫害されたのはずっと前です。アリウスに憎しみが刻まれたのは遥か前です。私達が生まれるずっと前。私達がアリウスに来た遥か前。その憎しみは、私達のものじゃないはずです』
「ユウカちゃん、解りました。巧妙に隠されていたモノリスが、ミメシスを生み出す土壌となっているようです」
「聞こえたわねゲーム開発部にC&C!位置を送るわ、モノリスを破壊して!そうすれば戦いは私達の勝ちだわ!」
「「「「了解!!」」」」
「気合入れろよ──てめぇら!!」
「「「了解!」」」
「ぴーす、ぴーす」
〜
『今流れている歌が聞こえますか?これはユスティナ聖徒会の聖女、バルバラ様が遺してくれたものです。ユスティナは私達を弾圧したかもしれません。ですが同時に、アリウスの復興に手を差し伸べてくれたんです』
「ヒフミ!無事か!?」
「サラさん!はい!!」
「姫……」
「歪んだ認識は、あるべき姿へ…」
「あぁ…、バルバラ様……」
「ミカさん…慈悲の歌、見つけれたんだね…」
〜
『もう、私達は誰かの憎しみのために苦しむのを止めるべきです。私達には私達の、青春の物語があります。三年しかない、かけがえのない学校生活があります』
「うへ〜!増援の区切りが見えないよ〜!」
「泣き事言わないの先輩!アダム先生ががっかりするわよ!」
「ん。ファウストに粛清される」
「勝利の柴関のために、もうひと踏ん張りです!」
「敵は逃げ腰、正念場で…きゃあぁあぁ!?」
【あら、御機嫌よう】
「災厄の、狐…」
〜
『それを虚しいとだけで終わらせるのは、勿体ないです。私達は沢山の人達を傷つけて罪を犯してしまいました。この罪は、償わなくてはいけません』
「そうよ!アウトローだって優等生だって学校生活は一度しかない!それを真っ直ぐ、揺るぎなく過ごす権利は誰にでもあるわ!そうよね、オルガマリー!」
「はい、社長!下っ端として全面的に同意です!」
「もうひと踏ん張りよ!誰かの為に戦うものこそ、真のアウトローなんだから!!」
〜
『償いとは、決して出来ないことを勇気を以て成し遂げること。私達が出来なかった事は、幸せに向かって歩みだすこと』
(アリウスの皆に──どうか届きますように)
『だから……もう苦しむのはやめて、幸せに向かって歩き出しましょう。自分たちの意思で、自分たちの力で前に進んでいきましょう』
(全ての魂が───赦されますように)
『私達には、エデン条約で結ばれた学友たちがいます。ゲヘナも、トリニティも、もう大切な仲間です』
(アダム先生の想いが──皆に届きますように)
〜
『私達には、頼れる先生がいます。ただ私達を利用していたおばさんではない、本当に素晴らしい大人の『先生』。アダム先生が、私達が幸せになる方法を教えてくれる』
「これで、アリウスに満ちる憎しみが晴れるはず!」
『聖女バルバラ。君の魂は我が天国に迎え入れよう。気高く美しき、ユスティナの聖女よ』
『アリウスは新しい未来に向かって変わっていける。私はその未来を形にするために頑張りたい。だから、もし良かったら…皆の力を貸してください。過去に打ち勝ち、未来に辿り着ける力を』
『皆で一緒に……。幸せになることで、償いをしましょう。……アリウス生徒会長、秤アツコ』
〜
【や……やめろ……!やめろ、やめろぉおぉ……!馬鹿な、私の力が、私の楽園が!私の憎悪がぁあぁぁぁ……!】
ベアトリーチェ・レチェッドは加速度的に減縮していく。アリウスに満ちる憎しみが加速度的に薄まることに比例して。
アツコのロイヤル・ブラッドとしてのカリスマと、バルバラとミカの真摯な願い。エデン条約の仲間たちと戦う意味の喪失。それら全てが実り、ついにアリウス生徒達は戦いを放棄したのだ。
それに伴い、生徒を食い物にしていたベアトリーチェの力の根源は全て喪失。非力で矮小、無様で滑稽な一人の存在へと戻っていく。
「貴様を討ち果たしたのは私ではない。貴様の植え付けた教育と憎悪を捨て、未来に歩むことを選んだ生徒達全てだ」
【そんな、そんな馬鹿な……アリウスの憎しみが、歴史が、全てが許されるなんて、そんな…】
「どれだけ自身が蒙昧か理解した様だな。では、私が唱える最後の教育論を受け取れ」
アダムは手に取る。シッテムの箱が変化したハンドガン『アロナ』。全リソースを注ぎ込んで生成した、オメガ・オーバード・レール・キャノンを。
【ひ、ひぃいい!?待て、待ってください!アダム先生!】
「アロナ、青輝石24000フルチャージ」
『了解!青輝石24000フルチャージ!』
【私は、私はもう戦えません!どうか──ぐぼぉっ!!】
「黙れと言った」
砲身を突き刺す形で、ベアトリーチェを高々と持ち上げる。
『神秘全結集!エネルギー臨界!完全凝縮!発射準備完了!』
【じ、じひ……を……】
「貴様は食い物にしてきた誰かに、一欠片でも慈悲を齎したのか?」
【ぁ………】
「これが最後だ。肝に刻んでおくがいい」
最大限フルチャージ。キヴォトス最大火力たるその一撃を──
今、彼の真理と共に撃ち放つ。
「生徒達の青き春の物語に!虚しいものなど!!何一つ無い─────!!!!!!!」
『発射ーーっ!!』
【ぎぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいやあぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!】
ゼロ距離にて、固有結界全ての魔力と神秘を装填したレール・キャノンの一撃を受けたベアトリーチェは、壮絶な断末魔を残し神秘の奔流へと消えていく。
【───これをもって、ゲマトリアは壊滅です。アダム先生と生徒達の輝ける青春に、我らのような邪悪の居場所はありません】
【あぁ。──素晴らしい崇高を見た。悔いはない】
【はい。王道が普遍なる支持を得る理由。それを解き明かせました】
【そういうこったあっっっ!!!】
夜明けはすぐそこまで迫ってきている。アリウスの憎しみと、それを煽るものは滅びた。
──だが、アダムにはまだ成すべきことが残っている。
【アダム先生。お疲れのところ申し訳ありませんが…】
「──解っている」
【こちらが、【時空の座標】です。お使いください】
「ありがとう。友よ」
【いえいえ。友達…ですからね】
アダムは拳を振るい、時空を切り裂いた。
──迎えを待つ、姫を救うために。
ミカ「はあっ……はあっ…はあっ………」
(まだ…まだ終わらない…!皆で一緒に、ハッピーエンドに行くんだから!)
ラフム【【【【【【!!】】】】】】
(アダム先生は、最高の先生だって…!私の自慢の先生だってキヴォトス中に知ってもらうんだから…!)
ユスティナ・ミメシス【【【【【!!】】】】】
(全部の罪はここに置いていく!私が全部引き受ける!皆の楽園に至る道を作る!それが私の───)
バルバラ・ミメシス【【…!!】】
(ティーパーティー・聖園ミカの…!やりたい事で、やるべき事なんだから──!!)
バルバラ・ミメシス【【─────!!!】】
ミカ「きゃあぁあっ───!」
バルバラ・ミメシス【【…………!!】】
ミカ「……いたた。聖女様……強いなぁ……」
バルバラ・ミメシス【【!!】】
全てのエネミーを薙ぎ倒し、心身ともにミカは限界を迎えていた。
ミカ「…………………………………会いたいよ…………」
だからこれは、虚ろに口をついた彼女の本心。今際の際を覚悟した言葉。
「…………───たすけて…。アダム、せんせい────」
彼女が絞り出した、最後の最後の願い。
その願いは───
【【【【【【【【──────!!!】】】】】】】】
巻き起こる、覇気と神威が迎え入れる。
ミカ「え──────」
それは、彼女が夢見た…待ち望んだ背中。
?「───────無粋だな」
ずっとずっと、縋りたくて。抱きつきたかった大きい背中。
「『オレ』の姫君に─────」
心の中で、ずっとずっと思い描いた夢と希望。
私をいつか、王子様が迎えに来てくれる。
「────何をする」
そんな姫の、子供じみた無垢なる願いは──
ミカ「………アダム、先生……………?」
今、アダムという『王子様』の手によって──
輝ける、真実となったのだ。
どのキャラのイラストを見たい?
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コンラ
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桃太郎(髀)
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温羅(異聞帯)
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坂上田村麻呂
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オーディン
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アマノザコ
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ビリィ・ヘリント
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ルゥ・アンセス
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アイリーン・アドラー
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崇徳上皇(和御魂)
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平将門公
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シモ・ヘイヘ
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ロジェロ
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パパポポ
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リリス(汎人類史)