人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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ぐるっぐる回って飛ぶのは…

ジョコプターだったかな…?


マテリアル〜大陸の優しい力持ち〜

『曹公護りし虎士筆頭』

 

 

『おお~?お前がおらを召喚したマスターって奴かぁ?よーし、分かった!おらは許褚、字は仲康ってんだ。おら頭が悪いから難しい事は分からねえけど、マスターの事は命を懸けて護り抜いてやるぞ!』

 

 

クラス:セイバー

 

 

真名:許褚・仲康

 

 

出身地:中国

 

 

出典:史実・三国志演義

 

 

身長・体重:184㎝・87キロ

 

 

属性:混沌・善

 

 

好きな物:農作業、昼寝、曹操、典韋

 

 

嫌いな物:裏切り、曹操を傷つけようとする相手

 

 

天敵:馬超・張飛

 

 

ステータス:筋力:A+ 耐久:A 敏捷:B 魔力:D 幸運:C 宝具:B+

 

 

クラス別スキル

 

 

対魔力:C

 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

 

 

騎乗:C

 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、野獣ランクの獣は乗りこなせない。

 

 

固有スキル

 

牛担の剛力:A

 怪力から派生したスキル。使用する事で筋力をワンランク上昇させる。更に相手が獣、或いは獣の要素が入っている者である場合には相手のステータスを下げる。具体的には魔獣クラスまでは筋力と耐久を1ランク、幻獣以上なら筋力のみ1ランク下げる事ができる。

 

 

 伝承においてセイバーが曹操に仕える前、義勇軍を率いて故郷を護っていた時に、攻め寄せた賊と交渉して村の牛と食料を交換したのだが、牛が故郷を懐かしんで逃げだしてきた。

 

 

 セイバーは、例え賊相手であっても一度結んだ約束を違える訳には行かないと、牛の尾を掴むとそのまま賊の陣地まで引き摺ってきた。これを見た賊達は恐れ慄くと牛を受け取る事なく逃げ去ってしまい、この噂は豫州一帯に広がり、聞いたものはみな許褚を恐れるようになったという。

 

 

虎痴の直感:A-

 セイバーに名付けられた渾名と、セイバーが主君の危機を察知して駆け付けて見せた逸話のミックス。直感から派生したスキルであり、戦闘などにおいては機能しないが、マスターに対して危険や危機が迫っている場合、それを即座に感知し、直ちに駆け付けられるように出来る。

 

 

 曹操に仕える様になったセイバーは、戦場においては恐れを知らぬ勇猛さを持っていたが普段はのんびりとした武人らしからぬ性格だった為『虎痴』という渾名を以て呼ばれていたが、主君である曹操に対して危機が迫っていると、それを察知する事が出来たと言う。

 

 

 これによりセイバーは主君である曹操の窮地を幾度もなく救って見せた。…だが主君である曹操を護ろうとするあまり、袁紹との戦いの最中に彼に寝返って軍事機密をばらして戦勝に貢献した許攸と言う人物がその功績に驕って、曹操を侮辱する発言をした事に激怒して殺害したと言う逸話からか、味方であってもマスターに対して無礼な発言などをした場合、激怒して敵対をする可能性もある。

 

 

投擲(岩):C

 岩などの物体を弾丸として放つ能力。

 

 

 伝承においてセイバーが曹操に仕える以前、義勇兵を率いて故郷を護っていた時に城中の男女に湯呑みや枡ほどの大きさの石を用意させ、投げつけて抵抗した逸話から。

 

 

我が樊噲也:A++

 セイバーが曹操に仕える時に、その勇壮な雰囲気と武勇を見て言い放った賞賛がスキルに昇華されたもの。その武勇は主君をあらゆる窮地から護り抜くためのものである。

 

 

 自らの攻撃力と防御力を上昇させ、アタックプラスとターゲット集中効果を付与する。

 

 

鞍の盾:B

 セイバーの主君である曹操が馬超と干戈を交えていた時、その猛攻に窮地に陥った曹操を護る為に船に乗せて避難していたが、それを見た馬超が矢の雨を浴びせたのに対し左手で馬の鞍を掲げて曹操を矢から守った逸話から。

 

 

 アーチャーに対してのクラス属性不利を無効化する特殊スキル。

 

 

宝具

 

 

『皆―!おら達でマスターを護り抜くぞー!おら達のマスターに危害を加えようってんなら、おら容赦はしねえからなぁ!!尽忠近衛・武衛虎士!!』

 

 

『尽忠近衛・武衛虎士』

ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大補足:100人

 

 曹操に忠誠を尽くす事になるセイバーが義勇兵を率いていた時に、彼に協力していた侠客らも共に曹操に仕え、虎士(主君を護る近衛兵)となった逸話が昇華された宝具。

 

 

 セイバーが指揮する事になった虎士達をサーヴァントとして現界させる。召喚されるのはいずれもマスター不在のサーヴァントだが、それぞれがE-ランク相当の『単独行動』スキルを保有し、最大30ターンに及ぶ現界が可能。

 

 

 彼らはいずれも名を遺した訳ではないのだが、セイバーが率いた虎士の将兵は後に武功によって将軍となり侯に封ぜられた者は数十人に、また都尉・校尉となった者は100人余りに上り、皆が剣術家であったとされている事から、この宝具によりセイバーのクラスを得たと言える。

 

 

 FGOにおいては召喚した虎士達による連続攻撃の最後にセイバーが大刀で止めを刺す。

 

 

Weapon 『無銘:大刀』

 セイバーが戦場で振るった長柄の大刀。華美な装飾などが施されてはいない無骨な造りであるが、数多の戦いを潜り抜け、主君である曹操を護り続けたセイバーが最後まで愛用した業物である。

 

 

能力:筋力と耐久の能力値が高いセイバー。直接戦闘も強いが、主君…即ちマスターに対する危険をすぐさま察知し、駆け付けられるように出来る。その剛力は三国志においても上位に食い込むほどであり、張飛とも渡り合ったほど。

 

 

知名度…☆4:三国志演義や正史三国志などを読んだ事があるのなら間違いなく知っていると言える武将。

 

 

解説:三国志に登場する武将の一人であり、魏の曹操に仕えた人物。

 

 

 身長8尺(およそ184cm)で腰周りが10囲(およそ120cm)あり、容貌が雄々しく毅然としており、武勇と力量も人並み外れていた。

 

 

 後漢末、許褚は若者や一族数千家を糾合し、全員で砦を固めて賊の侵入を防いでいた。汝南の喝破の賊一万人余りが侵攻して来ると、多勢に無勢で疲労し、武器や矢弾も尽き果てるまで追い込まれたが、許褚は城中の男女に湯呑みや枡ほどの大きさの石を用意させ、投げつけて抵抗させた。

 

 

 食糧が乏しくなると許褚は一計を案じ、賊と和睦を結ぶ振りをして牛と食糧を交換させた。賊が来て牛を引き取ったが、牛はすぐさま逃げ帰って来てしまった。このため許褚が片手で牛の尾を掴んで引き摺り、牛を賊の元へ返そうとすると、賊は驚き牛も引き取らずに逃げ帰ってしまった。この噂は豫州一帯に広がり、聞いたものはみな許褚を恐れるようになったという。

 

 

 曹操が淮・汝の地方を支配すると、許褚は軍勢を挙げて曹操に帰服した。曹操は許褚の勇壮な雰囲気に「我が樊噲である」と言った。その日のうちに許褚は都尉となり、宿衛に入った。許褚に従っていた侠客はみな虎士(近衛兵)となった。張繡征伐に従軍して先鋒となり、校尉に昇任した。

 

 

 袁紹との官渡の戦いにも従軍した。従士の徐他らは以前から謀叛を企てていたが、曹操の傍で侍衛している許褚を恐れ事を起こすことができなかった。このため、徐他らが許褚の休みの日に行動を起こしたが、許褚は宿舎まで来たところで胸騒ぎを起こし、すぐに引き返した。

 

 

 徐他らはそうとも知らず曹操の帳に入り、許褚を見て大いに驚いた。許褚は、徐他らの顔色が変わったのを見て謀叛を悟り、すぐさま彼らを打ち殺した。このことで曹操はさらに許褚を信愛し、出入りにも同行させて左右から離さないようになった。

 

 

 鄴の包囲戦に従軍し、戦功を立てて関内侯に封ぜられた。

 

 

 韓遂・馬超との潼関の戦いでは、曹操は黄河の北岸へ渡る前に兵を先に渡河させた。しかし、曹操が許褚や親衛隊百人余りと共に南岸に留まって背後を遮断すると、馬超は兵1万人余りを率いて来攻し、雨のように矢を降り注がせた。許褚は曹操を支えて船に乗せたが、兵も挙って乗ろうとしたため、船が重さで沈没しそうになった。そこで許褚は船によじ登ろうとする者を斬り、左手で馬の鞍を掲げて曹操を矢から守った。さらに、船頭が流れ矢に当たって死ぬと自ら右手で船を漕ぎ、曹操を渡河させた。

 

 

 その後、戦局が膠着したため両者は会談の場をもつことになった。曹操は韓遂・馬超らと単騎で語らうこととなり、従騎として許褚だけを連れて行った。馬超は武術の腕を頼りに曹操を殺そうと考えていたが、以前から許褚の勇猛さと武力を聞いていたため、従騎が許褚ではないかと疑った。

 

 

 馬超が曹操に対し「公の下には虎侯という者がいると聞いているが」と問いかけると、曹操は無言で後ろを指した。このため許褚が馬超を睨みつけると、馬超は動くことができずに結局引き返した。数日後、馬超軍と戦った時、曹操は馬超らを大いに破った。許褚は自ら敵の首級を挙げ、武衛中郎将に昇進した。武衛という称号はこの時から始まったという。

 

 

 曹操が魏王となった頃、曹仁が荊州から戻ってきたときに宮殿の外で許褚に出会った。曹仁が中に座って寛いで語ろうと誘ったが、許褚は「王(曹操)は、まもなく出殿なされる」と言ってすぐ宮殿に引き返してしまった。曹仁がこのことに怒ると、ある者が許褚に対し「征南将軍(曹仁)は王族の重臣なのに、謙って君をお呼びになったのだ。それなのになぜ断ったのか」と言った。これに対し許褚は「彼は王族の重鎮といえども外の諸侯です。私のような内の臣下の端くれが、部屋に入ってどんなことを話せましょうか」と答えた。それを聞いた曹操は、こと更に許褚を信愛し、中堅将軍に昇進させた。

 

 

 曹操が亡くなると、許褚は号泣して血を吐いたという。

 

 

 曹丕(文帝)が即位すると、万歳亭侯に進封され、武衛将軍に転任した。中軍の宿衛禁兵を都督し、曹丕にも側近として大いに親しまれた。かつて許褚が率いて虎士となった者から、後に武功によって将軍となり侯に封ぜられた者は数十人に、また都尉・校尉となった者は100人余りに上り、皆が剣術家であったといわれる。

 

 

 曹叡(明帝)が即位すると、牟郷侯に進封して領邑700戸となり、一子が関内侯に封ぜられた。やがて死去し、壮侯と諡された。子の許儀が後を嗣いだ。太和年間に再び許褚の忠孝が評価され、詔勅により子孫二人が関内侯に封ぜられた。

 

 

 陳寿は、許褚と典韋が曹操の左右を警護したことは、漢の樊噲に準えると評している[13]。

 

 

 裴松之は、徐他の謀叛に許褚が胸騒ぎを起こしたのは、漢の金日磾と同じく忠誠の極致があったためで、更に潼関の危難も許褚がいなければ救済できなかったことであり、その功烈は典韋に勝るものがあると述べている。また、典韋が曹操の廟庭に功臣として祭られたものの、許褚は祭られることがなかったため、そのことについて理解しがたいとも述べている。

 

 

 三国志演義においてもその武勇を以て曹操を支えた事が記されており、特に馬超との一騎討ちでは途中から上半身裸になって戦う勇姿を見せる。

 

 

人物:程よく日焼けした肌色をしている恰幅の良い大柄の体格をし、それを青を基調にした甲冑を纏っている男性。手には戦場で振るった大刀を握っている。

 

 

 『気は優しくて力持ち』と言う言葉がよく似合うほど、およそ武人らしからぬ呑気な性格の持ち主。おっとりした物腰と無邪気な言動で周囲を和ませる一方で、一度戦場に出れば恐れを知らぬ勇猛さを見せた。

 

 

 普段はのんびりとした雰囲気を醸し出しており、英雄王が改築の要求書を求めた時には『大きな畑と農家』を求めるなど、平時においては農作業に精を出し、子供達相手にも優しさを見せる。

 

 

 マスターの事を大切に想っており、マスターに危険や危機が迫っているのならば直ちに駆け付けてこれを護り抜こうとするなど、サーヴァントとしての心構えは上位に食い込む。

 

 

マスターとしての態度:基本的にはマスターの指示に従うが、無辜の民草に対して危害を加えるような指示にはあまり従おうとしない。寧ろ無辜の民草を護るように指示されると逆にやる気を出すタイプである。

 

 

 それさえ守れるのならサーヴァントとしてはかなりの優良物件。

 

 

人物関係

 

 

曹操:自身が最後まで忠節を貫いた主君。自らの事を『我が樊噲である!』と称賛し、これにセイバーも彼の窮地を救う為に奮闘すればますます厚い信頼を向けてくれた掛け替えのない主君。彼の死を誰よりも悼んだ…。また典韋と同様に『乱世の奸雄』などと畏怖されていても、自分達に対しては表立つ事は無いが情誼に厚い一面を見せる彼の事を、身命を賭して護り抜く事を誓っていた。

 

 

『おらにとって曹操様は一番大切な主君だったよ。おらの故郷が賊達との戦いで荒れ果てちゃった時も、曹操様は建て直しに力を尽くしてくれたんだ。『虎痴がその身を以て守ろうとした故郷を、荒れ果てたままにしてはおけぬ。何より、儂の事を幾度も護ってくれたのだ。このくらいは安い物よ!』と言って豪快に笑ってくれてなぁ。…曹操様が死んじまった時は、本当に悲しかったんだ』

 

 

典韋:セイバーが曹操に仕える事になった際に共に近衛の任を請け負っていた豪傑。自身を相手にしても真っ向から渡り合える怪力を持っており、やがて肝胆相照らす仲となり共に曹操を護り抜こうと誓い合った…その約束は果されなかったが、彼の遺志を継いで曹操を護り抜く事を改めて誓った。

 

 

 カルデアで再会したときは憚る事なく号泣し、思いっきり抱きしめていた。

 

 

『て、典韋~!お前に出会えてすごく嬉しいぞー!また一緒にマスターの事を護ろうなー!…曹操様も来てくれたら、おらもっと嬉しいんだけどなぁ』

 

 

『はっはっは!相変わらずだな虎痴よ!……その怪力で抱きしめられるのがこうも嬉しいとはな。カルデアも粋な事をしてくれるものよ。…さて虎痴、そろそろ離してもらおうか。いつまでもこうしていてはマスターを護れぬからな』

 

 

馬超:セイバーが相対した豪傑。三国志においても名の知れた英雄の一人であり、セイバーが仕えた曹操を幾度も窮地に陥らせた事から最も警戒を強めている相手。だがそれ以上にセイバーはこの男を好きにはなれない。……人質として預けられていた父親の馬騰を見捨てて曹操に反抗した事を、情誼に厚い彼は断じて許せなかったのだから。

 

 

『馬超かぁ…なあマスターよぉ?あいつもこのカルデアに呼ぶのか―?…まだ分からねえ?そっかぁ…それならよかったぞぉ。おらあいつはあまり好きにはなれないんだ。あいつは強いは強いけどさぁ…父親を見捨てやがった酷い奴だからなぁ』

 

 

張飛:セイバーが相対した豪傑。義兄弟である劉備や関羽の為に力を尽くそうとするその姿勢が、セイバーはとても好感を持てており、敵味方に分かれて戦いはしたものの、その強さと心意気を誰よりも認めていたほど。(少なくとも馬超よりは遥かに好意を抱いていた)

 

 

 カルデアでの再会を果たすと、満面の笑みを浮かべながら抱きついて再会を喜び合った。

 

 

『おお張飛だぁ―!お前もカルデアに来てたんだなぁ!おら馬超よりもお前と出会えた事がすっごい嬉しいぞー!』

 

 

リッカ:自身を召喚したマスター。マスターとして誰よりも認めており時々食事などに彼女を誘う事があるのだが………如何せんその喰いっぷりはブリテンの円卓組も唸らせるほどであり、リッカの方がギブアップしてしまったほどだった。

 

 

『リッカ―!鍛錬が終わったのかぁ?それならおらと一緒に飯を食いに行こう―!腹一杯食べられるこのカルデアってのは本当にいい所だなぁ!……リッカ―?どうしたんだぁ?そんな顔を引きつらせてよぉ?リッカはほっそりしてるからなぁ。思いっきり食べなきゃダメだぞぉ?』

 

 

リッカ「うぅう…!この私が!食事で!ま、負けた!(パタって)」




ふかやんさん、ありがとうございました!

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