人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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おまたせしました。


無理ゲー投下のお時間です。


コーンモロコシさん、ありがとうございました!


マテリアル〜存在していたはずの王〜

真名:ラ・ムー

クラス:アルターエゴ/エンシェントゴット(敵限定)/グランドルーラー(敵限定)

性別:超越

出典:ムー大陸関連伝承全般

地域:ムー大陸

身長:2m 56cm

体重:自由自在

好きなもの:ムー大陸の繁栄

嫌いなもの:ムー大陸の存在否定

属性:秩序・善 天、地、人

イメージCV:池田秀一

 

ステータス

筋力:自由自在

耐久:自由自在

敏捷:自由自在

魔力:自由自在

幸運:自由自在

宝具:自由自在

 

概要

ラ・ムーとはジェームズ・チャーチワードをはじめとした一部の研究者や魔術師が主張してきた約1万2000年前まで太平洋上に存在していたとされる空想上の大陸である『ムー大陸』において太陽神の化身と称された帝王である。

 

ムー大陸とはチャーチワードの書籍によればかつて太平洋の中央部に東西7000キロメートル、南北5000キロメートルにも及ぶ超大陸であったとされ、大陸の人口は6000万人を超えていたと言われている。

ラ・ムーはムー大陸の首都ヒラニプラに君臨し、政治や行政、宗教に至るまでのすべてを統治し、全文明を支配できるほどの高度な学問と文化、建築、航海の術を持って超古代文明を繁栄させていたとされる。しかしそれが神の怒りを買い、巨大地震が発生し、大陸中の火山が噴火、大津波によって一夜にして文明は滅亡、大陸は海に沈んだ、、、と一部の研究者や魔術師達は主張してきた。

 

だが現在においてはチャーチワード自身の身分詐称やムー大陸を記したとされる一次資料自体にも疑義が持たれるようになり、信憑性が低下、トドメと言わんばかりに複数の海底調査によって学術的に否定されている。

魔術世界に於いても同様であり、かつて存命していたあるロードの手記によれば『ムー大陸は馬鹿馬鹿しい絵空事に過ぎない、コレの存在を本気で信じ研究する者に席を空けるほど時計塔は寛容では無い』と記すほどであり、現在魔術世界でムー大陸に関する研究を行う魔術師は存在しない。

 

実際カルデアに召喚された神々でさえ『太平洋にそんな大陸なんて存在していない』と語っている。

 

 

では、このラ・ムーはいったい何者なのか?

 

 

 

 

情報特別公開

 

人類史において並行世界は一定のタイミングで『もっとも強く、安定したルート』から外れた世界を伐採し、エネルギーの消費を抑える。これにより栽培され消滅する世界を剪定事象と呼ぶ。

 

しかし、どれだけ打ち捨てられ、剪定されてしまったとしても剪定事象は一度は並行世界として成立した世界線である。

 

 

 

だが、並行世界にはその時代で生きる人類や霊長がどんな選択や決断を強いられたとしても決して選択肢としてすら提示されない可能性というものが存在する。

 

汎人類史が並行世界の生存競争の勝者の歴史、剪定事象が生存競争の敗者の歴史とするのであれば、そもそも並行世界の生存競争の土台に立つことすら許されない異端の歴史が存在する。

 

いかなる人類や神、超越者でさえ認識する事も観測する事ができない歴史。

 

それを『異端事象(イレギュラー・ライン)』と呼ぶ。

 

ラ・ムーは本来であれば選択肢としてすら存在しない『ムー大陸が実在し、ムー大陸が滅亡する筈だった天変地異さえ乗り越えて地球全土は愚か、宇宙そのものを統一する程の文明として繁栄した世界』より飛来した存在である。

 

 

性格

一人称は「ムー」。

己に厳しく、民を愛し、そのためなら如何なる地獄へも立ち向かう、まるで物語の中から現れたような理想の指導者。

 

公明正大・滅私奉公を体現し、質実剛健な堅物ではあるが、手が足りなければ恥を惜しまず助力を乞い、

己に不足があったなら部下にさえ同じ人間として頭を下げる好漢として多くの人物から尊敬を集めている。

 

正に英雄という言葉が似合う稀代の傑物。

 

ムー大陸では当然の様に彼の英雄的活躍は知れ渡っており、彼に憧れて軍人になる者は後を絶たず、中には彼個人を神として崇拝するものさえもいる。

 

一方、他の文明への侵略や他の文明の宗教・信仰の弾圧、異星人の根絶や異星の滅亡、更には世界を滅ぼそうとする邪悪や巨悪すらとも手を組むと言った側から見れば邪智暴虐な暴君と言う謗りを受けてもおかしくない行為すら平然と行う事もある。

 

がそこに邪悪な意思や支配欲と言った下心は存在していない。

彼にあるのは徹頭徹尾『ムー大陸と民の永遠の繁栄』の為と言う指導者としてはいたって普遍的なものである。

 

その為に必要であるのなら彼は悪魔となり世界を滅ぼし、英雄として世界を救う。

 

だが同時にその精神力と意志力こそがラ・ムーの歪みそのものでもある。

 

周囲に惑わされず己を通す、才能の差を努力で覆す、どれだけ絶望的であっても諦めない。

言葉にするのは簡単で綺麗でも、これら全てを実現し続けることなどまるで現実的ではない。

しかし、直面すれば誰もがどこかで妥協し堕落するそれらの苦難を、ラ・ムーは何の疑いもなく当然のように試練と捉え立ち向かうことができる。できてしまう。

あまりにもその意思が強固すぎるせいで、人としては正しいことを続けている筈なのに、そこに人間味は感じられない。

 

阻むものかムー大陸民であろうがかつて肩を並べた親友であろうとも、 国家繁栄の障害になるなら迷わずその屍を超え、そして犠牲が積み上がるほどそれを背負い、決意がさらに強固になっていく。

 

だがこの理想があくまで彼個人の中で自己完結した願いでしかなく、彼の掲げるムー大陸の繁栄は民の総意を代弁してる訳でも政治での取り決めを彼が実行してる訳でもない。

かといって何か特別な経験があって立ち上がったわけでも、家族・友人・恋人といった特別な存在から望まれたわけでもない。

何か理由があるとすれば、単に彼がかつてこの理想を実現すると“決めた”から。

つまり彼の行動と理想は一見利他的な様で、実際はどこかの誰かが救いを求めているだろうという、

都合のよい不幸を勝手に頭の中に作り上げた上で行っている一方的な奉仕に過ぎない。

 

繁栄を与えられる側にとってはこの上ない指導者ではあるが、

犠牲になる者にとっては迷惑極まりなく、そもそも国民であれば否応にも彼の野望に関わらずにはいられないのも問題。

当然汎人類史への侵攻を行えば当然楽園との衝突は避けられず、その余波でムー大陸そのものが滅亡する可能性すらあるので、犠牲が出ることは避けられない。

 

とはいえ彼がムー大陸の英雄である事に変わり無くどのような理想であろうとも、救いたい民がいるからこそかつて決意したのは変わらない。

目的のためなら他がどうなっても良いという人間ではなく、それらの価値を分かった上で自分を止められないだけのだ。

 

犠牲にした命のことも決して軽んじているわけではなく、 犠牲にすることに迷いはなくてもその全てを断腸の思いで下し、傷ついた無辜の民のことは例えムー大陸の民でなくとも全て記憶している。

 

現実的に見れば国の代表が掲げる指針としても正統であり、勝利すれば多くの利益と平和を生むのも事実。彼以上に国の未来を案じている人物はいないだろう。

倫理観そのものは真っ当で人格者であることも間違いなく、帝王としての立場や英雄としての活躍抜きで彼を慕う者も存在する。

 

彼は他者のことを信用・信頼しないわけでは決してない。

むしろ自分を支えてくれる部下や友に対して礼と感謝を欠いたことはなく、その人物を正しく評価している。

愛や友情・団結といった人と人が互いに与え合う力にも理解を示し、むしろ自分が持てなかった強さとして尊んですらいる。

 

だがラ・ムーはそれを理解することはできても、決して共感することはないのだ。

 

 

能力

全宇宙の統一という偉業を成し遂げる程の軍事力や政治力、科学力は勿論とてつもないが、彼の最も厄介なのはその精神力と意志力。

どれほど追い詰められても決して倒れず、それどころか窮地に陥るほどに気合と根性で覚醒し爆発的に強くなっていくのである。

 

彼を倒したいなら気合と根性を無意味にする程の異能で蹂躙するか、覚醒するほどの接戦になる前に勝利度外視の捨て身で倒すしかない。

のだが、前者に関しては宇宙統一の際に既に直面しながらもその精神力と意志力で逆に乗り越えてしまっている為実際に彼を倒す方法は後者しか存在していない。

 

また武器こそ持たないがその徒手空拳の数々の戦場を潜り抜けた経験と、常軌を逸した鍛錬で培った技量は他の追随を許さない。

 

彼の(あくまで魔力放出を使用しない)攻撃や動作は目に留まらない速さを持ってる訳でも星を破壊する程の威力を誇る訳でも無い、、、がその全てがいかなる不条理をも粉砕して敵を討伐する威力と重さを持っており、事実上彼の全ての攻撃が防御不可、回避不可、相殺不可の代物になっている。

伝承防御や概念防御、対粛清防御ですら彼の前では凡百な防御行動でしか無い。

加えて膨大な経験と技術、本人の折れない精神性と相まって、一切の隙の無い強さを発揮する。

 

保有スキル

 

太陽のカリスマ:EX

ラ・ムーの持つ英雄としての圧倒的なカリスマ性。

彼の行動全てが彼を慕う全て民の士気をあげ、全ての力を引き上げる。

 

だが同時に彼のカリスマは正しすぎて狂っている。

 

彼に憧れてしまった多くのものは正義のため、未来のため、誰かのために全速力で邁進し、折れず曲がらず決して諦めず、圧倒的な熱量で邪魔者を轢き潰して進む破綻者。何者よりも正しく、強く、熱く、厳しい。

逆に言えば、彼らは正しいであるがゆえに己の誓いを反故にできない。諦められない。悩むことも、泣くことも、迷うこともない。人間としての当たり前が欠落した雄々しくも歪な怪物たち。

そういう生き方しか選べなくなってしまうという欠点も持つ。

 

神性:測定不可

物理的な神性適正を持つか否か。

ラ・ムーは帝王であると同時に太陽神の化身である。

更に民達からの狂信的な信仰により現人神と言っても差し支えない。

 

また後述するスキルの影響も相まって彼の神性が余りにも膨大な為「対神・対神性」効果を持つスキル・宝具が通じず、神殺しの概念すら彼に届かない。

 

信仰掌握:EX

ムー大陸が全宇宙を統一した事で全宇宙の神話・宗教・英雄譚・叙事詩の英雄・神々が全て彼に置き換わった事で獲得したスキル。

いかなる神・魔獣や英雄に対する信仰そのものを全て彼に対する信仰として変換される。

彼の前に立ついかなる英霊であろうと神霊であろうとはそもそも霊基を確立するだけの信仰そのものを『最初から存在しないもの』として失ってしまう。

 

 

弱点超剋:EX

「弱点削除」スキルの原型となったスキル。

サーヴァントが持つ物理的、伝承的、神話的、概念的弱点を全て消し去り、新たなる弱点の発生を無力化する。

原型たるこのスキルは更に弱点が無い事を弱点とする類の能力やこのスキルそのものの無力化すら跳ね除けてしまう。

 

宝具

永遠たる、黄金大陸(ムー)

ランク:自由自在

種別:対界宝具

レンジ:自由自在

最大補足:不明

ラ・ムーが君臨するムー大陸そのもの。

彼の現界と同時に自動発動する宝具。

太平洋上に浮遊大陸「ムー」を出現させる。

ラ・ムーはムー大陸内で起きる全ての事象を把握でき、また文明の繁栄という形で大陸の形状や大陸内の国家、人類、技術などの進化発展を可能とする。

 

更にムー大陸自体がラ・ムーそのものであるため、ラ・ムーを倒すにはムー大陸の破壊が必要なのだがラ・ムーが存在する限り、ムー大陸の存在が証明されてしまう。

 

 

万象超剋、黄金たる太陽はここにあり、(ヒラニプラ・ムー・デル・ソル)

ランク:⭐︎

種別:対人・対界宝具

レンジ:測定不可

最大補足:測定不可

ラ・ムーの次元が違う精神性と意志力が昇華した常時発動型の宝具。

いわゆる魔力放出(炎)。

ただしラ・ムーの場合はその魔力出力と魔力の密度が最早比較する対象が存在しない領域にいたっており、放出される炎が本人の精神力次第で無限に出力上昇が可能であり、その出力を応用して無限の進化・覚醒をもたらし、さまざまな宇宙規模の事象の擬似再現を可能とする。

だけで無くその異次元の魔力密度は限界を悠に超えて物理法則は愚か空間すら耐え切ることができず、その魔力と共に動くだけで次元の位相に亀裂を生じさせ、光速突破という矛盾によって全ての道理を粉砕して自分の都合を押し通す。

 

身も蓋もない言い方をすれば『本人の気合いと根性だけであらゆる不可能・不条理を突破して否定する』宝具である。




突如として太平洋上に出現した異聞帯と思わしき嵐の壁。
外部から空想樹もビーストΩ由来の反応も確認できない中、楽園は調査の為ストームボーダーによる突入を試みる。

太平洋中央部ー生命の根源たる最も広大な海洋に現れたのは、本来なら存在しないーーー否、存在してはならない筈の超巨大浮遊大陸だった。

人類史において完全に未知となる大陸と文明、前人未到の大地に刻まれる空前絶後の英雄譚とは?

史上最大の脅威の前にカルデアの命運は?

これはビーストΩとの戦いとは別の存在ーーー後に“星戦”と呼ばれる事になるある大事件の予兆の一つ。

幻の大陸に君臨するのは王か?それともーーー」


irregular line 1
悠久黄金大陸ムー
『真なる地球の王』

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