エレジアは完全に復興を遂げ、ゴードン、並びにウタの旗揚げの下に、完全中立国家としてどのような存在にも屈せず、どのような存在も受け入れる国となる事を制定。
その同盟として、カルデアと正式に契約を締結。並びにルフィ達と話し合い、ルフィ達の留守をルシファーら地獄の戦力が引き続き防衛戦力を担当する運びとなった。
トットムジカ、カグラはエレジアの守護神として再び祀られる事となり、それぞれニカ…ルフィらの帰りを待ち、散っていった魂たちを慰める役目に就く事となった。
天竜人達は正式にエレジアに国籍を置くこととなり、エレジアを支える国民としてより一層の奮闘を誓うこととなった。
その有り様をイムは『ライブ見れるならなんでもよし』と認め、正式にエレジアは世界に再びその名を轟かせる事となる。
これからエレジア、並びにウタやゴードンにはやることが山積みではあるが…
今日はそれらは置いておき、一丸となってカルデアの偉大なる節目を祝う事を決定するのであった──。
「皆、お疲れ。結局出番がなかったはくのんがせめて労いを送ります。ナイスファイト」
エレジア、カルデア合同の偉大なる祝祭。それらにはあまりにも沢山の存在が参加を果たすこととなる。あの激闘に参加したグランドマスターズも、その一員だ。
「本当に強かった…。イザナミ様と言い、荒ぶる神は本当に厄介だな…」
「ゼウスでありながら面目ない!成す術なく眠ってしまったよ!いやぁ本当に面目ないね!詫びるばかりだ!」
「仕方ない…とは言いたくないけれど、文明や芸能を支配する存在がこれほどまでに強いなんてね…」
「それは当然だ、オフェリア。同時にこれはリッカが人類悪として立ち塞がったイフでもあるのだろう。人の文明に対する特効とは、これほどまでに恐ろしい」
「笑えねぇ……リッカが人類最後のマスターで良かったぜ、なぁ?デイビット?」
「それは、本当にその通りだ」
「今から派手派手なパレードを数週間単位でやるみたいじゃない!その後はいよいよ夏!乗り越えたご褒美には丁度いい素敵なイベント目白押しよね〜!」
「とりあえず、もう神様関係は当分結構よ…身が保たないわマジで…まぁ」
「でも目覚めはスッキリしているわ。ふふ、脅かすだけの神じゃないものね、カグラ様は!」
「うん、これからはエレジアの守護神だから。…あれ?カドック、リッカは?」
「あぁ、麦わら海賊団の仲間と会ってるよ。下っ端、らしいからな」
「凄かったもんね、ルフィ船長……色んな話、出来てるといいよね」
〜
こちらは麦わら海賊団サイド。無事に再会を果たしたリッカとメンバー達が、笑顔と共に歓談を行っていた。
「リッカ!久しぶり〜!何よ、ますます立派な顔つきになったんじゃないの〜?」
「ナミさん、お久しぶりです!ロビンもますます魅力的になって…!」
「うふふ、ありがとう。歳はますます離れてしまったけれど、心はあの日から変わっていないわ」
「大活躍だったみたいじゃない!ルフィから聞いたわよ〜?でもアイツあんたに乗って暴れ回ったって聞き捨てならない事言ってたんだけど…詳しく話を───」
物陰にて。
「おーいリッカ〜〜!ひさしぶ」
「待てチョッパー!気持ちはわかるが今は待て!」
「んー!?サンジ!?なんでだ!?」
「見ろ、今リッカやナミさん達は男子禁制のフィールドを形成してる。俺には見える、判るんだ」
「男子禁制の、フィールド!?」
「あぁ、何人たりとも侵すことを赦されない神聖な領域…。ガールズトークは決して男子が挟まっちゃならねぇ。そういう神の領域なんだよ」
「そうなのか…!?おれ、知らなかった!?」
「また一つ賢くなったなチョッパー。だからこっちでエレジア風メニューでも…」
「お〜〜〜〜いリッカ〜〜〜!!久しぶりに俺の武勇伝を聞いていけよ〜〜〜!!」
「おいリッカ!!あのス〜〜〜パ〜〜〜〜なゴールデンロボットを俺に紹介してくれ〜〜!!」
「ヨホホホホ!!リッカさん!!久方振りにスパッツ魅せてもらってよろしいでしょうか!!」
「………………」
三人は纏めてサニー号のマストに吊るされたという。
「彼女が噂の一味の下っ端か。このジンベエ、先輩には挨拶しておきたいが…」
「なぁに、時間はあるんだ。積もる話は寝かせておけよ」
「そうじゃな、ゾロ。…しかし、下っ端などに収まる器に見えんが…」
「この数年、どこまでアイツに近付けたか…手合わせが愉しみだ」
「おなごに向ける感情か、それが…?」
〜
ゴードンはオルガマリー、ロマニと共に同盟の調停を結んでいた。それらは、カルデアに力を貸す代わりにカルデアとその同盟戦力を国防戦力に起用する契約である。
「確かに。これでシャングリラ・カルデアは正式にエレジアの同盟者となり、中立の理念を貫く力の一助となるでしょう」
「本当にありがとうございます。海賊の略奪、海軍の圧政、天竜人の暴虐に負けず中立を貫くには、あなたたちの力が不可欠だと信じています」
「いえいえ!こちらこそありがたいですよ!まさか島一つを我々に自由に使わせていただけるなんて!プライベートリゾートみついなものじゃないですか!やったぁ!」
「はぁ…。ロマニ?はしゃがないの」
「いえいえ。カルデアの皆様、並びにルシファー君達の力はエレジアの希望そのものでした。神への触れ合い方、神との付き合い方。未だ皆様から学べることは沢山あります。これからも、どうか共に歩んでいきましょう」
「喜んで。国王ゴードン」
「国王…。ふふっ、まさかそう呼ばれる日がまた来ようとは。本当に、本当に良かった。ウタがあの日、彼と会えて…」
〜
天竜人、並びに地獄の軍勢は駐屯部隊、憲兵、自警団、自衛隊としての役職も兼任。健やかな生活を護る力となっていた。
【ああああぁ………!まさか、まさかこの私が!!サタン様を…サタン様を忘れてしまっていただなんてぇえぇえ……!!】
「あれはいったい……」
【気にしないで、レタッソク。魔王としての不覚を嘆いているの、あれは】
【ハッハッハッハッ!アダムといったか!まさかサタン様やベルゼブブを抑え込むとは!いかな秘術を使った!?】
「私は指示をしたに過ぎん。それに、ルシファーやベルゼブブは意志と魂あってこその強さ、眠っていてはただ力を振るうだけの装置に過ぎん。ドラゴラースには手を焼かされたが…」
『それも、パパポポ様や温羅様、アマノさん、リリスさん、カマソッソさん、カーリーさんや大天使さん皆が頑張ってくれました!』
【……(ふみふみ)】
【( ˘ω˘)スヤァ】
「勇猛、そして激昂。あの日の蜘蛛と勝るとも劣らぬ終わりなき激闘。しかし魂はあらず、それでいて我等には義があり、信念を有し、勇気を以て制覇した!おぉ、強大なるカマソッソはまた一つ!カーンの民への土産話を拝領する事となった!!此度は血でなく、笑顔の語らいこそを糧としよう!!」
「ひっさかたぶりに本気出した…!ていうかイザナミばあさんが真面目になったんだろ!?拝みたかったぜぇ!」
「カルデア職員はトラウマになったようだがな。……こちらも容易とはいかなかったが」
「様子を見に来たルゥの援護が無かったらどうなってた事かねぇ。アレで弱体化とか勘弁してほしいぜ…」
「アダム…本当に、他人に指示を出すのが様になっていたわね」
「キヴォトス最強最高戦力、エデンの王の肩書は伊達じゃねぇな。見ろよ、アタシら被害少なすぎだぜ?」
『カナンの民と共に戦えた事は私の誇りだっポ』
【民達も、貴方への賛美を謳っている。…長い長い道の果て、我等は正しい姿に戻れたのだな】
『これからだっポ。偽神の暴虐をなんとかした暁に、また乾杯しよう』
【葡萄酒と、カナンの果実でな】
「これから共に歩む、ルシファー様とその仲間たち…」
【ほら、恥ずかしいからもう泣き止んで…】
【ルシファー様ぁぁあ〜〜〜〜〜〜〜!!!】
「………濃いな、レタッソク」
「頑張ろう、ウロヤソク」
魔王や特記戦力の濃さに、二人神妙に頷くばかりなのであった。
〜
そして、慰霊碑。かつての災害の慰霊碑の前に、ウタとカグラ、ルシファーとトットムジカは佇んでいた。
『わたしが、この魂たちを労り慰めよう。故に、そなた等は笑顔と幸福を絶やさずにあってほしい』
「でも、これは私達の罪だから」
『それは違う。これはわたしの罪だ。トットムジカへの想いと、世界を、私は汚してしまった。故にこそ起きた悲劇。そして私は、再びその悲劇を再現するところだった…』
『カグラ…』
「でも、そうはならなかったよ。だからカグラ、君はこのエレジアの笑顔と音楽を護るべきだ」
『!』
「悼むのはいい。でも、必ず前を向いて進まなきゃ。ウタがそうしたように、トットムジカがそうしたように。あなたも必ず、それができる筈だから」
『───ありがとう。美しき、明けの明星よ』
「カグラ!」
「大丈夫。エレジアにカグラはいるよ。一緒さ」
「……ルシファー、本当に私達の恩人だね。エレジアも、カグラも、トットムジカも、あたしも。全部全部救ってくれた」
『僕は救ったなんて思ってないさ。君達が、その輝きを取り戻したんだよ』
「……。…あの曲、さ」
「Precious?」
「うん。あたし、カバーリリースしていい?あの曲もね、新時代に持っていきたいんだ」
「本当!?勿論いいさ!たくさん歌っておくれ!」
「ありがとう。………でさ。行っちゃうんだよね。ルシファー」
「…。…うん。目的は果たしたからね」
「また…会いに来てくれるよね?」
「勿論。だって僕は君のファン一号だよ?……それに」
「…」
「ファンは、アイドルのプライベートには干渉しちゃいけないからね。君の人生に、寄り添う人間はもういるだろう?」
「……でも」
「?」
「でもルシファーは!あたしにとっての星だから!ずっと、これからもずっとあなたを見上げるから!あなたに届くように、いっぱいいっぱい謳うから!」
「!」
「だから───!あたし以外の歌手フォローしたら!許さないから!!」
「ウタ…」
「あんたはあたしのファンで!プロデューサーで!マネージャーで!大切な、大切な…!家族なんだから!!」
「〜〜。…うん。光栄だよ、ウタ」
「ぐすっ…ひっく……ぐすっ…」
「あんなにちっちゃかったのに…本当に、立派になったね。ウタ」
「ルシファーが…いてくれたから…」
『お〜〜〜〜い!ウタ〜〜〜〜!』
「!……ほら」
「わっ!」
「迎えが来たよ──!」
「ルシファー!…………」
「あれ?ルシファーはどこだ?」
「あいつ、あたしのマネージャーだから!忙しいの!」
「そっか〜。お礼言いたかったのにな〜。ウタを護ってくれてありがとうってな〜!」
「…大丈夫。もう言ったから」
「そっか!まぁいいや、次会ったらおれも言おう!」
「うん。……ね、ルフィ」
「ん?」
「背、伸びたね。抜かれちゃった」
「にししし、隣にいても違和感ねェだろ?」
「うん。…シャンクスの帽子、すっごく似合ってるよ」
「まだだ」
「え?」
「まだだ。この帽子にも、ウタにも、おれは相応しくねェ」
「それって…」
「海賊王にならなきゃ、この帽子もウタにもおれには相応しくねェ」
「ルフィ……」
「スゲェのはお前だ、ウタ。新時代の歌姫に、なれたじゃねぇか」
「これからだよ。これから…哀しい大海賊時代を終わらせなきゃ。そうしたら…」
「あぁ。おれ達の新時代だ!」
「でも、ルシファーに勝てるの?あんたより懸賞金ずっと上だよ?」
「懸賞金が強さの全部じゃねェ!」
「出た、負け惜しみぃ〜!」
「おれは負けてねェ!!」
「…ね、ルフィ」
「ん?」
「海賊王になったら…、また、迎えに来てくれる?」
「──当たり前だろ」
「良かった。じゃあ…待ってるね。ここで」
「あぁ!」
「時間だから……行くね」
「あぁ、頑張れよ!」
「……ルフィ!」
「ん?」
「──────」
「──────!」
「…えへへ、あたしの勝ち〜!」
「待て!今のはずりィぞ!次はおれの番だ!」
「ダメ~!続きは海賊王になってから〜!」
「ウタ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
【フッ…若々しい事だ】
「おはよう、イム。さ、最前列を取っておいてあるよ!」
【待ちわびたぞ…この瞬間を!】
そして、全ての祭りの幕が上がる。
全てのサーヴァント達、天竜人たち、スタッフ達が参加する大祝宴。
「皆〜〜!!お待たせ!ウタだよ〜〜!!今日はとびっきりのめでたい日!エレジアが復興した日と!カルデアの旅が節目を迎えた日!」
【(スッ)】
「あ!花束、ありがとう!」
【(ニッコリ)】
「こんな素敵な日を、あたしが歌でもっともっと幸せにしちゃうから!皆バッチリ!付いてきてね!!」
──ルシファーも、かけがえのない宝物を見つけることができて。本当に良かった…。
《値千金の楽譜だ。けして失くすなよ、エア》
──はい!
(いつか戦うの、辛いなぁ…)
《未来の話は今は良い。今はただ、この節目に想いを馳せよ。即ち──》
───はい!
《2500の、我等の大いなる歴史にな───!!》
「カルデアの皆!!2500ページ到達!本当におめでと〜〜〜〜〜〜!!!!!」
……十年の奮闘と、希望を紡ぎ上げた至高の音楽。
それらはカルデアの善き旅路と重なり、前人未到の祝福を奏でるのであった。
ド ン ! !
そして、インターバルにて。
ウタ「はー!ぶっ通しで歌い続けてまだ半分!気合いいれるぞ〜!!」
?「……前にもまして、ずっと元気そうじゃないか。ウタ」
ウタ「!!!」
?「久しぶりに聞きに来た。お前の歌を」
「─────遅いよ、ばか……」
「────立派になったな、ウタ」
ワンピース コラボレーションイベント
明けの明星と魔王の楽譜
fin
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平将門公
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シモ・ヘイヘ
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ロジェロ
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パパポポ
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リリス(汎人類史)