「私のこの手が光って唸るぅ!!」
「チョコ作り・・・マシュ・キリエライト!全力で挑みます!」
「中々、根気がいるのね・・・ジャンヌ、凄いわ・・・」
「ふふっ、当然です。店長ですから」
「ロマン様、あーん♥」
「あ、あーん・・・」
「あははははは!幸せだねぇロマニ!オーブン改造していい?」
「ほどほどにお願いしますね!生命線なのですから!・・・金ぴかはいないのですか?」
「誘ったんだけど、仕事があるって。精々団欒しておけってさー。ちぇー」
「・・・甘いメープルシロップケーキでも、差し入れてあげようかしらね・・・」
「さて、恒例の改装、改築タイムではあるのだが・・・その前に、溜まったツケの清算をしなくてはならんな」
カルデア、王専用の大浴場にて、聖杯に天空神の酒を注ぎ、優雅に入浴を行っているギルガメッシュが現状の対処を謳う
「具体的には消費した電力を賄わなければなるまい。そうだな、アルトリア」
共に入浴している、豊満な肉体をバスタオル一枚で覆うランサーのアルトリアに確認をとる。
生娘、童貞のように騒ぎ立てなどしない。互いに王であり、対等の立場なれば、そこに恥じらいなど生まれようはずはない
「はい。カルナ、そしてクー・フーリンの全力を解放して賄われる電力、ヘラクレスと追加して三割・・・もしもの時のために確保していた予備電力を急遽回して対処はしましたが。これ以上のサーヴァントの解放となれば・・・生活水準の基盤に支障が出る電力を使わねば立ち行かないかと」
防水タブレットを操作しながらアルトリアが的確に状況を伝える
――一割も使う皆様も、一割で済む王のカルデアの凄まじさも規格外ですね・・・
「本来のカルデアならば一人解放すれば即座に火が落ちよう。雑種の手を借りぬ独自の機関製造が図らずも好転したわけだが・・・いくら無限供給とはいえ、需要が遥かに上回れば生産が間に合わぬこともあるということか。――改築の前に、補填が入り用だな、アルトリア」
王の問い掛けに頷き、応える
「エジソン、ニコラ・テスラ両者をバビロンの火の活性化に回し、チャールズ・バベッジに動力の調整を依頼しました。昨今に比べ、倍以上の成果は出せましたが、如何せん消費の幅があまりにも凄まじく・・・」
ふむ、と英雄王が考え込み、即座に答えを導き出す
「――更なる動力がいるな」
そう。バビロンは永続的に供給ができる無限駆動機関ではあるが、今回のサーヴァント問題で弱点が浮き彫りになった
『急激な電力消費には、無限供給といえど生成が追い付かない』という答えだ。精製した100のエネルギーの内90を消費してしまった場合、無限生成ゆえの一定供給のペースでは即座に補填は叶わぬということである
――此とは別に、瞬間的、爆発的に生成できるエネルギー機関が必要となる。生活ライフラインを受け持つバビロンの火とは別系統のもの、『戦闘』『新生』に使う動力機関が
「我が楽園が生活水準を落とすなど断じてあってはならん。一度体験した不自由なき生活を忘れ去ることはそう易々とは叶わぬであろう。――奴等が背負うは世界を救う重責のみでよい。節制、節約などそれこそ不要なものだ。我慢大会をしながら戦わせてやる趣味は我には無い。然るべき者に、然るべき待遇を振る舞うは上に立つものとして当然の甲斐性、責務である」
――それならば王、ファラオ・オジマンディアス、そして更なる防衛としてセミラミス女帝に助力申請するのは如何でしょう?
セミラミスは最古の毒殺女帝と聞く。部員の皆様が提唱していた、『大終末の潮牙』のアドバイザーとして重用するのはけして悪くないはずだ
オジマンディアス王は言わずもがな。英雄王と肩を並べし王の中の王、ネフェルを深く深く愛する素敵な愛妻家である以上、ネフェルとの住居であるカルデアの改築に、きっと力になってくれると信じている
《ふむ、残る特異点も少ない。お前の夢への準備もしなければならぬ手前・・・我も、他者に任せるという手段を行う時が来たか》
――王?
《む、口が滑った。――まぁ、楽しみにしておけ。全てが終わった際、必ずお前の夢は叶えてやるともさ》
即座に立ち上がり、アルトリアに指示を送る
「太陽の、女帝めに打電せよ、アルトリア!此度の改装、貴様らの力を借りる、とな!」
「承知しました。――その、進言というほどではありませんが・・・ネロ・クラウディウスも陣地作成と言う点では侮れないかと」
「まず確実にライブハウスを作ろうな。そのうち声をかけてやるとしよう」
――お気をつけて、王
《うむ。見ておけ、エア。我は太陽のめより半歩ほど先を行く、お前が敬愛するゴージャス王という事実!改めて見せつけるとしよう!》
――はい!でも・・・ワタシの中では、王と言ったら、貴方です。これからも、ずっと!
きらきらと眼を輝かせ、エアは雑じり気のない憧憬と敬意を王に贈る
《――――ふん。まことお前の敬意と崇敬は、我が魂に心地好いモノよな》
そういいながら王は、魂たる姫の頬を優しく撫でたのだった。
・・・王が如何な苦難、労働をも苦にせず、常に高らかに笑う源泉こそが――この姫たる魂が捧げる、敬意と憧憬なのである事を。彼は笑いながら肯定するのであった――
「解りました。では――む」
バスタオルがずり落ちかけるのを、ゆっくりと直す
「・・・この身体は、中々に小回りが利きませんね」
「十人に問えば十人に美女と讃えられよう。まぁ、我の好みではないがな」
――心からそう思います!フォウも「彼女からは尊さじゃなくてスケベさを感じちゃうから直視できない」って言っていましたから!
「・・・美女、ですか。王たる身には、複雑な賛辞ですね」
困りながらも、アルトリアは嬉しそうに微笑んだ――
「ふぁ、ファラオは今ネフェルタリ様と食事中です!ひ、控えなさい!控えな――」
「改装か。うむ、良かろう」
ネフェルタリと穏やかに食事を行うオジマンディアスは二つ返事で頷いた
「ファラオ・オジマンディアス!?」
「財では貴様が上を行った。ならば此方は威光と祝福、あまねく光を以てこのアブ・シンベルを照らすとしようではないか。赦す。我が最愛の妻、ネフェルタリを招きし英雄姫の魂に報いよう」
穏やかに口に運ばれる料理を味わうオジマンディアス。其処に苛烈さ、傲慢さは微塵も見られない。かき抱きし幸福をただ、噛み締め、味わっているが故に
「ふふっ、ラーメスったら『当代のお前への愛の詩、そして黄金のめの姫への感謝の詩を残す』と言って聞かないのよ?大袈裟だけれど、ラーメスらしくて断れないのだから困り者ね?」
困ったように、そして楽しげに英雄王とエアにウィンクを飛ばすネフェルタリ
《フッ、太陽のめの感謝状などそうそう貰えるものではない。ありがたく受け取っておけ》
――ここ、こ、光栄です!!
畏れ多さに身体を直角に曲げて最敬礼を行うエア
「では改装してやろう。何、直ぐに終わる。完遂したのちには部屋にネフェルタリを向かわせる。余との酒宴の後に語らうがよい」
「ふはは!見る影もなく穏やかになりおって!これが貴様の本当の顔、愛妻家なりし太陽王であったか!」
「当然である。ネフェルタリ一人いれば、生前余が迎えた側室など・・・残らず不要ですらあったのかもしれぬのだからな」
「・・・嬉しい。ラーメス・・・」
オジマンディアスは優しくネフェルタリを抱き寄せ、ネフェルタリの髪を丁寧にかきあげるのであった・・・
《フッ、見せつけおって。奴等が平時にて見せつけるのであらば、我等は戦いの共同にて王威を示す他あるまい?エア》
――はい!英雄王の威光を以て、太陽王に並び立つ絆を見せつけちゃいましょう!
《ふはは!まこと勇ましき事よな――!》
二人の王は、互いの傍らにある存在の大きさを噛み締めたのであった――
・・・そこからのオジマンディアスの仕事は的確かつ、迅速であった
まず、カルデア全体に『対粛清防御』を展開、防護に充てる
これは『光輝の大複合神殿』にも展開されている『ワールドエンドクラスの攻撃に対抗する』大防御
英雄王の持つ最大の至宝『
最大最硬の防御概念を、彼は躊躇いなくカルデアに設置した
「フッ、これでもまだ、余が望む万全には程遠いがな」
最早此処は仮初めの居住に非ず。最愛の妻が生きる、第二のアブ・シンベルであると定めたが故に
更にカルデアの傍に、太陽炉心『ラーの心臓』と呼ばれる大熱核エンジンを設置する
遥か彼方にて輝く太陽・・・それを魔術的に再現したオジマンディアス秘中の秘
ギルガメッシュが伝えし『カルデアの凍結』その事態に備え設置されし小型の太陽。カルデアがミニチュアの星だとするなら此方はミニチュアの太陽である
「太陽は不滅、そして永遠!そう、余がそうであるように!」
例え、異聞の氷結であろうと・・・太陽を凍てつかせる事は叶わぬと示す為に
「次は――あぁ、消費電力に頭を悩ませていたな」
同時に彼は『デンデラの大電球』をバビロンの火に通じる動力機関として提供する。『光輝の大複合神殿』に設置されている同型の2号機である
無限では無いが、瞬間的な電力精製はバビロンの火を遥かに上回り、即座に莫大な電力を必要とした際の対応に貢献するオジマンディアスの秘宝が一つ
この装置をエジソン、ニコラ・テスラに任せ駆動を叶わせたことで、即座に消費電力を賄うことが可能となった。電力は即座に解決の眼を見たのである
「砂漠、アトラス院の眼だけでは些か心許ない。我が神々の『眼』というものを見せてやろう」
管制室には『ウジャトの眼』の加護。装置ではないが、カルデアそのものの観測、精度を格段に引き上げる概念祝福である
此を施される事により、『あらゆる者に死を与える一撃』で無い限り、けしてレイシフト者の存在消失、意味消失を行うことは無くなるのである
「地上にあってファラオに不可能なし!万物万象、我が手中に在り!」
『ハトホル』『アスタルテ』の加護をカルデア全体に振り撒く。此は精神を癒し、傷を即座に、たちどころに快復させる、穏やかなる祝福。更に、カルデアの生産プラントの生産効率を何十倍にも引き上げることも可能にする
人理を救わんとする勇者達、そしていつかまた見える事を信じる『有り得ざる勇者達』へ贈る、オジマンディアスの慈悲でもある
「――うむ。此ならばつまらぬいさかいは起こり得まい。ハトホルの具現たるネフェルタリの祝福よ。――かの姫を顕す神は・・・アナトか?はたまたイシスである、か・・・?フハハッ!」
・・・カルデアを神の祝福で満たすことにギルガメッシュは長い長い沈黙の後『必要ならば黙認する。何、メソポタミアの神性でもなく、エレシュキガルの手も借りているのだ。今更であろう』と笑い飛ばした
「全能の神よ、我が業を見よ!そして平伏せよ!天に在りし玉座の在処は此処に在り!!」
検索エンジン・シミュレーターには『トート』の叡智を授ける。検索の項目はあらゆる多岐に渡り、シミュレーターはあらゆる世界の事象、怪物、神々を再現可能となる
英雄王は可能性、物質的な改装にて楽園を作り上げた
太陽王は祝福、概念的な手により楽園を彩った
互いにその威光を存分に示し、惜しむことなくその手腕を振るい上げ、出資した
傍目から見れば空前絶後の大盤振る舞いではあるが、互いにそれを『是』と為した
何故か?二人の王に問えばこう応えるであろう
『至宝、既に我が手に在り。故に、それを除く財は等しく同価値。衆生に晒すに躊躇い無し』と
やがて――此処に、人類を守護せしカルデアは更なる力を得て、君臨することとなる
二人の王の、一切の油断無き改装、改築によって、あらゆる脅威、外敵に対応する要塞、居住する者達を守護せしシェルターを兼ね備える古今無双の設備へと転生を果たしたのだった――
見据える先は、最早星の雑事に非ず
『人類そのもの』を脅かす脅威が顕現した際の、唯一無二の希望として――
彼は『カルデア』を、自らが座すに相応しき『神殿』と認めたのである
――そして同時に、楽園を脅かす者には例外なく絶対たる『死』を。
「ふむ、此処を死出の旅路への港にすれば良いのだろう?冥府に繋がる孔を掘れとは容易き要請よな――」
厳かに笑うセミラミス
「フハハハハハ!呪詛は我がエジプトが誇りし最も強き概念の一つなり!!」
オジマンディアス両名により、敵対者に万に一つの生還をも赦さぬ無慈悲なる改良が施される――
まずはオジマンディアスの神殿に踏みいる不敬者に下されし『サーヴァントの宝具の真名解放の禁止』神々に由来する存在、または宝具を除き、あらゆる真名解放は封じられる
更に『呪詛より為る猛毒』。真っ当な生物であれば二秒で即死し、サーヴァントにもステータスダウン、スキルの弱体化を施す神々の呪詛。例えEXの頑強を所持していようとも、この毒からは逃れ得ぬ絶対なる迫害である
同時に神獣『スフィンクス』を追加投入する。迷宮に足を踏み入れる者に謎を掛け、答えを出せぬものを食い殺す、オジマンディアスの威光の一欠片を大量に放し飼う。生身、ゴーレムのタイプを同時にである
そしてそれを統括せし、珠玉の王種。恐怖の父、荒ぶる炎と風、天空の化身。神王の威の具現。カルデアに繋がる扉の前に鎮座せし――
「名を!スフィンクス!ウェヘムメスウト!!フハハハハハ!!逃げろ、走れ、跳べ!精々足掻け、喚け!叫べ!我が神殿を踏み荒らす不敬なりし狼藉者悉く!我が威光に焼かれ、燃え尽きるが運命よ!!」
身体を銀河にて構成せしスフィンクスが、敵対者の前に立ちはだかるのだ。無論、援護射撃に英雄王の財が降り注ぐおまけ付きである
慈悲無き太陽、あらゆる有象無象を焼き尽くす死の具現とならん。高らかに笑うオジマンディアスに、スフィンクスの咆哮が共鳴する
「見たか、アッシリアの女帝!此こそが神をも恐怖させし、オジマンディアスの業である!!」
宣言するオジマンディアスを、冷ややかに見やるセミラミス
「全く華美、装飾過多にも程があろう。居住を侵す蟻など、殺虫剤一つで事足りるのだ」
セミラミスは華美なるオジマンディアスとはまた違う、無味乾燥なる殺意にて防犯を敷いた
セミラミスの宝具『
その毒、痛烈にして激烈。聞けばあらゆる者が震え上がる『ヒュドラの毒』を展開する
侵食率にして比類なき劇毒。魔術師であれば使い魔を介して目の当たりにしただけで目が腐り落ち、宝具による毒の遮断すら意に介さぬ、サーヴァント、トレイターをも苦痛と激痛にのたうち回る至高の毒を顕現させる
更にそれを抜けたものには褒美として大毒蛇『バシュム』の部屋に招き入れる。ティアマトが産み出した11の魔獣に数えられし大妖。掠めただけで致命傷になるヒュドラ以上の毒、顎を開けばトレイターを即座に殺めた毒息を吐きかけるおぞましき大蛇の部屋を拵える
それらを完璧に区画を決め、カルデアの道に繋がる三叉路に分け入る。ラマッス、スフィンクス、バシュム。どれに導かれるかは運次第だ
・・・幸運な選択技など、何処にも無いわけだが
「・・・我も人のことは言えぬな。思うまま力を振る舞うのがこうも痛快とは。まぁ、やりすぎくらいが丁度良かろう?」
「敵対者に慈悲など不要!地を這い、無様に生命を絶たれる以外の救済など無用なり!フハハハハハ!!ハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
後に様子を見に来たギルガメッシュが『ラマッスのみでは決め手に欠けるか』とルート最奥に『
最早生還させる気は微塵も無い、『大終末の潮牙』は――ここに更なる威容を示すのであった――
「宇宙航行する際のマルドゥークの操作、ですか」
「うむ。お前の騎乗スキルはEXだとロンドンの折に言っていたな。その腕を見込み――お前にマルドゥークの操舵を任せてやろう」
「戦艦ですか・・・!成る程、私に声をかけたのは最良の選択です!つまり、私を人理修復の後にも必要としている、と言うわけですね!」
「であるな。宇宙の依頼など貴様にしか出来まい?」
「――――――」
「・・・なんだ、黙りこくりおって。腹でも痛めたか?」
「い、いえ・・・面と向かって『必要とされている』と言われると・・・て、照れますね!あは、あははは・・・!体温が上がってきたので、アイスを所望します、ギル!」
「フン、良かろう。――皮肉なことよ。何かの間違いの貴様がよもや一番の少女ムーブをしているのだからな」
《むにゃむにゃ・・・すぅ・・・》←温泉が効いて寝た
《――次の改築は決まったようなものよ。シドゥリ、エレシュキガル、ティアマトめと話をつけておかねばな。――お前の夢を叶えるためにも、敗北は赦されぬというもの》
(バイクのツーリング、宇宙旅行・・・うんうん。世界を愛する君らしい夢だね、エア)
――ギル・・・フォウ・・・みんな・・・いっしょに・・・
(寝言も尊い・・・――あぁ・・・)
『オフトゥンになりエアに覆い被さる』
《・・・マリア、シータ、槍のアルトリアめもエアと話が会うやも知れぬな。フッ、どんな歓談が生まれるか、見物よな》
――むにゃ・・・すぅ・・・
《・・・いつか、思うままに大地に挑む日が、お前にも必ず訪れよう。心待ちにしておけよ、エア》
「――はぁ。エアめも寝ている今、雑事をさっさとこなすとするか」
(――・・・)
寂れた格納庫
一際頑丈なコンテナをトラックに改良し、自走性能を与える
「コンテナトラック内部の治療設備、生命維持機能、共に万全です。例え世界が滅びようとも、中の人命は保護されるでしょう」
「そうか」
ナイチンゲールの報告に心底面倒くさげに応え、拡張したコンテナトラックに『Aチーム』と『Bチーム』の冷凍コフィンを移植していく
「強度は問題ありませんか?英雄王」
「頑丈な素材の余りを見繕った。対軍宝具程度なら容易く弾くだろうよ」
万全なる生命維持装置を運び込み、『極小の自走式治療トラックシェルター』を作り上げる
射出タイミングは『人理修復直後』射出ゲート設定、射出先は『時計塔』前
(これで人理修復した瞬間コイツらは楽園から追放かー)
《本来ならさっさと引導を渡してもよいのだがな。――エアがいる手前、気分で手を下す訳にもいくまい》
(生命保証してやるだけ慈悲深くて泣けてくるね。コイツらなんて見るのも嫌だよ、ボク)
《全く同感だが・・・無様に生き延びたゴキブリ並の生命力には敬意を払うとしよう。爪の先、髪の毛一本程度だがな》
(コフィン取引を名目にカルデアに侵入されちゃたまったものじゃないってことだろ、ギル?)
《そういう事よ。こやつらの安否など心底どうでもよいが・・・オルガマリーの不手際を糾弾される材料になるというのも癪だ。抜き取った魔術回路も返し、五体満足のまま粗悪品どもは返品してやるとしよう》
(そうそう。手を下す価値もないよ。魔術師なんぞには。さっさと追放が一番さ)
「では、彼等の管理は私が行います。例え生命が喪われようと、彼等を私が救いましょう」
「任せる。――魂が穢れる。さっさと寝るとするか。行くぞ、獣」
(はいはい、っと)
不機嫌さを隠そうともせず、フォウとギルガメッシュはナイチンゲールに管理を一任し、楽園へと戻っていった・・・
どのキャラのイラストを見たい?
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コンラ
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桃太郎(髀)
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温羅(異聞帯)
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坂上田村麻呂
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オーディン
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アマノザコ
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ビリィ・ヘリント
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ルゥ・アンセス
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アイリーン・アドラー
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崇徳上皇(和御魂)
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平将門公
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シモ・ヘイヘ
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ロジェロ
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パパポポ
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リリス(汎人類史)