アスカ「おーい!」
復学者「あ…」
復学者「鈴村アスカさん…!」
アスカ「学園、戻ってきたんだって?それを記念に、はい!」
『星のアクセサリー』
「ステラって名前なんだけど、御守として配ってるんだ!困った事があったらいつでも声をかけてね!」
「「は、はい!」」
「よーし!メイ達が戻ってくるまで頑張るぞ〜!」
復学者「素敵…」
復学者「怒れる瞳のアスカ…そんなふうには見えないけど…」
黒服【売買者の身柄の確保や補填は、ゲマトリアでも受け持ちましょう】
サラ「本当だな?」
黒服【今回の件は、我々は無関係です。それを示さねば友人はできません】
サラ「なら、こちらも受け入れ体制は整えてある。オルガマリーやニャルさんが、彼女らのスキルを熱望しているからだ」
黒服【クックック、復学に再就職、ですね】
ラクス『さぁ、お料理が出来ましたわ。ヤマトさんは育ち盛り。たくさん召し上がってくださいまし!』
『大量の揚げ物』
ヤマト『』
キラ『解るよ…』
リッカ「美味し!美味し!」←ヤマトが呼んだ
ラクス『まぁ!リッカさん、素敵な食べっぷりですわ!』
リッカ「美味し!!」
ヤマト『プラウドディフェンダーを見に行きたいのに…私はいつまで頑張ればいいの…?』
〜
アダム「石が無くなってしまった…(´;ω;`)」
アロナ『オーバーキルでしたよ先生!』
アダム「リッカの前でいいところを見せたくて…」
パパポポ『案ずることは無いっポ。神のカードは石も賄える』
アダム「そうなのか…!?」
パパポポ『まぁちょっと手段が…補充しとくッポよ』
アロナ『どうやって…』
パパポポ『ムムムムムムムムムム!!』
アダム「あっ、まさか」
パパポポ『ハレルーヤ!!!!』
青輝石×240000
パパポポ『ケタを間違えたっポ…』
手段 自主規制
このあとシャーレで皆と打ち上げした。
…こうして、ブラックマーケットをも巻き込んだミカのイジメ調査依頼は、無事完遂の太鼓判をミカから戴く事となった。
先の通り、ブラックマーケットそのものがアダムへ事実上の降伏宣言を行い、生徒の身柄を売買した輩への制裁と生徒への多大な賠償が行われる事となり、アダムはそれによる手打ちとしての事態を了承した。
実験体にされていたアリウス生徒は、療養と復学までの支援をケイオスカルデアで受け持つことを決定。後々にカルデア側の就職…特殊部隊成立の前身となる手筈が整うであろう。
トリニティに無差別迫害を行っていた成人のアリウス卒業生も同様に確保。罪の贖いは勿論だが、苛烈な虐待を受けていた事による情状酌量の余地があるとしてこちらもケイオスカルデアの預かりとなる。ニャルやモリアーティが、その圧倒的なゲリラ能力を欲しがったのだ。利用されるばかりであったのが、ギブ・アンド・テイクでビジネスライクな再就職先を見つけたと言えるだろう。
保志ヤマト、石田サラ、鈴村アスカは状況が落ち着くまでトリニティへの残留を決意。イジメ被害者の復学の助けとなるため、三人共正義実現委員会へと在籍。
…の、筈だったが、アスカだけは救護騎士団へと加入。イジメられた者達の心を、製作全般で助けたいとの判断。ミネ団長の下で被害者の心身を癒やすための活動を行う事を決定した。(といっても、拘束されずに自由な活動は許されたが)
苛烈なイジメと、それを利用した悪辣な悪意の応酬はアダムの介入により摘発されたと、彼の実績と名声は不動のものとなる。そしてそれは、トリニティ総合学園の活動範囲の増大を意味することとなった──。
…そして、翌日。
「まさか紅茶とロールケーキの組み合わせがこうまで美味だとは…まだまだ私には知らない事が多すぎる。励まねばなるまい」
ティーパーティー主導の間にて、満足げにティータイムを堪能するアダム。ミカに報告書を作成し、提出を果たした事により依頼は無事完遂の運びとなる。
「本当にお疲れ様、アダム先生。これでトリニティの淀んだ空気がちょっとはマシになるかもね☆」
「いいや、まだまだ成すべき事は数多ある。これはエデン条約を控えた前哨戦に過ぎん。本当に大変なのはここからだ」
「わーお、真面目〜。でも、そうだね。私も先生の事、段々わかってきたよ。アダム先生は生徒のためなら何でもしてくれる最高のヒーローなんだってね」
ズズ、と紅茶を啜り、アダムはミカの言葉に補足を告げる。
「ヒーローか。それは…リッカやカルデアにこそ向けられるべきだ。私は、先生は、そもそも生徒が助けを求めるような現場を容認してはならない」
「!」
「先生として、いち早く誰かの力にならなくてはならない。助けを求めるという事は、既に生徒は傷つき苦しんでいる。先生とは、ヒーローのような救済ではなく健やかな環境の設立をこそ主とせねばならんのだ。その点で言えば、今回の件は氷山の一角を削ったに過ぎん」
「……アダム、先生…」
「これからも、君の目から見えるものに私の力が必要だと判断したならばいつでも頼ってくれ。美味しい紅茶とロールケーキさえ用意してくれたなら、尚更奮起することを誓おう」
依頼は果たされた。トリニティの在籍は大幅に減り、そして外患誘致の輩も摘発した。
アリウスという、未だ尚憎しみを燻らせた者がいることの証明も果たした。様々な事態が、大きく動き出すだろう。
ミカの目論見は果たされた。アダムは彼女の想定を遥かに越えた存在であり、大人としての力を思い知った。
「……ね、先生」
利用は終わった。トリニティにおける仕事は終わり。ならばもう、会える機会は減るだろう。ならばせめて、気の利いた再会の挨拶を残そうとミカは思案し口を開く。
「ゲヘナと、トリニティや…アリウスも。本当に、本当にもしもの話なんだけどね?」
それは、権謀術数に塗れた腹の探り合いでもなく。上辺だけの、薄い弁舌でもなく。
「皆が、本当の意味で仲良しになって、手を取り合って…一緒に素敵な学園生活を送ることが出来る。そんな未来は…何処かに、あるのかな?」
……御伽話、夢物語。そんな、子供が大人になる際に落として無くす都合の良い未来。
誰もが馬鹿な夢だと笑うから。
ミカもそうだと納得したから。
ずっと、誰にも言わなかった素敵な、幼稚な願い。それは彼女の、本心と中核を担っている想い。
「此処にある」
「!!」
「その願いを叶える為に、私は此処にいる。その夢を…夢と希望に満ちた夢を嗤い、歪める者全てが私の敵だ」
ミカの目を真っ直ぐ見つめる。
現実には夢物語であろうとも、完全な楽園よりやってきたアダムだけは…
「………あなたは、誰?」
「アダム・カドモン。『
──彼女の夢を、尊び重んじたのだ。
「……………あの、ね。先生。これ…」
ミカは懐から、一枚の紙を取り出し先生に差し出す。
「これ、私のモモトークの連絡先。トリニティの用事とか、そうじゃない色々な事とか…、もっともっと、アダム先生とお話したくなっちゃったからさ。あげるね」
「ありがとう。君との関係がまだ続くのは最高の報酬と言えるな」
「!」
「何度でも会いに来よう。君が一人の人間でいれるように…私は君の連絡も待っている」
「〜うん!」
「うむ。では、時間だ。エデン条約も間もなくだ。私はシャーレにて新たな指示を待とう」
「たぶん次はナギちゃんから依頼が来るはずだよ。エデン条約を台無しにする『裏切り者』は誰かを突き止めて〜…とかね」
「裏切り者…」
「もしさ、裏切り者を見つけたら…先生はどうする?昨日みたいに、スーパーアダム!って感じでやっつける?」
「大人であるならばそうしよう。ただ、生徒であったならば…」
「生徒だったら?」
「…寄り添うとも。間違いや過ちを犯した生徒にこそ、先生という存在は親身に、真摯に向き合わなくてはならん。自らを許せるようになるまで、誰かを許せるようになるまで…ずっと、その罪を共に背負う覚悟だ」
「…………そっか。本当に素敵だね、アダム先生は」
「言葉だけならばどうとでも言える。生命を懸けて、私は自らの行動を実証する」
「ふふ、そっか。じゃあ、最後にも一つ!」
「?」
「アダム先生はさ、楽園は──本当にあると思う?」
ミカの最後の問いに──
「ある。私は其処から来た」
力強く拳を掲げることを答えとし、ティーパーティーを後とした。
「…アダム先生、か……」
ミカはその後ろ姿を、ずっと見つめていた。
「…あんな素敵な人が…私の王子様だったらいいなぁ……」
「ミカさん?今回の件は奔放なあなたにしては素晴らしいものでした。ですが次はアダム先生へのコンタクトは一声掛けて…」
「………………」
「…ミカさん?」
「…あっ、歩くロールケーキさん…いたの?」
「…誰が、歩くロールケーキですか!」
「むぐぅー!!!」
ミカの口に、ナギサの手によりロールケーキがブチ込まれたのであった。
「お帰り、アダム先生!色々あったねー!」
「あぁ。…だがこれは始まりだ」
リッカと共に、アダムはトリニティ総合学園を振り返る。
「本当の意味での戦いは、これから始まるのだ」
エデン条約……そこに根付く悪辣な邪悪の気配を、アダムは静かに感じ取るのであった──。
シャーレ
アダム「美味い……紅茶とロールケーキは最高だ…」
マエストロ【またアダム先生が生徒から人間性を得たようだ】
ゴルゴンダ【生徒から人間性を学び、アダム先生はさらなる完全な存在に近づく…でしたか?黒服】
黒服【えぇ。私は見つけたのです。先生の崇高を】
ゴルゴンダ【しかし、エデンの王にしてキヴォトスの先を生きる者が、俗世に染まる事が何故崇高となるのか…】
デカルコマニー【そういうこった!】
黒服【クックック。完璧な楽園が剪定されたのなら、そこには【不完全】さが無かったということ。アダム先生は交流にて不完全さを身に着けている。それは、エデンに無かったものでしょう】
マエストロ【不完全さを得て完全となる…成る程、アダム先生はさらなる境地へと辿り着かんとしているか…】
黒服【これからも皆で、アダム先生を識りましょう。無粋な輩ごと、ゲマトリアの本拠地は討たれてしまいましたし】
デカルコマニー【そういうこった!】
マエストロ【だがあの淑女は死ぬまい。何かを目論むであろう。…ふむ、オルガマリー君とは同好の士ではあるが…私もアダム先生へとさらなる会話をしたくなった】
黒服【おや】
マエストロ【私も動こう。彼ならば…私の崇高をもその身で上回るに違いない…】
アダム(リッカ達はトットムジカの対策に戻ったか。どうか負けないでくれ)
アロナ『着信です、先生!』
アダム「む?」
ミカ『アダム先生。お願い、いいかな?』
アダム『どうした?』
ミカ『ナギちゃんから…補習部のメンバーを護ってあげて』
アダム「!」
『裏切り者なんて……いないから』
ミカのさらなる願いに…
アダム『任せておけ』
迷うことなく、アダムは応えるのであった。
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