人理を照らす、開闢の星

新しき年月へ〜聖なる暦〜 神聖〜神田明神初詣〜

あけましておめでとうございます！これよりもどうか、よろしくお願い致します！！


というわけで、何回か新年回挟ませていただきます！是非とも皆様、お楽しみ下さい！ワンピースコラボも一気に終盤になだれ込みます！

今年も皆様の支えを受けつつ、懸命に頑張って参ります！よろしくお願い致します！！

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高天原、イザナミの統治する神霊エリア。日本の神の頂点が経営する場所も相まって、年末年始の行事の開催地には全く事欠かない。

「日本の昨今のとれんどはごった煮信仰！というわけで日本人もそうでない方も、とにかく年末年始を楽しんでくださりたもう！あなや〜！」

というそんなおおらかな宣誓で、将門公の神田明神が開放されており参拝や初詣、三ヶ日の開催場所には不自由しない。そんな訳で、普段の時間軸とは異なる新年の行事の開催がカルデアのスケジュールにおいて披露されようとしていた…。

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「という訳でグランドマスターズ諸君！部員時空換算で2024年、あけましておめでとう！是非ともよろしく頼もうじゃないか！」

そんな訳で神田明神。お祝い流行り祝辞はいくらあってもいい、という事で全員で参拝初詣をすることとなった運びのメンバーリーダーキリシュタリアが笑顔で一同に挨拶を交わす。気合の入った着物衣装は面白外国人の証だ。

「仮にもゼウスだろアンタ…日本人のしきたりに全力に乗っかっていいのか…」

「もちろんだともカドック。めでたい事に異文化とか異教徒とかは全く関係ないさ！ねぇゼウス？」

『そうそう。いいじゃないかゼウスが餅食べて羽子板やったって。全く以て問題無いさ。お祝いや神の交流として、いくらでもやればいいと思う。ほら、見てご覧』

『キヴォトスの皆の幸せを願うっポ』

「神社か…イザナミ女神の存在のような神ばかりであれば良いのだが」

『アダムやパパポポも日本文化に迎合している今、何を躊躇う必要があるのだろうか。日本特有のちゃんぽん信仰に乗っていけ〜』

「懐深いな日本…相変わらず…」

「私は寝正月が好きよ。特に今言う理由はないんだけど、私は寝正月が好きよ」

「不満ありありじゃないのヒナコ…」

「太るぞ」

「太るかァ！！さらっと失礼ねデイビッド！私はそういう怠惰の証とは無縁の存在！変わらない肉体なの！」

「いや…変わるだろ。爆散して可変式だろどう考えたって」

「ふーん……ベリル、あんたを巻き込んで可変してやりましょうか？」

「やめとけやめとけ。薄汚い血霧と肉片で神聖の場を汚すんじゃあねぇよ」

「あぁん！？」

「喧嘩しない喧嘩しない！ほらほら、参拝しに行きましょ？リッカやマシュ、オルガマリーも先に行っているみたいだから、ね？」

「お雑煮やお持ち食べたいですね〜」

「日本の行事は美味しいものがいっぱいよね！」

そうして、異国の文化も受け入れる日本文化の洗礼を受けるグランドマスターズであった。

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「………………」

(先輩、とても熱心に御祈りしております…何を応援していらっしゃるのでしょうか…)

リッカ、オルガマリー、マシュもまた先んじて神田明神にて参拝を行っていた。それぞれの願いを神に願い、祈りを告げる場にて、リッカは静かにお祈りを捧げていた。マシュとオルガマリーは、その真摯なる姿に目を引かれる。

(ルフィ達と、無事に再会出来ますように。皆でトットムジカも一緒に、最高のハッピーエンドにたどり着けますように…)

リッカはルフィ達の仲間として、彼らの無事を祈り続けていた。リッカ達の取り組む問題は難関を極めるが、しかしそれでも全員で挑み、掴み取るのに値する大技だ。彼女は、カルデアと麦わら海賊団の仲間達との絆を祈っていたのだ。

「…うん！もう終わったよ！行こうか、二人共！」

「あなたは贔屓の神様が多いから、中々に祈りの時間が長くなって大変ね」

「ううん。それは私の誇りであって枷じゃないよ。誰かへの感謝と、皆の祝福が私の力だから！」

【私らはお祈りされちゃいけねぇけどよ、リッカの感謝なら歓迎だよな】

【私達の目標は…宿主に一切のデメリットのない、クリーンなパワー提供】

【それ本当に悪神が掲げる目標かよ。まぁ…異論は無いけどな】

【それは本当に悪神の言葉なのか】

【オメーが言うんじゃねぇよ！？】

「グランドマスターズも後で合流するし、私達もぐるっと神田明神を回りましょうか。お年玉も用意してあるわよ」

「マリー所長！愛しています心から！！」

「元気ねマシュ…」

そうして三人は神田明神を巡る。カルデア神田明神の特筆すべきところは、神が物理概念的に顔を合わせられるということだ。

「あなやあけましておめでとうございます〜！リッカちゃんにマシュちゃん、オルガちゃんもおめでたも〜！あなや〜！」

『ワフワフ』

『こ…こんちゃ〜』

アマテラス、ツクヨミ、そしてイザナミ。お年玉やおみくじ、桜餅の配布をしている場所もあるような神田明神。リッカ達に朗らかに挨拶を交わす。

「おばあちゃん！あけましておめでとうございます！天沼矛、とても大活躍しております！」

『あなや嬉しき〜！リッカちゃんの活躍、いつも伝わっておりますよ。日本人のパゥワをフル活用し、天沼矛も鮮やかに使いこなしていただき…あなや嬉しき！！ババァ感激！！』

『ワフゥ〜…(貸与戦力としてあまりに強すぎると思うのですが…まぁ、最高神ですしそれくらい盛っても大丈夫でしょう)』

『アマ姉さんの祝福とか筆しらべとかも大概じゃぁないかなぁ…私のは地味過ぎて…』

『ワフ！(何をおっしゃいますかツクヨミ。あなたがリッカの泣きアニメやゲームやりこみ、徹夜環境の最適な場所を提供している事を知っているんですよ？)』

『うっ…睡眠効率十倍の領域…昼寝十分で十時間…』

『あなや無法！！でも日本神格はそれくらいしなくちゃいんふれに置いていかれてしまうので山盛り持っていきましょうや！向こうにはタケちゃんと将門くんが餅作りしているのでそちらも是非とも見に行ってたも〜』

イザナミはおみくじも、占いも極めて高精度だ。おみくじはその神性から極めて明瞭な結果をもたらす。そして占いは…

「おばあちゃん。今のトットムジカ関連は大丈夫かな？先行きは明るいでしょうか？」

「トットムジカ…ウタちゃん関連ですね？」

「それと、ルフィ達の道行も…」

いつもの態度で誤魔化されがちだか、イザナミの神通力は神性でもトップクラス。それ故に──

「うん！大丈夫！順調に吉兆は見え隠れしております。それらを皆様が掴み取る努力を欠かさなければ必ずや！最良の結末を掴み取る事が出来ましょう！ファイトです！天沼矛いっぱい使いたも！泳げなかったり、海に弱い相手にガン刺さりするので是非たも是非たも〜！」

彼女が笑顔であるならば、その結果は素晴らしいものであることは保証される。もしこれが先行き不安、並びに改善が必要な場合、真面目かつ真顔、真摯なる神妙な親身アドバイスを齎してくれる最高の女神と化す。

『ワフ(他人にいい加減な導きはしない、自分にのみ被害をもたらすポンコツだからこそギリギリ許されているのでしょうねぇ)』

『え…タケちゃん…』

『ワフ…(み、身内故の頼りという事で…)』

「わぁあ……！ありがとうございます！おばあちゃん！ハグしてください！」

『もちろんです！あなや〜。今年もいいことたくさんありたも〜。厄受けハグたもう〜』

『ワフ(何だかんだで…我等の母上である事に変わりは無いのでしょうね)』

「イザナミ御祖母様！私がリッカ先輩のオンリーワンヒロインのさらなる領域に至るためにはどうすれば良いでしょうか！」

『落ち着きましょう…』

「極めて落ち着いたトーンで説明されました！？」

「真理過ぎて何も言えないもの…。藤丸マシュを見習いましょうね」

『ワフフ(ふふふ。さぁさぁ、桜餅をお食べください。美味しいですよ！)』

「「わぁーい！」」

『よ…善きお年を…』

神田明神は、あらゆる全てを受け入れ大盛況であった。

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ルゥ『こっちでは辰年、つまり私の年なんだって。この羽子板で皆を試しちゃうよ〜。私をどれだけ突破できるかなぁ〜』

カナメ(大丈夫だろうか…)

ルゥ『人の皆。私に…挑めぇ〜！』

ルゥはボディリーチを全く動かせず嘘のようにボロ負けした。

墨ガングロルゥ『どうしてぇ…』

カナメ(やっぱり…)

三が日は始まったばかりである。