人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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サニー号 リッカ&メリー私室


リッカ「…というわけで、無事ルフィ達に受け入れてもらえたよ!このまま、シャボンディ諸島まで行こうと思う!」

オルガマリー『やったわね、リッカ。海賊に身を置く以上、敵対者や戦闘には気をつけること。いいわね?』

ロマニ『シャボンディ諸島かぁ…あそこのイベントは辛いけど必要不可欠だ。どうするんだい?』

リッカ「できる限りの事はするよ。仮にとは言え…麦わら海賊団の海兵として!じゃ、行ってくる!」

ロマニ『えっ?ど、どこにだい?』

リッカ「雑用!!」

ロマニ『!?』



歓迎!新米海兵のアレコレ

来る二年後、エレジアにおけるトットムジカ鎮静の為にルフィ達と接触したリッカ。皆の要望により、サウザンド・サニー号に海兵としてメリーと共に一時的に身を寄せる事となった。

 

彼等の力こそ、魔王トットムジカの最後の一押し。絶対にしくじることは出来ないと、彼女はあえて海賊に身を窶す事を選んだ。

 

そしてそれは、シャボンディ諸島における『麦わら海賊団完全崩壊』に至るまで、懸命な雑用生活の始まりを意味していたのであった───。

 

〜ロロノア・ゾロ

 

ゾロ「ふっ…ふっ…!俺はまだまだ弱い…!強くならなきゃいけねェ…!もっともっと強く…!」

 

リッカ「ゾロさん、ここにおにぎり置いておきますね…」

 

ゾロ「ん?…おぉ、リッカか。わざわざ握ってくれたのか?ありがてェ…いただくぜ」

 

リッカ「とんでもないです!流石副船長だぁ…鍛錬に余念がないですね!」

 

ゾロ「副船長……まぁ、あいつは緩いときはとことん緩いからな。誰かが引き締めてやらなきゃいけねェのは間違いない。そうか、副船長か…悪くねェ」

 

ウソップ「ゾロ君!副船長なら自分を信じて迷うクセは改めよう!」

 

チョッパー「リッカ気をつけろー!迷子より迷子になるぞゾロは!」

 

ゾロ「どっから湧いた失せろテメェら!!」

 

「「わ〜〜〜!!」」

 

ゾロ「ったく…」

 

リッカ「あははははは!」

 

ゾロ「笑ってんじゃねぇって!…おにぎり、ありがとうよ。だが…」

 

リッカ「?」

 

ゾロ「しょっぺぇ…」

 

リッカ「サンジコックから塩をキメろとアドバイスされたので!」

 

サンジ「素敵マユゲェ!!」

 

 

〜ナミ

 

ナミ「今日も買い出し、付き合ってくれてありがとね。ホントウチの男どもは消費するのが早いから、全く…」

 

リッカ「お安い御用です、ナミ航海士!自分にできることがあればなんでも手伝いますよ!」

 

ナミ「本当に助かるわ〜。お礼に何かして欲しい事があったり、相談したいことがあったらジャンジャン私に言ってくれていいわよ〜。姉貴分として聞いてあげるから」

 

リッカ「ありがとうございます!ではその…」

 

ナミ「ふんふん?」

 

リッカ「幸せパンチをお見舞いしてもらってよろしいでしょうか!!」

 

ナミ「…あ、あなたって可愛らしい見た目の割に、随分野郎じみた趣味してるのね?」

 

リッカ「ありがとうございます!!」

 

ナミ「褒めとらんわっ!!」

 

 

〜ウソップ

 

ウソップ「以上が、キャプテンウソップ大冒険活劇第一部序章と言ったところだ!喉も乾いたので休憩としよう!」

 

リッカ「わぁ…!5時間聞いてまだ序章!キャプテン越えて神!ゴッドウソップ狙撃手なのでは!?」

 

ウソップ「へへへ、よせやい。俺も随分語りに興が乗っちまった。お前って聞き上手だよな〜。なんでも話したくなるぜ。俺のウソ…」

 

リッカ「ウソ?」

 

ウソップ「あぁいやいや!ゲフンゲフン!冒険譚や隠された真価を聞き及んでくれてありがとうって話だ!」

 

リッカ「ウソップ狙撃手、もっと自信を持ってください」

 

ウソップ「へ?」

 

リッカ「あなたは自分が思っている…百倍は凄い人ですよ!もっと自分を、信じてあげてください!」

 

ウソップ「リッカ…」

 

ルフィ「そうだウソップ!そげキングもきっとそう言う!」

チョッパー「ウソップは偉い!ウソップは凄い!」

 

ウソップ「ば、ばばば馬鹿野郎よせやい俺はそんな、そんな大したことなんて全然…」

 

リッカ「嘘をつくなァ!!!」

ルフィ「何言ってんだお前ェ!!」

 

ウソップ「キレるとこどこにあったよ!?」

 

〜サンジ

 

サンジ「わざわざ皿洗いまで手伝わせちまって悪いな、リッカちゃん。海兵だからって気を遣わなくていいんだぜ」

 

リッカ「いいんです!麦わら海賊団としてやるべきことに取り組んでいるまでですから!」

 

サンジ「こりゃあとんでもない仲間に恵まれたもんだ。よし、ちょいと待ってな。頑張ったレディにはご褒美が無くちゃな」

 

リッカ「ご褒美…!?」

 

サンジ「あいよ、タコパフェに生ハムメロンおまちどう。リッカの頑張りへのご褒美として腕を振るわせてもらった。良ければこれからも厨房に顔を出してくれよな」

 

リッカ「サンジコック…!ありがとうございます!ありがたく…って、あれ?」

 

サンジ「あら、ここに置いといたんだが…?」

 

ルフィ「もがもがもが(量が少なくねぇかサンジ、リッカの分がもうねぇぞ)」

ウソップ「もがもが(気を利かせねぇとダメだろサンジ君〜)」

 

サンジ「………………」

 

〜マスト

 

ルフィ「ごべ〜〜〜〜〜ん!!ごべんなざいでじだ〜〜〜!!」

ウソップ「ゆるじでぐれ〜〜〜〜〜!!」

 

サンジ「リッカちゃん、そこの縄切っていいぞ。いい海の餌だ」

 

リッカ「そ、壮絶なお仕置きっ…!!」

 

 

チョッパー

 

チョッパー「よし、異常なし!見た感じ海の上の生活は経験なさそうだったけど、健康面に異常なしだな!」

 

リッカ「ありがとう、チョッパー船医!」

 

チョッパー「礼なんていいよ。クルーとして、仲間として当然の事をしてるだけなんだから!」

 

リッカ「頼りになって気を遣えて可愛くて…完璧な船医だね!チョッパー船医!」

 

チョッパー「ばっ…!」

 

リッカ「?」

 

チョッパー「バカヤロー!何が可愛いだバカヤロー!(ヨイヨイ)そんな事言われてもお前!俺は全然嬉しくなんかねぇぞコノヤロー!(ヨイヨイ)」

 

リッカ(あっ、すっごく嬉しそう…)

 

ロビン「船医さん、急患を頼めるかしら?」

 

チョッパー「ロビン!どうした?」

 

ロビン「ルフィが昼寝中海に落ちたの。サルベージしたから心肺確保が必要よ」

 

ルフィ「はへ………」

 

チョッパー「医者ァ〜〜〜〜〜〜〜!!!?」

 

リッカ「医者はあなただよチョッパー船医ぃ!?」

 

ロビン「ふふ…お願いね」

 

 

〜ニコ・ロビン

 

ロビン「人理保障機関・カルデア…あなたはそこで、サーヴァントと契約し戦う『マスター』という存在。メリーもサーヴァントとしての形を得た存在、ということ?」

 

リッカ「はい、ロビン考古学者!流石の理解の速さです!」

 

ロビン「となると、あなたは本来後衛向けの役職…言うなれば召喚士という事になるのだけれど…」

 

リッカ「はい!サーヴァントの皆に提案や支援するのが仕事です!」

 

ロビン「………(にょきっ)」

 

リッカ「ふぁっ!?手ェ!?」

 

ロビン「あなたの引き締められた身体…剣士さんにも負けてないわ。相当やるわね、あなた?」

 

リッカ「あははははは!あははははは!!くすぐったいですロビン考古学者〜〜〜!!」

 

ロビン「ふふふ…頼りにさせてもらうわ、海兵さん?」

 

サンジ「……お、俺は……」

 

チョッパー「ん?サンジ?」

 

サンジ「楽園を前にしている…………!!」

 

チョッパー「幻覚症状か!?」

 

 

〜フランキー

 

フランキー「リッカ!コーラ補給だァ!!」

 

リッカ「はい!フランキー船大工!!」

 

フランキー「ん〜〜〜〜〜!!スカッ〜〜〜〜〜〜シュ!!!」

 

リッカ「おぉ…」

 

フランキー「弾けるぜベイベー!フレッシュな爽快刺激でそうかい!俺の魂いつでもアーイェー!!ってこれオレンジじゃねぇかァ!!」

 

リッカ「すみません!いろんなジュースがあったから試したくなってつい!」

 

フランキー「コーラだ!基本的にコーラしかエネルギーにならねぇんだよ!間違えるなよフリじゃねぇ!もう一回だ!!」

 

リッカ「はい!これを!コーラです!!」

 

フランキー「よぉし!!ん〜〜〜〜〜〜!!」

 

「「スーパ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」」

 

 

〜ブルック

 

ブルック「ちょうどあなたの一つ前に仲間に入れてもらったんですよわたし。音楽家として。ブルックです。改めてお見知りおきを。リッカさん」

 

リッカ「はい!ブルック音楽家!リッカです!」

 

ブルック「それではリッカさん、お願いが」

 

サンジ「何をお願いする気だクソ骨ェ?」

 

ナミ「まさか、リッカのパンツ改めて見せてとかじゃないでしょうね!?」

 

ブルック「あはははそそ、そんなわけ無いじゃないですか!私は紳士ですよ!?まさか乙女にそんな」

 

サンジ「セクハラになるんじゃボケェ!!」

ナミ「聞くこと自体が恥と知りなさい!!」

 

ブルック「骨身に染みます〜〜〜〜!!骨だけに〜〜〜〜!!」

 

サンジ「悪いリッカちゃん、基本的にアホだらけだこの船は」

ナミ「あなたも断ることはきちっと断ること!いいわね!」

 

リッカ「はい!ありがとうございます!!」

 

ブルック「眩しい素直さ…目が焼けそうです…まぁ目なんて無いんですけど私!ヨホホホ!!」

 

リッカ「じゃあ改めて、演奏を聞かせてくださいブルック音楽家!」

 

ブルック「お安い御用ですとも。では!親睦の証に────」




ルフィ「おーい、リッカー!」

リッカ「はい!ルフィ船長!」


ルフィ「頑張ってんなお前ー。皆から評判いいぞ〜?船長の目に狂いはなかったな!」

リッカ「海兵だからね!乗せてもらえてるだけで光栄だもの!」

ルフィ「にししし!そっか!これからもその調子でよろしくな!…二年後、約束を果たすためにもだ」

リッカ「…うん。ルフィなら必ずなれるよ。海賊王に。そのために、このお願いはあなたにしかできないから」

ルフィ「あぁ!任せとけ!じゃあそういう訳でだ!」

リッカ「?」

ルフィ「リッカの歓迎パーティやるぞォ野郎どもォ!!あつまれ〜〜!!」

リッカ「もうちょっと前にやってもらったばかりなんだけど〜〜〜!!?」

メリー『フフ…』


こうして、ルフィ達はリッカを連れ航海を続け、レッド・ライン…赤き大陸、グランドラインの半周へ辿り着く。

その場にて人魚ケイミーを救い、トビウオライダーズを退け、その導きにより…

一同は、『シャボンディ諸島』へと辿り着く──…

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