人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

2302 / 2547
次なるマテリアルは彼になります!


お前は兄だ。桜の兄だ…


誰もが求めた親友〜嚠猛将軍マテリアル〜

 

劉猛将軍(りゅうもうしょうぐん)

 

「アルターエゴのサーヴァント、劉猛将軍だ。

蝗と言わず、人に仇成す蟲退治なら任せてくれ。

欠片も残さず滅ぼしてやるから」

 

真名:劉猛将軍[間桐慎二]

クラス:アルターエゴ

性別:男性

身長:167cm

体重:57cm

出典:中国民間伝承

地域:中国

属性:混沌・善・地

特技:蟲退治・名推理・物探し

好きなもの:実りある田畑とそこに暮らす民の笑顔(劉猛将軍)

      妹(依代)

嫌いなもの:蝗の害(劉猛将軍)

      間桐臓硯・妹に害を成す存在(依代)

 

◎ステータス

筋力:C+ 耐久:C+ 敏捷:B

魔力:C  幸運:C  宝具:A+

 

◎スキル

・駆蝗神の神核:B+

蝗の害を払う駆蝗神(くこうしん)である証。

神性を含んだ複合スキルで

虫系のエネミーに対して強力なデバフを与え、

自身を含めた味方全体に対虫特攻を付与する。

また中国の駆蝗神は複数の実在の人物が神格化された

英雄神の側面も持つため、

彼らの持つ武術や騎乗能力なども扱うことができる。

 

・陣地作成:C+

本来はキャスターのクラススキル。

劉猛将軍の場合は工房を作るというよりも

土地そのものを己に有利な領域とする。

その中では作物がよく育つ。

駆蝗神は田の神を祖として生まれたことから有している。

 

・対魔力:C++

魔術に対する抵抗力。

一定ランクまでの魔術は無効化し、

それ以上のランクのものは効果を削減する。

サーヴァント自身の意思で弱め、有益な魔術を受けることも可能。

特に蟲による魔術は劉猛将軍には全く効果がない。

 

・戦闘続行:B+

名称通り戦闘を続行する為の能力。

決定的な致命傷を受けない限り生き延び、

瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。

「往生際の悪さ」あるいは「生還能力」と表現される。

駆蝗神のひとりに数えられる劉阿大が蝗の大群に

体を食われながらも立ち向かったことから有している。

 

・蟲殺しの肉体:A

依代の影響で保有しているスキル。

生前、妹を助けるために依代は何年も毒を飲み続け、

その身は全て蟲特攻の毒となった。

髪一本、爪の欠片であろうと蟲系のエネミーなどが

摂取すれば猛毒となって命を奪う。

あくまでも蟲にだけ効果がある。

「耐毒」の効果も併せ持つ。

 

・最愛なる妹:EX

依代の影響で保有しているスキル。

己の人生も未来も全てを賭して助けた妹へ向ける不変の愛。

あくまでも兄として妹へ向ける愛。

ある人物をモデルにしたり依代としているサーヴァントに対して

強力なバフを与える。

依代の妹本人じゃないのに効果があることは

劉猛将軍も首を傾げている。

 

◎宝具

『黒雲蝗災(こくうんこうさい)』

 

ランク:A+ 対軍宝具

 

「さぁ蝗達 こいつらはいくら貪っても構わないぞ」

 

「古来より人々が戦い続けた災いの恐怖 思い知れ

『黒雲蝗災』!!」

 

駆蝗神として祀られる英雄神達の心象風景を核にして

発動する固有結界。

展開すると実り豊かな田畑が広がるが、

その空一杯に黒い雲の如く大量の蝗達が出現。

劉猛将軍が竹竿を振り下ろすと同時に

敵対するものに襲い掛かり、貪り尽くす。

固有結界の影響で蝗達は全て幻想種と化していて恐ろしくタフで

生き物だろうとエーテル塊だろうと金属だろうと関係なしに噛み砕いて貪る。

固有結界が展開している間はどれだけ倒そうと蝗は無尽蔵に出現し続ける。

敵全体に大ダメージを与え、耐久に強力なデバフを与える。

普段はこちらを宝具として使用する。

 

・『駆蟲之田畑(くちゅうのたはた)』

ランク:B++ 対蟲宝具

 

「人に仇成す蟲は一匹足りとて許さない」

 

「臓硯 お前の過去も夢も知ったことじゃない

僕の妹を苦しめたお前は死ね 『駆蟲之田畑』」

 

依代の心象風景を核とした固有結界。

『蝗を払う』という劉猛将軍の権能を

『人の仇なす蟲を退ける』に拡大解釈、

そこに依代が生前に飲み続けた毒の効果を付与。

焼け野原のようになにも生えていない枯れ果てた大地が展開し、

そこがだんだんと実りある豊かな田畑へと変わっていく。

同時に結界内の『人に仇なす蟲』全てが

魔術、概念、神秘、年月などを無視して

即座に生命力、魔力を消失させられ、滅ぼされる。

あくまでも蟲のみを殺し、滅ぼすので

体内に寄生している場合でも蟲のみが死に、

蟲の影響で傷ついた体や毒は完全に癒される。

そして結果内にいる蟲が分体・分身であったとしても

呪詛的効果があるために例え結界外であろうと

本体にまで100%の効果が及ぶ。

なお外見が蟲に似ていたりして

劉猛将軍が「蟲」と判断すれば効果が適用される。

依代の妹を苦しめていた元凶をどの世界だろうと

駆除しなければという使命感から編み出された。

 

◎能力

上着をくくりつけた竹竿を振るって鞭のようにしたり

振り回して旋風を起こして相手に叩きつけたり

腰に差した柳葉刀(りゅうようとう)を操って攻撃する。

蟲系の敵に対してはとても有利に戦える。

また依代の影響でどんなことも人並み以上にこなし、

即座に習得することができる。

 

◎真名

劉猛将軍とは道教の神で

蝗(バッタ類のことで日本のイナゴとは異なる)を駆除し、

蝗災を払う駆蝗神。

 

蝗という漢字が『虫』に『皇』と書くのは

古代中国ではしばしば黒い雲と見間違うばかりの大量の蝗が

田畑を襲い、雑草まで食い尽くす蝗災が起き、

これは皇帝の不徳によって齎される天災とされたという説があり、

皇帝にとって蝗災からどうやって国を救うかが

重要な仕事のひとつであったとも言える。

 

劉猛将軍は農耕神の田の神を祖として

南宋の高宗の時代に金との戦いで活躍した武将「劉錡」

あるいはその弟「劉鋭」。

南宋の有能な進士「劉漫塘」。

兵を率いて蝗に立ち向かった猛将・劉承忠。

蝗の大群に着ていた衣服を竹竿に括りつけて

力尽きて食い殺されるまで立ち向かった劉阿大など

様々な蝗災に立ち向かった人々が神格化されて取り込まれた

英雄神という形になり多くの農民に信仰された。

 

その依代は『Fate/stay night』で

碌でもないことを仕出かし、碌でもない末路を辿る

小悪党であり道化である間桐慎二。

しかし彼は『Fate/stay night』とは違う道筋を辿った。

 

従来とのは差異はFate本編より何年も前に慎二が

蟲蔵の存在とそこで桜が拷問されることを知ったこと。

そしてこの世界の桜が謝罪や憐みではなく

本当に心から慎二に対して助けを求めた。

『助けて 兄さん』と。

 

たったこれだけの言葉。しかし決定的な言葉だった。

このとき、この瞬間。

この世界の慎二はFate世界の慎二と完全に道を違えた。

桜の兄として桜を臓硯から助けること。

そのためにどんな手段を使ってでも

臓硯を滅ぼすことを決意した。

 

慎二がFate本編通りいないものと扱われるようになったが好都合。

慎二は魔術以外のことを努力し、

何年も魔術のことも懸命に研究した。

同時に桜を悪態をつきながら妹として愛し、励ました。

「なにがあろうと 桜は僕の可愛い妹だ」と

本心からの想いを言い続けた。

心の中で弱く無能な自分を責め続けながら。

 

天才と言われてもそれは一般人から見ればの話。

探し物と推理が得意な慎二は

臓硯の正体を探り当てるも

己を蟲と化して生き続ける化物を殺す術を

どれだけ探しても見つけられないでいた。

そんなある日、公園でうなだれている慎二に

やたらテンションの高い声がかけられる。

 

「やぁやぁずいぶんとしょぼくれているね!!

従来の道化の君とは違う道を目指す間桐慎二君!!

おっと今の発言は忘れてくれつい面白くて

余計なネタバレをしてしまった!!」

 

いきなり目の前に現れた非常に胡散臭い

やたらハイテンションな男。

慎二は警戒しながら男に胡乱な目を向ける。

 

「おぉこれはすまない!!

初対面だというのに自己紹介を忘れていた!!

私の名はサン・ジェルマン!サン・ジェルマンだ!

サンで区切っても構わないが、気軽に繋げて

サンジェルマンと呼んでくれたまえ。

そう、サンジェルマンだ!」

 

サンジェルマンと名乗った男を

ますます胡乱な目で見る慎二。

サンジェルマンは慎二を見てニコニコ笑う。

 

「さてさっきも聞いたが若い身空でなにをうなだれているんだね。

なにか悩み事かな。

ならばこの先達に話してみるといい!!

生憎私は魔術師でも妖精でも夢魔でも吸血種でも

時間逆行者でも世界を渡る魔法使いというわけでもない

貴族であり詐欺師でしかないがね。

ただ君よりも永く、そうとても永く生きているだけ

なにかアドバイスできることもあるかもしれないと思ってね!!」

 

あまりに胡散臭いサンジェルマンの言葉に

しかし手詰まりで追い詰められていた慎二は全てを話す。

 

「なるほどなるほど。

可愛い妹を助けるために500年以上を生きる化物を退治したいと。

なんと泣かせる妹への愛!!いやぁ素晴らしい!!

そして本編と違って君は出会いに恵まれているぞ慎二君!!

なぜなら君は!!今この時!!私に出会った!!

これはまさしく運命!!fateという奴だ!!」

 

ニヤリと笑ったサンジェルマンは懐から小瓶を取り出す。

 

「これはね慎二君。私がたまたま手に入れた毒だ。

なに安心したまえヒュドラ毒のような劇物じゃない。

蟲であるなら年月も魔術も神秘も概念も全て無視して

殺し、滅ぼすことができる蟲だけに効く毒だよ。

それこそ霊体や魂にすら効果がある。

おまけに呪詛的効果もあってね、

縁を辿って本体にまで毒は必ず伝播するという代物さ。

ちなみに無臭なのだが味は最悪という言葉すら生ぬるいし

命を脅かすほどではないが飲むものにも影響は出る。

毒は飲んだ体に蓄積されるがね」

 

さらにサンジェルマンは続ける。

 

「しかしどうやって老獪な化物に毒を飲ませればいいかって?

そういえば慎二君は漫画を読むかい?

私は大好きだよいやぁいいよねジャパニーズコミック!!

最近読んだ漫画にこんな女性が登場していたんだ。

大切な姉の敵を討つために毒を飲み続けて自身を猛毒の塊と成し、

自ら敵に食われることで毒を食らわせた素晴らしい女傑さ!!」

 

サンジェルマンの言葉にはっと慎二は顔を上げる。

 

あぁなんだ。なにが兄として桜を助けるだ。

自分は臆病者の愚か者だ。

『桜を助けた後の自分』なんて考えなくていい。

僕の人生も、未来も全部。

『臓硯を滅ぼす』ことと『桜を解放する』ことに使えばいい。

それぐらいしないと僕なんかが

あの化物を殺すことなんてできるわけがない。

僕は桜の『兄』だ。

兄なら可愛い愛しい妹を護るのに

自分の全てを使い切るなんて当たり前じゃないか。

 

慎二は覚悟を決めた。決めてしまった。

小瓶を受け取る慎二にサンジェルマンは

笑みを深める。

 

「いい顔になった。

間違いなく君だけができる顔だ慎二君。

そんな君に教えておこう。

いずれ再び、聖杯を求めて魔術師同士の殺し合いが

ここ冬木で起きる。

騒動のときこそチャンスというもの。

頑張りたまえ若人よ!!」

 

慎二がはっとすると目の前からサンジェルマンが消えていた。

白昼夢でも見ていたのかと思った慎二だが

その手には小瓶が握られていた。

あいつが貴族だろうと詐欺師だろうと

悪魔だろうとなんであろうと関係ない。

必ずやりとげる。僕は僕の全てで臓硯を殺す。

慎二は小瓶を握り締めた。

 

それから慎二は小瓶の毒を服毒しながら

魔術の研究や学業などの努力をして過ごす。

もちろん桜を可愛がりながら。

人間には効かないといっても毒は毒。

服毒のせいで味覚や痛覚を失いながら

それを演技力で臓硯相手にすら悟らせず。

遠坂凛からそこそこの信用を得た。

もちろん自分のためではない。

全ては桜を助けるために。

ひょんなことから衛宮士郎とも縁を結ぶ。

 

そして始まった第五次聖杯戦争。

慎二はFate本編通り偽臣の書でライダーを従えて参戦。

しかし慎二は今まで築き、培ってきた縁と交渉術で立ち回り、

調べ上げてきた臓硯の所業をブチ撒け、

凛、士郎はおろかイリヤやメディア、綺礼すら巻き込んだ。

どさくさに紛れて凛達の協力を得て桜を間桐邸から救出。

臓硯を嫌う綺礼の元に預け、

自分は聖杯戦争を降りることを伝え、

凛とライダー達に眠る桜を頼んで教会を出て歩き出す。

教会から遠く離れた頃、慎二には聴き慣れた

耳障りな音があちこちから聞こえてくる。

 

「やっとお出ましか。遅かったね御祖父様。

もう歳かい?」

 

「ゴミ以下の分際でやらかしよったな慎二」

 

「よく言うよ。

あんたこそ蟲そのものじゃないか間桐臓硯。

いやマキリ・ゾォルケン」

 

慎二の前に数多の醜悪な虫を従えた臓硯が姿を現す。

慎二を見る目は侮蔑と怒りで満ちていた。

 

「ご丁寧に人払いの結界まで張って。

そこまで僕にするかい?可愛い孫に」

 

「貴様のせいで誰が向かってくるやもしれん。

なんの役にも立たぬ愚か者を

せめて儂の糧にしてやるのが祖父の愛というものよ。

一応聞いてやろう。なぜこんな愚かな真似をしでかした」

 

「なぜって?決まってるだろ。桜を助けるためさ。

僕の可愛いたった一人の妹を、

いつまでも未練たらしく生にしがみつく

蟲の化物から解放するためさ」

 

「本当にどこまでも愚か者よな慎二」

 

嘲笑を浮かべ、臓硯は蟲に慎二を襲わせる。

食われながらも痛みは感じない慎二は内心で笑っていた。

 

あぁやっとだ。やっとその時だ。

食え。喰いつくせ蟲ども!!

爪のひとかけも髪の毛一本残さずに!!

そうすれば全部終わりだ!!桜は本当に解放される!!

・・・・桜。どうか幸せに生きろ。

今度こそ、お前が選んだ未来を歩むんだ。

さようなら桜。愛しているよ。

僕の可愛いたった一人の妹。

 

あっという間に欠片も残さず慎二は食い尽くされた。

しかし同時に臓硯は苦しみだす。

 

「なんだ!なんだこれは!!!

おのれ慎二!まさかこのためにわざと食われたか!!

あのような役立たずがこんな・・・!!

儂は!!儂は永遠の・・・・」

 

言葉は続かず、臓硯の体はばらけて数多の動かぬ蟲となり、

その全ても融解してやがて消えていく。

それは桜の心臓に寄生する本体も同様だった。

ここに間桐臓硯は滅んだ。

 

人払いの結界があるにも関わらず、

全てを見ていたサンジェルマンは大きく拍手する。

 

「素晴らしい!本当に素晴らしい!!

よくぞ成し遂げた慎二君!!!

なんて素敵な兄の愛とその覚悟!!!

詐欺師の私も涙が止まらないよ!!

こういうことがあるからこそ永生きはするものだ!!

あぁそうそう。頑張った君へのご褒美だ。

なぁに良き物語を見せてくれた演者に

褒美を与えるのも貴族の勤めというものさ!!

虫退治の神様に話をつけた。

完全な君自身とはいかないが、

今度こそ君の旅を謳歌してみるといい」

 

そう言って笑うとサンジェルマンは姿を消した。

 

ちなみにこの後はFate本編同様、綺礼とギルガメッシュの

暗躍は起こるがどうにか士郎達が解決する。

 

◎人物

一人称は「僕」。

周りからは「劉猛将軍」と呼ばれ、

ときどき「慎二」と呼ばれたりする。

外見は黒い道服を着て腰に柳葉刀を下げ、

背中に衣服を括りつけた竹竿を背負った間桐慎二。

シトナイと同じような状態なので依代となった慎二の

記憶・人格・性格をかなり有している。

これは『たくさんの経験をするといい』という

劉猛将軍からの気遣いで

ほとんどを依代に明け渡しているから。

あとサンジェルマンからの口添えもあるが

これは依代は知らない。

なお有している記憶はあくまでも依代となっている

慎二の記憶なので

Fate本編の慎二の所業は全く知らない。

 

性格は他者への気遣いもできて空気も読めるし

他者を見下すこともない。

兄であるゆえか年下のものなどにも素直ではないが

世話を焼くなどFate本編の慎二とは似ても似つかない。

ただし口の悪さは本編以上で文句を言ったり

怒ったりするときに特に顕著。

 

二次創作で見かける『綺麗な慎二』と思われそうだが

そんなことは決して無い。

Fate本編の慎二が衛宮士郎や遠坂凛に歪みながらも

向けていた友情や好意を

劉猛将軍は全て兄として妹である桜への愛に極振りしている。

劉猛将軍にとって桜は「唯一無二の愛しい可愛い妹」で

生前から悪態をつきながらも妹として可愛がり続けた。

桜を護るためなら誰であろうと平気で騙し、利用し、巻き込み、

例えそれで他者が傷ついたり死んだりしても

そのことに罪悪感を欠片も覚えないし反省もしない。

「恨むなら僕を恨め 桜は巻き込むな」と

釘を刺すことも忘れない。

要は悪人ではないが妹である桜以外は自分も含めて

歯牙にもかけない凄まじいレベルのシスコン。

あくまでも妹として愛しているので恋愛対象ではなく、

桜が恋愛することは歓迎している。

そして桜からどう思われているかには無頓着で

嫌われていても蔑まれていても憐れまれていても

自分が兄として桜を愛するのには関係ないと思っている。

なお劉猛将軍の桜への想いはあくまでも

「依代の世界の桜」にのみ向けられているので

BBなど桜をモデルにしていたり

カーマなど桜を依代としているサーヴァントは

甘い対応をしたり「兄さん」と呼ばれて一度は動揺したりするが

基本的には「桜のそっくりさん」としか思っていない。

 

自分が周りにどう思われているかも無頓着。

カルデアでもFate本編の慎二だと思われて

嫌われ、避けられても欠片も気にしていない。

なお攻撃されれば普通に反撃する。

 

天才肌なため神格の劉猛将軍を形成する人物達がもつ

撃剣などの武芸をよりハイレベルに昇華して体得している。

Fate本編の慎二より努力していた下地があるので

いろんな特異点やイベントで様々な技能をハイレベルで

即座に習得してけっこう活躍する。

本人も努力が嫌いじゃない。

生前に弓道部の副部長を実力で努め、

カルデアでも弓道の鍛錬をしていて

その腕前は与一にも感心されている。

物探しと名推理を得意とするので

特異点の謎や黒幕の意図などを見事に推理し、

どこぞの勿体付け探偵と違ってさっさと説明してくれる。

 

◎人間関係・サーヴァント関係

・間桐桜

唯一無二の大切で可愛い愛する妹。

生前もサーヴァントとなった今もその想いは変わらず、

依代の世界の桜の幸せを願っている。

他の世界の桜のことも気遣い案じたりするが、

自身の妹ほどの想いは抱かない。

依代の世界の桜のほうは最初に助けを求めて以降、

優しくして励ましてくれる慎二を兄として慕い、

それが何年も続いたことで依存とも言える

想いを向けるほどになった。

毎晩の添い寝は当たり前。

だって私達兄妹ですから!!

(桜曰く)ギリギリ兄に向ける想いで留まっていたのだが

依代が死に、桜を助けるために全てを投げ打ったことを知って

想いが完全に兄に向けるものの範疇から逸脱してしまう。

しばらく泣き暮らしていたが依代が残した手紙で元気を取り戻した。

なお依代は手紙だけでなく自分亡きあとの桜が困らないように

間桐の所有する霊地管理や資産運用の方法などを

丁寧にわかりやすくまとめて残していた。

もしかしたら詐欺師であり貴族である胡散臭い男から

余計なことを知らされて

「うふふ・・・・逃がしませんよ私だけの愛しい兄さん・・・・♥」

とか言ってハイライト消えた目をして微笑みながら

英霊召喚とかの魔術を学んでたりする桜がいるかもしれない。

 

桜を依代にしたり桜をモデルにしているサーヴァントからは

総じて嫌悪を持たれていた。

しかし桜からどう思われているか全く気にしておらず、

サーヴァント達を「桜のそっくりさん」としか思っていない

劉猛将軍は気にもとめない。

やがて自分達の知る慎二と違うことと

依代の妹へ向ける愛を知ると

利用しようとしたりからかって甘えようとしてくるが

劉猛将軍はことごとく受け流す。

それがなんか腹が立つという理由で

むきになって余計に絡らんでくる。

 

「例えサーヴァントにもなっても愛しているよ桜。

お前の幸せを祈ってる。

今度こそお前の望んだ未来を歩め。可愛い妹。

・・・・っ!?なんだろいきなり寒気がしたけど」

 

・メデューサ(騎)

依代の唯一の共犯者。

「なにがあっても桜の味方でいてくれる」と判断して

自分のやろうとしていること全てを明かし、

自分が死んだあとの桜のことを託した。

依代が死んだ後も桜を守り、

支えながら現世を謳歌している。

依代の世界のメデューサは依代のことを桜への想いから

好ましく思っていて死んだことを残念に感じている。

ただ桜に依代の死の真相を話すよう

脅されたときはとても怖かったのでそのことはちょっと恨んでる。

依代の世界のライダー曰く「対価として結構な血を

もらっても許されるでしょう」。

 

なおFate本編のメデューサとカルデアで出会うと

初対面でぎょっとされて速攻を仕掛けられた。

劉猛将軍はすぐに反応して防ぐ。

その後はメデューサのほうは徹底的に嫌悪して警戒するが

劉猛将軍のほうは欠片も気にしない。

そのうちメデューサのほうが「自分の知る慎二とは別物」と

割り切って普通に接するようになる。

 

「手を貸してくれてありがとうライダー。

桜をことを頼んだ。

お前も現世を楽しめよ。

・・・ん?なんかライダーから恨みを飛ばされてる気がする」

 

・間桐臓硯

妹を苦しめた幾度殺しても殺したりない元凶。

どの世界の臓硯でも問答無用で速攻で滅ぼしにかかる。

もはや劉猛将軍の中では臓硯=桜に仇なす害蟲となっている。

なお自分を食い殺したことに関しては恨みも憎しみも抱かず、

ただただ桜を苦しめたという理由で害蟲駆除感覚で

本気の全力で潰し、滅ぼす。

臓硯の過去を聞いても微塵も心を動かされず滅ぼす。

 

「理想?摩耗?知るか

お前が臓硯であるというだけで僕がお前を滅ぼす理由には

充分なんだよ 死ね蟲」

 

・サンジェルマン

生前の依代に全てを賭ける覚悟をさせて手段を与えた

胡散臭い自称貴族にして詐欺師。

臓硯の人払いの魔術を歯牙にもかけずに

依代の最後を見届けて感動。

座に干渉したのか神に直訴したのかは不明だが

劉猛将軍のサーヴァント化に一役買っているとんでもない存在。

劉猛将軍は感謝はしているが

今も胡散臭いと感じている。

 

「今さらだけどあの毒どうやって入手したんだサンジェルマンは。

本当、何者なんだよあいつ・・・・

まぁいいか 感謝してやるよ貴族で詐欺師殿」

 

・エミヤ(弓)

Fate本編の慎二は衛宮士郎を親友と思い、

歪んだ友情を向けていたが

依代は友達どころかせいぜい顔見知りのひとりとしか思っていない。

(依代の世界の衛宮士郎からは普通に友人だと思われていた)

持ち前の推理力でカルデアで出会ったエミヤが

かつて衛宮士郎だったことを

即座に見抜いて指摘するが他のサーヴァントと同じ感じで接し、

つっかかるか文句を言ってくると思っていた

エミヤのほうがむしろ戸惑った。

劉猛将軍には依代の世界での衛宮士郎は

顔見知り程度にしか思われていないことを知ると

自分の知る慎二とは違うと分かっていても

その場で崩れ落ちるほどのダメージを受けた。

それ以降妙に世話を焼いてくるようになるエミヤに

今度は劉猛将軍のほうが戸惑っている。

というより意味がわからなくて怖がっている。

 

「なんなんだあの赤い弓兵のエミヤは。

ここんとこ妙に僕に絡んできて怖いんだけど」

 

・遠坂凛

Fate本編の慎二は歪んだ好意を向けていたが

依代は「桜の元姉」程度にしか思っておらず、

推理力で凛の本質と魔術の腕前を見込んで

桜救出に利用するためにそこそこの信用を得るよう立ち回った。

桜に残した資料に「遠坂に資金提供は絶対するな」と書き残し、

メデューサにも言い残している。

 

凛を依代としているサーヴァントからは

程度の差こそあれ全員から嫌悪と警戒心を持たれているが

劉猛将軍は気にしていない。

それにムカついて特にイシュタルが絡んでくるが

適当に受け流している

 

「よく絡んでくるなぁ遠坂が依代の駄女神。

嫌ってるなら僕に関わらなければいいのに」

 

・ジャガーマン

担任が依代になっているサーヴァント。

依代の世界でも同じ性格だったようで

初対面は「コスプレしてる藤村大河」と本気で思った。

よく絡んでくるので適当に相手していて

それがジャガーマンにも伝わり余計にウザ絡みしてくる。

 

「僕が言うのもなんだけど本当に擬似サーヴァントかあれ?

ほぼ藤村先生じゃん」

 




雷電タメエモンさん、ありがとうございました!

お前が本編にいてくれれば…


モルガン「素晴らしい対虫機能です…ジャパニーズ・ジェネラル…」

どのキャラのイラストを見たい?

  • コンラ
  • 桃太郎(髀)
  • 温羅(異聞帯)
  • 坂上田村麻呂
  • オーディン
  • アマノザコ
  • ビリィ・ヘリント
  • ルゥ・アンセス
  • アイリーン・アドラー
  • 崇徳上皇(和御魂)
  • 平将門公
  • シモ・ヘイヘ
  • ロジェロ
  • パパポポ
  • リリス(汎人類史)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。