人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

2286 / 2547
ブライド・ティターニア「あぁ、えっと…」


「自分のマテリアルは、これで発表できたかしら?自己紹介だなんて、楽しみね」

「改めて、はじめまして。私はティターニア。ブライド・ティターニア。新米だけれど、どうかよろしくお願いいたします」

「ちゃんと届いたかしら…あぁ、もう。オベロンったら、一緒に紹介してくれるって言ったのに、もう。何処へ行ってしまったのかしら…」


物陰

オベロン「どうだい?僕の王妃、かわいいだろ?」
ブランカ『チチ〜!!』
オベロン「あ痛っ!?」

ブライド「不安だわ…あぁ、オベロン、アルビオン〜。私、きちんと出来ているのかしら〜…?」

なんとか妖精全員で送信に成功した。


マテリアル〜大妖精・贖罪の顕現〜

真名

ティターニア(ブライド)

 

クラス

プリテンダー

 

性別

女性

 

身長

170cm

 

体重

■■■(オベロンにより隠蔽)

 

スリーサイズ

 

91 55 86

 

出典

妖精獄ヴォーティガーン→キャメロット・オークニー

 

地域

ブリテン

 

属性

秩序・善

 

特技

執り成し 和睦 赦免

 

好きなモノ

団欒 善性 オベロン 

 

嫌いなモノ

不和 争い

 

天敵

悪妖精

 

一人称

私(わたし)わたくし

 

二人称

あなた

 

三人称

あの方 あの御方

 

イメージCV

佐藤利奈

 

ステータス

 

筋力A 耐久A 敏捷A 魔力A 幸運A 宝具A

 

クラススキル/保有スキル

 

 

クラススキル

 

対悪妖精 A

悪なる妖精、妖精達の罪業、それら全てに対する『贖罪』として生まれたもの、その証明。

全ての妖精達の『赦されたい』『罪から開放されたい』という無垢なる祈りの形であるブライドは、このスキルを有する。

『魔が差した』『気まぐれ』『出来心』といった悪辣な閃きを、優しく諭し正道に導く寛容と諭しをもたらす慈愛を発揮する。

オベロンの『言葉を捻じ曲げる』特性も容易く打ち消すため、彼女のそばにいるときのみ、オベロンは心の底から本音を話せる。

 

「ブライドは僕のものだ。口説いたらブチ殺すよ♪」

「いいえ、私は善き妖精皆のものよ」

「君はさぁ…」

「だから私は、あなたのものよ」

「…君はさぁ…」

 

陣地作成 EX

魔術師としての陣地・工房を作る能力。

 

妖精国におけるウェールズの森。もうこれ以上行き場のないものたち、忘れ去られた、嫌われたまま朽ち果てるしか無い者達の森を、彼女は善性と平和の満ちる妖精達の楽園へと変化させた。

彼女はそこに存在するだけで、己の属性と本来誰でも持つ善意と優しさを呼び起こす。

妖精達全ての善性と赦免への願いが形となったその力は、汎人類史すら成し得ない『完全平和』『統一国家』の生成、製造すらも可能とする。

 

神性 A

ティターニアは他の神々が複合された存在であり、神性を有する。彼女の想いが正確に伝わるのは、神たる御告げに近い響きを持つが故だ。

 

サーヴァントスキル

 

夜のやすらぎ EX

 

夜の訪れと共に、自軍全てに安らかな安寧、明日の糧となる眠りの安らぎをもたらす。

強化解除耐性を付与、弱体無効を付与、無敵を付与。

カリスマスキルと同じ効果を持つ

 

 

朝のがんばり EX

朝の始まりと共に、辛い現実や苦悩に立ち向かう為の自己肯定、多大なる全能感をもたらす。彼女は常に静かに、確かに全てを励ましている。

対象の魔力を、無尽蔵かつ無制限に引き上げる。

 

夢のはじまり EX

希望に満ちた夢、理想。全体にかける強化スキル。

かけられたサーヴァント達は他に類のない能力向上を得られる。ウェールズの森の妖精達は、このスキルと魔力譲渡により一匹一匹が幻想種クラスの力を有していた。

 

──夢は叶えるもの。楽しいもしもがあるから、現実を生きていける。

大丈夫。私はいつでも、皆と一緒よ。

 

妖精眼 EX

 

妖精が生まれつき持つ、世界を切り替える視界。

あらゆる嘘を見抜き、真実を映すこの眼は、悪意や悪性に歪められない知性体が持つ善意、長所、性質を明確に見せつけている。

それに留まらず、ブライドの眼は『希望の結末』に至る全てを見抜いていた。

つまり…黄金の旅団、カルデアの来訪。キャメロット・オークニー建国に至るまでの全て。

彼女はとうに、全ての妖精達に勝利し、その意味を認めていたのだ。

 

贖罪の大妖精 EX

 

悍ましき原罪を犯した妖精達、その末裔の罪人達。その妖精達が胸の奥底に懐く償いへの想い。赦されたい、謝りたい、反省したいという想いから自然発生した『妖精達の善性の集合体』とも言うべき妖精たる証のスキル。彼女は妖精國が産み出した、神に告げる『謝罪』と『贖罪』を司る大妖精だった。

 

真夏の夜の夢 EX

 

プリテンダーとして人理が彼女に被せた、ティターニアという役割。それを顕すスキル。

彼女は平和と和睦、調和を司る汎人類史に存在しない妖精である。そんな彼女を、汎人類史に存在しない『完全平和』『恒久調和』という概念と『ティターニア』という真夏の夜の夢の女王の存在を羽織らせる形で人理のサーヴァントとして人理は呼び寄せた。

それは、他のプリテンダー…更にエクストラクラスへのカウンターとしての役割を期待されたものであり、彼女は嘘であるが故に、自分以外の全ての嘘や偽りを吹き晴らす『真実』としての役割を担うこととなった。

つまり『嘘のようなホント』の体現者である。

 

 

『大妖精《グランドフェアリー・ブライド》』

ランクA+++ 対人宝具 レンジ1 最大捕捉1

 

彼女自身を宝具としたもの。はじまりのろくにんの先祖返りにして、全ての妖精達の善性と謝意の具現たる彼女は、全ての妖精達を上回る力を持つ(全ての妖精達に、償いと贖いの方法を伝えるため)。

 

それ故に、彼女はステータスを全てAランクで固定され、あらゆる妖精達への特効を付与する。妖精である以上、彼女と争えばまず勝ち目はない、プライミッツ・マーダーの妖精版とも言える宝具。

 

『いらっしゃい、善と秋の森《イノセント・インセクト・ウェールズ》』

 

ランクEX 対界宝具 レンジ 999 最大捕捉 1000

 

固有結界に有する心象風景の具現化。彼女の妖精としての領域、ウェールズの森と妖精達を展開させる妖精の行う領域の発動。

絶対安全領域であるウェールズの森、並びにそこに存在する善なる虫の妖精達すべてをサーヴァントとして連続召喚する。

虫の妖精は様々な人間大の虫達であり、カブトムシ、クワガタムシ、カマキリ、ハチ、チョウチョ、アリといった存在が人間大のサイズで召喚される。

更に、ブライドの魔力と祝福を得た虫たちは一匹一匹が幻想種クラスの実力を持っており、聖杯が与えた知識によりそのフォルムはアップデートされている(ヘラクレスオオカブト、ギラファノコギリクワガタ、オオカマキリ、オオスズメバチ、オオムラサキ、グンタイアリなど)

彼等はブライドと森を護る軍隊であり、騎士であり、勇者達である。妖精國最強たる勢力ですらあったその無尽蔵の兵力と質量は、あらゆる英霊すらも薙ぎ倒すブライドが有する最高戦力である。

 

『貴方を懐く夢の翅《ライ・ライク・ティターニア》』

 

ランク A 対人宝具 レンジ 一人 最大捕捉 一人

 

妖精王オベロンのつがいたる、妖精王妃の殻にして役割。

オベロン・ヴォーティガーンのスキルと宝具、呪いを全て無力化する。

 

彼女はヴォーティガーン、そこに巣食う虫すら救ってみせた。

 

息をするような善意でもって、ヴォーティガーンにすらその在り方を貫いたのだ。

 

 

容姿

白い絹のような髪、輝く水晶のような銀灰色の眼(自由に色は変わる)、柔らかな手足を持った淑女。童話に出てくる王妃のような、完全なる女王。光の王妃。

 

真実を見る妖精眼のため、眼に映るあらゆるものを応援しており、たえず胸に浮かび上がる礼賛を送り、にこやかに笑っている。

 

第一再臨

適当に編み込んだ妖精衣装を纏っている。

 

第二再臨

ウェールズにおける女王の衣装、妖精達の女王たる衣装を纏う。

第三再臨

妖精王妃ティターニアの有する衣装を着込む。玉座に座り、王妃の錫杖を有している。

 

最終再臨

オベロンと背中を預け、手を繋いで眠る。オベロンのマントがやさしくかけられている。

 

人物像

妖精國に自然発生した大妖精、始まりのろくにんを上回る力を有した、ウェールズの森の大妖精。

 

その実態は妖精國の妖精達の罪に苦しむ意識、即ち妖精達の集合無意識の『赦されたい』『謝りたい』という意志の代表者であり代弁者である。全ての妖精達の善性とも言っていい存在であり、その様に生き様を果たす力を完全に有していた。

 

罪を犯した妖精だが、その心には罪を認め、悔やみ、嘆く心を有していた。

 

『僕たちの罪を許してほしい』

『僕たちは罪から開放されたい』

 

という心の嘆きと、妖精達の切なる願いが真実であることも知っていた。

 

それと同時に、妖精達は自らの意志の償いや赦しを求めていないことも悟る。

 

【いつか誰かが、赦してくれる】

【自分たちがやったことじゃないのに苦しむなんて馬鹿らしい】

 

大多数の妖精がそうだった事を妖精眼で見抜いたブライドは、『自身はこの妖精國に不要な存在』と判断する。

 

あまりに重い罪を、認め受け入れなくてはならない。

 

罪を認めたならば、果てしない償いをしなくてはならない。

 

妖精達は許しを求めてはいたものの、面倒な償いや謝罪、重すぎる現在と向き合うことは拒否していた。

 

それは即ち、『謝罪』『贖罪』のブライドを誰も必要としていないことを意味する。事実、ブライドは迫害され、どの都市にも居場所がなかった。

 

ブライドという存在は、自分たちが向き合うべき罪そのもの。妖精達はブライドという償いから、目を逸らし続け拒否し続けた。

 

赦されたいけど、面倒臭いことはしたくない。

 

やらかしなんて、見たくもない

 

それが妖精達の意志だと知ったブライドは、それすらも受け入れ最終的にウェールズの森へと辿り着く。

 

そこにいた妖精達は、誰からも嫌われた捨てられ妖精。

 

自分以外に無意味な命だなんて、あまりにも可哀そう。

 

なら、せめて彼等の安寧と平和は形にしてあげたい。

 

そう考えたブライドこそが、新たなるウェールズの王妃となり。

 

後に救世主と終末装置、二人を助ける事となるのだ。

 

能力

圧倒的な妖精としての完成度と、善性を有した魔力による支援、陣地作成、拠点制作や安全圏の設立や和睦、国家の設立といった『象徴』として長けている。

 

それに加え『妖精王妃ティターニア』という役も羽織っているため、あらゆる妖精を己の仲間、配下として使役し統治下に置くことが可能。

 

その実力の真髄は個人ではなく、他者の善性や人間性を表層化し、誤解なき和解や和睦、他者への労りや慈悲を呼び起こす事となる。

 

汎人類史に未だ存在感しない『相互理解』という本質を体現する事こそ最大の『嘘吐き』として、汎人類史においてのプリテンダー、ティターニアの名を借りて現界した。

 

マスターへの態度

 

誰かに仕える、誰かと争う、誰かと傷付け合う、という概念をよく理解していないため、攻撃手段に極めて乏しい。

 

しかし、彼女を愛する妖精達や、彼女の伴侶たる妖精王の力を借りることができる為、戦闘能力自体はトップクラス。

 

人と人、なぜ争うのか常日頃不思議に感じているが、『あなたが倒れたら皆悲しいわ』という理由で、彼女はマスターに力を貸すのだ。

 

人物関係

オベロン

 

あの日、困っていたから助け出した大事な人の一人。あの日、大切な約束を交わしたかけがえのない人。

 

──いつか、青い空を飛びましょう。こんなにも綺麗な、あの青い空を。

 

ブランカ

 

自分の生まれ変わり。健気にオベロンを支える姿に、人知れず褒め称え感謝している。

 

私の分まで、彼を支えてくれてありがとう。これからも、彼の事をお願いね。

 

ブライド・ペンドラゴン

 

自身の翅を使い生まれた竜の妖精。つまり次代、自分の娘と認識しており、公然と愛し可愛がっている。

 

キャメロット・オークニーにおける彼女の活躍を心待ちにしており、オベロンとブランカ、ブライドによる四人のピクニックを計画していたのだった。

 

救世主トネリコ

 

自分が成すべきだった、妖精達への救いを齎してくれた大恩人。心から尊敬している。

 

遂に国を作り上げた事をお祝いし、また自分と言う存在が国を割らない為に距離を置こうとしていたが…

 

無事捕縛され、大妖精ブライドとして彼女をモチーフにした勲章が制作される事となった。

 

 

ウェールズの森の妖精達

 

自分を信じ、最後まで命を懸けてくれたかけがえのない仲間であり、臣下であり、命。

 

かつて、燃え盛るウェールズの森においてブライドを守り抜く為、虫達が一斉に敵に挑んだウェールズ防衛戦争にて、ウェールズの妖精達は何度も何度も敵を打ち払った。

 

それは、森を焼かれても誰も逃げなかった事もあり、なんと妖精達の戦力の3分の1を撃退した事すらもある最強の軍隊にして戦力。仲間そのもの。

 

ビーストΩ

 

ええと…妖精国を狂わせたのはあなた、で間違いないわね…?

 

 




余談

嘘や偽りとは無縁の彼女だが、生前一度だけ嘘をついた。

それは、とある救世主を救うためのたった一つの出来心。

真実を見るブライドに、虚飾や虚言などは必要ない存在だ。

だが、彼女は迫りくる妖精軍に、友は知らないと言った。

それは、清廉潔白であるブライドがついた最初で最後の嘘。

その偽りを許してはならないのだとしても。

彼女は生涯でただ1つの嘘を付き、その報いにて死んだ。

彼女が汎人類史に存在しない妖精でありながら召喚できた理由は1つ。

それは彼女の存在が、妖精王妃ティターニアの役を羽織るに相応しいものだからだ。

相互理解による恒久的世界平和。

それこそ、汎人類史における最大の嘘偽りであると判断されたが故の人理の判断によるもの。

その嘘である在りかたが、ティターニアたる存在を羽織るに相応しかったためだ。

彼女を招き入れたのならばこう考えよう。

人間は『それ』を、掴み取れるかの瀬戸際までやってきたのだと。

どのキャラのイラストを見たい?

  • コンラ
  • 桃太郎(髀)
  • 温羅(異聞帯)
  • 坂上田村麻呂
  • オーディン
  • アマノザコ
  • ビリィ・ヘリント
  • ルゥ・アンセス
  • アイリーン・アドラー
  • 崇徳上皇(和御魂)
  • 平将門公
  • シモ・ヘイヘ
  • ロジェロ
  • パパポポ
  • リリス(汎人類史)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。