──妖精、それにモースとなった妖精達をとても苛烈に焼き払っているのですね…。
オベロン「そりゃあそうさ。伴侶をイジメた奴等なんか殺しても殺し足りないような連中だし?ああなった連中なんて死んで当然としか言えないね、僕は」
ギルガメッシュ「とはいえ、アレほどの速さでは気がつけば灰燼と帰していた…という情報も大いに有り得る。さて、どうしたものか」
『あの竜をなんとかすればいいのですか?』
──ブライド?
『やっつけるか、うちのめすか。どちらにしますか?』
ギル「───そうさな。奴等が目当ての宝を見出だし、入口を見出だせたならば、ヤツは自然と入口の敵を駆除する番人となる、か…騎士王!」
騎士王『どうしました?』
「ロマニめに宝の入口を探り当たらせ、貴様は聖槍にて入口の有象無象を薙ぎ払え。そして素早く飛び込んだ後、マシュめの盾で入口を封鎖せよ」
騎士王『成る程。しかし目当てのポイントに現れるモースの量は多く、聖槍を抜錨する前に炎の厄災が現れるかと』
ギルガメッシュ「そちらはこちらに任せよ。やる気に満ちた者がいる。この罪過のブリテンにて、赤と白の竜がぶつかる刻だ!」
騎士王『秘策あり、ですね。…信じます』
ギルガメッシュ「抜かるなよ。…では行け、ブライド。もう一人の竜が力、我等に見せよ!」
ブライド『いってきます』
──どうかちゃんと帰ってきてね!ブライド!
前から注文していた、グドーシの立ち絵が完成しましたのでご紹介いたします!SKIMAにて、tatinamiさんに手掛けていただきました!
【挿絵表示】
こちらが基本立ち絵となります!差分はこちら!
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リッカのグランドダーリン候補、実にイケメン…
後光はセイヴァーの嗜み!どうぞ、お納めください!
【■■■■■?】
炎の厄災、その目に映るは罪過の妖精モース。それらを無慈悲に焼き払い続けるユニットと化したペンドラゴンの目に、地上にて奇怪な物が輝くのを目にする。
それは黄金の輝きであり、最果てにて世界を繋げるような美しきもの。──かつて垣間見たものと同じ、眩き黄金の煌めきたる光。聖なるもの。
【──■■■■…!】
それらにより、邪悪な気配が霧散しフリーズしていたペンドラゴンだが、即座に邪悪な気配が地表より浮かび上がる事を感知する。その邪悪は狙っているのだ。或いは、絶望が呼び寄せているのだ。自らの死と破滅を。
かつて□□□□に託されたものを護る。それのみでペンドラゴンは駆動する。故にその行動に慈悲はない。救われぬブリテン毎、這い出る罪人を劫火にてただ焼き払うのみ。そう決議した彼は、全身から魔力を放出し駆逐せんと体勢を取り──
『おまちください。今行くのは、ダメです』
【!?】
瞬間、眼の前に『現れた』、己と同じモノ。息をするように魔力を産み出し、あらゆる生物を超越した種の頂点たるモノ。罪過のブリテンでは見受けられぬ、輝けるもの。
『あそこには、燃やしてはならないものがあるのです。少し待ってください』
【………■■■■■………】
〜
僕はブリテンの憎悪と怨嗟を全て引き受ける。
君が新しいブリテンを作るというのなら、僕は古きブリテンが新しきブリテンに、そしてこの地を訪れる旅人達に害を齎さぬよう、ブリテン中の呪いをかき集め、厄災となる。
少なくとも、妖精以外の存在が呪われないように。巡礼を行えるように。
そして、この地の呪いに□□□□□の亡骸が染まらぬよう、沼地の呪いを吸い上げるんだ。そうすれば、かの躯はきっといつか新生し、素晴らしい宝物になるだろう。
生まれてくれ、祝福の竜。呪いも怨嗟も全て僕が引き受けよう。
命を以て呪いを炎とし、罪過を喰らう厄災とならん。
いつか、全てが赦されるその日まで。
僕は罪人達から希望を護ろう。
〜
【■■■■■!!】
遠き誓い、何千年も前の決意。最早厄災と成った今でも忘れぬ願い。だがそれを覚えていても、厄災と成り果てた今炎を止める術は彼にはない。
『あ──』
再び湧き始めた無限の罪人達を焼き尽くさんと、ブライドの横を飛び掠めるペンドラゴン。その高機動に、追いつけるものなど絶無だ。
──いや。絶無『だった』。
『だめです。まだ待ってください』
【!!?】
ペンドラゴンの眼の前に、白きものは『現れた』。輝ける粒子の残滓を残し、小さな身体にて往く手を遮る。
『償いの旅は、始まっています』
【───■■■■■■!!!】
その訴えに見るからに精彩を欠けど、ペンドラゴンに罪人達を焼き払わないという選択肢はない。決して狂い果ててはいないが、その強烈すぎる使命感は厄災として後押しされる。ブリテンの憎悪と怨嗟をもやす厄災は、最早止まらないのだ。
『焼いてはならない、者達がいるのです』
【■■■■■■■!!!】
ペンドラゴンが距離を取り急旋回。障害を貫くかのように猛烈な加速と転換を以て白きものに突撃を敢行する。
『厄災に沈んでいなくとも、使命感が猛り狂っているのですか。では…』
そう呟いた白きものはふわりと浮かび上がり、そして身体中から白と虹の粒子を放ち出す。それらはブリテンにて見ることのない、麗しき色。
『魂を、揺さぶります』
瞬間、白きものが視界から消える。自らの捕捉や探索すらからも、一瞬で消えてみせたのだ。驚愕に急停止せざるを得ないペンドラゴン。
『とう』
【!!!!!?】
次の瞬間、ペンドラゴンは白きものに頭を踏みつけられていた。一瞬で接近を許した、否。消えた瞬間にどこからか『現れた』としか言いようのない現象、流石に困惑を見せるペンドラゴン。
『あなたを止めます。ほんの数秒ほど』
【■■■■■■■■!!!】
白きものを弾き飛ばし、ペンドラゴンは障害を排除する戦闘形態へと移行する。キャノンや対空砲、、ブレスにソニックブームや魔力フレア。それらは全て雲海を吹き飛ばし蒸発する程の熱量を以て障害を焼き払わんと本能で放たれるもの。
しかし、白きものは速度でも加速でもない方法でそれを捌いて見せる。現れては消え、現れては消えの奇っ怪な方法を繰り返しながら、ペンドラゴンの焦土攻撃を完全に回避せしめたのだ。
『あなたを止めます。あなたにもたらされる救いは、もうすぐなのですから』
【────■■■■■!!?】
その白きものは速さと動きだけでなく、力においてもペンドラゴンに比類するほどの働きを見せた。首と翼を捕らえ、羽交い締めにする形でペンドラゴンを締め上げる。
ただそれだけの拘束攻撃でありながら、締め上げられたペンドラゴンは全く動けない。渾身の力を以て離脱しようにも、身体が全く動かせないのだ。白きものの力は、何もかもが自らに対となる程のスケールを見せつける。
『私はしっています。あなたが、私の事をいたわってくれた事を』
【…!?】
白きものは、果たしてペンドラゴンに通じているのかを理解していたか否か。しかしてそれは消えぬ恩義として刻まれていた事を彼に語り出す。
『あの沼に満ちていた怨嗟と呪い。浸されていた私の身体も呪いに染まるはずだった。本当なら、私が炎の厄災たるはずだった』
【…!!!】
『でも、あなたは沼地に満ちていた妖精たちの呪いを、全て引き受けてくれた。素晴らしい人たちが、私を救い上げてくれることを信じて。──あなたは、ただ願っていた』
〜
このブリテンは、最早救世主に見捨てられた。もはや新しきブリテンの為に滅びるしかないものだ。
しかし、それではあまりにも無念だ。何も残せず、何も達することができず、何も成せず、なんの価値のないものとただ滅びゆくだけしかできない、自分の生まれた歴史。
せめて、希望の光に託す何かを見出したかった。たった一つでも、この国ならではの秘宝を見出したかった。
そして見出したのが、竜の骸。妖精たちの怨嗟に沈んでしまっている、偉大なる竜の骸。
きっと、彼女のいう黄金の旅団は救い上げてくれる。
この竜の一部を、素晴らしき想いで見つけてくれる。
ならば自分は、救世主に見出された王としてこの宝を磨き上げなくてはならない。
呪いの至宝では意味がない。この地に来て良かったと、思い出してもらえるような宝でなくては。
自らを呪いの核として、竜の骸を呪う妖精達の呪詛を引き受ける。
そして──【悪魔達を呼ぶ要石】として、ブリテンに存在し続ける。死の安寧すら必要ない。
人間として、王として、彼女の伴侶として。責務を全うする。
願わくば、清らかなる者として生まれ給え。
──アルビオン。ブリテンの至宝たる、白き竜たらん事を。
〜
『ありがとう。あなたの想いが、私を護ってくれたから。私は素敵なひとに拾われることができた』
ペンドラゴンはその言葉をただ聞いていた。それに応える言葉も返答ももう無いが、それでもその言葉の意味は届いていた。
『あなたはもうすぐ救われる。だからその瞬間を…待っていて』
【────■■■■■■………】
それだけを告げ、そっと白きものはペンドラゴンから離れる。振り向いてみれば、白きものの姿はもうどこにも無かった。
その攻防により、地上の巡礼組は爆心地にあったトネリコの隠し通路へと突入。辛くも厄災の業火より逃れる。
【■■■■■…!!!】
その鎧の下に、最早ブリテンの王はいない。いるのは燃料たる、妖精の怨嗟だけ。すぐさま反転し、即座に湧き始めたモースの焼却に向かう。
【■■■■■■■──────!!!】
最早倒される以外に道は無いのだとしても。彼は最後まで、責務を全うする。
その咆哮には、敵意と殺意の他に…
希望が見出された事への、歓喜が宿っていた。
トネリコの隠し部屋
チルノ「死ぬかと思ったぁ!」
キャストリア「あれが騎士王のロンゴミニアド、最果ての塔かぁ…」
CCA「マップ兵器しか武器がないんですか?あなた?」
騎士王「セクエンスという対物ライフルもあります」
ルイノス「ここが、トネリコ様が見出した、隠し通路に隠し部屋…うっ!?」
ウーサー「ルイノス!?」
バーヴァンシー「…やっぱあったぜ。アレが、ケルヌンノスの巫女の一部だ」
身体を押さえ、うずくまるルイノス。常に感じていたバーヴァンシーの言葉。
ホープ「あぁ…!」
ビリィ「なんという、事だ…」
愕然とする一行。そこにあったのは、ケルヌンノスの巫女の頭部。
──血涙を流し、怨嗟と絶望に顔を歪みきらせたおぞましい形相で、一行を、特にビリィやホープを射殺すばかりに睨みつけていた。
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